【Mac】プリンターの設定・印刷方法!追加で接続できない対処法も解説!
最近ではデータのやり取りはネット経由が多くなり、Macに接続しているプリンターの出番も少なくなりました。しかし、それだけにいざ使おうとすると設定がわからなくて印刷できないこともあります。そんなときのためにMacからプリンターを設定する方法をお教えします。
目次
Macにプリンターを追加して使いこなそう
以前はネット上の情報をプリンターで印刷する必要がありましたが、最近ではクラウドでPDFやMicrosoft Officeのデータをやり取りするだけで済むようになり、プリンターの出番が減りました。それでも年賀状の印刷などでプリンターが必要な場合もありますが、これもネットプリントや格安なネット印刷の利用普及とともに出番が減ってきています。
それでもどうしても印刷できないと困る場面は存在します。そんなときのために、Macにプリンターを追加する方法を覚えてください。
Macでのプリンターの設定はとても簡単!
Macにプリンターを追加すると、基本的には自動的にプリンターを認識して、設定が完了します。ただし、場合によっては、トラブルが起きることもありますので、そんな場合には「Macとプリンターを接続・設定ができない場合の対処法」の章を確認してください。もし、今現在トラブルが起きているようでしたら、冒頭の目次からこの章へ急いでください。
Macのプリンターの種類と接続方法の違い
プリンターにはレーザープリンターやインクジェットプリンターなどの種類の違いがあり、それと同時にMacとの接続方法の違いがあります。Macから見た場合にはプリンターの印刷方法の違いには意味がなく、Macから見た場合のプリンターの違いは「有線接続」と「無線接続」のふたつに分けられます。
プリンターは先述のように「レーザープリンタ」と「インクジェットプリンタ」に分けられます。レーザープリンタはランニングコストが低いものの、プリンター自体の値段や一度ごとのメンテナンスコストが高くつくため、あまり家庭用には向いていません。しかし、大量に白黒の文書を印刷するのであれば、低価格のレーザープリンタがおすすめできます。
それに対しインクジェットプリンタは、カラーの発色が良く解像度も高いため、写真の印刷などに向いています。またランニングコストは高めですが、大量に印刷するのでなければそのコストはプリンター自体の値段の安さに吸収されるので、結果的に安くつく場合がほとんどです。月に数百枚以上印刷するのでなければインクジェットプリンタがおすすめです。
有線接続の場合
Macとプリンターを有線接続する場合、基本的にはUSBケーブルでの接続がメインです。USB接続の場合は、Macとプリンターが1対1でつながるため、ほぼ自動的に設定が完了できる簡単な接続方法ですが、USBケーブルは5m以内の利用がすすめられているので、取り回し的に実質3m以内でのMacとプリンターの配置しか許されません。
また、Macとプリンターを有線で接続する場合であってもLAN接続の場合もあります。有線LAN接続の場合は、Macとプリンターを直接接続するのではなく、Mac⇔LAN用HUB⇔プリンターというつなぎ方になり、LAN用HUBにつながるほかの機器からの印刷も可能になり、配置にも余裕が持てます。ただし、その分だけ設定はややこしくなりがちです。
ひとつのMacからしか印刷しない、簡単にMacとプリンターを接続したい、というのであればUSB接続が、複数のMacやPCから印刷したいのであれば有線LAN接続がおすすめです。
無線接続の場合
無線接続の場合は、Macとプリンターの配置の自由度が増します。無線LAN接続なら家庭内であればほぼどこにプリンターがあっても印刷ができますし、Bluetooth接続のプリンターであっても直線距離であれば10m以内(実質は5m程度)で利用できます。加えてMacだけではなく、iPhoneやiPadなどからの印刷も可能となります。
反面、USB接続のプリンターよりも、設定が一段階難しくなります。ただしMacではAirPrintという無線LAN接続のプリンター用の規格があるため、それに基づいて設定を行えば、印刷が可能となります。
Macとプリンターを無線で接続すれば、部屋の美観を損ねるケーブルを敷く必要もなければ、プリンターの置き場所に悩む必要もなくなりますし、当該Mac以外からの印刷もできていいことずくめです。唯一、印刷データの転送速度が有線接続に劣るのが欠点ですが、印刷速度はそれ以上に遅いので、そのことが問題になる場面はほとんどありません。
Macとプリンターを接続して設定する方法
Macにプリンターを追加する方法を、USB接続の場合と無線LAN接続の場合に分けてお伝えします。
基本的には接続するだけで簡単に設定できる!
MacにプリンターをUSB接続で追加する場合は、プリンターとMacをUSBケーブルで接続して電源を入れるだけで、基本的にプリンターを認識します。機種によっては、設定用のアプリが自動に立ち上がることすらあります。そのため、これから説明するのは、あくまでもそうした自動機能に対応していないプリンターをMacに追加する場合の例です。
MacとプリンターをUSB接続する
まず、MacにプリンターをUSBケーブルで接続し、両者の電源を入れます。Macが立ち上がったらメニューバー左端の「Appleメニュー」、もしくはDockから「システム環境設定」を起動し、「プリンタとスキャナ」を選択します。
画面が切り替わったら、左下にある「+」ボタンを選びます。
すると追加できるプリンターのリストが表示されますので、追加したいプリンターを選択して「追加」をクリックします。
画面が「プリンタとスキャナ」に切り替わり、さっき選んだプリンターが追加されていれば、設定は完了です。
接続しても自動認識されない場合
macOSが更新された直後などは、ドライバーと呼ばれるプリンターとMacの間でデータのやり取りを仲介する機能の更新が間に合わず、ドライバーが対応していないために自動認識されない場合があります。この場合は、メーカーのサイトにアクセスし、プリンターの機種名を入力して、該当するmacOSのドライバーをダウンロードしてください。
また、Appleのほうでもこうしたプリンターのドライバーは適宜更新されています。自動認識できなかったときには、メニューバー左端の「アップルメニュー」を選択して「ソフトウェア・アップデート…」がないかを確かめてください。あれば、それをクリックしてMac App StoreからmacOSをアップデートしてください。これでうまくいく場合もあります。
Macとプリンターを無線LAN接続する
Macとプリンターを無線LANで接続する場合も、基本的にはUSB接続の場合と同じです。ただし、ケーブルでつなぐ部分がWi-Fiでつなぐことになるため、そこの部分が少々わかりにくくなります。
無線LAN接続する場合も、まずMacとプリンターの電源を入れます。その上で、両者をWi-Fiルーターの同じSSIDに接続します。プリンターのWi-Fi設定は機種によって違いますので、付属の取り扱い説明書をよく呼んで設定してください。Macとプリンターを同じSSIDに接続できたら、あとは有線接続のときと同じです。
あとは、Macのメニューバー左端の「Appleメニュー」、もしくはDockから「システム環境設定」を起動し、「プリンタとスキャナ」を選択します。そして左下にある「+」ボタンを選んだら、同じSSIDに接続されているプリンターのリストから目的のプリンターを選択して「追加」をクリックします。これで無線LAN接続のプリンターが追加されます。
Macとプリンターを接続・設定ができない場合の対処法
多くの場合は、前章で記したように問題なくMac上でプリンターを認識できるのですが、それでもまれにうまくいかない場合があります。その場合は、以下の各節のチェックポイントを確認してください。
接続を確認する
プリンターの追加ができないで頭に血が上ると見落としがちなのが、Macとプリンターの接続です。USB接続の場合はケーブルがしっかり繋がっているか、無線LANの場合は同じWi-Fiに繋がっているかを確認してください。特に無線LANでは、同じWi-FiルーターでもSSIDが異なっていて、実質的には違うWi-Fiにつながる形になっているときがあります。
また、プリンターに電源が入っているかも要確認です。電源スイッチを入れていても、プリンターの電源ケーブルがしっかり挿されておらず、電源が入っていない場合もあります。
再起動をする
上の接続確認がとれたにもかかわらず、Macでプリンターが認識できない場合は、ひとまずMacとプリンターを再起動させてください。まずMacを立ち上げたままで、プリンターの電源を落として再起動します。それでもだめなら、今度はMacとプリンターの両方で電源を落として再起動します。これで状況が改善することも少なくありません。
Macのアップデートを確認・実行する
前章の「接続しても自動認識されない場合」の項でも触れましたが、macOSのアップデートを怠っていると、すでにプリンタードライバーが更新されているにもかかわらず、それがあなたのMacに反映されておらず、プリンターを追加できない場合があります。
メニューバー左端の「アップルメニュー」を選択して「ソフトウェア・アップデート…」がないかを確かめてください。あれば、それをクリックしてMac App StoreからmacOSをアップデートすることでうまくいく場合もあります。
プリントシステムのリセットをする
これでもプリンターを追加できない場合は、「システム環境設定」→「プリンタとスキャナ」と進んで、プリンタのリスト部分で右クリックします。すると「プリンタシステムをリセット…」というコンテキストメニューが表示されますので、これを選択します。
すると確認画面が表示されますので「リセット」を選びます。するとプリンタのリストがまっさらになりますので、ここで改めて前章の「基本的には接続するだけで簡単に設定できる!」の節の手順を繰り返してください。これによって追加できないプリンターが、ちゃんと追加できるようになる場合があります。
プリンタドライバを削除・再ダウンロードする
もし、前章の「基本的には接続するだけで簡単に設定できる!」の項で説明した手順ではなく、プリンターに付属したCD-ROMなどを使ってプリンタドライバーをインストールしていた場合には、付属のプリンタドライバーが古くて、うまくMacに追加できないでいる可能性があります。
その場合には、付属のCD-ROMにあるアンインストール機能でプリンタドライバーを削除し、改めてメーカーのサイトからダウンロードした新しいプリンタドライバーをインストールすることで、ほぼプリンターを追加できます。
接続してもリストに表示されない場合
有線・無線LAN接続のプリンターがリスト表示できない場合は、「IPプリンタ」としての追加が可能です。
IPプリンタとして追加する
有線・無線LAN接続のプリンターを、ネットワークプリンターの「IPプリンタ」として追加するには、AirPrintなどのネットワークプリントに対応している必要があります。もし対応済みであれば、「プリンタとスキャナ」画面で「IP」タグを選択します。
IPタグに切り替わったら、あらかじめプリンター本体で確認しておいた表示できないでいたプリンターのIPアドレスを入力します。
続いて「プロトコル」を選択します。最近の機種であれば、多くの場合「AirPrint」で大丈夫です。AirPrintが使える場合は「キュー」は空欄で問題ありません。「名前」はあなたが判別しやすい名前であれば、なにを付けても大丈夫です。ドライバは選択欄から適切なものを選択してください。
最後に右下の「追加」をクリックすれば、有線・無線LAN経由でプリンターは接続されます。
Macとプリンターの設定が完了したら印刷しよう!
Macでは、基本的にどのアプリでも「ファイル」→「プリント」で印刷が可能です。たとえば、適当な写真を印刷する場合は、写真.appからでも、FinderでJPEGファイルを選択した状態でも、プレビューでその写真を表示している状態でも、「ファイル」→「プリント」で印刷できます。
以下ではMacのプレビューからプリンターで写真を印刷する場合を例に挙げて説明します。
Macでプリンターから印刷する方法
まず、プレビューで印刷する写真を選択したら、メニューバーから「ファイル」を選び、「プリント…」をクリックします。
すると印刷のプレビュー画面が表示されますので、問題がなければ右下の「プリント」を選択すれば印刷が始まります。もしこの印刷設定に不満があれば、左下の「詳細を表示」をクリックして画面を切り替えます。
「詳細を表示」画面では、複数ファイルや複数ページを選択した場合の、選択範囲や印字方向、印刷サイズなどの細かい情報を設定できます。自分の求める形に設定できたら「プリント」をクリックして、印刷を開始してください。
Macでプリンターを接続していろんなものを印刷しよう!
以上、お伝えしたように、Macでは容易にプリンターを追加できます。接続が簡単なのはUSB接続のプリンターですが、おすすめなのはMac以外のスマホやタブレットからも印刷できる無線LAN対応のプリンターです。この記事を参考に、あなたのMacや周辺機器からさまざまなものを印刷して楽しんでください。