2019年04月29日更新
iPhoneのデータローミングとは?国内・海外で設定はオン/オフどっちがいい?
iPhoneではデータローミングという機能を使用できます。海外でiPhoneを使うときにデータローミングをする機会がありますが、具体的にどのような機能なのか、また、iPhoneの設定方法や普段国内で使うときと海外で使うときの注意点について紹介します。
目次
iPhoneのデータローミングとは
iPhoneの設定アプリにあるモバイル通信設定のひとつに、データローミングという設定があります。iPhoneの設定画面内で見たことがある人でも、設定したことがない、機能の詳細については詳しく知らないという人もいます。データローミングとはどのような機能なのでしょうか。
国外で現地キャリアのモバイルデータ通信を利用する機能
iPhoneのデータローミングとは、海外でもiPhoneのデータ通信を利用できるようにする機能です。iPhoneを購入する際は多くの人がdocomoや、auや、SoftBank等のキャリア(携帯電話通信サービス提供会社)と契約をしています。
各携帯キャリアとの契約は主に国内での使用に限られているため、携帯キャリアの通信サービスエリア外である海外ではiPhoneのデータ通信を使えません。海外に行ったときでもiPhoneが使えるように、現地のキャリアを経由して通信をする機能をデータローミングといいます。
基本的に海外でiPhoneを使うときは、データローミングではなく現地に対応したSIMカードを使ってiPhoneのデータ通信をします。
SIMカードとはモバイルデータ通信をするための情報が記録された小さなカードで、これが無ければモバイルデータ通信ができません。国内のSIMカードを、渡航先の空港やモバイルショップで購入した現地のSIMカードに交換してデータ通信をします。海外で使うSIMカードは事前にAmazonで購入もできます。
データローミングを使うのはどんな時?
では、データローミングはどんな時に使うのでしょうか。データローミングは契約している通信サービスエリア外でiPhoneのモバイルデータ通信をする場合の機能なので、携帯キャリアの通信サービスエリア内である国内ではデータローミングを使いません。海外でも基本的にはiPhoneのモバイル通信を利用するために現地のSIMカードに挿し替えて使います。
データローミングを使うのは、海外のSIMカードに挿し替える前にモバイルデータ通信が必要になった場合や、SIMカードで圏外になるがデータローミングではモバイルデータ通信ができるといった、緊急の場合に使います。
普段iPhoneのデータローミング設定はオン・オフどっちがいい?
iPhoneのデータローミングは契約した携帯キャリアの通信サービスエリア外である海外で使う機会がありますが、普段国内で使っている間の設定はオン・オフどっちがいいのでしょうか。
海外に行くときはオフにする!
気づかないうちにデータローミングを使ってしまうのを避けるために、データローミングは海外へ行くときは忘れずにオフにしましょう。海外で現地のSIMカードが使えない等の緊急時ではなく、オフにしていてもiPhoneが使える環境にいるなら常にデータローミングをオフにしておくと安心です。使うときを限る理由はデータローミングの通信料にあります。
データローミングを使えば、現地の携帯キャリアを経由して海外でもiPhoneのモバイルデータ通信が使えるようになりますが、データローミングで現地のモバイルデータ通信をした場合”パケット定額制”や”通話料無料サービス”といった、日本の携帯キャリアと契約した料金プランは対象外になります。
データローミングを使用したモバイルデータ通信は従量制課金になります。従量制課金とは1パケット毎や通話30秒毎で料金が発生する仕組みで、知らずに使うと数万円〜数十万円の高額料金が発生してしまう場合があります。自分だけでなく、子供が修学旅行で海外に行ったときにデータローミングを使ってしまい、高額な通信料が発生するケースもあります。
どうしても必要な場合以外はデータローミングを使わないようするために、設定は常にオフにしておきましょう。
国内でもオフの方が安心
国内にいる間は各携帯キャリアのサービスエリアに入っているので、iPhoneのデータローミングをオンにしていても問題はありません。国内ではデータローミングのオンオフどちらに設定していても支障なくiPhoneを使えます。
しかし、オフにするのを忘れてデータローミングをオンの状態で海外に行ってしまうケースを避けるために、データローミングは普段からオフにしておくと安心です。
iPhoneのデータローミング設定をオフにする方法
iPhoneのデータローミング設定をオフにする方法を紹介します。まず、iPhoneの設定アプリを開きます。次に「モバイル通信」を押してメニューを開きます。
「通信のオプション」を押すとデータローミングの設定ができます。
試しに設定したときは初期状態でオフになっていました。”データローミング”の右側のボタンが下の画像のような状態であれば、データローミングはオフ状態です。
”通信のオプション”に”ローミングオン”と書かれており、通信のオプションメニュー内のボタンが緑色に表示されていれば、データローミングがオンの状態です。緑のボタンを1回タップするとデータローミングをオフにできます。
海外でiPhoneのデータ通信が可能になる各キャリアのサービス
携帯キャリアが提供するサービスには、海外でもiPhoneのデータ通信が可能になるサービスがあります。三大キャリアと呼ばれるdocomoと、auと、SoftBankの3社の主な海外利用向けのサービスを紹介します。なお、サービス内容や価格は2019年4月現在のものです。
docomoの海外データ通信サービスには”海外パケ・ホーダイ”があります。国内向けのサービスである”パケット定額サービス”等に加入することと”WORLD WING”の契約が必要です。WORLD WINGとは、日本国内で使っているiPhoneを、電話番号やメールアドレスを変更せずに海外で使えるようにするdocomoの国際ローミングサービスです。
最大日額2,980円で、海外パケ・ホーダイ対象の国や地域であれば全ての通信キャリアが使用できます。音声通話やSMSは対象外ですが、データ量を気にせずパケット通信が使い放題になるプランです。
また、契約中のパケットパック等の通信データ量を海外でも使えるようにする”パケットパック海外オプション”というサービスもあります。基本的に24時間で980円のプランですが、国・地域を限定したプランでは1時間200円からサービスを利用できます。
iPhoneのデータローミングがオンの状態でも、利用開始操作をしてはじめて通信が発生するため、通信料が高額になってしまう心配が無くなります。
auには”世界データ定額”という海外データ通信サービスがあります。24時間980円で対象の国・地域で、普段使っているデータ量がそのまま使えます。auの国内向けのサービス”データ定額1~30”等の月間の容量や、購入したデータ容量分から消費されます。
データチャージという容量購入サービスへの申し込みも必要ですが、契約しているプランの月間容量を超えてしまっても必要分だけ追加購入できるサービスです。
また、アメリカやカナダ等の地域は限られていますが”海外データeSIM”という30日間のデータプランを購入して、現地でデータ通信が使えるサービスもあり、auでiPhoneを購入したユーザーは申し込みできます。
SoftBankには”海外パケットし放題”という申し込み不要の海外データ通信サービスがあります。SoftBankのどの料金プランでも世界対応ケータイに対応している機種であれば、データローミングをオンにするだけで海外でメールやWeb閲覧やデザリング等のデータ通信が定額で利用できます。
利用料金は日額で、25MB以下なら使った分だけ最大1,980円、25MB以上ならどれだけ使っても2,980円です。
海外パケットし放題の他にも、SoftBankには”アメリカ放題”という通信サービスがあります。名前のとおり、アメリカが主な使用可能地域でSprintというキャリアを使ってデータ通信をします。2019年4月は月額無料・申し込み不要のキャンペーンを実施していますが、通常は月額980円で申し込みが必要です。
iPhoneのデータローミング設定は予めオフにしておこう!
iPhoneのデータローミングについて紹介しました。データローミングとは海外でも国内のようにiPhoneを使えるようにできる機能ですが、気づかないうちに高額な通信料にならないように注意が必要です。iPhoneの設定アプリから簡単にオフにでき、オフの状態でも国内での使用に支障は無いので、データローミング設定は基本的にオフにしておきましょう。