2019年03月10日更新
iPhoneのクリップボードはどこ?コピーペーストの履歴を確認・削除できるアプリは?
iPhoneのクリップボードはどこにあるのでしょう?iPhoneの標準機能ではクリップボードの情報はどこにあるか確認ができません。しかし、無料アプリを使えば、クリップボードの情報がどこにあるか分からなくても、その情報を管理することができるのです!
目次
- 1iPhoneのクリップボードとは?
- ・クリップボードはコピー&ペースト機能
- ・クリップボードの基本的な使い方
- 2iPhoneのクリップボードはどこに保存されるのか?
- ・iPhone標準機能ではクリップボードの保存場所を確認・削除できない
- 3iPhoneのクリップボードの履歴を確認・復元できるアプリ【Clip & Paste】
- ・【Clip & Paste】でクリップボードの履歴を確認する方法
- ・【Clip & Paste】でクリップボードの履歴を復元する方法
- ・【Clip & Paste】でクリップボードを一つずつ削除する方法
- ・【Clip & Paste】でクリップボードを全て削除する方法
- ・【Clip & Paste】の便利な機能
- 4iPhoneのクリップボードの履歴を簡単に削除できるアプリ【Clearboard】
- 5Macユーザーにおすすめのクリップボード機能
- ・【ユニバーサルクリップボード】を使えばクリップボードが共有可能
- 6iPhoneのクリップボードを使いこなそう!
iPhoneのクリップボードとは?
iPhoneを操作する中で、「クリップボードにコピーする」というフレーズがよく出てきます。これは「表には見えていないけれど、情報を一時的にバックグラウンドでコピーしている(保存している)」ことをいいます。
クリップボードはコピー&ペースト機能
PC・スマホの基本的な操作に「コピー&ペースト」がありますが、この「コピー&ペースト」はクリップボードに一旦保存した情報を指定した場所に張り付ける作業です。
クリップボードの基本的な使い方
クリップボードに保存された情報は常に上書きされています。つまりクリップボードに残っている情報は一番最後に保存した、一番新しい情報が残されるようになっています。
クリップボードに残される情報は、文字列でも画像でも、一番最後にコピーした情報が残されます。その直近の情報を貼り付けられるという機能の活用が、クリップボードの基本的な使い方です。
iPhoneのクリップボードはどこに保存されるのか?
では、iPhoneのクリップボードに残された情報はどこに保存されているのでしょうか?
iPhone標準機能ではクリップボードの保存場所を確認・削除できない
iPhoneの標準機能では、ユーザーがクリップボードに残された情報がどこに保存されているかを確認したり、保存情報を削除したりすることはできません。ただし、公開されている無料アプリを使えば、クリップボードに残された情報の確認・削除を行うことが可能です。
iPhoneのクリップボードの履歴を確認・復元できるアプリ【Clip & Paste】
iPhoneのクリップボードに残された情報の履歴を確認・復元できるアプリとして、「Clip & Paste」というアプリがあります。
【Clip & Paste】でクリップボードの履歴を確認する方法
「Clip & Paste」を使って、クリップボードに残された情報の履歴を確認する方法を説明します。以下の画面が「Clip & Paste」を立ち上げたときの初期画面です。
例として、「メモ」アプリで文字列[AAA]をコピーします。
文字列をコピーした後、「Clip & Paste」の画面を開くと、コピーした文字列[AAA]が「History」の欄に追加されています。
続けて、「メモ」アプリで文字列[BBB]をコピーします。
文字列をコピーした後、「Clip & Paste」の画面を開くと、コピーした文字列[BBB]が「History」の欄の最上段に追加されています。最新のコピー情報を最上段に追加して表示します。
【Clip & Paste】でクリップボードの履歴を復元する方法
「Clip & Paste」を使って、クリップボードに残された情報の履歴を復元する方法を説明します。コピーを重ねると、コピーした文字列がコピーした順に「History」に表示されます。通常通りの「ペースト」操作を行うと「History」の最上段にある文字列が貼り付けられます。下の図の場合は文字列[YYY]が貼り付けられます。
過去にコピーした文字列を復元して貼り付けたい場合は、復元したい文字列をタップします(下の画像では文字列[ZZZ]を復元しています)。この操作の後、「ペースト」操作を行うと復元した文字列を貼り付けることができます。
【Clip & Paste】でクリップボードを一つずつ削除する方法
「Clip & Paste」を使って、クリップボードに残された情報を1つずつ削除する方法を説明します。クリップボードに残された情報を1つずつ削除する手順は、まず、削除する文字列を左に向かってスワイプします。
スワイプするとコマンドが現れるので、その中の「Delete」をタップすると選択した文字列を削除できます。
【Clip & Paste】でクリップボードを全て削除する方法
「Clip & Paste」を使って、クリップボードに残された情報を全て削除する方法を説明します。クリップボードに残された情報を全て削除する手順は、まず、メイン画面の左上の「Setting」をタップします。
切り替わった画面上の「Historyの一括削除」をタップすればクリップボードに残された情報を全て削除できます。
【Clip & Paste】の便利な機能
「Clip & Paste」には他にも便利な機能があります。その1つが「Clip」という機能です。過去にコピーした文字列をピックアップして、別の表示欄に固定表示することで、必要なときにいつでもコピー&ペーストができるようになります。「Clip」機能の使い方は、まず、選択する文字列を左に向かってスワイプします。
スワイプするとコマンドが現れるので、その中の「Clip」をタップします。
選択した文字列が「Clip」の欄に移動します。これで選択した文字列は固定表示されるので、必要なときに文字列をタップすればいつでもコピー&ペーストできます。
他の「Clip & Paste」の便利な使い方として、iPhoneの「ウィジェット」に「Clip & Paste」を追加して、「Clip & Paste」のアプリ機能を利用するという使い方です。「ウィジェット」に追加する手順は、まず、iPhineのホーム画面を右に向かってスワイプします。
画面が切り替わり、iPhoneの「ウィジェット」が表示されるので、下方にスライドします。
最下方にある「編集」のボタンをタップします。
「ウィジェット」に追加するコンテンツを選択する画面が表示されるので、一覧から「Clip & Paste」を探し、「+」マークをタップします。
「ウィジェット」に「Clip & Paste」が追加されます。これで「Clip & Paste」の機能を使うときはアプリを立ち上げなくても、スワイプして「ウィジェット」から「Clip & Paste」の機能を利用するという使い方ができます。
iPhoneのクリップボードの履歴を簡単に削除できるアプリ【Clearboard】
他に、iPhoneのクリップボードに残された情報の履歴を簡単に削除できるアプリとして、「Clearboard」というアプリがあります。
「Clearboard」を立ち上げると、自動的に5秒のカウントが始まります。
5秒後に「Clear!」というメッセージが表示され、クリップボードに残された情報の履歴が削除されます。また画面上の「Option」をタップすると詳細設定ができます。
「Style」をタップすると、カウントダウンのイメージ画像のスタイルを選択できます。「Countdown」をタップすると、クリップボード情報の消去前の秒数(カウントダウン)を設定できます。
Macユーザーにおすすめのクリップボード機能
iPhoneユーザーの中でMacをメインコンピュータとして使っている人は、便利なクリップボード機能が用意されています。「ユニバーサルクリップボード」という機能です。
【ユニバーサルクリップボード】を使えばクリップボードが共有可能
「ユニバーサルクリップボード」機能を使えば、iPhoneのクリップボードをMacに連携できます。自分のApple IDで紐づけて、クリップボードに残されている情報を共有できるようになります。Macの使用頻度が多い人にとっては便利な機能です。
ただし、「ユニバーサルクリップボード」機能を利用するにはいくつかの条件があります。まず大前提として、Mac OSは「Sierra(10.12)」以降、iPhoneOSは「iOS10」以降にアップグレードされていなくてはいけません。
また、Macの対応機種も決まっています。対応機種は、MacBook(Early 2015以降)、MacBook Pro(2012以降)、MacBook Air(2012以降)、Mac mini(2012以降)、iMac(2012以降)、Mac Pro(Late 2013)になります。
上記のOS・ハードウェアの条件を満たした上で、それぞれの端末で設定が必要になります。Mac の「システム環境設定」と iOS デバイスの「設定」で、Wi-Fi・Bluetooth・Handoff の設定をそれぞれオンに設定します。また、MacとiPhineの両方で、同じApple IDを使用してiCloudにサインインしなくてはいけません。
また、MacとiPhoneでBluetoothの設定をオンに設定していても、ペアリングしないと「ユニバーサルクリップボード」がうまく機能しないことがあるようです。
「ユニバーサルクリップボード」機能がうまく働いているときは、「ペースト」操作をした際、文字の貼り付けに若干のタイムラグがあります。
iPhoneのクリップボードを使いこなそう!
iPhoneのクリップボードを使いこなしましょう!iPhoneのクリップボードに残されている情報が、どこに保存されているのか分からなくても、無料アプリの使い方をマスターすれば、iPhoneのクリップボード機能を管理でき、自分の都合に合わせたクリップボードの使い方が可能になります。