Macの無料のセキュリティ対策!おすすめのセキュリティソフトも紹介!
Macパソコンはセキュリティレベルの高いOSとして有名です。しかし、ウイルス感染の危険性が無いわけではなく、実際にMacパソコンのウイルスに感染することがあります。本記事ではMacでできる無料セキュリティ対策方法や、おすすめのセキュリティソフトを紹介します。
目次
- 1Macはセキュリティ対策がいらないの?
- ・ウイルス対策が不要と噂される理由
- ・セキュリティ対策は必要!
- 2Macの無料で出来る基本的なセキュリティ対策
- ・アカウント情報の漏洩やパスワード管理には十分注意する
- ・macOS搭載のセキュリティ機能は有効にする
- 3Macのセキュリティ対策をアップデートで行う方法
- ・macOSのセキュリティをアップデートで最新にする
- ・使用するブラウザをアップデートする
- ・JavaやFlashをアップデートする
- 4Macのネットワークによるセキュリティ対策
- ・信用するネットワークのみを利用する
- ・位置情報の使用に注意する
- 5Macにおすすめな定番セキュリティソフト
- ・eset
- ・ノートン
- ・ウイルスバスター
- 6Mac版セキュリティソフトの性能の比較
- ・比較は必要なの?
- ・主なMac版セキュリティソフトの比較
- 7Macのセキュリティ対策とセキュリティソフト活用を理解しよう
Macはセキュリティ対策がいらないの?
WindowsからMacパソコンに乗り継ぎした理由として、セキュリティレベルの高さやデバイスのデザイン、使い勝手やiPhone・iPadなどのAppleのデバイスとの互換性の高さがあげられるでしょう。
そんなMacはセキュリティにも強いという特徴を持っているパソコンです。しかし、Macがセキュリティに強くウイルス対策ソフトが不要と噂されていますが、実際にそれは本当なのでしょうか。本記事冒頭の本章では、Macパソコンにセキュリティ対策が不要とされる噂の真相について紹介していきます。
ウイルス対策が不要と噂される理由
まず、Macパソコンにウイルス対策が不要と噂されている理由について詳しく紹介していきます。Macにウイルス対策が不要という情報が多く流れている理由には、下記の2つの背景があります。
Macにウイルス対策が不要と噂される理由1 | Mac向けのウイルスが少なかった |
Macにウイルス対策が不要と噂される理由2 | セキュリティの高さがアピールされている |
上記それぞれの理由について詳しく紹介していくので、参考にしてみましょう。
Mac向けのウイルスが少なかった
まず、Macにウイルス対策が不要とされている理由として、そもそもMac向けに開発されたウイルスが少なかったという背景があります。2019年現在はMacユーザー人工も増えて、Macのブランドが確立されましたが、一昔前まではパソコンといえばMicrosoft社のWindowsパソコンが主流でした。
そういった背景から、Windows向けのウイルスが多く、Mac向けのウイルスが少ないという状況になり、Macはウイルス対策をしなくても大丈夫だ、という噂が流れているのです。
セキュリティ性能の高さがアピールされているから
また、AppleからMacなどのAppleデバイスはウイルスにも強く、セキュリティ性能が非常に高いという宣伝が広く伝わっていることも理由の1つとなります。実際に、Macはウイルス性能が高く、Macを常に最新のmacOSにアップデートしておけば、安全だというのは事実としてあります。
しかし、Mac向けのセキュリティ対策ソフトが徐々に販売を開始されていることから、実際にはMacにもセキュリティソフトが必要と感じている人もいるでしょう。実際に、Macにウイルス感染の危険性はないのかを紹介していくので、参考にしてみてください。
セキュリティ対策は必要!
結論から述べると、Macパソコンもセキュリティ対策が必要だということを覚えておきましょう。Macはたしかにウイルスに強いという特性を持っていますが、パソコンがある以上ウイルスは発生・感染します。どういった経路でMacがウイルス感染被害に合うのかを覚えておく必要があるので、下記のリストを参照しておきましょう。
Macのウイルス感染被害経路1 | 正規ソフトを偽装したマルウェアの被害 |
Macのウイルス感染被害経路2 | 偽メールでフィッシングサイトへ誘導 |
Macのウイルス感染被害経路3 | ネット上のサイトの訪問でウイルスに感染する可能性 |
Macのウイルス感染被害経路4 | USBなどの記録媒体で感染する可能性 |
正規ソフトを偽装したマルウェアの被害がある
ネット上の悪質サイトにアクセスした際、正規のソフトに偽造しマルウェアを感染させられたという被害があります。基本的にネット・サイトからすぐにウイルスに感染することはありませんが、あたかもウイルスに感染したかのように偽装し、偽のウイルス感染の疑いがある偽セキュリティソフトをインストールするように設置されている罠もあるのです。
こういったサイトは海外のアダルトサイトや、海賊版と呼ばれるマンガやアニメが無料で読めるサイトに頻繁に表示されることがあります。
偽メールでフィッシングサイトへ誘導がある
よくある迷惑メールのリンクからフィッシングサイトと呼ばれる、ネット上の悪質サイトにアクセスを誘導させるタイプのウイルスも存在します。基本的に迷惑メールは「迷惑メールフォルダ」に分類されますが、通常のメールボックスに振り分けられてしまう場合もあるので注意が必要です。
サイトの訪問でウイルスに感染する可能性がある
アダルト動画のサイトに、ウイルス感染を誘導させるタイプの広告が紛れ込んでいる場合もあります。こういったネット上の悪質サイトにアクセスしないのが一番の対処方法ですが、稀にどうしてもクリックしてしまう場合もあるのでしょう。そういった場合の対処方法は次の章から紹介していくので参考にしてください。
USBなどの記録媒体で感染する可能性もある
Macはネット上だけでなく、自分の身の回りからも感染する恐れがあります。特にMacにパスワードロックをかけていない人は、パソコンから席を立った隙に、第三者によってUSBなどの記憶媒体を利用されウイルス感染されたという被害も発生した過去があります。めったにないウイルス感染被害ですが、十分に注意しておく必要があります。
Macの無料で出来る基本的なセキュリティ対策
前の章では、ネット上で発生したウイルス感染の被害例を紹介してきました。そういったウイルス被害に合わないためにも、セキュリティソフトを設定したいと考える人も多いでしょうが、まずは無料でできるMacのセキュリティ設定をしておくことが重要です。本章では、無料でできるMacの標準機能を使ったセキュリティ対策の設定方法を紹介していきます。
Macの無料で出来る基本的なネットセキュリティ対策1 | ログインパスワード・スクリーンロック設定 |
Macの無料で出来る基本的なネットセキュリティ対策2 | ファイアウォールの有効化設定 |
Macの無料で出来る基本的なネットセキュリティ対策3 | Javaの無効化設定 |
Macの無料で出来る基本的なネットセキュリティ対策4 | FileVault2の有効化設定 |
Macの無料で出来る基本的なネットセキュリティ対策5 | ウイルスファイルを見破るためファイル拡張子を表示 |
アカウント情報の漏洩やパスワード管理には十分注意する
Macパソコンの中には、多数重要なアカウント情報・個人情報・パスワード情報を保存されています。Macパソコン自体のログインパスワード・スクリーンロックを設定しておかなければ、簡単に個人情報を漏えいに繋がるので設定しておくことをおすすめします。
ログインパスワードとスクリーンロックは必ず設定
ログインパスワードの設定方法1 | 「Appleアイコン」>「システム環境設定」を選択します |
ログインパスワードの設定方法2 | 「ユーザーとグループ」をクリックしてください。 |
ログインパスワードの設定方法3 | 「鍵アイコン」をクリックして解除してください。 |
ログインパスワードの設定方法4 | 「ログインオプション」を選択します。 |
ログインパスワードの設定方法5 | 「自動ログイン」メニューを選択して、 アカウントを選択しパスワードを設定します。 |
macOS搭載のセキュリティ機能は有効にする
macOS搭載のセキュリティ機能は有効にすることも重要です。下記4つの設定をしておきましょう。
STEP1 | ファイアウォールの有効化設定 |
STEP2 | Javaの無効化設定 |
STEP3 | FileVault2の有効化設定 |
STEP4 | ウイルスファイルを見破るためはファイルの拡張子も表示 |
ファイアウォールの有効化設定
ファイアウォールの設定方法1 | 「Appleアイコン」>「システム環境設定」の順番にクリックしてください。 |
ファイアウォールの設定方法2 | 「セキュリティ」または「セキュリティとプライバシー」を選択します。 |
ファイアウォールの設定方法3 | 「ファイアウォール」タブを選択し、左下の「鍵アイコン」をクリックします。 |
ファイアウォールの設定方法4 | 「ファイアウォールを入にする」または「開始」をクリックし ファイアウォールを有効化します。 |
ファイアウォールの設定方法5 | 「詳細」を選択して、ファイアウォールの設定をカスタマイズしてください。 |
ファイアウォールの設定方法1 | 「Appleアイコン」>「システム環境設定」の順番にクリックしてください。 |
ファイアウォールの設定方法2 | 「セキュリティ」を選択します。 |
ファイアウォールの設定方法3 | 「ファイアウォール」タブを選択してください。 |
ファイアウォールの設定方法4 | ファイアウォールで利用するモードを選択して設定します。 |
Javaの無効化設定
過去にMacのJavaの脆弱性をついたウイルスが多発しました。SafariのJavaを無効化に設定しておくことでセキュリティレベルを高めることが可能です。
STEP1 | Safariを起動し、画面上部のメニュータブから「環境設定」を選択します。 |
STEP2 | 「詐欺サイト」にチェックを入れてください。 |
STEP3 | WebコンテンツのJavaScriptを任意で無効化してください。 |
ウイルスファイルを見破るためはファイルの拡張子も表示
STEP1 | Finderを起動し、画面上部のメニュータブから「環境設定」を選択します。 |
STEP2 | 「詳細」>「すべてのファイル名拡張子を表示」を選択してください。 |
上記の設定をしておくことで、ファイルの拡張子が表示されるようになります。下記のファイル拡張子は、全てではありませんが、ウイルス感染の危険性があるので覚えておきましょう。「.scr」「.pif」「.cmd」「.bat」「.com」「.exe」
FileVaultの有効化設定
STEP1 | 「Appleアイコン」>「システム環境設定」の順番にクリックしてください。 |
STEP2 | 「セキュリティとプライバシー」>「FileVault」を選択します。 |
STEP3 | 左下の「鍵アイコン」>「FileVaultをオンにする」をクリックしてください。 |
FileVaultはMac内のデータを暗号化して漏えいさせないための機能です。
Macのセキュリティ対策をアップデートで行う方法
前にも述べた通り、Macパソコンは最新のOSにアップデートしておくことで、ウイルス被害を未然に防ぐことができます、アップデートは無料となるので、覚えておきましょう。
macOSのセキュリティをアップデートで最新にする
macOSのアップデートは「Appleアイコン」>「システム環境設定」>「ソフトウェアアップデート」から実行可能です。
macOSのアップデートが自動的に行われるかを調べる方法
「ソフトウェア・アップデート」画面にある「Macを自動的に最新の状態に保つ」にチェックを入れておくことで、新しいOSが公開され次第自動でアップデートされます。ウイルス被害に合わないためにも、自動アップデートを設定しておきましょう。
使用するブラウザをアップデートする
SafariなどのMac標準アプリは、macOSのアップデートで自動的にアップデートされます。Chromeブラウザなどネットブラウジングに必要なツール・アプリもアップデートしておくことで、ウイルス感染を防ぐことが可能です。
JavaやFlashをアップデートする
過去にMacのJavaの脆弱性をついたウイルスが多発しました。Javaを常にアップデートするだけでなく、macOSも常に最新の状態にアップデートしておくことで、ウイルス感染の危険性を下げることができます。詳しい手順は次の章でも紹介しているので参考にしてください。
JavaやFlashのアップデートを自動にする方法
STEP1 | 「Appleアイコン」>「システム環境設定」の順番にクリックしてください。 |
STEP2 | 「Java」を選択して「更新タブ」をクリックします。 |
STEP3 | 「更新を自動的にチェック」にチェックして「適用」をクリックしてください。 |
STEP1 | 「Appleアイコン」>「システム環境設定」の順番にクリックしてください。 |
STEP2 | 「Flash Player」を選択して「更新タブ」をクリックします。 |
STEP3 | 左下の「鍵アイコン」をクリックしてパスワードを入力してください。 |
STEP4 | 「アップデートのインストールを許可する」にチェックを入れてください。 |
Macのネットワークによるセキュリティ対策
Macのネットワークによるセキュリティ対策を覚えておきましょう。外出先のフリーWi-Fiを利用する際に覚えておきたいポイントとなります。
信用するネットワークのみを利用する
公共の無線LANを使うときは暗号化されたWi-Fiネットワークを利用するのが定石です。
無線LANの暗号化のWEPや暗号化なしは利用しない
暗号化の方式は「WEP」ではなく、「WPA」「WPA2」を選択してください。
位置情報の使用に注意する
「システム環境設定」>「セキュリティとプライバシー」の順番にクリックします。「プライバシー」を開いて位置情報サービスを無効化できます。位置情報を悪用するサイトもあるので注意が必要です。
Macにおすすめな定番セキュリティソフト
Macにおすすめな定番セキュリティソフト1 | eset |
Macにおすすめな定番セキュリティソフト2 | ノートン(Norton) |
Macにおすすめな定番セキュリティソフト3 | ウイルスバスター |
eset
「軽快な動作」と「高いウイルス検出率」をアピールしているのが「ESSE」のセキュリティソフトウェアです。
安い費用で行いたい人におすすめ
比較的に安いウイルス対策ソフトウェアなので、費用を抑えたい人におすすめです。詳しい機能や価格はESSE公式サイトを参照してください。
ノートン
「Norton」はMacパソコン以外にもiOSデバイス、Windowsパソコン、Androidデバイスに対応している、世界的に有名なウイルス対策ソフトウェアです。
世界中で支持されているセキュリティ対策ソフト
世界中で支持されているセキュリティ対策ソフトで、費用も安いのでおすすめです。詳しい機能や価格はNorton公式サイトを参照してください。
ウイルスバスター
「ウイルスバスター」も一度は聞いたことのある、有名なセキュリティソフトです。クラウド・ダウンロード版を3年単位で契約できるのが特徴です。
日本で特に人気の高いウイルス対策ソフト
ウイルスバスターの詳しい機能や価格はNorton公式サイトを参照してください。
Mac版セキュリティソフトの性能の比較
最後に、前の章で紹介したMac版セキュリティソフトの性能や価格の比較表を紹介するので活用してください。
比較は必要なの?
そもそもウイルス対策用のMac版セキュリティソフトの性能や価格の違いを比較が必要なのか、という疑問を頂く人もいるでしょう。
マルウェア感染に関しては差が少ない
実際の所、Mac版のウイルス対策ソフトに関して、マルウェアの検出精度やウイルス対策の性能は、どのソフトウェアもほぼ変わりはありません。動作スピードやダウンロード版・クラウド版などの違いがあるので、それらの比較をしておく必要はあります。
価格は差がある
Mac専用のセキュリティソフトで大きな違いがあるのが、ソフトの価格です。機能や性能、及び価格面の比較表から、自分にあったMac専用のセキュリティソフトをインストールしていきましょう。
主なMac版セキュリティソフトの比較
主なMac版セキュリティソフト比較項目1 | マルウェア対策 |
主なMac版セキュリティソフト比較項目2 | 動作スピード |
主なMac版セキュリティソフト比較項目3 | ソフトウェアの価格 |
上記3つの項目で「ESSET」「Norton」「ウイルスバスター」を比較していきましょう。
マルウェア対策について
ESSET | Norton | ウイルスバスター | |
---|---|---|---|
マルウェア対策 | ○ | ○ | ○ |
ファイアーウォール機能 | ○ | ○ | ☓ |
フィッシング対策 | ○ | ○ | ○ |
ペアレンタルコントロール | ○ | ☓ | ○ |
個人情報不正送信防止 | ☓ | ○ | ☓ |
動作について
「ESSET」「Norton」「ウイルスバスター」それぞれのソフトウェアをインストール後の動作は、ほぼないと言っても良いでしょう。その中でも「Norton」「ウイルスバスター」は比較的動作スピードが早いことで有名です。
価格について
ESSET | ・7,344円/5台(3年契約・マルチデバイス) ・7,480円/5台(3年契約・マルチデバイス) |
Norton | ・3,488円(Mac1台につき) ・5,918円/3台(3年契約・マルチデバイス) ・14,990円/3台(3年契約・マルチデバイス) |
ウイルスバスター | ・3,480円(Mac1台につき) ・5,380円/3台(3年契約・マルチデバイス) ・11,500円/3台(3年契約・マルチデバイス) |
Macのセキュリティ対策とセキュリティソフト活用を理解しよう
Macのウイルス被害を防止するための、無料の設定方法から、おすすめのMac専用セキュリティソフトを紹介しました。セキュリティソフトは、それぞれ価格面や機能で違いがあるので、自分にあったセキュリティソフトを選びましょう。また、Macの標準機能・設定機能を使えば、ウイルス感染被害を未然に防ぐことも可能です。
本記事を参考に、Macのウイルス感染対策をして、快適なMacライフを送りましょう。