Google PayでのモバイルSuicaの使い方！チャージ/支払い方法や機種変更時の引き継ぎは？

次世代のお財布として、簡単でスピーディな支払いサービスを可能としたGoogle Pay。日頃使っているnanacoカード、waonカード、Suicaといった電子マネーや、クレジットカード、お店のポイントカードをお使いのスマートフォンでひとつにまとめることができます。

Google Payは、公共交通機関にも対応をしています。Suicaに対応している交通機関であれば、日本全国どこでもGoogle PayでSuicaを利用することができます。

しかし、Suicaにはすでに「モバイルSuica」というチャージ機能のついたスマートフォンアプリが存在します。ではGoogle PayでSuicaを使うとどのようなメリットがあるのでしょうか？

Google Payでお財布をひとまとめにすることで、お財布やカードを持ち歩かなくていい、カード管理の簡略化といった利便性の高い様々な使い方があります。しかしそのほかに、わざわざGoogle PayでのSuicaの使い方次第でSuica自体のお得な恩恵を受けることができます。

それではまずは、Google PayでSuicaを使うメリットからご紹介させていただきます。

Google PayでSuicaを使うと年会費をお得にしてSuicaチャージができます。スマホアプリ「モバイルSuica」には年会費1,030円が発生しますが、それに対してGoogle Payは年会費が無料です。

スマホアプリ「モバイルSuica」でどうにか年会費無料にしようとすると、「ビューカード」というクレジットカードで年会費登録する必要があります。しかし、年会費のためだけにクレジットカードを発行するのも手間ですし、管理しなくてはいけないカードが増えて億劫に感じます。

Google PayでのSuica利用するための年会費がどのクレジットカードでも無料です。

Google Payでは、Suicaの発行がスマホ一台で完了します。また、Google PayでのSuica発行も数分程度の短時間で済みます。

Google Payはお家での簡単手続きのみでスマートフォン内にSuicaを入れることができるのです。

Google Payには、Suicaのチャージ残高が設定した金額以下になるとスマートフォンへ通知が出る「残高リマインダー機能」がついています。

またGoogle Payは「オートチャージ機能」を利用することができます。オートチャージ機能とは、Suicaのチャージ残高が一定金額以下であれば設定していた金額が自動的に、オートでSuicaにチャージされる機能です。しかしこのオートチャージ機能は登録しているクレジットカードが「ビューカード」の場合のみ対応している機能です。他のクレジットカード利用の場合はオートチャージ機能を使うことができません。

チャージ不足で嫌な気持ちになったことがある方に、この残高リマインダー昨日とオートチャージ機能はとてもおすすめです。Google Payの残高リマインダー機能や、オートチャージ機能があればもうそんな思いをすることがなくなります。

JRE POINTとは、Suicaの利用ごとに貯めることができるポイントサービスです。Google PayでSuicaを登録後に、JRE POINT WEBサイトに登録することで交通機関利用ごとにポイントが貯めることができます。ほかにも、Suicaの利用できるお店での支払いでもポイントを貯めることができます。Google Payで電車に乗るたびに、Google Payでコンビニやお店でお支払いをするたびに、こまめな使い方でザクザクとポイントが貯まります。

Google Payの上手な使い方で貯めたポイントはSuicaへのチャージや駅ビルでのお支払い、ショッピングモールサイト「JRE MALL」での決済でも利用することができます。

続いては、Google PayでSuicaを使うデメリットをご紹介させていただきます。お得で利便性が高そうなGoogle PayのSuica利用ですが、Google PayでSuica利用が開始になったのは2018年の5月24日からと、比較的最近の出来事なのです。

そのためまだGoogle PayでのSuica利用の使い方にはまだぎこちないところや融通のきかないところがあります。

Google PayでのSuica利用とスマホアプリ「モバイルSuica」はそれぞれに使える機能・使えない機能があります。JR東日本では、全ての機能を使いたいという方へはGoogle Payとスマホアプリ「モバイルSuica」の併用をおすすめしています。

Google Payで発行したSuicaを、スマホアプリ「モバイルSuica」で共有することができるのでGoogle Payとスマホアプリ「モバイルSuica」の併用に関しては比較的に簡単に行うことができます。また、定期券の購入に関してはもともとスマホアプリ「モバイルSuica」で使用していた方は継続購入としてであればGoogle Payでも引き続き購入が可能になります。

しかし、Google Payとスマホアプリ「モバイルSuica」同士で使える機能・使えない機能が統一されていない点はやはり利便性に欠けるところがあります。

Google PayでSuicaを利用しているスマートフォンを機種変更したい時は、機種変更前のGoogle Pay登録Suicaの事前の引き継ぎ設定・機種変更後のGoogle Pay登録Suicaの設定手続きが必要になります。しかし、Google Pay内でのSuica引き継ぎは行うことができません。Google Pay登録Suicaの引き継ぎの際にはスマホアプリ「モバイルSuica」が必要になります。

つまり、Google PayでSuica利用しているスマートフォンの機種変更を行う前には、まずスマホアプリ「モバイルSuica」をインストールしてSuica引き継ぎ手続きを終えてることが必要があります。そのため、突然のスマートフォンの故障の時にはSuicaの引き継ぎを行うことが困難な場合が考えられます。

それではGoogle PayでのSuica登録方法をご紹介していきます。登録手順はいたって簡単です。

Google Payはその名の通り、Googleサービスの一つです。そのためGoogleアプリストアである「Google Play」でのインストールになります。そのため今更の説明であはりますが、Google PayはAndroidのスマートフォンを使用している方しか利用できません（iPhone利用の方はApple Payでの利用になります。）。

Google Payのインストールは無料です。アプリストア「Google Play」で「Google Pay」と検索してGoogle Payアプリをインストールしましょう。

Google Payのインストールが完了したら、早速Google Payを起動させてください。Google Payのトップページから「開始」をタップすると早速手続きが始まります。

まずはGoogle Payで利用する電子カードの選択から始まります。Google Pay利用電子カードの選択画面で「Suica」の欄にチェックを入れて、画面下部にある「同意する」をタップします。

すでにスマホアプリ「モバイルSuica」でSuica登録をしている方は、「既存のSuicaを有効にします」というコメントが書かれています。

続いてはGoogle Pay利用電子カードに選んだSuicaのユーザー登録になります。使用している「メールアドレス」とSuica利用時の「パスワード」を入力します。あとは生年月日や性別などの基本情報を順番に入力し、最後に「アカウントを作成」をタップします。以上でGoogle PayでのSuica利用手続きが完了です。

「Google PayでSuicaが使えるようになりました」という画面に切り替わったら早速Google PayでSuicaを使えることができます。

Google PayでSuicaを開くと、Google PayのSuicaメイン画面に切り替わります。メイン画面ではSuicaのチャージ残高を確認できます。Google PayでSuicaにチャージしたい時は、メイン画面の「チャージ」をタップします。

Google PayのSuicaチャージ画面に切り替わります。Google Payお支払い方法で利用したいクレジットカードを選択します。

Google Payをインストールしたばかりの方はまだクレジットカード登録を行っていないと思われるので、この場でGoogle Payのクレジットカード登録も行ってください。画面下部の「カードを追加」をタップし、カード番号など基本情報を入力します。

Google Payはどのクレジットカードで登録してもSuica利用年会費が無料です。お手持ちのクレジットカードの中からお好きなものをGoogle Payに登録しましょう。

無事にGoogle Pay支払いのクレジットカード登録が完了し、お支払い方法を選択したら次はSuicaチャージの金額を入力します。Google PayでのSuicaチャージは1円からでもチャージ可能です。

Google PayへのSuicaチャージの金額を入力したら画面下部の「チャージする」をタップします。Google PayでSuicaへチャージする方法は以上になります。Google PayのSuicaメイン画面を開くと、Suica残高に先ほどSuicaへチャージした金額が反映されているはずです。

登録クレジットカードが「ビューカード」の場合は、オートチャージ機能も使えることができます。定期的なチャージが面倒な方はオートチャージ機能を使うことをおすすめします。

Google PayでのSuicaの使い方は、基本的にはSuicaカードと同じようにスマートフォンをかざすだけです。またGoogle PayでのSuicaの使い方の中には、Suicaカードでは行えない、スマートフォンならではの使い方もあります。Google PayでのSuicaの使い方・支払い方法は以下の通りです。

・Google PayのSuicaへの入金（チャージ）
チャージ方法については先ほどご紹介させていただきました。1円単位でのチャージを可能としている点、残高通知機能やオートチャージ機能があるといった点が非常に便利です。

・SF（電子マネー）の利用
鉄道やショッピングでご利用いただけます。SuicaカードをかざすようにGoogle Payの入ったスマートフォンをかざす使い方て、改札を通ったりお店での支払いができます。

・SF（電子マネー）残額の確認
残額の表示、残額不足の通知、利用履歴の表示ができます。Google PayのSuicaメイン画面から確認が行えます。

・タッチでGo!新幹線の利用
SuicaのSF（電子マネー）残額で新幹線の自由席に乗車が可能です。利用には、駅に設置されてあるチャージ専用機から利用開始登録を行う必要があります。

Google PayでSuicaを利用しているスマートフォンを機種変更する時は、事前のSuica引き継ぎ操作が必要になります。また、Suica引き継ぎ操作はスマホアプリ「モバイルSuica」からしか行うことができません。Google PayではSuica引き継ぎ操作が行えないので注意してください。

Google Payで利用しているSuica引き継ぎに関する注意点を以下の通りです。

・機種変更前のスマートフォンからのSuica引き継ぎ操作は、通信可能な状態で行う。
・機種変更前のスマートフォンからのSuica引き継ぎ操作が行えないときは、会員メニューサイトでSuicaの再発行登録を行う必要があります。なお再発行には手数料510円がかかります。

機種変更前のスマートフォンでのSuica引き継ぎ操作手順

1.スマホアプリ「モバイルSuica」を起動
2.トップページで［その他］タブを選択し［会員メニュー］をタップ
3.Suicaパスワード入力によりログイン
4.［携帯情報端末の機種変更］をタップ
5.［機種変更する］をタップ
※Suica引き継ぎ操作を終えると、それ以降機種変更前のスマートフォンでのGoogle PayでSuicaは使用できません。

機種変更後のスマートフォンがAndroidの場合

1.モバイルSuicaアプリを入手（ダウンロード）し起動
2.画面上部［再発行・機種変更の方はこちら］をタップ
3.旧端末で使用していたメールアドレスとSuicaパスワードを入力し［ログイン］をタップ
4.確認画面で［初期設定をする］をタップ
5.携帯電話機種変更画面で［実行する］をタップ

機種変更後のスマートフォンがiPhoneの場合

1.App StoreからSuicaアプリケーションをインストール
2.Suicaアプリケーションを起動
3.Suica一覧画面の左下［機種変更］をタップ
4.ログイン画面でモバイルSuicaのメールアドレスとSuicaパスワードを入力し［完了］をタップ
5.Suicaパスワード情報変更入力画面で新たなパスワード（英数混在8桁）を入力し［次へ］をタップ
6.会員登録内容確認画面で［機種変更する］をタップ
7.携帯情報端末機種変更画面で［実行する］をタップ

Google Payは、Suicaチャージもわざわざ最寄駅のチャージ機に行かなくても、自宅でクレジットカードを使った簡単手続きで完了です。なんならオートチャージ機能もあります。そしてGoogle Payは登録クレジットカードがどれでもチャージ利用の年会費無料でお得になっています。

Google PayでのSuica支払い方法は、Suicaカードと変わらず機器にかざすだけです。Google Payは煩わしい認証やサイン手続きもありません。Google PayでSuica登録してあるスマートフォンの機種変更の際には、事前のSuica引き継ぎ操作が必要となるのでそれだけは忘れないようにしてください。