iPadがBluetoothでイヤホンやスピーカーに繋がらない・接続できない対処法を解説!
iPadをBluetoothを使ってイヤホンやスピーカーに接続する際、接続できなかったことはありませんか。本記事は、iPadのBluetooth接続に関する注意点や対処方法などを詳しく解説していきます。是非、参考にしてください。
目次
- 1iPadのBluetoothを接続する場合に気をつけること
- ・接続機器の確認
- ・バージョンの確認
- ・周波数の確認
- 2iPadのBluetoothが接続できない場合の確認事項
- ・iPadが最新バージョンかどうか
- ・Bluetoothが充電されているか
- ・BluetoothがONになっているか
- ・ペアリングに設定をしているか
- 3iPadのBluetoothに繫がらない場合の対処法
- ・iPadとBluetoothを近づける
- ・BluetoothとiPadの再起動
- ・Bluetoothの電源のON・OFFの確認
- 4iPadのBluetoothにどうしても接続できない場合の対処法
- ・ペアリングを解除する
- ・ネット接続のリセット
- ・iPadを初期化する
- ・別のBluetooth(イヤホン・スピーカー)で接続する
- ・iPadの診断依頼をする
- 5iPadのBluetoothが繫がらない・接続できない原因を解決!
iPadのBluetoothを接続する場合に気をつけること
iPadのBluetoothを接続する場合に、いくつか注意事項があります。接続機器・バージョン・周波数の3つをそれぞれ解説していきますので、よく確認してください。
接続機器の確認
iPadでBluetoothでペアリングする場合、Bluetooth対応の接続機器同士(イヤホン・スピーカー)のプロファイルが一致していないと、接続することはできないのです。プロファイルとは、Bluetooth接続の際に送受信するデータや動作のことを言います。
このプロファイルの種類はいくつかありますが、例えばA2DPに対応している機器(イヤホン・スピーカー)があったとします。しかし、接続する機器がA2DPに対応していなければ、接続することはできないのです。従って、iPadでBluetoothでペアリングする際は、まずプロファイルが一致しているのかを確認する必要があります。
プロファイルをいくつかご紹介します。
- A2DP:イヤホンなどの機器と音声データを送受信します。
- BPP:携帯電話からプリンターへ印刷データを転送します。
- HSP:ヘッドセットと音声データを送受信します。
- HID:マウス・キーボードなどの操作をします。
- HCRP:プリンターに印刷データを転送します。
- PBAP:携帯電話へ連絡先データを転送します。
- aptX:イヤホンなどの機器と音声データを送受信します。
- BIP:機器に画像データを転送します。
プロファイルはこれだけではありませんが、それぞれが一致しなければペアリングはできませんので、ペアリングする機器(イヤホン・スピーカー)のプロファイルをよく確認してください。機器のメーカーホームページや取扱説明書などで確認できます。
バージョンの確認
Bluetoothにはバージョンがあり、最新のBluetoothはバージョンが5.0になっています。主流のBluetooth機器は4.0ですが、このBluetooth4.0からは通信方式がBLEというものに変わっています。それまでのBluetooth3.0以前では、BLEという通信方式ではありません。
それぞれ通信方式が違うため、このバージョンが一致していないと、ペアリングはできないのです。よって、プロファイルとバージョンの両方が一致していなければ繋がらないのです。
しかし、機器によってはBluetooth4.0であっても、Bluetooth3.0までの通信方式に対応しているものもあります。それは、マークを見て判断することができますので、下の図を参考にしてください。
BLEとBluetooth3.0以前の通信方式、両方に対応しています。
BLEのみ対応しています。
Bluetooth3.0以前の通信方式のみ対応しています。
周波数の確認
Bluetoothでペアリングする場合、周波数という電波の通り道を使って接続しています。この周波数は、2.4GHzと5.0GHzがあります。この内、2.4GHzを使って接続している機器は多く、どうしても電波干渉を起こしてしまいます。道路で例えると、渋滞している状態です。
この2.4GHzは、Wi-Fi接続・電子レンジ・スマホなどに使われおり、電波干渉を起こすことによって、繋がらないという現象が起きます。また、接続する機器と機器の間に、コンクリートなどの壁があると、電波が遮断されて繋がらないこともあります。
Bluetoothでペアリングする際は、電波干渉を起こす機器が周りにないか環境をよく確認してください。環境が整っていない場合は、電波干渉を起こす機器を全てOFFにしてください。
iPadのBluetoothが接続できない場合の確認事項
iPadのBluetoothが接続できない場合の確認事項ですが、バージョン・充電・機能・設定、それぞれを解説していきます。
iPadが最新バージョンかどうか
iPadのバージョンが最新ではない場合、ペアリングできないことがあります。バージョンが最新ではない場合は、iPadのアップデートをしてください。アップデートした後にもう一度、ペアリングできるかを確認してください。iPadのバージョンを最新にすることで、プロファイルも最新の状態になり、ペアリングすることができます。
また、iPadをアップデートしている間は、電話やメールなど全ての操作ができなくなります。アップデートする際は、注意して行ってください。
Bluetoothが充電されているか
iPadとペアリングする機器(イヤホン・スピーカー)の電源が入っているかを確認してください。充電式の機器(イヤホン・スピーカー)は、充電がされているか、もし充電していない場合は、充電した後に電源が入るかどうかの確認をしてください。購入したばかりの機器(イヤホン・スピーカー)は充電が十分されていないことがあります。
また、電池式の機器(イヤホン・スピーカー)で、電池の充電がない場合は、新しい電池と交換した後に、電源が入るかどうか確認してください。繋がらない原因として、Bluetooth機器の充電がない場合が考えられます。また、iPadの充電が十分でない場合、BluetoothがOFFになってしまうことがありますので、その場合もしっかりと充電をしてください。
BluetoothがONになっているか
iPadの設定でBluetoothがONになっているか確認してください。繋がらない原因として、BluetoothがOFFになっている場合があります。確認手順は、iPadホーム画面にある「設定」⇒「Bluetooth」で下の画面のようにONになっているか確認してください。
ペアリングに設定をしているか
iPadのBluetoothでペアリングが設定されているか確認してください。確認手順は、iPadホーム画面にある「設定」⇒「Bluetooth」をタップします。Bluetooth画面の下にデバイス一覧が表示されるので、その中にあるペアリングする機器(イヤホン・スピーカー)の横の表示が、「接続済み」になっているか確認してください。
BluetoothがONになっていても繋がらない場合は、ペアリング設定ができていない場合があります。
iPadのBluetoothに繫がらない場合の対処法
次は、iPadのBluetoothに繋がらない場合の対処方法を解説していきます。
iPadとBluetoothを近づける
iPadと繋げたい機器(イヤホン・スピーカー)の距離を近づけます。離れ過ぎていると電波干渉を起こしてしまい、繋がらない場合があります。接続できない場合は、まず距離を確認してください。
BluetoothとiPadの再起動
繋げたい機器(イヤホン・スピーカー)の電源をOFFにして、再起動してください。iPadも同様に、一度再起動してください。iPadの再起動手順は、「上部のボタンorサイドボタン」を長押し⇒「スライドで電源オフ」を右にスワイプして電源を切ります。
iPadの電源が切れたら、再び「上部のボタンorサイドボタン」をアップルロゴマークが表示されるまで長押しします。ペアリングがうまくできない・繋がらない場合は、再起動することで改善する可能性があります。
Bluetoothの電源のON・OFFの確認
iPadの設定でBluetoothがONになっているか確認します。確認手順は、iPadホーム画面にある「設定」⇒「Bluetooth」で「Bluetoothスイッチ」がONになっているか確認してください。BluetoothがONにならない場合は、iPadを一度再起動してから、再度BluetoothをONにしてください。
BluetoothをONにできない場合は、再起動することで改善する可能性があります。
iPadのBluetoothにどうしても接続できない場合の対処法
対処方法を試しても、iPadのBluetoothにどうしても繋がらない場合の対処方法を解説していきます。
ペアリングを解除する
ペアリングをONにしていても繋がらない場合は、一度ペアリングを解除してください。操作手順は、iPadホーム画面にある「設定」⇒「Bluetooth」をタップして、ペアリングしている機器の横にある「iマーク」をタップします。
「このデバイスの登録を解除」をタップして、デバイスリストから削除したら、「Bluetoothスイッチ」をOFFにします。そして、再度「Bluetoothスイッチ」をONにしてペアリングする機器(イヤホン・スピーカー)を選んでペアリングします。
ネット接続のリセット
iPad・Bluetooth接続したい機器の、再起動及びペアリングの再設定を行ってもうまくいかない場合は、iPadのネットワーク設定をリセットしてください。ネットワーク設定をリセットすると、Wi-Fiの設定やBluetoothで登録した機器(イヤホン・スピーカー)がリセットされますので、リセット後は再度設定が必要になってきます。
操作手順は、iPadホーム画面にある「設定」⇒「一般」⇒「リセット」をタップします。
リセットの画面で、「ネットワーク設定をリセット」をタップします。
「パスコードを入力」⇒「リセット」をタップして完了です。
リセットできたら、再度ペアリング設定を行ってください。
iPadを初期化する
ネットワーク設定をリセットしても改善しない場合は、iPadを初期化してください。初期化とは、工場出荷時の状態を意味します。もし初期化する場合は、初期化する前にデータのバックアップを取っておくことをオススメします。
iCloudに写真や連絡先データなど、バックアップしておいてください。初期化する手順は、iPadホーム画面にある「設定」⇒「一般」⇒「リセット」⇒「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップします。
「パスコードを入力」⇒「iPadを消去」をタップして初期化は完了です。初期化後は、工場出荷時の状態になるので、iPadに設定していたものは全てリセットされた状態です。そのため、再度設定が必要になってきますので、設定後ペアリングの再設定を行ってください。
別のBluetooth(イヤホン・スピーカー)で接続する
ネットワーク設定をリセットや、初期化を行っても繋がらない場合は、接続する機器(イヤホン・スピーカー)に原因がある可能性が考えられます。一度、別の機器でペアリングして問題なければ、そのイヤホン・スピーカーに不具合、あるいは壊れている可能性があるので、メーカーに問い合わせしてみてください。
iPadの診断依頼をする
ペアリング解除・ネットワーク設定をリセット・初期化・別のイヤホン・スピーカーで接続しても改善しない場合は、iPadに不具合がある可能性が考えられます。iPadの症状として、以下の場合はApple正規修理店で診断依頼をしてください。
- iPadのBluetoothをONにできない
- iPadのBluetooth表示がグレー表示されている
- Bluetooth機器全てがiPadに接続できない
- Bluetooth機器のメーカーが、Bluetooth機器の異常はないと診断した
診断依頼することで、iPadのBluetoothが故障しているかどうかが分かります。診断の結果、故障していると判断された場合は、Bluetoothのパーツ修理や交換はできないので、iPad本体の交換になります。
iPadの保証期間を確認する
iPadの交換は、保証期間内であれば無料で交換できます。また、保証期間はAppleサポートアプリを使って簡単に確認することができます。確認手順は、まずAppストアで「Appleサポートアプリ」をダウンロードします。
「はじめる」をタップします。
「自分の位置情報を共有」をタップします。
「許可」をタップします。
下の画面の赤枠内にある「アカウント」をタップします。
「保証状況の確認」をタップします。
デバイス一覧が表示されるので、デバイスの下を見ます。保証対象もしくは保証対象外と書いてあるので、保証対象かすぐに分かります。内容を確認するには、下の画面にある「保証対象のデバイス」をタップします。
保証内容の画面が表示されます。下の画面のようになっている場合は、iPadを購入してから1年間の保証サービスが有効であることを意味します。
iPadを購入してから1年以上経過している場合でも、AppleCare+に加入していれば保証対象になります。下の画面のように表示されていれば、無料でサービスを受けることができます。
iPadのBluetoothが繫がらない・接続できない原因を解決!
今回は、iPadがBlutoothでイヤホンやスピーカーに繋がらない場合の対処方法を解説しました。繋がらない原因は様々ですが、確認事項をしっかり行った上で、再起動・ペアリングの再設定をしてください。
そして、どうしても繋がらない場合のみ、ネットワーク設定をリセット・初期化をするようにしてください。Bluetooth機能は非常に便利な機能です。正しく設定して有効活用してください。