2020年09月09日更新
WinSxSとは?肥大化したフォルダはクリーンアップで空き容量を増やそう!
Windows10のCドライブを肥大化させる原因の一つにWinSxSがあります。この記事ではWinSxSとはどのようなもので、WinSxSの肥大化したフォルダを削除しても良いのか、空き容量を増やすためにはどのような対処法があるのか詳しく解説します。
目次
- 1WinSxSとは?
- ・Windows Updateの更新用ファイルを保存してあるフォルダ
- ・容量を肥大化してCドライブを圧迫することがある
- ・Windows Updateに必須のフォルダなので削除は厳禁!
- 2WinSxSが肥大化しすぎた場合の対処法
- ・対処法1・ディスクのクリーンアップで不要ファイルを削除する・
- ・対処法2・タスクスケジューラからクリーンアップする
- ・対処法3・コマンドプロンプトからクリーンアップ
- 3WinSxS以外のWindows10のCドライブが肥大化する原因
- ・アプリのインストールのしすぎ
- ・データファイルを保存しすぎ
- ・ファイルシステムが破損している
- 4WinSxSはこまめにクリーンアップしよう!
WinSxSとは?
Windows10のCドライブの空き領域になぜか余裕がなくなってきた場合に、容量を圧迫しているファイルやフォルダがないか調べてみると、WinSxSというフォルダが異常に肥大化している場合があります。
この記事ではWinSxSとはどのようなフォルダで、WinSxSが肥大化した場合にはどのように対処したらいいのか、WinSxSそのものを削除してしまってもいいのかどうか、詳しく解説します。
Windows Updateの更新用ファイルを保存してあるフォルダ
まずはWinSxSとはどのようなフォルダなのか解説します。WinSxSとは、Windows Updateの更新のためにダウンロードされたファイルが保存されているフォルダです。
Windows Updateは基本的に年に2回、春と秋の大型アップデートと、月に2回の小規模なアップデートがあります。Windows Updateが行われるたびに、更新用のプログラムファイルがダウンロードされて、そのファイルを元に更新プログラムがインストールされます。
このダウンロードされた更新用のプログラムファイルが保存されているフォルダがWinSxSなのです。
容量を肥大化してCドライブを圧迫することがある
ソフトの中には、更新されるたびに不要になった以前の更新用のプログラムを自動で削除してくれるソフトはあります。不要になったプログラムをこまめに削除していかないと、PCのストレージを圧迫してしまうためです。
しかし、Windows Updateには不要になったファイルを自動でWinSxSから削除する機能はありません。「WinSxSが肥大化しすぎた場合の対処法」でお伝えする方法で、手動で削除していない限り、Windows Updateの更新用ファイルはWinSxSに蓄積し続けていきます。
Windows10を長年使い続けていると、WinSxSに蓄積されたファイルが肥大化しすぎてしまい、Cドライブを圧迫することになってしまいます。
Windows Updateに必須のフォルダなので削除は厳禁!
WinSxSがWindows10を圧迫する原因になるのであれば、WinSxSのフォルダ自体を削除してしまったらどうか、と考える方もいます。しかし、WinSxSはWindows Updateの更新用プログラムを保存するのに欠かせないフォルダです。削除してしまったら、Windows Updateの更新用プログラムの保存先がなくなってしまいます。
WinSxSを削除してしまうと、Windows Updateが出来なくなってしまいます。WinSxSをWindows10から削除してしまうことは絶対にやってはいけません。
WinSxSが肥大化しすぎた場合の対処法
WinSxSは削除できませんが、WinSxSが肥大化しすぎてしまった場合の対処法はあります。WinSxSが肥大化しすぎてしまった場合の対処法とは、WinSxSに保存されているWindows Update用のファイルを削除することです。
しかし、文書や画像ファイルを削除するときの様に、フォルダを開いて不要なファイルをゴミ箱に入れればいい、というわけではありません。WinSxSから不要なファイルを削除するためには、ちゃんとした手順を踏んでクリーンアップする必要があります。
WinSxSの容量を減らすためのクリーンアップ方法には次の3つの方法があります。ご自分で使いやすい方法を選んで実行してみましょう。
対処法1・ディスクのクリーンアップで不要ファイルを削除する・
WinSxSをクリーンアップする方法の一つ目は、ディスクのクリーンアップで不要ファイルを削除する方法です。
Windows10の「スタート」をクリックして「Windows管理ツール」>「ディスク クリーンアップ」と開きます。
ディスククリーンアップを開くと、Cドライブの保存されている不要なプログラムファイルがスキャンされます。WinSxSの中に、不要なファイルがある場合には、この中に必ず入っています。「システムファイルのクリーンアップ」をクリックすると、WinSxSの中の不要なファイルも削除できます。
対処法2・タスクスケジューラからクリーンアップする
WinSxSのフォルダの中の不要なファイルを削除する方法には、タスクスケジューラからクリーンアップする方法もあります。
Windows10の「スタート」をクリックして「Windows管理ツール」から「タスクスケジューラ」を開きます。
タスクスケジューラが開いたら、左側のツリーに表示されているフォルダを「Task Scheduler Library」>「Microsoft」>「Windows」>「Servicing」と開いていきます。「Servicing」の「StartComponentCleanup」を選択して「実行」をクリックします。するとクリーンアップが実行されて、WinSxSのフォルダの中の不要なファイルを削除できます。
対処法3・コマンドプロンプトからクリーンアップ
コマンドプロンプトでクリーンアップのコマンドを実行することで、WinSxSのフォルダをクリーンアップすることもできます。
Windows10のスタートをクリックしたら「Windowsシステムツール」の中の「コマンドプロンプト」を右クリックして、「管理者として実行」で開きます。
コマンドプロンプトが開いたら、次のコマンドを入力してEnterキーを押して実行します。するとWinSxSの中がスキャンされて、クリーンアップの必要があるかどうか判断されます。
「Dism.exe /Online /Cleanup-Image /AnalyzeComponentStore」
「コンポーネントストアのクリーンアップを推奨」が「はい」と表示されていたら、WinSxSに不要ファイルがあるということです。次のコマンドを実行するとクリーンアップできます。
「Dism.exe /online /Cleanup-Image /StartComponentCleanup /ResetBase」
WinSxS以外のWindows10のCドライブが肥大化する原因
Windows10のCドライブが肥大化する原因は、WinSxSだけではありません。ここからは、WinSxS以外にCドライブを圧迫する原因と対処法についてお伝えします。
アプリのインストールのしすぎ
Cドライブが肥大化する原因には、アプリやソフトをインストールしすぎることがあります。実行ファイルであるアプリは、基本的にシステムが格納されるCドライブへインストールされてしまいます。Windows10のPCに多くインストールしすぎると、Cドライブを圧迫する原因になってしまいます。
不要なアプリはアンインストールする
必要ないアプリはこまめにアンインストールすると良いでしょう。アプリのアンインストールはWindows10の「設定」の「アプリ」からできます。
Dドライブなど別のドライブに移せるものは移す
また、アプリによってはDドライブなど、Cドライブ以外の場所に移しても問題ないものもあります。Cドライブ以外の場所に移動できる場合には移動しましょう。
データファイルを保存しすぎ
アプリやソフト以外にも、文書や画像、動画などのデータのファイルを保存しすぎることで、Cドライブが圧迫されてしまうことがあります。
Cドライブに保存する必要がないものは別ドライブなどに移す
実行ファイルであるアプリやソフトの中には、Cドライブ以外の場所に保存できないものもあります。しかし、基本的に実行ファイルではないデータファイルは、他の場所に保存してもほとんど問題ありません。DドライブなどPC内の他のドライブに移すか、クラウドストレージなどを活用するようにしましょう。
アプリやファイルは別ドライブに保存するように設定しておく
また、新しいファイルやアプリを保存する場合には、Cドライブ以外の場所に保存するように設定しておくこともできます。設定方法は次の通りです。
Windows10の「設定」から「システム」>「ストレージ(記憶域)」>「新しいコンテンツの保存先を変更する」と進みます。
すると、コンテンツの種類ごとに保存先を選択できます。こちらで、ほぞ先を変更しましょう。
ファイルシステムが破損している
Cドライブが圧迫される原因が、ファイルシステムの破損の場合もあります。
チェックディスクを実行する
ファイルシステムに破損がないか確認するためには、チェックディスクを実行すると良いでしょう。チェックディスクを実行する方法はいくつかありますが、最も簡単な方法をお伝えします。
「エクスプローラー」から「PC」を開いて「Cドライブ」を右クリックして「プロパティ」を開きます。
「ツール」のタブを開くと「エラーチェック」があります。「チェック」をクリックします。
「ドライブのスキャン」をクリックすると、Cドライブのチェックが始まります。
WinSxSはこまめにクリーンアップしよう!
この記事では、Windows10のCドライブを圧迫する原因になることが多いWinSxSのフォルダについて詳しく解説してきました。WinSxS自体の削除はしてはいけませんが、WinSxSの中はこまめにクリーンアップすれば、Cドライブが圧迫されて困るということもありません。やりやすい方法でいいので、クリーンアップはこまめに実行しましょう。