2019年11月03日更新
Macでウィンドウ/アプリ切り替えのショートカットを操作・設定する方法を解説!
Macでウィンドウやアプリを切り替えるショートカットの操作・設定について解説します。Windowsでは「Alt・Ctrl」キーを使ってウィンドウ画面の切り替えを行いますが、Macでは「Alt・Ctrl」キーの代わりに「Command」キーを使います。
目次
Macでウィンドウの切り替えをするショートカット
今回は、Macの画面上でウィンドウの切り替えができる便利なショートカット機能についてレビューします。Windowsではよく利用されるウィンドウ切り替えのショートカット機能ですが、Macで使えるウィンドウ切り替えのショートカット機能は意外に知られていません。
Windowsでは、ウィンドウ切り替えのショートカットで「Alt・Ctrl」キーを利用しますが、Macでは代わりに「Command」キーを使います。
アプリ間のウィンドウの切り替え
まず、Macの画面上で、複数のアプリを立ち上げている際に、アプリ間のウィンドウの切り替えを行うショートカット機能を紹介します。
commandとTabを使う
Windowsで複数のアプリ間のウィンドウの切り替えを行う場合は、「Alt」キー + 「Tab」キーを同時押ししますが、Macの画面上で、複数のアプリ間のウィンドウの切り替えを行う場合は、「command」キー + 「Tab」キーを同時押しします。
アプリ内のウィンドウの切り替え
次に、Macの画面上で、同じアプリで複数のウィンドウを開いているときに、アプリ内のウィンドウの切り替えを行うショートカット機能を紹介します。
commandとF1を使う
Windowsでアプリ内の複数ウィンドウの切り替えを行う場合は、「Ctr」キー + 「Tab」キーを同時押ししますが、Macの画面上で、アプリ内の複数ウィンドウの切り替えを行う場合は、「command」キー + 「F1」キーを同時押しします(Macの設定環境によって、「command」キー + 「fn」キー + 「F1」キーで機能する場合があります)。
上記のキーの同時押しを試しても、ウィンドウ切り替えが機能しないときは、F1キーにファンクションキーとしての機能が付加されている可能性があります。設定確認・変更を行う場合は、まず、Mac画面上方のツールバーより「Appleマーク」→「システム環境設定」→「キーボード」まで進みます。
表示された設定ウィンドウで「キーボード」タブを選択し、「F1、F2などのキーを標準ファンクションキーとして使用」にチェックが入っている場合は、チェックを外しましょう。F1キーのファンクションキー機能が無効になり、ショートカット機能を利用できるようになります。
Macでウィンドウの切り替えが上手くいかないときは
Macでウィンドウの切り替えが上手くいかないときの対処法を解説します。
Macではショートカットの設定を変更できる
Macでは、ウィンドウ切り替えのショートカットの設定を自分の都合に合わせてカスタマイズできます。ウィンドウ切り替えのショートカットの設定は「システム環境設定」の「キーボード」の画面で行います。
ショートカットの設定を変更する方法
以下に、ウィンドウ切り替えのショートカットの設定を変更する具体的な手順を説明します。
(1)システム環境設定のキーボードを選択
まず、「システム環境設定」→「キーボード」まで進みます。
(2)ショートカットと使いたい機能にチェックをつける
「キーボード」の画面を開いたら、「ショートカット」タブを選択し、左のメニュー項目一覧で「キーボード」を選択します。
右側のメイン画面内で「次のウィンドウを操作対象にする」の項目にチェックを入れましょう。なお、この時点でこの項目の右側に表示されているキーが、現在この機能が付加されているキーになります。
(3)ショートカットに使うキーを入力
チェックを入れたら、項目の右側に表示されているキーの部分をクリックし、自分の都合の良いキーをプッシュするとキーを変更できます。他のショートカットで同じキーを割り当てている場合は設定できないので注意しましょう。
自分好みにショートカットを変更するのも便利
MacはWindowsに比べるとショートカットのカスタマイズの自由度が高いといえます。自由にカスタマイズできるMacのショートカット機能を活用して、自分の都合に合わせたカスタマイズを行えます。
変更しすぎると覚えきれないのでほどほどに
MacとWindowsのショートカットのカスタマイズ機能として大きく異なる点は、システムのショートカットを変更できる点です。
Windowsではシステムのショートカットは変更できませんが、Macはシステムのショートカットを変更できます。またWindowsではアプリケーションのショートカットはアプリケーションの設定で変更しますが、Macはシステムの設定からアプリケーションのショートカットを管理できます。
そのため、Macの方がショートカット設定の一括管理を行えるという意味では便利ですが、自由度が高い分、自分のオリジナルのカスタマイズを多く設定し過ぎると、覚えきれずに混乱する可能性があるので注意しましょう。
Macでウィンドウ切り替えに役立つ便利アプリなど!
次に、Macでウィンドウ切り替えに役立つ、無料の便利アプリを紹介します。
Senebier
Senebierは、ショートカットを使って簡単にMacのウィンドウ切り替えを行えるアプリです。下記のリンクにアクセスすると画面上にPDFのマニュアルとファイルのダウンロードアイコンが表示されるのでクリックして利用しましょう。*なお、動画のアイコンもありますが、こちらは残念ながら再生不能になっています。
Senebierを立上げて、「command」キー + 「Tab」キーを同時押しすると、開いているウィンドウが一覧表示され、容易にウィンドウ切り替えが可能です。Senebierが秀逸な点は、アプリに関係なく全てのウィンドウが一覧で表示されることです。
つまり、アプリを切り替えた後に、ウィンドウの切り替えを行うという2段階の手間を、1つのアクションで済ませられます。Windowsでは「Alt」キーや「Ctrl」キーを使って行う、ウィンドウ切り替え操作を、このアプリではまとめて行えます。
Senebierは、他にも便利なウィンドウ切り替え機能が搭載されており、「最近使ったアプリケーション」「最近使った書類」「最近訪れたサイト」のウィンドウ一覧表示機能もあります。
また、ガジェットランチャ機能を使ってアプリを起動できます。ガジェットランチャ機能とは画面一面に「アプリケーション」フォルダ、「ユーティリティ」フォルダに保存されているアプリアイコンを散らかすように表示します。
画面中央に表示される入力フォームにアプリの名称を入力することで該当アプリを絞り込むこともできます。ガジェットランチャ画面を閉じる場合は、画面上で任意の場所をク リックします。
HyperSwitch
HyperSwitchも、ショートカットを使って簡単にMacのウィンドウ切り替えを行えるアプリです。下記のリンクにアクセスして「Download Bata」をクリックすると、インストーラーをダウンロードできます。
インストーラーをダウンロードした後、ダブルクリックで立ち上げて、手順に沿ってインストールを済ませると、初期設定ウィンドウが表示されるので、「General」タブを選択し、最上段に表示されている「Run HyperSwitch in the backgroud」という項目にチェックを入れます。
これで、「command」キー + 「Tab」キーを同時押しすると、アプリごとにウィンドウを切り替えられるようになります。画面中央に、現在立ち上げている全てのウィンドウが一覧で表示されます。
ちなみに、初期設定ウィンドウで、ショートカットキーを自分の好みのキーに変更することもできます。「command」キー + 「Tab」キー以外のキーをショートカットに割り当てられます。
Snap
Snapは、「command」キーと数字キーを使って使って簡単にMacのウィンドウ切り替えを行えるアプリです。Mac App ストからダウンロードできます。
Snapをインストールすると、「command」キー + 数字キーでアプリを切り替えます。このショートカットキーの数字はMac画面下方に表示されているDockに表示されているアプリの順番を示しています。
Dockの一番左側に表示されているのは「Finder」ですが、「Finder」の隣のアプリから右に向かって数える順番の番号がショートカットキーの数字にあたります。例えば、「command」キー + 「1」キーを押すと、「Finder」の右隣のアプリのウィンドウに切り替わります。
「Finder」のウィンドウに切り替える場合は、「command」キー + 「`」キーを押します。
また、「command」キー + 「0」キーを押すと、アプリ内のウィンドウ切り替えを行えます。
Mission Control
「Mission Control」はアプリではなくMacに装備されている標準機能ですが、ウィンドウの切り替え機能として便利です。「Mission Control」は、起動しているアプリのウィンドウをサムネイル化してくれる機能です。サムネイル化した画面を使って、ウィンドウの切り替えを効率的に行えます。
「Mission Control」の設定は「システム環境設定」から行えます。「システム環境設定」→「Mission Control」まで進み、開いた設定ウィンドウで設定を行います。
設定ウィンドウの下方に表示されている設定項目で、自分の任意のショートカットキーに変更・設定できます。左側の項目でキー、右側の項目でマウスボタンを設定します。
Macでウィンドウを素早く切り替えよう!
Macのショートカット操作をマスターして、ウィンドウを機能的に切り替えれば作業効率が上がります。Windowsでは「Alt・Ctrl」キーを使ってウィンドウ画面を切り替えますが、Macでは「Alt・Ctrl」キーの代わりに「Command」キーを利用します。
アプリ間のウィンドウの切り替えは、Windowsの場合は「Alt」キー + 「Tab」キーですが、Macの場合は「Command」キー + 「Tab」キーになります。
また、アプリ内のウィンドウの切り替えは、Windowsの場合は「Ctr」キー + 「Tab」キーですが、Macの場合は「Command」キー + 「F1」キーになります。
また、Macには無料で利用できる、ウィンドウ切り替え用の便利アプリが用意されているので、それらも併用してMac作業の効率アップを図りましょう。