2019年06月18日更新
iPhoneのテザリング接続・設定方法!インターネット共有できない対処法と注意点も解説!
iPhoneのテザリングは便利な機能です。テザリングを使えば、出先でノートPCもメールやネットサーフィンをすることができます。通信容量など注意しなければならないことがありますが、便利な機能です。本記事では、iPhoneのテザリング方法について説明します。
目次
- 1iPhoneのテザリング(インターネット共有)機能とは?
- ・テザリングの種類と違い
- 2iPhoneの各キャリア(通信事業者)のテザリング料金
- ・docomoの場合
- ・auの場合
- ・softbankの場合
- ・格安SIMの場合
- 3iPhoneのテザリングを使う注意点
- ・iPhone名が周囲に表示される
- ・バッテリーの消耗が早い
- ・通信量の消費が早い
- 4iPhoneのテザリング接続・設定方法
- ・Wi-Fi接続でのやり方
- ・Blutooth接続でのやり方
- ・USB接続でのやり方
- 5iPhoneのテザリングができない対処法
- ・契約内容を確認する
- ・Wi-FiとBlutoothを有効にする
- ・速度制限にかかってないか確認する
- ・iPhone・接続デバイスを再起動する
- 6iPhoneのテザリング機能を使ってみよう!
iPhoneのテザリング(インターネット共有)機能とは?
iPhoneには、簡単な設定でほかのモバイル機器などをインターネットに接続できるようにするテザリングという機能があります。簡単にいうと、iPhone自体がモバイルWi-Fiになるというのがテザリングだと思ってもらえればよいです。この記事では、iPhoneのテザリングを利用した共有の接続設定について、そのやり方を説明します。
テザリングの種類と違い
iPhoneのテザリングには、Wi-Fi接続のほか、USB接続とBluetooth接続の合わせて3種類のテザリングによるインターネット共有を行うことができます。利用環境に合わせて接続方法を選択することができるようになっています。ここでは、この3種類の接続方法の違いについて説明します。
Wi-Fi接続
iPhoneのテザリングのWi-Fi接続とは、いわゆる無線LAN接続です。iPhoneのキャリアとのデータ通信を利用する形なので、iPhoneがモバイルルーターになると考えればよいです。また、3種類のテザリングの中で最もポピュラーなテザリング方法で、テザリングといえばまず最初に思いつく接続方法です。
注意点としては、3種類に中で最もバッテリーの消費が大きいテザリング方法です。
USB接続
iPhoneのテザリングはUSB接続を利用して行うことができます。iPhoneとデバイスをUSBケーブルで接続することで共有を行うことができます。ただし、ケーブルで接続するため1台のテバイスしか利用できない点が注意点です。メリットとしては、ほかの種類のテザリングよりも速度が速い接続方法です。
Bluetooth接続
iPhoneのテザリングはBluetooth接続でも利用することができます。iPhoneとデバイスをBluetooth接続設定をしておけばインターネット共有をすることができます。ペアリング設定をしておくことで、テザリングを行うことができます。また、Wi-Fi接続の場合よりもバッテリーの消費が少ない点がメリットです。
ただし、USBと同じように、1台のデバイスしか接続できないので注意が必要です。
iPhoneの各キャリア(通信事業者)のテザリング料金
iPhoneでテザリングを利用する場合、気になるのが料金です。テザリングにかかる料金はキャリアによって異なります。また、iPhoneでテザリングを利用すると通信量が多くなり、支払金額が高くなってしまうことがあります。そのため、定額サービスを利用することがおすすめです。
docomoの場合
docomoでiPhoneを利用している場合、2019年6月1日から提供されたギガホとギガライトでは、テザリングオプションは廃止されており、追加料金なしでテザリングを利用することができます。そこで、この2種類を比較すると、ギガライトは上限が7GBでそれを超えると128Kbpsと遅くなります。
ギガホの場合は、上限は30GBと大容量です。iPhoneでテザリングを頻繁に利用するのであれば、30GBの通信容量があれば安心です。そこで、気になる料金ですが、ギガライトは使用量に応じて料金が高くなりますが、7GBまで利用すると月額5,980円(条件によって割引があります)です。
ギガホの場合は、月額6,980円(条件によって割引があります)です。iPhoneでテザリングを頻繁に利用するのであれば、1,000円の差で23GBも多く利用できるので、ギガホでの利用をお勧めします。また、SPモードの契約があれば、別途申し込みは必要ない点も利用しやすい点です。
auの場合
auでiPhoneを利用している場合、契約内容によっては月額料金が500円かかります。詳細は、下表のようになっています。正直、docomoと比べると複雑ですね。
月額料金 | 料金プラン(2019年6月時点) |
無料 | ・新auピタットプラン ・auピタットプラン(s) ・auフラットプラン7プラス ・auデータMAXプラン ・データ定額1/2/3/5(2019年8月31日受付終了) ・ジュニアスマートフォンプラン ・カケホ(ケータイ) ・スーパーカケホ(ケータイ) ・VKプラン ・VKプランS ・VKプランM ・LTEプランS |
500円 | ・auフラットプラン20 ・auフラットプラン25 Netflixパック ・auピタットプラン(2019年6月30日受付終了) ・auフラットプラン30(2019年6月30日受付終了) ・データ定額20/30(2019年8月31日受付終了) そのほか、ここに載っていないデータ(パケット)定額サービス または料金プラン |
また、契約内容によっては有料となることから、iPhoneでのテザリングの利用にあたっては別途申し込みが必要となります。そして、iPhoneでテザリングを頻繁に使うようであれば、通信容量も制限がないauデータMAXプランがよいです。auデータMAXプランの料金は、最初の6か月間は月額5,980円で、7か月目以降は月額6,980円です。
また、家族割りなどが適用することで料金を安くすることができます。
softbankの場合
softbankでiPhoneを利用している場合も、契約内容によっては月額料金が500円かかります。詳細は、下表のようになっています。
月額料金 | 料金プラン(2019年6月時点) |
無料 | ・データ定額ミニ 1GB/2GB ・データ定額(おてがるプラン専用) ・データ定額 5GB ・データ定額S(4Gケータイ) |
500円 | ・データ定額 50GBプラス/ミニモンスター ・データ定額 20GB/30GB/50GB ・データ定額スマホデビュー ・家族データシェア 50GB/100GB ・法人データシェアギガパック(50)/(100 そのほか、ここに載っていないデータ(パケット)定額サービス または料金プラン) |
ちなみに、最近話題のウルトラギガモンスターは、データ定額 50GBプラスを組み合わせたプランなので、利用できる容量は50GBです。そして、データ定額 50GBプラスは月額5,980円で、テザリングの利用料として別途月額500円がかかります。
やはり、iPhoneでテザリングを頻繁に使うようなら、50GBまで利用可能なデータ定額 50GBプラスがおすすめです。ただし、利用状況によっては30GB程度で十分な場合もあるので、自分の利用状況を確認して、料金プランを決めましょう。
格安SIMの場合
格安SIM(MVNO)でiPhoneを利用している場合、利用している格安SIMのキャリアがiPhoneのテザリングに対応している必要があります。キャリアのWebサイトでiPhoneのテザリングに対応しているかを確認することができます。料金や通信速度、通信容量については、キャリアごとに様々です。
iPhoneでテザリングを利用する場合は、通信速度、容量ともある程度以上のものが必要なので、通信容量が大きい契約にしましょう。
iPhoneのテザリングを使う注意点
iPhoneでテザリングでのインターネット接続を利用するにあたって、いくつか注意が必要です。セキュリティ面やバッテリーなど、知らないでいると困った事態になることがあるります。iPhoneの設定の変更で改善できるものもあるので、注意点をしっかり理解しましょう。
iPhone名が周囲に表示される
iPhoneでテザリングを行う際のSSIDは、デフォルト設定では「〇〇のiPhone」という名称になっています。「○○」の部分にはAppleIDに登録している名前が表示される形となっています。周辺にあるデバイスでSSIDは見えてしまうため、名前を見られてしまうこととなります。気になる場合は、SSIDの名前の設定を変更しましょう。
変更は、設定アプリから行うことができます。変更のやり方は、まず、設定アプリを起動し、「一般」(下記画像の赤囲み部分)をタップし一般の設定画面を開きます。
設定アプリが開いたら、「情報」(下記画像の赤囲み部分)をタップし情報の設定画面を開きます。
情報の設定画面が開いたら、一番上の「名前」(下記画像の赤囲み部分)をタップしSSIDの編集画面を開きます。
SSIDの編集画面が開いたら、この画面でSSIDの名前を変更することができます。ここで設定したSSID名がインターネット共有をしようとしているデバイスに表示されるようになります。この時に設定するSSIDの名称を自分の名前が含まれないものにすることで、名前が公になっている状態を解消することができます。
なお、iPhoneのSSIDは、日本語でも英語でも設定することができます。
バッテリーの消耗が早い
iPhoneでテザリングを利用していると、バッテリーの消費が早くなります。これは、別のデバイスを接続してインターネットを利用する関係上、通信量が増えるため、その動作のためにiPhoneのバッテリーが消費されるためです。しかしながら、iPhoneでテザリングを利用してインターネット共有をする以上、避けることができないです。
そのため、外出先でiPhoneでテザリングによるインターネット共有を利用する場合は、モバイルバッテリーを用意しておくことがおすすめです。
通信量の消費が早い
iPhoneでテザリングを利用していると、通信量の消費が早くなります。PCだと、バックグラウンドで通信を行っているソフトウェアもあるため、インターネット共有接続を行っているだけで通信量を消費してしまいます。そして、あっという間に通信料の上限に達してしまうことになり、その後、快適なテザリングの利用ができないということになります。
対策としては、通信量の上限が大きい契約とすることで、上限到達による速度制限を回避できます。また、キャリアとの契約によっては、請求が高額となる可能性があるので、iPhoneでテザリングを行う際には自動での追加購入の設定などに注意しましょう。
iPhoneのテザリング接続・設定方法
iPhoneのテザリングは、キャリアとテザリングの契約があれば設定をするだけですぐにインターネット共有を行うことができます。ここでは、iPhoneでのテザリング設定のやり方について説明します。また、テザリングの契約がない場合は、設定を行ってもiPhoneでのテザリング接続はできないです。その場合は、まず、テザリングの契約の手続きを済ませましょう。
iPhone のテザリング接続方法には、Wi-Fi接続、USB接続、Bluetooth接続の3種類でのインターネット共有方法があります。ここでは、この3種類の接続方法のやり方について説明します。
まず、3種類のテザリング方法に共通する設定である、「インターネット共有」をオンにするやり方を説明します。そのやり方は、まず、設定アプリを立ち上げます。設定アプリが立ち上がったら、「インターネット共有」(下記画像の赤囲み部分)をタップし、インターネット共有の設定画面を開きます。
インターネット共有の設定画面が開いたら、インターネット共有のスイッチ(下記右側画像の赤囲み部分)をオンにします。インターネット共有がオンになると、下記画像に左側の画像の赤囲み部分のように、スイッチが緑色になります。これで、iPhoneによる3種類のテザリング方法を利用できるようになります。
iPhoneのテザリングによるインターネット共有を行う際には、SSIDとパスワードが必要となります。その、SSIDとパスワードの表示場所は各画像に示す通りです。iPhoneでテザリングを行う時は、下記画像で示した場所を確認しましょう。
Wi-Fi接続でのやり方
iPhoneでWi-Fi接続でのテザリングは、最もポピュラーなテザリング方法です。上記のインターネット共有がオンになっていれば、あとはiPhoneにテザリング接続したいデバイス上での設定となります。設定のやりまたは、デバイス上でWi-Fi接続の設定画面に行きiPhoneのSSIDを選択し、パスワードを入力するという流れになります。
下記画像は、Windos10のSSIDを選択する画面です。Windows10の場合は、タスクバーの扇方のマークをクリックすることで表示することができます。ちなみに、テザリングを終了するやり方は、iPhoneで「インターネット共有」をオフにするか、デバイスをシャットダウンなどすることで自動的に切断されます。
Blutooth接続でのやり方
Blutooth接続を利用してのiPhoneでのテザリングは、デバイスの電源のオン・オフなどで自動的に接続できるので便利です。Wi-Fiだとデバイスの電源を入れるたびに接続操作を行わないとiPhoneでのテザリングできないことと比較しても、大変便利です。ただし、Blutooth接続の方がWi-Fi接続よりも通信速度が落ちる点に注意が必要です。
では、Blutooth接続のやり方は、まずPCなどのデバイスでBlutoothメニューを開き、iPhoneとペアリングします。次に、デバイスに表示されたコードをiPhone の入寮画面に入力します。これで、Blutooth接続ができます。
USB接続でのやり方
USB接続を利用してのiPhoneでのテザリングは、LightningケーブルでPCなどのデバイスとつなぐことで接続することができます。電波が混線のような状態でWi-Fiでの接続ができないときに便利なiPhoneでのテザリング接続方法です。やり方は、ケーブルをつないでデバイスのネットワーク設定でiPhoneを選択すると、テザリングを利用することができます。
注意点としては、接続できるのは1台のみである点です。ただ、接続がうまくいかないときに重宝するiPhoneでのテザリングのやり方です。
iPhoneのテザリングができない対処法
iPhoneでのテザリングを利用しようとした際に、テザリングができない場合があります。iPhoneでのテザリングがうまくいかない原因はいくつかありますが、正しく対処すれば改善できます。ここでは、iPhoneでのテザリングができない場合の原因と対処方法について説明します。
契約内容を確認する
iPhoneでのテザリングができない場合に、キャリアとの契約がなければ当然テザリングはできません。キャリアによっては別途申し込みが必要な場合があるので、契約内容を確認しましょう。例えば、docomoの場合はiPhoneでのテザリングの利用にあたって申し込みは必要ないです。またdocomoは追加料金もありません。
それに対して、auとSoftbankは通信契約の内容によっては有料となる場合があるため、別途申し込みが必要です。ただし、以前はできたのに今回はiPhoneでテザリングができないという場合は、キャリアとの契約はあるので、ほかの原因でiPhoneでテザリングができないと考えられます。
Wi-FiとBlutoothを有効にする
iPhoneでのテザリングができない場合、iPhoneのWi-FiやBluetoothが有効になっているかを確認しましょう。iPhoneのインターネット共有はWi-FiやBlutoothを利用してPCなどのデバイスと接続するので、Wi-FiやBluetoothがオフになっているとiPhoneでのテザリングができない状態になります。
そのため、Wi-FiやBlutoothの設定がオンになっているかを確認しましょう。オフになっている場合は、オンに設定することでiPhoneでのテザリングできるようになります。Wi-FiやBluetoothを有効にするのを忘れている場合もあるので、注意しましょう。
速度制限にかかってないか確認する
iPhoneでのテザリングはできているようだけど、Webページを開くことができない場合があります。速度制限がかかっていると、読み込みに時間がかかり、Webページを開くことができない状態になります。そのため、スムーズにインターネットを使うことができなくなります。この場合は、中心容量の追加購入や契約内容の見直しを検討しましょう。
iPhone・接続デバイスを再起動する
iPhoneでのテザリングができない場合、その原因が一時的な内部エラーやキャッシュの影響の場合があります。この場合は、iPhoneを再起動することで改善します。再起動することで、エラーやキャッシュがクリアされるため、問題が解消し、iPhoneでのテザリングができない状況が改善されます。
iPhoneのテザリング機能を使ってみよう!
ここまで、iPhoneでのテザリングについて3種類の方法を説明しました。テザリングは、外出先でノートPCなどをインターネット接続できる便利な機能です。携帯の電波があるところならどこでもインターネットを使うことができるので、是非、iPhoneのテザリング機能を使ってみましょう。