2019年06月18日更新
iPhoneからiPhoneへの機種変更時の写真や画像データの転送・移行方法を解説!
iPhoneの機種変更後、新端末に写真等のデータを移行する必要があります。昔は携帯ショップが代行してくれましたが、現代では個人情報保護の観点から自分で引き継ぎを行わなければなりません。iPhoneの機種変更後に写真データを転送する5つの方法をまとめました。
目次
- 1機種変更でiPhoneの写真を転送する方法【PCの利用】
- ・iTunesで写真や画像データを転送する
- ・USBケーブルで写真や画像データを転送する
- 2機種変更でiPhoneの写真を転送する方法【クラウドサービスの利用】
- ・iCloudで写真や画像データを転送する
- ・iCloud以外のクラウドサービスを利用する
- 3機種変更でiPhoneの写真を転送する方法【AirDropの利用】
- ・AirDropで写真や画像データを転送する
- 4機種変更でiPhoneの写真を移行する方法【SNSの利用】
- ・LINEで写真や画像データを移行する
- 5機種変更でiPhoneの写真を移行する方法【USBメモリーの利用】
- ・Lightning搭載USBメモリーで写真や画像データを移行する
- 6iPhoneの機種変更時は写真や画像データも一緒に引き継ぎしよう
機種変更でiPhoneの写真を転送する方法【PCの利用】
一つ目の画像データ引き継ぎ方法は、旧iPhone→PC→新iPhoneという具合にPCを経由して写真を移動させるやり方です。2回の転送作業を伴うため若干手間がかかりますが、専用ツールを使えるので安全・確実に画像データを移動させられるメリットがあります。
PCを使ってiPhoneの写真を新機種に移行する方法をご紹介しましょう。
iTunesで写真や画像データを転送する
Apple社が提供しているメディアプレーヤーソフト・iTunesには、音楽を再生するだけでなく、iPhone端末のバックアップやアップデート、データ転送など様々な管理機能も実装されています。
まずは以下のリンクからiTunesをダウンロードして、PCにインストールしてください。
続いて旧iPhoneの設定アプリを開き、Apple IDでサインインしている状態で自分のプロフィール欄をタップしてください。
Apple IDのページにて、iCloudの項目をタップしてください。
iCloudを使用しているアプリの中から、「写真」の設定を無効化してオフにしておいてください。
ここからは、旧iPhoneの写真をPCに取り込む作業を行っていきます。iPhoneをLightning-USBケーブルでPCのUSBポートに接続してください。
すると、「Apple iPhone 選択して、このデバイスに対して行う操作を選んでください。」という自動再生のポップアップメッセージが表示されるはずです。ポップアップをクリックしてください。
「Apple iPhone このデバイスに対して行う操作を選んでください。」という自動再生のポップアップが出たら、フォトアプリを使った「写真とビデオのインポート」をクリックしてください。
インポートする項目の選択画面で、PCに取り込みたい写真を全て選択してください。この時、「インポートの設定」をクリックすれば、インポート先のフォルダの場所やインポート後に旧iPhone端末内の写真を削除する・しない等の設定をカスタマイズできます。
「選択した項目のインポート」をクリックすれば、インポートがスタート。読み込みが終わったら、指定したフォルダ(デフォルトでは「ピクチャ」フォルダ)に旧iPhoneの写真が取り込まれているはずです。
なお、Lightning-USBケーブルをPCに接続しても自動再生のポップアップメッセージが表示されなかった場合は、手動でインポートを開始することも可能です。
キーボードで「Windowsのロゴキー」と「Eキー」を押すとエクスプローラーが表示されます。サイドバーから「PC」をクリックし、デバイスとドライブで「Apple iPhone」を右クリックしてください。メニューの中から「画像とビデオのインポート」を選択すれば、手動インポートを開始できます。
Macの場合は、Lightning-USBケーブルを接続した後iPhotoを使って写真を取り込むことが出来ます。また、iPhoto以外にも「プレビュー」や「イメージキャプチャ」などのソフトで画像データを転送することも可能です。
USBケーブルで写真や画像データを転送する
引き継ぎしたい画像データを全てPCに移行させたら、次はPCから新iPhoneに写真を転送させましょう。
Lightning-USBケーブルでPCと新iPhoneを接続し、iTunesを起動してください。iTunesのメイン画面でiPhoneアイコンをクリックし、iPhoneの管理画面を表示させます。
iPhoneの管理画面でサイドバーから「写真」を選択し、「写真を同期」のチェックボックスをクリックしてください。「写真のコピー元」で先程旧iPhoneから取り込んだ画像データのフォルダを選択し、右下の「適用」をクリックしましょう。これで新iPhoneへの写真の移行が完了しました。
機種変更でiPhoneの写真を転送する方法【クラウドサービスの利用】
二つ目の画像データ引き継ぎ方法は、クラウドサービスを利用して写真を移動させるやり方です。クラウドサービスならネットワーク経由で画像データを複数の端末で同期させられるので、PCを使う必要がなくて簡単というメリットがあります。
クラウドサービスを使ってiPhoneの写真を新機種に移行する方法をご紹介しましょう。
iCloudで写真や画像データを転送する
Apple社が提供しているクラウドサービス・iCloudを利用すると、iPhoneに保存されたデータが自動的にインターネット上のサーバにも保存されるようになります。同一のApple IDでサインインすれば、複数のiOS端末でiCloud上のデータを共有することが可能です。
それでは実際に、iCloudを使って写真データの引き継ぎを行ってみましょう。
まず、旧iPhoneの設定アプリを開き、Apple IDでサインインしている状態で自分のプロフィール欄をタップしてください。Apple IDのページで「iCloud」の項目をタップし、iCloudを使用しているアプリの中から「写真」を選び、「iCloud写真」の設定を有効化してください。
ちなみにiCloud写真とマイフォトストリームには以下の表のような違いがあります。よく分からない時は、iCloud写真の方をオンにしておけばOKです。
iCloud写真 | マイフォトストリーム | |
---|---|---|
保存可能枚数 | 無制限(ただしストレージ容量の上限はあり) | 1,000枚が上限 |
保存期間 | 無制限 | 30日 |
iCloudストレージ | 消費する | 消費しない |
写真の編集内容 | 反映される | 反映されない |
動画ファイル | 対応 | 非対応 |
iCloud写真の設定がオンになったことを確認してください。
iPhoneをWi-Fiに接続すると、写真が自動的にiCloudにバックアップされていきます。新旧2台のiPhoneを同じApple IDでサインインしておけば、写真が全自動で同期されて非常に手間いらずです。
なお、画像データがあまりにも多い場合、5GBの容量制限を上回ってしまう可能性があります。その場合は「ストレージを管理」をタップし、「写真」をタップして不要なiCloudデータを削除したり「ストレージプランを変更」から容量の変更を行ったりしてみましょう。
ただし、大容量コースを利用すると以下のような月額料金がかかります。よく考えて、自分に最適なコースを選択してください。
- 5GB:無料
- 50GB:月額130円
- 200GB:月額400円
- 2TB:月額1,300円
また、Wi-Fiではなくモバイルデータ通信をオンにしてインターネット接続している時にもiCloudの自動同期機能が稼働し続けるため、速度制限に引っ掛かりやすくなってしまう点にも注意が必要です。
モバイルデータ通信利用時にiCloudが作動しないように、以下の手順で設定をオフにしておくことをお勧めいたします。
- 設定アプリを開き、画面を下にスクロールさせて「写真」の項目をタップ
- 「モバイルデータ通信」の項目をタップ
- 「モバイルデータ通信」および「アップデートの制限なし」をオフにしておく
何気なくiPhoneで撮った写真が、iTunes Storeで買った音楽が、すぐに同期されて他のApple製品に表示された時に「iCloud」の恩恵を強く感じる。
— ケンボウ (@kenbouapple_com) March 22, 2019
iCloud以外のクラウドサービスを利用する
iCloud以外にも、OneDriveやAmazonプライムフォトといった無料で使えるクラウドサービスは豊富に存在します。それぞれのサービスには保存可能容量や画質劣化の有無など様々な特徴の違いがあり、自分に合ったものを選択することが大切です。
ここでは、Googleが提供している写真・動画用のクラウドストレージサービス・Googleフォトを使った写真データの引き継ぎ手順をご紹介しましょう。
Googleフォト
以下のリンクにアクセスし、まずは旧iPhoneにGoogleフォトアプリをダウンロード・インストールしてください。
「"Googleフォト"が写真へのアクセスを求めています」というメッセージが表示されたら「OK」をタップしてください。
「"Googleフォト"は通知を送信します。よろしいですか?」というメッセージが表示されたら、許可・許可しない、好きな方をタップしてください。
「バックアップと同期」がオンになっていることを確認し、「ログインしてバックアップ」をタップしてください。
Googleアカウントへのログイン画面が表示されたら、パスワード等を入力して「次へ」をタップしましょう。自動的に写真のバックアップが開始されます。
後は、新iPhoneにもGoogleフォトをインストールしてログインするだけです。Googleドライブを介して、先程バックアップした写真を簡単に共有することが出来ます。
機種変更でiPhoneの写真を転送する方法【AirDropの利用】
三つ目の画像データ引き継ぎ方法は、AirDropを利用して写真を移動させるやり方です。AirDropならWi-FiやBluetoothを用いてiPhone間で直にデータを送受信できるため、PCを用意する必要も無ければクラウドサービスに会員登録する手間も省けるというメリットがあります。
AirDropを使ってiPhoneの写真を新機種に移行する方法をご紹介しましょう。
AirDropで写真や画像データを転送する
新旧両方のiPhoneで設定アプリを開き、「一般」を選択して「AirDrop」をタップしてください。AirDropの設定ページにて、「すべての人」をタップしましょう。
旧iPhoneで写真アプリを開き、転送したい画像を全て選択します。その後、左下の共有アイコンをタップしてください。
「タップしてAirDropで共有」の欄で、新iPhoneのデバイス名を選択してください。
新iPhoneに通知が届き、画面上にプレビューが表示されます。「受け入れる」をタップすれば、新iPhoneのカメラロールに写真が転送・保存されます。
機種変更でiPhoneの写真を移行する方法【SNSの利用】
四つ目の画像データ引き継ぎ方法は、SNSを利用して写真を移動させるやり方です。SNSにはテキストメッセージだけでなく画像データもアップロードできるので、旧iPhone→SNSのサーバ→新iPhoneという順番で気軽に写真を引き継がせることが出来ます。
SNSを使ってiPhoneの写真を新機種に移行する方法をご紹介しましょう。
LINEで写真や画像データを移行する
LINEアプリでもトーク機能で写真データをアップロードして共有できますが、古いiPhoneから新しいiPhoneへ機種変更する際にアカウントデータの引き継ぎを正確に行わないと、トーク履歴の写真を閲覧できなくなってしまうことに注意が必要です。
ここでは、2015年にリリースされたバージョン5.3.0から追加された「Keep(キープ)」というアルバム機能を使ってスマホの写真を移行する手順をご紹介しましょう。
写真や画像データをアルバムに保存する
LINEアプリを起動後、自分のプロフィールアイコンをタップしてください。プロフィールページにある「Keep」というアイコンをタップすると、LINE Keep機能にアクセスすることが出来ます。
Keep画面が表示されたら、「写真」を選択して「アップロード」をタップしてください。
LINEが写真やカメラへのアクセスを求めてきたら、「OK」をタップしてください。端末に保存されている画像データが表示されるので、各写真の右上にある〇をタップして新iPhoneに引き継ぎしたい画像を全て選択し「完了」をタップしましょう。
なお、LINE Keepに保存できる画像データの合計容量は1GBまでです。保存期間は基本的に無制限ですが、ファイルサイズが50MBを超えるものは保存期間が30日に制限されることに注意してください。
LINEアカウントの引き継ぎをする
引き継ぎしたい画像データを全てKeepに移行させたら、アカウントの引き継ぎ作業を行いましょう。
旧iPhoneでLINEアプリを起動し、画面左上の設定アイコンをタップして「アカウント」の項目を選択してください。電話番号・メールアドレス・パスワードの3つが登録されているか確認しましょう。もしも登録されていない項目があれば、この場で設定してください。
設定アプリで「アカウント引き継ぎ」の項目をタップし、「アカウントを引き継ぐ」のスイッチをオンにしてください。後は、以下の作業を新iPhoneで実行してKeepから写真をダウンロードするだけです。
- LINEをインストールし、「ログイン」をタップ
- 旧iPhoneのLINEアプリに登録していたメールアドレス・パスワードを入力
- 「古い端末でLINEを利用できなくなる」という内容のメッセージが表示されたら「OK」をタップ
- 電話番号を入力し、「番号認証」をタップ
- SMSで送られてきた認証番号を入力
なお、旧iPhoneでアカウントの引き継ぎスイッチをオンにしてから36時間以内に新iPhoneでの引き継ぎ設定を行う必要があります。もしも制限時間を超えてしまった場合は、再び旧iPhoneで「アカウント引き継ぎ」の設定をやり直してください。
機種変更でiPhoneの写真を移行する方法【USBメモリーの利用】
五つ目の画像データ引き継ぎ方法は、USBメモリーを利用して写真を移動させるやり方です。一般的なSDカードやUSBメモリはiPhoneに接続できませんが、iPhoneでも使える専用の外付けドライブを用意すれば簡単に画像データを移し替えできるメリットがあります。
USBメモリーを使ってiPhoneの写真を新機種に移行する方法をご紹介しましょう。
Lightning搭載USBメモリーで写真や画像データを移行する
Lightningプラグを搭載しているUSBメモリーなら、iPhoneに直接接続することが可能です。
- 旧iPhoneにUSBメモリを接続し、写真データを一旦USBメモリに転送
- USBメモリを新iPhoneに接続
- USBメモリから新iPhoneに写真データを移行
準備するものが少なくて済む上に、作業手順も極めてシンプルです。
数あるLightning搭載USBメモリーの中から一つの商品を選択するなら、Omarsのフラッシュドライブをお勧めいたします。
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iPhoneの機種変更時は写真や画像データも一緒に引き継ぎしよう
今回は、iPhoneの機種変更時に写真データを移行する方法をご紹介いたしました。最後に本記事の要点をまとめると、以下の5点が挙げられます。
- PCを持っている方なら、iTunesを使って写真データの引き継ぎが可能
- iCloudやGoogleフォト等のクラウドサービスを利用すれば、PCが無くてもネットを経由して写真データを同期できる
- AirDropを使えば、新旧のiPhone同士で写真データを直接転送できる
- LINEを利用している方は、Keepを使って写真データの移行が可能
- Lightningコネクタを搭載しているUSBメモリを使えば、簡単にiPhone間で写真データをやり取りできる
iPhoneの機種変更は何かと手間がかかりますが、一つ一つの手順を確認しながら作業を進めればそれほど難しくはありません。本記事を参考にして、自分に合った写真データの移行方法を選択してください。