2019年04月08日更新
iPhoneの消えた連絡先の復元方法!電話帳のデータを復元できない対処法は?
iPhoneを利用していると、連絡先のデータが消えたり、読み取れなくなったりする場合があります。消えたと言っても多くの場合はiPhoneの連絡先アプリで表示できないだけで、元データは残っていることがほとんどです。そんなときに連絡先を復元する方法をお教えします。
目次
- 1iPhoneで連絡先が消えた時の対処法!
- ・iPhoneでは突然連絡先が消えてしまうことがある
- ・iPhoneで連絡先が消えた時は連絡先を追加しない
- 2iPhoneで連絡先が消えた時はまず確認を
- ・iPhoneの連絡先のグループ設定を確認
- ・iCloudと連絡先の同期設定を確認
- 3iPhoneで連絡先が消えてしまう原因
- ・フィルターをかけている
- ・電話帳アプリを使用している
- 4iPhoneで消えた連絡先を復元する方法
- ・iPhoneを再起動する
- ・iCloudからデータを復元する
- ・プライバシー設定からグループ管理できるアプリを有効にする
- ・それでも復元できない時は復元ソフトを使用する
- 5iPhoneで連絡先が消えてしまっても落ち着いて対応を
iPhoneで連絡先が消えた時の対処法!
iPhoneの連絡先アプリのデータは、メールや電話、メッセージでのやり取りも使われる、非常に大事なデータです。そんな大事なデータが消えたとしたら大変です。もし、なにかの拍子にこの大事なiPhoneの連絡先データが消えたとしたら、あなたはどう対処すべきかを本記事でお教えします。
iPhoneでは突然連絡先が消えてしまうことがある
iPhoneの連絡先は、ちょっとした操作の誤りや、アップデートの際の設定の変更などで一見消えたように見えることがあります。多くの場合は「消えたように見える」だけで実際のデータは消えたり飛んだりしておらず、ただ表示されない設定になっているものです。ただし、時には実際にデータが消えた場合もありえます。
iPhoneで連絡先が消えた時は連絡先を追加しない
大事なことは、連絡先が消えたからと言って、あわてて連絡先を追加しないことです。
iPhoneの連絡先データは、基本的にはiCloud上に残っています。それなのに、まっさらなデータに連絡先データを追加すると、その1件のデータだけの連絡先データが作成され、これが残っていた連絡先データに上書きされてしまいかねません。そうなると、本当に連絡先データは消えた状態になります。
そんな最悪の事態を避けるためにも、まずは次の章で説明する手順で、データが消えたのではなく、ただ見えなくなっただけではないかを確認してください。
iPhoneで連絡先が消えた時はまず確認を
iPhoneの連絡先が「消えたのではなく見えなくなった」のだとすれば、以下の2つの確認方法のどちらかで消えたはずの連絡先が復活します。
iPhoneの連絡先のグループ設定を確認
最初に考えられる連絡先が消えた原因は、iPhoneの連絡先の「グループ」の設定が変更されていることです。
iPhoneの「連絡先」を立ち上げたら、「連絡先なし」となっている場合、画面左上の「グループ」をタップします。そして一番上の表示が「すべての連絡先を表示」になっていて、各グループの右端にチェックマークが入っていなかったとしたら、連絡先が消えた原因は間違いなくこのせいです。「すべての連絡先を表示」をタップしてください。
すると一番上の表示が「すべての連絡先を隠す」に変わり、グループ全部にチェックマークが付きます。たいていの場合は、これで連絡先が復元されます。
iCloudと連絡先の同期設定を確認
前節の方法でもうまくいかない場合は、連絡先とiCloudの接続が切れてしまい、クラウド上のデータが読み込めなくなっていることが原因である可能性が出てきます。この場合は、まずiPhoneから「設定」を立ち上げ、自分のアカウントを選択します。そして「iCloud」を選び、「連絡先」のスイッチをオン(緑色)にします。
これで、あなたのiPhone上の連絡先がiCloud上の連絡先データと同期され、データが復元されます。もし確認した段階ですでにスイッチがオンになっていた場合は、残念ながら連絡先データが消えた原因はこれではなかったということになります。
iPhoneで連絡先が消えてしまう原因
前章で説明した方法で確認しても連絡先が復旧できない原因には、連絡先のグループでフィルタを掛けているか、電話帳アプリが悪さをしている可能性があります。
フィルターをかけている
前章の「iPhoneの連絡先のグループ設定を確認」の節で説明した「グループ」の一番上の表示が「すべての連絡先を隠す」になっているにもかかわらず、いくつかの連絡先が消えた場合は、グループの表示にフィルタがかかっていることが原因と考えられます。
あらためてiPhoneの「連絡先」を立ち上げ、画面左上の「グループ」をタップし、グループ画面をスクロールします。すべて、もしくはあなたが表示したいグループにちゃんとチェックマークが入っているかを確認してください。必要なグループにチェックマークが入っていなければ、それをチェックして表示を復活させます。
電話帳アプリを使用している
iPhoneで連絡先アプリを利用せずに、ほかの便利な電話帳アプリを利用している場合で、これら電話帳アプリから登録したはずの連絡先が見ることができないで困っていることもあります。当人は連絡先アプリを使っているつもりで、実は電話帳アプリを使っていた、という勘違いもあり得ます。
こうした連絡先以外の電話帳アプリを使っていて連絡先が消えた場合、電話帳アプリとは別に連絡先アプリを立ち上げると、連絡先データがちゃんと表示されるようならば、電話帳アプリの連絡先へのアクセスがオフになっているのが原因です。
次の章の「プライバシー設定からグループ管理できるアプリを有効にする」を参考に、電話帳アプリの連絡先へのアクセスをオンに切り替えてください。
また、上記の状態とは逆に、電話帳アプリでは連絡先データが残っているのに、連絡先アプリにはデータが消えたという場合には、電話帳アプリのデータを元に連絡先のデータを復元できる可能性があります。
次の「iPhoneで消えた連絡先を復元する方法」の方法をためしても連絡先のデータが復元できない場合は、電話帳アプリのマニュアルを元に、データを書き出して連絡先アプリにそれを読み込ませてください。
iPhoneで消えた連絡先を復元する方法
さて、ここまでiPhoneの連絡先のデータが消えた場合の簡単な対処法と原因について説明しましたが、ここからは具体的な対処法をお伝えします。
iPhoneを再起動する
消えた連絡先を復元する場合には限りませんが、iPhoneで不具合が生じた際にまず試してみるべき方法が、このiPhoneの再起動です。iPhoneの再起動方法は以下の通りです。
- iPhone8以前
- 「電源ボタン」をスライダが表示されるまで長押し
- スライダが表示されたら右に動かして電源を切る
- 再び「電源ボタン」をAppleロゴが表示されるまで長押し
- iPhoneX以降
- 「電源ボタン」と「音量ボタン」をスライダが表示されるまで長押し
- スライダが表示されたら右に動かして電源を切る
- 再び「電源ボタン」をAppleロゴが表示されるまで長押し
また、「設定」からの再起動も可能です。
- 機種にかかわらずiOS11以降
- 「設定」→「一般」→「システムの終了」でスライダを表示
- スライダを右に動かして電源を切る
- 再び「電源ボタン」をAppleロゴが表示されるまで長押し
うまくいくと、この再起動で連絡先の消えたデータが復元されます。ただし、これはあくまでもiPhoneのメモリ管理が原因のときの対処法ですので、再起動で復元できない場合でも失望せずに、次の手段に取りかかってください。
iCloudからデータを復元する
連絡先の消えたデータを再起動で復元できなかった場合は、iCloudに残っている連絡先のアーカイブを元にデータを復元します。この場合は、まずPCやMac、タブレットで下のリンクからiCloud.comにアクセスしますが、データを復元する前にまず「連絡先」をクリックしてiCloudの連絡先にデータが残っているかを確認します。
ここで連絡先のデータが残っているならば、iCloud上のデータが消えたのが原因ではなく、単にiPhoneとiCloudとの同期がうまくできないのが原因ということになります。この場合は、もう一度、冒頭からの対処法を試してください。それでも復元できない場合は、次の「iCloudからvCard形式で復元する」の項へ進んでください。
一方、連絡先のデータが消えた状態であれば、iPhone上の連絡先データを復元する前に、まずはiCloud上連絡先データを復元しなければなりません。この場合は再びiCloud.comに戻って、今度は「設定」を選択します。
そして、「設定」画面の一番下にある「詳細設定」の項目内にある「連絡先の復元」をクリックします。
すると、iCloud上の連絡先のバックアップ(この場合はアーカイブ)の選択画面が表示されます。その中から復元対象となるバックアップの日付の右端にある「復元」を選択します。
それに対して確認画面が表示されますので、あらためて「復元」をクリックします。するとバックアップ時点の連絡先データが復元されますので、このあとiPhoneをiCloudに同期させれば、iPhone上でも連絡先データが復活します。
iCloudからvCard形式で復元する
iCloud上に連絡先データが残っているにもかかわらず、iPhone上で連絡先データを復元できない場合は、iCloudから連絡先データをvCard形式で書き出して、それをiPhone上の連絡先アプリで読み込むことで復元が可能です。
この場合は、まずiCloud上の連絡先をvCard形式で書き出します。そのためには、最初にPCやMac、タブレットで先述のリンクからiCloud.comにアクセスした上で、「連絡先」を選択します。その上で、連絡先の左下にある歯車アイコンの「設定」ボタンを選び、「すべての連絡先」を選択したのち、「vCardを書き出す…」をクリックします。
すると連絡先の全データを含んだvCard(標準ではiCloud vCards.vcf)がダウンロードフォルダに作成されます。このvCardをiPhoneに向けてメールやメッセージで送信します。iPhoneでメールやメッセージに添付されたこのファイルをタップすると、連絡先アプリに追加する旨の画面が表示されますので、「××件すべての連絡先を追加」の項目を選びます。
これでiPhoneの連絡先アプリにiCloudのデータが読み込まれ、連絡先データが完全復元されます。
ただし、この方法が利用できるのは、iPhone以外にiCloud.comにアクセスできる端末がある場合です。iPhoneしかない場合は、iPhoneのSafariからiCloud.comにアクセスして「デスクトップ用サイトを表示」させれば、同じ方法を採ることができるはずなのですが、画面が小さすぎて歯車アイコンの「設定」ボタンが表示されません。
以前は横画面表示にしたあと縦画面表示にしたり、連絡先の上段にある「連絡先∨」からいったん「カレンダー」に切り替えたりすることで「設定」ボタンを表示できたのですが、2019年4月現在ではうまくいきません。SafariやiCloud.comのアップデートでまた利用可能になるかもしれませんので、iPhoneしか手許にない方は、この方法も試してください。
プライバシー設定からグループ管理できるアプリを有効にする
iCloudの連絡先データも消えた上に、バックアップもない場合は、連絡先とデータ連携するSNSアプリや電話帳アプリに残っているデータから消えたデータを復元します。この場合は、iPhone上の「設定」から「プライバシー」→「連絡先」と選択し、連絡先をグループ管理するSNS・電話帳アプリのスイッチをオン(緑色)にします。
ただし、この方法で復元を成功させるには、データが消える前にこれらのアプリに一度はデータ連携させておかねばなりません。そうでないと、結局は空白のデータに空白のデータを上書きする結果に終わります。
それでも復元できない時は復元ソフトを使用する
これらすべての方法を使っても、連絡先が消えたままで復元できない場合には、iTunesかiCloudにあるiPhoneのバックアップを利用して連絡先を復元します。ただし、この方法は連絡先のデータのみを復元することはできず、iPhoneをいったん初期化した上ですべてのデータをバックアップから書き戻す形をとります。
そのため、iTunesやiCloudのバックアップには含まれないLINEのトークなどの各種アプリのデータは失われるか、復元前にそれぞれのアプリでバックアップをとっておく必要があります。加えてiPhoneに標準搭載のアプリ以外はWi-Fi経由で再インストールされるので、アプリが多い場合はすべてのアプリの再インストールに数時間必要です。
そこで、おすすめするのが復元ソフトの利用です。iPhoneのバックアップ・復元ソフトを使うとiPhoneを丸ごと復元するという手間をかけずに連絡先のデータを復元できる可能性があります。無料の体験版では復元まではできないものの、データが復元可能なのかまでは試せますので、体験版を使った上で購入するか否かを決めてください。
なお、iTunesやiCloudにあるiPhoneのバックアップからiPhoneの中身を復元したり、復元ソフトを利用したりする方法については、以下のリンク先の記事が詳しいので、「ボイスメモ」を「連絡先」と読み替えて参考にしてください。
iPhoneで連絡先が消えてしまっても落ち着いて対応を
本記事で説明したように、iPhoneの連絡先データが消えた場合でも、対処法は数多く存在するので落ち着いて対応してください。なかでも一番大切なのは、iPhoneのバックアップをiTunesなりiCloudで確実にとっておくことです。バックアップさえあれば最悪の事態は避けられますし、さらに復元ソフトを使うことでより迅速なiPhoneの回復が可能です。
すでに連絡先が消えた人も、まだそんな目に遭っていない人も、今後のために必ずバックアップをとるように習慣づけてください。