iPhoneの非通知からの着信を拒否！キャリアや格安SIMでの設定方法は？

iPhoneなどのスマホは、ブラウザでのWeb閲覧やメールの送受信、SNSの利用、カメラ撮影等、様々な用途に利用することができますが、もともとの用途は電話です。携帯電話としての機能を最も多く使っている人も少なくないことでしょう。

iPhoneの電話機能で、迷惑電話に悩んでいる人も少なくありません。この記事では、iPhoneに非通知でかかってくる電話を拒否する設定方法について解説します。実はiPhoneの本体の設定には、非通知でかかってきた電話の着信を拒否する設定はありません。

iPhoneの本体の設定では、特定の相手からの着信を拒否することはできます。iPhoneで着信を拒否設定できるのは、一度でも電話番号通知設定でかかってきた相手だけですが、二度とその番号からの着信は取りたくないと思ったら、着信拒否設定は簡単にできます。

特定の相手からの着信拒否設定は、電話の着信履歴から行えます。着信履歴を開いて、着信拒否をしたい特定の人の名前か電話番号の横にある「i」のマークをタップします。

するとその電話番号についての詳細が表示されます。その画面を下にスクロールすると「この発信者を着信拒否」とあるので、そちらをタップします。

確認メッセージが出るので「連絡先を着信拒否」をタップすればその特定の相手の電話番号を着信拒否にすることができます。

このようにiPhoneでは特定の相手の着信を拒否することはできます。しかし、相手が非通知設定で書けてきた電話は特定の電話番号と同じように着信拒否をすることができません。実は、iPhoneに限らずスマホに非通知設定でかかってきた電話の拒否設定は、スマホ本体ではできません。各キャリアの設定で行う必要があります。

現在、日本国内には格安SIMを含めると100社以上の携帯電話会社があるといわれています。この記事ではそのすべてを網羅することはできないので、大手3社のdocomo、au、Softbankの非通知着信の拒否設定についてお伝えします。

それでは各キャリア別に非通知でiPhoneにかかってきた電話の着信拒否設定についてお伝えします。まずはdocomoの設定方法です。

docomoを使っているiPhoneユーザーが、非通知の着信拒否をしたい場合には、無料でdocomoの「番号通知お願いサービス」を利用することができます。これは、非通知で電話をかけてきた相手に対して、番号を通知して再度かけてほしい旨をアナウンスして、電話が切れるようにする設定のことです。

docomoユーザーは「番号通知お願いサービス」を設定すれば、電話番号を通知している相手からしか電話がかかってこなくなるので安心です。「番号通知お願いサービス」のiPhoneからの設定方法は、電話のキーパッドを使って「148」に電話を掛けます。

するとdocomoのガイダンスが流れるので、そのガイダンス通りに操作を行い「1」を押します。すると「番号通知お願いサービス」を設定できます。

docomoで非通知拒否設定を一度行ったものの、何らかの理由で解除したいという場合もあります。非通知拒否設定を解除したいときにも「148」に電話を掛けます。ガイダンスに従って「0」を押すと非通知拒否設定を解除することができます。

「番号通知お願いサービス」を設定しているかどうか確認したい場合にも「148」に電話を掛けると確認することができます。

次は大手キャリアのauでの非通知拒否設定の方法についてみていきましょう。

auユーザーもdocomoと同じように非通知拒否設定を無料で行うことができます。auユーザーが非通知拒否設定を行いたい場合には、「1481」に電話を掛けます。するとauと契約しているiPhoneにかかってきた非通知設定の電話は、電話番号を通知した上で再度かけるようにガイダンスが流れた後で拒否されます。

なお、ガイダンスに接続した場合には拒否されても発信者に通話料が掛かります。

auユーザーが非通知拒否設定を行ったのを解除したいときには「1480」に電話を掛けます。するとauの非通知設定が解除されて、電話を受けることができるようになります。

大手キャリアの最後はSoftbankでの非通知拒否設定の方法です。Softbankは他の大手キャリア2社と違い、非通知でかかってきた電話を拒否するのは有料になります。

Softbankでの非通知拒否設定の方法です。Softbankで非通知拒否設定を行いたい場合には、ナンバーブロックという方法で非通知拒否設定を行います。ナンバーブロックというのは、Softbankが行っている、特定の電話番号を最大20件まで着信拒否にすることができるサービスで、月額100円の利用料金が必要になります。

着信拒否にできる特定の電話番号の一つに、非通知設定も含めることができます。Softbankのナンバーブロックへの登録方法は、Softbankユーザーが割り当てられているマイページの｢My Softbank」から設定する方法か、Softbankショップで行う方法があります。

｢My Softbank」から自分で設定する方法は、｢My Softbank」にまずはログインします。「契約内容の確認・変更（契約・オプション管理）」＞「オプションサービス」の「変更」＞「ナンバーブロック」の「変更」へ進みます。

変更内容を確認したら「次へ」を選択して、申込内容を確認します。大丈夫なら「同意する」にチェックを入れて申し込みボタンを押します。ナンバーブロックの申し込みが完了した旨が表示されたら、申し込み完了です。

ナンバーブロックの申し込みができたら、次に非通知設定の着信拒否設定を行います。非通知設定の迷惑電話がかかってきたらすぐに「144」に電話を掛けます。ガイダンスに従って「１」と「＃」を押して、お断りガイダンスを選択します。「＃」を押したら着信拒否設定完了です。

尚、Softbankのナンバーブロックでは非通知設定でも着信した電話の特定の番号が登録されます。Softbankではすべての非通知設定を一括して着信拒否することはできません。

Softbankで着信拒否した非通知設定を解除したいときにも「144」に電話を掛けます。「4」を押すとナンバーブロックに登録されている電話番号が流れるので、解除する電話番号の時に「#」を押します。すると、その番号の着信拒否設定が解除されます。

最後に格安SIMを使っているiPhoneユーザーが非通知拒否設定を行う方法についてみていきましょう。

基本的にスマホで非通知設定でかかってきた電話を着信拒否にしたい場合には、携帯電話会社で対応してもらうしかありません。それは大手キャリアだけではなく、格安SIMの会社でも同じです。

格安SIM会社によって、非通知設定を着信拒否する方法はそれぞれ違います。格安SIMの会社が独自に着信拒否設定ができるようにしている場合もあれば、借りている大手キャリアの回線の設定を借りている場合もあります。現在、日本には格安SIM会社が100社以上あるといわれているので、それぞれの会社ごとに対応が変わってきます。

各格安SIM会社のホームページで、非通知拒否設定の方法を公開している場合もありますが、その方法を書いていない会社もあります。ホームページなどで調べることができない場合には、サポート窓口に問い合わせをしてみましょう。

実はホームページやマニュアルで公開していないけれども、使える方法がある場合もあります。格安SIM会社でも何らかの対応ができるはずなので、まずは問い合わせをしてみましょう。

本当に迷惑電話というのは困るものです。なんでも相手に電話を掛けるのであれば、自分の電話番号を通知した上で掛けてくればいいのに、非通知設定で掛けてくる相手に、本当に困っているという人もたくさんいます。

そんな人にとってはこの記事でご紹介した非通知拒否設定の方法は役に立つものになることでしょう。自分のiPhoneの端末の方で非通知拒否設定ができないのは少し面倒くさいですが、携帯キャリア会社に問い合わせれば必ず対応方法があります。迷惑電話を着信拒否にして、快適にiPhoneを使えるようにしましょう。