2019年03月28日更新
iPhoneの「ヘルスケア」で歩数計を使う!精度やカウントされない対処法は?
iPhoneの「ヘルスケア」アプリには歩数をカウントする機能があり、歩数計として使用できます。iPhoneのヘルスケアアプリを歩数計として使う方法を解説していきます。ヘルスケアの精度や仕組み、歩数がカウントされないときの対処法もご紹介しました。
目次
iPhoneのヘルスケアで歩数をカウントしよう
iPhoneに標準搭載されている「ヘルスケア」アプリでは、健康に関する様々な機能が付いています。中でも、簡単な設定で誰でも使えるのが歩数をカウントする機能です。今回は、iPhoneのヘルスケアで歩数をカウントする機能について解説していきます。
iPhoneのヘルスケアでできること
iPhoneの「ヘルスケア」から、自分のメディカルIDを作成できます。メディカルIDにはユーザーの既往歴や血液型、アレルギーなどの医療に必要な情報が入力可能です。緊急連絡先を追加しておくと、iPhoneから緊急通報(警察・救急など)をした際に、「緊急通報した」というメッセージが緊急連絡先に送信されます。災害時や急病時に役立つ機能です。
メインのヘルスケアデータ画面からは、「アクティビティ」、「マインドフルネス」、「栄養」、「睡眠」の大きな4つのカテゴリに分かれています。「アクティビティ」は運動について、「マインドフルネス」は力を抜いて集中する時間、「栄養」は摂取した栄養素について、「睡眠」は就寝時刻や起床時刻についての項目です。
更に下にスライドしていくと、「バイタル」、「ヘルスケアレコード」、「リプロダクティブヘルス」、「検査結果」、「心臓」、「身体測定値」などの細かい項目を入力する欄があります。
それぞれのデータを入力していくことで、毎日の記録が「ヘルスケア」に残り、カレンダーから過去のデータを分析できます。継続的な健康管理に役立つアプリです。
他の機器やアプリとの連携が可能
iPhoneのヘルスケアでは、iPhoneの感知機能で測定した歩数や歩いた距離、昇った段数を自動記録してくれます。ただし、他の項目については手動で数値を入力しなければなりません。しかし、他の機器やアプリと連携することで、自動でヘルスケアにデータを残せます。
例えばApple Watchでは、センサーで心拍数や細かい運動量を計測できます。Apple Watchと連動することで、ヘルスケアのアクティブの項目に「アクティブエネルギー」や「エクササイズ時間」、「安静時消費エネルギー」、「スタンド時間」が自動入力されます。「マインドフルネス時間」、「心拍数(バイタル)」も計測してデータ化できます。
他にも、外部のアプリをダウンロードしてヘルスケアと連携させることで、自動で入力できる項目が増やせます。例えば、「栄養」の項目を開いていくと、様々な食品のカロリーが掲載されたアプリなど、おすすめのアプリが紹介されます。また、iPhoneのベッドタイム機能もヘルスケアアプリと連動可能です。
iPhoneのヘルスケアを歩数計として使う方法
では、iPhoneのヘルスケアを歩数計(万歩計)として使う方法を見ていきましょう。
ヘルスケアアプリの設定方法と歩数計の使い方
まずは、iPhoneで歩数を感知して計測し、計測したデータをヘルスケアに記録できるように設定が必要です。まず、iPhoneホーム画面の「設定」ボタンをタップします。次に「プライバシー」を選択します。(下の画像で赤枠部分)
続いて、「モーションとフィットネス」を選びます。(下の画像で赤枠部分)
表示された「フィットネス・トラッキング」と「ヘルスケア」のボタンを緑色の「オン」にします。(下の画像で赤枠部分)これで、「身体の動き」、「歩数」、「上った段数」がセンサーデータとしてヘルスケアに自動表示されるようになりました。歩くときにiPhoneを持ち歩いているだけで、歩数計(万歩計)として機能します。
歩いた歩数の確認方法
では、実際に歩いた歩数を確認する方法をみていきましょう。「ヘルスケア」の「アクティビティ」から「歩数」を選択すると、時系列に歩数が表示されます。「日」、「週」、「月」、「年」単位でグラフ化された歩数を表示できます。平均の歩数も算出されています。
一番小さい単位は「日」ですが、表示されている棒グラフが1時間おきの表示になっています。歩数を知りたい時間の棒グラフをタップすると、1時間ごとの歩数が表示されます。例えば、3月27日16時~17時部分の棒グラフをタップすると、「75歩」と表示されました。これで、日付をまたいでいるときや、時間刻みの細かく歩数を知りたい時も対応できます。
もし、更に限られた時間で歩数計(万歩計)として使用したい場合、例えば、15分程度の公園内を歩いた歩数を知りたい、これからスタートするウォーキングの歩数計(万歩計)にしたいというときはどうすればよいでしょうか。そういう場合は、歩数計(万歩計)としてスタートする前の歩数をメモしておいて、終了した時点での歩数との差で計算してください。
iPhoneのヘルスケアの歩数計の精度について
次は、iPhoneのヘルスケアの歩数計(万歩計)の仕組みと精度について見ていきましょう。
iPhoneで歩数をカウントする仕組み
まず、iPhoneで歩数をカウントする仕組みについてご説明します。iPhone5s以降から、モーション(iPhoneユーザーの動作)を計測する回路が搭載されました。そして、iOSが新しくなるほどにその精度は進化しています。
この回路の中に「加速度センサー」というセンサーがあり、iPhoneは足が地面に着いた時の振動を感知しています。つまり、センサーで感知した振動を歩数としてカウントする仕組みになっています。また、iPhone本体の方向を感知する「三軸ジャイロ」という仕組みによって、iPhone本体の回転位置を認識できるようになりました。
つまり、iPhoneをどのように持っていたとしても歩数がしっかりとカウントされます。また、これらのモーションコプロセッサ(回路)は使用電力がとても少ないのが利点で、常に歩数を計測していてもiPhoneの充電やバッテリーを消費しすぎる心配がありません。
歩数計(万歩計)として十分な精度は備えている
iPhoneの歩数をカウントする仕組みは精度が高いと評判です。実際に歩いた歩数と、iPhoneがカウントした歩数の誤差は平均3%以内とされています。特に短時間での計測ではほぼ正確に計測されるので、歩数計(万歩計)として十分な精度が備わっているといえます。
日常生活の使用では誤差が広がるという結果がありますが、iPhoneを身につけ忘れたケースが多いのが原因とみられます。しっかりと歩数計(万歩計)として使用したいのであれば、計測する開始時間と終了時間を意識して使用してみてください。
iPhoneのヘルスケアで歩数がカウントされない場合は?
では、iPhoneのヘルスケアで歩数がカウントされない場合はどういった原因と対処法があるのか解説していきます。
iPhoneのiOSのバージョンを確認する
iPhoneのバージョンiOS10までは歩数がヘルスケアにすぐ反映されていました。しかし、iOS11からは実際に歩いてからすぐにヘルスケアに記録されないようになりました。だいたい15分程度遅れてからヘルスケアに記録されます。iOS11にアップデートしていたら、カウントされないのはそのタイムラグが原因かもしれません。
また、iPhoneのiOS12にアップデートした場合、ヘルスケアに歩数がカウントされないという不具合が多く報告されています。同じ歩数が毎日記録される不具合や、何日も歩数がカウントされない不具合などが起こっています。お手持ちのiPhoneのバージョンがiOS12であれば、カウントされない原因は根本的な不具合の可能性があります。
iPhoneの「設定」ボタンから、「一般」を選び、「ソフトウェアアップデート」を開くと、現在のiOSのバージョンが表示されます。(上の画像赤枠部分)歩数がカウントされないときは、バージョンを確認してみましょう。
iPhoneの設定を確認する
「ヘルスケアアプリの設定方法」でご説明しましたが、iPhoneでセンサー感知した歩数をヘルスケアに連動する設定がオンになっていないと自動で記録されません。「設定」から「プライバシー」を開き、「モーションとフィットネス」の「フィットネス・トラッキング」と「ヘルスケア」の2つのボタンがオンになっているか確認してみましょう。
iOS11以降では、初期設定でどちらもオンになっていますが、過去に節電のためにオフにしていたかもしれません。また、一度設定をオフにしてオンにし直すと、歩数がカウントされない不具合が一時軽減したという例もあります。
iPhoneのヘルスケアで日々の歩数を記録しよう
iPhoneには歩数をカウントする仕組みがあり、ヘルスケアに低電力で自動記録できることがわかりました。標準アプリの中でも、あまり使い方を知られていない「ヘルスケア」ですが、歩数のカウントは面倒な設定やアプリのダウンロードも不要です。iPhoneのヘルスケアを使って、日々の歩数を記録し健康に役立てましょう。