iPadの手書き入力のやり方と設定方法!対応キーボードアプリをインストールしよう!
iPadで利用できる手書き入力のやり方を解説します。iPad・iOS対応の手書き入力アプリをインストールして、iPadを使った手書き入力による文書作成に活用しましょう。またiOSデバイス(iPad・iPhone)には標準で使える手書き入力機能があります。
目次
- 1iPadで手書き入力するには?
- ・キーボードを追加する
- ・手書き入力アプリを使う
- 2iPadで手書き入力する方法【キーボード追加】
- ・中国語系のキーボードで漢字の手書きが可能に
- ・設定アプリから入力方法を変更する
- ・iOS(iPhone・iPad)端末は同じ手順で設定可能
- ・Appleペンでも手書き入力できる
- ・ひらがな・カタカナは入力できないので注意
- 3iPad対応手書き入力アプリの選び方
- ・無料と有料アプリがある
- ・ペン入力対応のアプリもある
- ・手書き入力をメモ書きに利用する
- 4iPadで手書き入力する方法【アプリ追加】
- ・mazec
- ・MyScript Nebo
- ・手書きキーボード
- 5手書きアプリを活用してiPadをもっと便利にしよう!
iPadで手書き入力するには?
iPad・iOSで手書き入力ができることを知っていますか?WindowsPCでは「IMEパッド」を使って、手書きで入力して読めない漢字を検索している人も多いでしょう。それと同じように、iPad・iOSでも手書きによる文字入力が可能です。
iPad・iOSの文字入力は基本的にフリック入力です。フリック入力はPCのキーボードと違って1文字を直接指定して入力でき、文字列候補の表示もタップするだけで利用できるので、操作に慣れるとPCのキーボード入力より素早く文字入力できるようになります。
そんな便利なフリック入力ですが、読めない漢字・変換できない漢字・難しい漢字を入力するときに手間取ってしまいます。そんなとき、ふと、「iPadなどのiOSデバイスにもWindowsの手書きパッドみたいな機能があればいいのに」と漠然と思ったことはないでしょうか。
iPad・iPhoneは元々、画面に直接触れて操作することに特化したデバイスです。特にiPadは画面が大ききく、手書き入力はiPadの特性によく合う操作法といえます。iPadの手書き入力は「設定」でセッティングを行えば利用できるようになります。また専用アプリを利用する方法もあります。
今回は、iPadで行う手書き入力の設定方法・使い方・注意事項について解説します。
キーボードを追加する
まず、iPadで手書き入力を利用する方法として紹介するのは、iPadの「設定」でセッティングを行って、iPadの標準機能を使って手書き入力を行う方法です。あまり知られていませんが、iPadには標準で手書き入力を行う機能が装備されています。
具体的な詳細設定方法は後述しますが、簡単に説明するとiPadのキーボード設定に中国語のキーボード設定を追加することで、iPadで手書き入力を行えるようになります。
手書き入力アプリを使う
また、iPadで手書き入力を利用する方法として手書き入力アプリを使う方法があります。手書き入力アプリにはそれぞれ特徴があり、便利な機能を装備しているものがあるので、それぞれのアプリの特性をよく理解して、自分のニーズに合わせて使い分けましょう。
iPadで手書き入力する方法【キーボード追加】
次に、iPadで手書き入力を利用する方法として、iPadの「設定」でセッティングを行って、iPadの標準機能を使って手書き入力を行う方法について解説します。
中国語系のキーボードで漢字の手書きが可能に
あまり知られていませんが、iPadに標準装備されている中国語系のキーボードでは漢字の手書き入力が可能です。このiPadの中国語系キーボードを自分のiPadの設定に組み込むことで、手書き入力を利用できるようになります。
設定アプリから入力方法を変更する
iPadに標準装備されている中国語系のキーボードを組み込むには、まず、「設定」→「一般」まで進み、画面を最下方までスクロールして「キーボード」の項目をタップします。
切り替わった画面で「キーボード」→「新しいキーボードを追加」をタップします。
「中国語(簡体字)」か「中国語(繁体字)」を選択
キーボード追加の画面で「中国語 (簡体字)」もしくは「中国語 (繁体字)」の中国語系キーボードをタップします。
次の画面で「手書き」をタップしでチェックを入れ、画面右上方の「完了」をタップします。
その後、iPadに中国語系キーボードが追加されていることを確認しましょう。キーボードの「入力切替アイコン(地球マーク)」をタップして中国語系キーボードを選択できるように設定されていれば、無事にセッティングされています。
手書き入力を利用するときは、キーボードで中国語系キーボードに入力切替を行えば利用できるようになります。
iOS(iPhone・iPad)端末は同じ手順で設定可能
中国語系キーボードの設定による手書き入力設定は、同じiOSデバイスのiPhoneでも同手順・操作で設定が可能です。iOSの標準機能としてiPhoneでも手書き入力機能を利用しましょう。
Appleペンでも手書き入力できる
iPadの手書き入力機能を活用するにあたり、合わせて併用したいアイテムがスマートデバイス向けに提供されているスタイラスペンです。特にiPadにはApple純正の「Apple Pencil」が用意されています。iPadで手書き入力機能を利用するのであれば「Apple Pencil」の活用の場が広がります。
「Apple Pencil」を、iPadの画面操作やイラストライティングに利用するだけでなく、手書き入力にも活用しましょう。「Apple Pencil」の特徴・メリットは、細かいライティング入力を行えるだけでなく、フレキシブルに利用できる点も挙げられます。
「Apple Pencil」の用途は電子デバイスの操作ですが、実態はアナログアイテムなので、利用時に接続したり場所をとったりすることなく、必要なときに取り出すだけで即時的に利用できます。また、当然、手書き入力機能との相性は良いので、iPadで複雑な漢字を入力する場合などはうってつけのアイテムといえます。
ひらがな・カタカナは入力できないので注意
ただ、この中国語系キーボードの設定による手書き入力設定は、ひらがな・カタカナの入力には対応していないので注意しましょう(アルファベットには対応しています)。
この点に関しては、WindowsPCで「IMEパッド」を使って、手書き入力を行う際も、基本的には「読めない漢字・変換できない漢字・難しい漢字」を入力するときに利用するので、ひらがな・カタカナの入力に対応していないことは大きなデメリットにはならないでしょう。
しかし、この中国語系キーボード利用による手書き入力機能では、iPadでメモ書きを行うような使い方はできないことになります。
iPad対応手書き入力アプリの選び方
次に、iPad対応の手書き入力アプリの選び方について解説します。
無料と有料アプリがある
iPad対応の手書き入力アプリの選び方として、まず確認するべきポイントは無料アプリと有料アプリがあるという点です。
無料アプリと有料アプリの大きな違いは、基本的に無料アプリは手書き入力を画像として取り込み、テキストに変換する機能はない場合がほとんどであるという点です。
手書き入力をテキストに変換する機能を求めるのであれば、有料アプリの導入を検討しましょう。
前述した、iPad標準装備の中国語系キーボードによる手書き入力機能と有料手書き入力アプリの用途を総合的に整理すると、手書き入力を漢字変換などに利用する程度であれば「中国語系キーボードによる手書き入力機能」を、メモ書きに活用するなど幅広い意味で手書き入力を行いたい場合は「有料手書き入力アプリ」を選択しましょう。
ペン入力対応のアプリもある
iPad対応の手書き入力アプリには、ペン入力対応のアプリもあるので、「Apple Pencil」を活用して手書き入力機能を十分に活用できます。
手書き入力をメモ書きに利用する
有料手書き入力アプリは、漢字・アルファベットだけでなく、ひらがな・カタカナの入力にも対応しているので、オールマイティな文字入力が可能です。そうした機能条件を踏まえた手書き入力の便利な活用例が、「iPadを使ったメモ書き入力」です。
iPadのサイズは丁度ノートのサイズと合致するので、ペンを使ってメモを走り書きするという使い方に向いているサイズといえます。
iPhoneのサイズでは便利なフリック入力も、iPadのサイズではかえって利用しづらいと感じている人もいるかもしれません。そうしたニーズに応えるという意味でも、「ペンを使ったiPadのメモ書き入力」は理に適っている入力方法といえるでしょう。
iPadで手書き入力する方法【アプリ追加】
次に、iPad対応のおすすめ手書き入力アプリを紹介します。
mazec
まずおすすめするiPad対応の手書き入力アプリは「mazec」です。「mazec」は文字変換機能に定評がある手書き入力アプリです。
アプリの主な特徴
「mazec」は、指書き・ペン書き入力をテキストに変換入力できるアプリですが、文字認識能力が秀逸で、走り書きのようなラフなタッチでも正確に文字変換できます。変換文字候補の表示も、判断タイミングが早く、スムーズに手書き入力機能を利用できます。履歴学習能力があるので、使う頻度に合わせて自分仕様の文字変換がカスタマイズされます。
インストール方法
「mazec」はAppストアからインストールできます。有料アプリなのでインストールに、1,080円(税込み)かかります。
アプリの使い方
「mazec」は、アプリをインストールしたら、「設定」で「mazec」をキーボード入力項目として追加すれば、どの操作でも「mazec」による手書き入力機能を利用できるようになります。
「mazec」を設定するには「設定」→「一般」→「キーボード」→「キーボード」→「新しいキーボードを追加」まで進み、「mazec」を選択すれば設定完了です。
設定後はキーボードの「入力切替アイコン(地球マーク)」をタップして「mazec」に切り替えて、使用します。
「mazec」の手書き入力画面では、手書き線の太さを変更できます。また、変更文字ジャンルの限定ができます。変更文字アイコンをタップすることで、例えば、「数字にのみ変換」「かな文字にのみ変換」というように変換文字ジャンルを絞れます。変換文字ジャンルを絞ると、その分変換文字処理が早くなるので、状況に合わせて利用すると便利な機能です。
MyScript Nebo
次におすすめするiPad対応の手書き入力アプリは「MyScript Nebo」です。「MyScript Nebo」は文字変換機能だけでなく、合わせて文書作成機能も装備している点が特徴です。
アプリの主な特徴
「MyScript Nebo」は、手書き入力を文字変換するだけでなく、入力する文書の体裁も編集できます。箇条書きや段落分けなどの文書構成の編集が可能です。また、合わせて手書きのオブジェクト・図形を文書内に挿入でき、手書き入力による総合的な文書作成機能を利用できます。
他には、ドキュメント出力としてWordやPDFなどにファイル変換して出力できる機能もあります。
「MyScript Nebo」は、アプリのコンセプトとして「Apple Pencil」の使用が前提になっているので、「Apple Pencil」の操作性を十分に活用したアプリといえます。
「MyScript Nebo」の他の手書き入力アプリとの基本的な違いは、iPad全般の操作において手書き入力ができるというアプリではないということです。あくまで、手書き入力で文書を作成するアプリになります。
インストール方法
「MyScript Nebo」はAppストアからインストールできます。有料アプリなのでインストールに、960円(税込み)かかります。
アプリの使い方
「MyScript Nebo」のアプリを立ち上げると、始めに「Apple Pencil」の所有を確認する画面が表示されるので、画面上で「Apple Pencil」を使って任意のライティングを行い、「Apple Pencil」の所有登録を済ませます。
その後、「Apple Pencil」を使った基本操作のチュートリアルが始まり、最後に言語選択で日本語を選択すれば、「Apple Pencil」を使った文書作成が可能になります。
手書きキーボード
次におすすめするiPad対応の手書き入力アプリは「手書きキーボード」です。「手書きキーボード」は機能がシンプルで、iPadで簡単に手書き入力を行いたい人にはおすすめです。
アプリの主な特徴
「手書きキーボード」の主な特徴としては、iPadの標準キーボードの「入力切替アイコン(地球マーク)」をタップして「手書き」に切り替えれば、どの操作でも手書き入力機能を利用できる点が挙げられます。また、任意で入力パッドを拡大して手書き入力を行えます。
インストール方法
「手書きキーボード」はAppストアからインストールできます。有料アプリなのでインストールに、480円(税込み)かかります。
アプリの使い方
「手書きキーボード」は、アプリをインストールしたら、「設定」で「手書きキーボード」をキーボード入力項目として追加すれば、どの操作でも「手書きキーボード」による手書き入力機能を利用できるようになります。
「手書きキーボード」を設定するには「設定」→「一般」→「キーボード」→「キーボード」→「新しいキーボードを追加」まで進み、「手書きキーボード」を選択すれば設定完了です。
設定後はキーボードの「入力切替アイコン(地球マーク)」をタップして「手書き」に切り替えて、使用します。
手書きアプリを活用してiPadをもっと便利にしよう!
手書き入力アプリを活用してiPadをもっと便利に活用しましょう。最も手っ取り早く、手書き入力を利用する方法は、iOSデバイス(iPad・iPhone)に標準で装備されている「中国語系キーボード」を利用する方法です。iOSデバイス(iPad・iPhone)の「設定」からセッティングできます。
このやり方は、iOSデバイス(iPad・iPhone)の標準機能を利用するので無料で行えますが、認識できる文字が漢字・アルファベットに限定されている点がデメリットです。iPadで行う文字入力全般に手書き入力を利用したい場合は、有料の手書き入力アプリを活用しましょう。