2019年03月26日更新
LINEのメッセージ削除機能と送信取消の違い!相手側の履歴や通知は?
LINEを使っていて一番マズいのが誤爆です。そんなときのために2017年12月に“送信取消“機能が導入され、相手に送信したメッセージを削除できるようになりました。今回はこの”送信取消“機能と、以前からあるLINEの“削除“機能とのわかりにくい違いを説明します。
目次
LINEのメッセージ削除機能と送信取消の違いを知ろう
うっかり送り間違えてしまったメッセージやスタンプを24時間までなら取消すことができる「送信取消」機能がリリースされました。
— LINE公式アカウント (@LINEjp_official) December 13, 2017
▼詳しくはこちらhttps://t.co/6GxfFhd5Ly pic.twitter.com/06RVF1ZRWo
LINEのトークルームが増えてくると、それに伴って増えてしまうのが誤爆と呼ばれる、間違ったLINEトークルームへのメッセージの送信です。
たいていは笑い話で済むのですが、間違えて本人のトークルームに悪口を誤爆したり、二股かけている本命のトークルームに浮気相手宛てのメッセージを送信したり、会社の重要な話を社外の人のトークルームに投稿したりとなると笑い話では済みません。
最後の例以外は、悪口を送信したり、二股をかけたりするほうが悪いのですが、それはさておき、誤爆に限らず、間違ってLINEで送信してしまったメッセージをなかったことにしたくなるのは、誰にとってもあることです。
そんなときにLINEに「あって良かった」と思えるのが2017年12月にリリースされた“送信取消“機能です。むしろそれまでなぜLINEになかったのか、と言いたくなるくらいの機能ですが、それまでLINEに存在していた”削除“機能との区別がつけづらいのが難点です。
なかにはLINEの“削除“機能が“送信取消”の機能を持っていたと勘違いしている人もいらっしゃるかもしれません。しかし誤爆に気づいてあわててLINE上で“削除”して、なかったことにしたつもりになると、あとで大変なことになります。
本記事ではこの二つのLINEの機能の違いを、「用途」「特徴」「使い方」「通知」の4つに分けて説明していきます。細かいことはいいから「使い方」だけ教えてほしいという方は、目次から「LINEの「削除機能」と「送信取消」の使い方の違い」の章に飛んでください。
LINEの「削除機能」と「送信取消」の用途の違い
なかなかにわかりづらいので、ここではっきりと覚えていただきたいのですが、LINEにおいて“削除“機能と”送信取消“機能は用途が全く異なります。
LINEの“削除“機能は、メッセージ自体を削除するのではなく、あなたのLINEアプリのトーク履歴からそのメッセージを削除するだけの、むしろ「非表示」に近い機能です。メッセージ自体は存在していて、たとえばあなたのスマートフォン上のLINEアプリからは消えても、相手のLINEアプリやあなたのPCのLINEアプリのトーク履歴には残り続けます。
一方、LINEの“送信取消“機能は、送信したメッセージ自体を削除します。ただし、トークルームには”メッセージの送信を取り消しました”と表示され、送信を取り消したこと自体は相手に伝わります。
こう説明すると、「それではなんのためにLINEに“削除“機能はあるのか」と疑問に思う人もいらっしゃるでしょう。その疑問については以下でお答えします。
メッセージ削除機能の用途
“削除“機能はあくまでもあなたのLINEのトークルーム、それも今使っている端末のLINEアプリのトーク履歴にだけ働く機能です。
したがって、LINEの”削除“機能の主な用途はトークルームの整理となります。
自分のトークルームを見やすくするときに使う
LINEのトークルームは、スタンプや写真、通話などが入り交じって実に楽しいものですが、そのおかげでなんらかの目的に絞ったメッセージのやり取りを追いたい時には不便に感じるときもあります。
そんなときに、LINEの“削除“機能を用いてトークルームを整理して見やすく整えます。特に大きなスタンプや画像は画面を占有しますから、“削除“機能でトークルームから取り除くことでずいぶんと見通しがよくなります。
ただし、削除したメッセージは復活できませんので注意してください。元に戻したくなる可能性があるなら、LINEのバックアップを取っておくことをおすすめしますが、バックアップから復元すると今度はバックアップした後のトークルームのやり取りが消えてしまいます。
なおバックアップの取り方と復元の仕方については、下のリンク先を参考にしてください。
送信取消の用途
一方、送信されたメッセージ自体に働くLINEの“送信取消“機能の主な用途は、これまで触れてきたようにメッセージの誤送信の取消です。
メッセージを誤送信したときに使う
LINEのメッセージの誤送信は、なにも相手を間違えた誤爆だけに限りません。LINEのトークルームに送信されたメッセージの内容が間違っていたり、恥ずかしい誤字があったりした場合には、修正したメッセージを送信するだけではなく、先に送信したメッセージを“送信取消”して、相手のLINEアプリの履歴からも消したほうがいいでしょう。
また、誤タッチによるスタンプ送信なども“送信取消”で取消できますので、「これは相手の履歴からも削除しておいたほうがいい」と思うようなメッセージ類は、一通りLINE上で“送信取消”することをおすすめします。
LINEの「削除機能」と「送信取消」の特徴の違い
LINEの“削除“機能と”送信取消“機能の用途の違いについて、軽く説明いたしましたが、その用途の違いを生む、二つの機能のLINEにおける特徴の違いを改めて説明します。
メッセージ削除機能の特徴
LINEにおけるメッセージの“削除機能”の特徴は、その表示の非対称性です。つまり、あなたと相手とで、LINEの“削除“機能を使ったときの効果が異なるということです。
自分側のトーク履歴からメッセージを削除できる
LINEで“削除“機能を使うと、あなたのトークルーム上では、あなたの送信メッセージであろうと相手からの受信メッセージであろうと、またメッセージ以外の送信された写真や動画、通話やスタンプなどであっても、トークルームに表示されるあらゆるものが削除できます。
この「あらゆるもの」の中には”メッセージの送信を取り消しました”というLINEのシステムからのメッセージも含まれているので、それこそすべてのメッセージを削除してまっさらなトークルームにすることもできます。
その一方で、あなたは相手側のLINEのトーク画面のメッセージを削除できません。
それどころか、あなたのスマートフォンのLINEアプリで削除したメッセージは、依然としてあなたのPCのLINEアプリの履歴にしっかりと残っていますし、逆にPCのLINEアプリでメッセージを削除したとしても、スマートフォン上のLINEアプリのトーク履歴に変化はないのです。
LINEにおいて“削除“機能はあくまでもあなたの端末のLINEアプリ上のトーク履歴にしか働かないのです。
送信取消の特徴
LINEにおけるメッセージの“削除機能”の特徴が非対称性にあるとすれば、逆にLINEの“送信取消“機能の特徴は、送信取消の対称性にあると言えます。
相手側のトーク履歴でも送信したメッセージが削除される
LINEの”送信取消“機能によれば、あなたが“送信取消”したメッセージは、相手のトークルームの履歴上でも“送信取消“扱いとなります。そして、メッセージが画面から削除された代わりに”××(あなたのアカウント名)がメッセージの送信を取り消しました”と表示されます。
残念ながらこのメッセージはLINEのシステムからのメッセージで、あなたからのメッセージではないため“送信取消”では削除できず、相手が自分で“削除”しない限り、相手の履歴に残ってしまいます。
メッセージを送信してから24時間過ぎると取消できない
ただしLINE上で“送信取消“機能が働くのは24時間以内に送信されたメッセージに限ります。
間違って送信したメッセージに気づかずに1日経ってしまうと、もう“送信取消“機能は使えません。もっとも1日経ってしまえば、よほど未読スルーしている相手でもない限り一度は誤送信したメッセージに目を通しているでしょうから、手遅れになることには変わりない、と諦めるしかありません。
「送信取消」機能がない古いバージョンでは使用できない
LINEの“送信取消“機能は、前にもお伝えしましたが2017年12月にリリースされました。そのため、あなたがそれ以前のバージョンのLINEアプリを使っていると、“送信取消“機能を使うことができません。
また、あなたが最新のLINEアプリを使っていてその上で“送信取消“機能を使用したとしても、相手が古いままのLINEアプリを使用していると、相手のトークルーム上では“送信取消“機能が働かず、メッセージはそのまま残ってしまいます。
さすがにリリースされて1年以上経っている機能ですから、あえてアップデートしないでいる人はほとんどいないでしょうが、通信費をケチってアップデートはすべて拒否している可能性もゼロではないので、一応心に留め置いてください。
LINEの「削除機能」と「送信取消」の使い方の違い
ここまでいろいろと説明してきましたが、ここから“削除“機能と“送信取消“機能の実際の使い方をお伝えします。
削除機能の使い方
自分のLINEのトークルームを整理するために、メッセージを削除するには、以下の手順を踏みます。
削除したいメッセージを長押し
LINEアプリを立ち上げたら、目的のトークルームを開き、削除したいメッセージを長押しします。
削除できるメッセージはテキストに限らず、写真やスタンプ、通話からLINEのシステムからのメッセージに至るまで、トーク履歴にあるものはすべて削除可能です、
(iOS)「削除」をタップする
メッセージを長押しするとポップアップメニューが表示されます。
選んだメッセージによってポップアップメニューの内容は異なりますが、いずれのポップアップメニューにも含まれている”削除”ボタンをタップします。
(Android)「削除」をタップする
Androidの場合も、ポップアップメニューの表示パターンは違いますが、iPhoneの場合と同様に“削除”を選択します。
「メッセージを削除画面」で消したいメッセージを選択する
画面が“メッセージを削除”画面に切り替わり、左側にラジオボタンが並びます。複数のメッセージを選択できますので、削除したいメッセージを選んでいきます。
「削除」ボタンをタップする
削除したいメッセージを選択し終えたら、画面右下の“削除“ボタンをタップします。
すると確認画面がポップアップしますので、改めて“削除”を選びます。
その結果、メッセージが削除され、画面が少しすっきりしました。
送信取消の使い方
自分が送信したメッセージを“送信取消”するためには、以下の手順を踏みます。
取り消したいメッセージを長押しする
LINEアプリを立ち上げたら、目的のトークルームを開き、“送信取消”したいメッセージを長押しします。
“送信取消”できるメッセージはテキストに限らず、写真やスタンプなども”送信取消”可能です。
「送信取消」を選択する
“送信取消“したいメッセージを長押しすると、ポップアップメニューが表示されますので、その中から”送信取消”ボタンを選択します。
すると確認画面が表示されますので、改めて”送信取消”を選びます。
その結果、そのメッセージは“送信取消”されます。
あなたのトークルームの履歴からだけではなく、相手のトークルームの履歴からもメッセージは“送信取消”されて、代わりに”メッセージの送信を取り消しました”というLINEのシステムからのメッセージが表示されます。
LINEの「削除機能」と「送信取消」の通知の違い
ここまで、LINEの“削除“機能と“送信取消“機能のさまざまな違いについて説明してきました。
最後にLINEのこの二つの機能を使うと通知されるかについてお伝えします。
「削除機能」の通知
LINEアプリで、トークルームのメッセージの“削除“機能を使用しても、相手に通知はされません。
メッセージを削除しても相手に通知されない
“削除“機能については、通知どころかいかなる連絡も相手には届きません。メッセージを削除するためにトークルームを開いた段階でそのメッセージに目を通したことになるため、既読マークはすでに付いていますし、メッセージを削除したからといって既読マークが消えることもありません。通知の心配は無用です。
あなたが自分のLINEアプリ上でメッセージを削除しても、そのメッセージは相手や自分のほかの端末上では、良くも悪くも相変わらず履歴の上に残っているため、あなたがそれを削除したことに気づかれることはないのです。
せいぜい「3日前に送ったメッセージ、もう一度読んでみて」などと振られたときに、バレる可能性があるくらいです。
「送信取消」の通知
“送信取消“機能についても、”削除“機能同様、通知自体はされません。しかし、ポップアップする通知がないだけで、あなたが“送信取消“したことはすぐにバレてしまいます。
通知はないけれど送信を取り消したことはバレる
これまでも何度かお伝えしましたが、通知こそないものの“送信取消”機能を利用した場合は相手のトークルームに”××がメッセージの送信を取り消しました”と表示されます。
相手が完全にあなたのトークルームを見ないようになっていればともかく、たまにでもトークルームを見れば「なにがあったのだろう」と思うことでしょう。
通知はされないから、などとのん気に構えずに、“送信取消“機能を使用したらどんな事情があったかを、ウソでもいいので「誤字があったから送り直すね」とか「ごめん、誤爆した」などと相手に伝えておくべきです。
LINEのメッセージ削除機能と送信取消を用途に合わせて使い分けよう
LINEアプリのトークルームを整理できるメッセージの“削除“機能と、LINE上で送信したメッセージを取り消す”送信取消“機能についての説明は以上です。
重大なミスを修正できるLINEの“送信取消“機能に比べて軽視されがちな“削除“機能ですが、いざというときを除けばLINEのトークルームを見やすく保てる“削除“機能のほうがはるかに日常的に便利に使えます。“送信取消“機能でいざというときに備えながら、毎日の運用は“削除“機能を使うことで、便利にLINEアプリを利用してください。