2019年06月17日更新
iPhoneのセーフモードの起動方法!デバイスごとにリンゴループから脱出方法を解説
iPhoneで不具合やリンゴループなどの問題が起きた場合は、セーフモードを起動しましょう。セーフモードへの入り方や、通常モードへの戻り方は簡単です。iPhoneのデバイスによってセーフモードへの入り方が異なるので注意してください。
目次
iPhoneのセーフモードとは
PCやiPhone/Androidには、セーフモードがあります。このセーフモードとは、OSに不具合が生じた場合に起動する診断用の起動モードです。iPhoneに問題がなければセーフモードは使いませんが、何か合ったときのためにセーフモードへの入り方を覚えておくと便利です。
iPhoneに不具合が起きてもすぐ修理には出さず、セーフモードで自力で直せるかどうか確認してください。特にApple Careに加入していない場合は修理代が高くつくので、iPhoneのセーフモードの起動方法を知っておいてください。
基本iOSだけで起動すること
iPhoneのセーフモードは、基本のiOSだけで起動します。余計な機能は一切動作しないため、iPhoneの動作が重くなったりiPhone自体が起動しなくなったりした場合でも、セーフモードなら快適に動作する場合があります。
セーフモードで快適に動作した場合は、iOSの問題ではないので、他のアプリ等に問題があります。セーフモードで快適に動作しても、通常モードに戻すとまた不具合が出ます。そのため通常モードに戻したら、不具合が出る直前にインストールしたアプリを削除するなどして、問題を解決してください。
リンゴループの脱出方法として有効
リンゴループとはiPhoneを起動すると再起動が繰り返されて何度もリンゴマークが表示される現象です。リンゴループの原因は、以下のとおりです。セーフモードを起動すれば、このリンゴループから抜け出せる可能性があります。
- iOSアップデートの失敗・起動ファイルの破損
- 強制終了の繰り返し
- iPhoneの基盤の故障
- バッテリーの劣化
- 空き容量不足
- 脱獄の影響
基盤の故障やバッテリーの劣化がリンゴループの原因であれば、Apple Storeなどで修理が必要です。また強制終了を繰り返し行うと、リンゴループが発生する場合があります。強制終了は必要なとき以外しないでください。脱獄している場合は、脱獄ツールがiOSのバージョンに対応していないとリンゴループなどの不具合が生じます。
脱獄したiPhoneは正規で修理を受け付けてくれないので、非正規の修理業者に依頼してください。セーフモードでリンゴループから脱出できなかった場合は、後述する「iPhoneのセーフモード以外のリンゴループ脱出方法」をご覧ください。
iPhoneのデバイス別セーフモードへの入り方
それではiPhoneのセーフモードへの入り方を説明します。iPhoneのセーフモードはデバイスごとに少しセーフモードへの入り方が異なるため、必ず自分の使っているデバイスでの方法でセーフモードを起動してください。また、必ずiPhoneの電源を切ってから操作してください。これはすべてのデバイスで共通です。
またiPhoneのセーフモードを起動する前に、可能であればiTunesなどでバックアップをしておくと安心です。
iPhone5以前
iPhone5以前の機種は、「端末上部のボタン」と「ホームボタン」を同時に長押ししてください。リンゴマークが2~3回表示されたら指を離すと、セーフモードが起動します。
iPhone6
iPhone6シリーズの機種は、右の「電源ボタン」と「ホームボタン」を同時に長押しすれば、セーフモードを起動できます。
iPhone7
iPhone7シリーズでは、右の「電源ボタン」と左の「ボリュームダウンボタン」を長押ししてください。ホームボタンは使いません。
iPhone8
iPhone8シリーズでは、左の「ボリュームアップボタン」と右の「電源ボタン」を同時に押してください。その後、ホーム画面が表示されるまで「ボリュームアップボタン」だけを長押ししてください。電源ボタンは押さないでください。
iPhoneX以降
iPhoneXシリーズ以降でのセーフモードへの入り方は、iPhone8シリーズと同じです。一度「ボリュームアップボタン」と「電源ボタン」を同時に押し、その後「ボリュームアップボタン」を長押しします。
iPhoneのセーフモードの終了方法
iPhoneのセーフモードへの入り方がわかったところで、通常モードに戻す方法も説明します。セーフモードでiPhoneの動作を確認したら、通常モードに戻して不具合の原因を取り除いてください。通常モードには簡単に戻れるので、iPhoneで不具合が生じた場合は気軽にセーフモードにしてみてください。
ただし念のために、iCloudやiTunesでiPhoneのバックアップをしておいてください。
電源ボタンを長押ししてスライド
セーフモードのiPhoneを通常モードに戻すには、電源ボタンを長押ししてからスライドしてiPhoneの電源を切ってください。後は通常と同じで電源ボタンを長押しすれば通常モードでiPhoneを起動できます。
iPhoneのセーフモード以外のリンゴループ脱出方法
iPhoneのリンゴループがセーフモードで直らなかった場合、主に3つの方法でリンゴループを脱出できます。これらの方法を試してもリンゴループから抜け出せない場合は、強制終了や復元をしてください。iPhoneを復元すると、iPhoneは初期化されて工場出荷状態になるので注意してください。
バックアップしていれば、復元後にこれまでのデータをiPhoneに入れられます。ほとんどの場合は復元すれば直りますが、直らなかった場合はApple StoreやApple正規サービスプロバイダで修理を依頼してください。
iTunesと同期する
iPhoneとiTunesを同期すると、リンゴループから抜け出せる場合があります。まずはiTunesを起動し、USBケーブルでPCとiPhoneを接続してください。iTunesの画面で「iPhone」のアイコンをクリックし、「Wi-Fi経由でこのiPhoneと同期」にチェックを入れてください。
最後に右下の「同期」をクリックすれば、iPhoneとiTunesを同期できます。
iTunesを最新版にアップデートする
PCのiTunesが正常に動作しない場合は、iTunesを最新版にアップデートしてください。またiTunesが最新バージョンでないとiPhoneと同期してもリンゴループが直らない場合もあるので、必ず最新バージョンかどうか確認してください。
iTunes画面で「ヘルプ」をクリックし、「更新プログラムを確認」を選択してください。「iTunesをダウンロード」をクリックすると、最新バージョンのiTunesをダウンロードできます。
iOSを更新する
iOSをアップデートすれば、iPhoneのリンゴループが解消される場合があります。リンゴループ状態の場合はiPhoneの設定からアップデートできないので、iTunesからアップデートしてください。iTunesでiPhoneのバージョンを更新するには、まずiPhoneをPCに接続して、iTunesで「iPhone」アイコンをクリックしてください。
「概要」を選択すると、iPhoneの情報が表示されます。「更新」をクリックすると、最新のiOSにアップデートできます。iOSを更新すると、iOSの破損が修復されてリンゴループが解消されるケースがあります。
強制終了や復元をする
上記の方法を試してもリンゴループが直らない場合は、強制終了や復元をしてください。復元するとiPhoneが初期化されるので、バックアップしていないとデータがすべて消えるので注意してください。復元の方法はiPhoneのデバイスごとの異なります。
また、SIMカードを抜いてからiPhoneを再起動するとリンゴループが直る場合もあります。これらの具体的な方法は以下の記事をご覧ください。リンゴループの具体的な原因や対処法、修理業者についても詳しく説明しています。
iPhoneのセーフモードでリンゴループから抜け出そう!
iPhoneに不具合が生じた場合は、セーフモードを試してください。セーフモードへの入り方はどのデバイスでも簡単です。通常モードへの戻し方も簡単なので、気軽にセーフモードを起動できます。ただしセーフモードを起動する際は、バックアップをしておくのをおすすめします。
セーフモードを起動してもリンゴループが直らなかった場合は、PCのiTunesを使ってiPhoneとiTunesの同期やiOSの更新をしてください。それでも問題が解決しない場合は、強制終了や復元を行ってください。Apple StoreやApple正規サービスプロバイダで修理を依頼するのは最終手段です。