Audacityで録音する設定方法と使い方!PCやマイクから音声を録音しよう!
様々なOSで録音・音量変更・保存できるAudacityはフリーで使えます。そんなAudacityをPCで使うための設定方法やPCに接続したマイクを使った音声録音など、便利な使い方とできないときの対処法を詳しく解説していきます。
目次
- 1Audacityで録音する設定方法
- ・波形編集ソフトAudacity
- ・Audacityのインストール
- ・Audacity設定のタブ別の変更点
- 2Audacityでマイクから音声を録音する方法
- ・マイクの接続と入力チェック
- ・録音設定と音量の調整
- ・ノイズ除去
- ・エフェクト加工
- ・声を整える設定方法
- 3AudacityでPCの再生音を録音する方法
- ・録音デバイスの設定
- ・オーディオファイルの読み込み
- ・AACファイルは読み込みができない
- ・MP3書き出し保存を行う場合
- ・マイク音声とPCの再生音を同時に録音する方法
- ・時間指定で録音する方法
- 4ステレオミキサー無しで出来るAudacity録音の使い方
- ・PCのステレオミキサー未搭載を確認
- ・ステレオミキサー無しで録音する設定
- 5Audacityを使って録音をしてみよう!
Audacityで録音する設定方法
PCに入れて使えるフリーソフトのAudacityは、音声の録音や再生、マイクによるアナログ録音が可能です。音声録音だけでなく、音楽のカット・コピー・ペーストを無制限に直観的な編集・保存ができるので、素人の方でも扱いやすいフリーソフトです。録音するための設定には、ステレオかモノラルの変更、音質の変更・書き出し時の形式選択ができます。
マイクの音量変更も、画面上にあるプルタウンメニューでの切り替えで対応できるなど、見てわかりやすいソフトです。初めて利用する方であれば、デフォルト(初期設定)で音楽の編集、又は音声の録音をしてみてから変更・保存がおすすめです。
Audacityを使えば、YouTubeのための動画に音声を後から乗せることも可能です。また、音声録音を聞きやすくするためのノイズ除去や自信の無い歌声をよりよく聞かせる機能まであります。こちらでは、それぞれの設定変更について詳しい効果を解説していきます。
波形編集ソフトAudacity
音楽制作に関することなら、Audacityはとても便利なフリーソフトです。なんといっても音声・曲が波形で表示されるために、音量の高さの確認もできます。波の無い所は音の無い部分では、ノイズ除去などの作業をおこないます。MP3での保存や音量・音域変更もできる優れものです。
何度もおこなわれているバージョンアップで、過去のAudacityよりも更に使いやすさが増していると言っても過言ではありません。一昔前であれば、携帯の着信音作りにもAudacityが活躍しました。音量を変えるだけの簡単編集に、Audacityは使えます。
Audacityのインストール
Audacityをインストールできる窓の社から、ダウンロードします。Audacityのインストールは、日本語を選びそのまま指示に従ってクリックすれば完了します。更に、録音が必要な場合は、PCにマイクを別途取りつける必要があります。マイク内蔵のPCもあるのでお使いのPCを確認してください。
Audacityのインストールが完了すると、デスクトップ上にアイコンが作成されAudacityが立ち上がります。PCによっては、ダウンロードする先を必ず確認するか、決めた場所へダウンロードするのがおすすめです。インストールができないトラブル防止に役立ちます。
Audacity設定のタブ別の変更点
先にお伝えしたAudacityの設定を変更すると、どのような効果があるのか?こちらではタブ別に解説していきます。Audacityを初めて使う場合は、初期設定のままで一先ず加工編集と保存をしてみて、聞き比べてみるのがおすすめです。
バージョンアップを何度もしているAudacityであることと、利用しているOSで表記が異なります。環境設定のウィンドウを開く以外に、タクスのメニューから設定の変更も可能です。
オーディオI/O
Audacityの設定にあるオーディオI/Oは、音声の聞こえ方についての設定です。オーディオIは、ステレオなので音声が左右別に聞こえます。臨場感を求めたい場合はこちらですが、初期設定ではステレオになっています。モノラルの場合、音声が左右同じに聞こえてくるのでしゃべり声であれば、はっきりと聞きとりやすくなるでしょう。
音楽と音声同時に録音する場合や、パソコンから出る音声を録音する時は、ステレオ設定がおすすめです。
クオリティー
「編集」→「環境設定」をクリックすると表示される環境設定ウィンドウで、タブの中から「品質」を選びます。品質項目では、サンプル周波数がデフォルトで「44100Hz」になっています。画面左下でもサンプル周波数の変更が可能です。
周波数が高いほど、音ははっきり鮮明に聞きとれるようになりますが、音の数が少ない分ノイズもそれだけ多く入ってしまいます。4800HzでAudacityを利用している人が多いようですが、使い方にあった周波数選びがおすすめです。
ファイルフォーマット
上記のクオリティ設定と同様に、「編集」→「環境設定」をクリックすると表示される環境設定ウィンドウのタブから「品質」を選びます。こちらで、ファイルフォーマットを変更できます。サンプル形式(録音の形式)は「32bit」がデフォルトです。bit数は少ない方がPCにかける負担が少ないため、16bitを選ぶ方が多いようです。
Audacityでマイクから音声を録音する方法
立ち上がった画面上で操作・設定ができるのがAudacityのよいところです。PCに接続したマイクを使って音声を録音するのであれば、Audacityで利用するマイクの選択とマイク音量調整、録音時に使える効果を各自解説していきます。
マイクの接続と入力チェック
PCに外部接続したマイクやPCの内部に搭載されているマイクなど、Audacityで利用できるマイクをプルダウンメニューの中から選びます。マイクのマーク横をクリックすれば、現在Audacityで使えるマイクが表示されます。PCのスピーカーから出る音を録音する場合は、外部接続したマイクを使うわけではないので注意が必要です。
マイクのアイコン横をクリックしても、目的のマイクが表示されないと録音ができないことになります。そのため、目的のデバイスドライバーをインストールするか、直接PCの販売元へ問合せする必要があります。
録音設定と音量の調整
画像にある赤枠で囲った部分で、マイクと音量調整をおこないます。音量が低すぎると上手く録音できないことがあります。録音開始するには、赤い○マークがあるアイコンをクリックし、停止には□マークをクリックします。
ノイズ除去
音声をマイクで拾って録音すると、必ずと言っていいほどノイズが入ってしまいます。マイクの音量を上げれば周囲の音も拾いやすくなります。「エフェクト」→「ノイズ低減」→「ノイズプロファイルの取得」をクリックします。
ノイズにあたる部分の波形を選択します。ノイズ除去のためのウィンドウが一度閉じてしまうので、再び表示させて「OK」をクリックします。全体的なノイズの低減もできます。しかし他の音も一緒に削ってしまうために、音の劣化を避けるためおすすめできる使い方とは言えません。
エフェクト加工
伴奏と声をなじませるために、使えるエフェクト加工は音楽の全体的な雰囲気を大きく変えることも可能です。Audacityのエフェクト加工を上手に使いこなせるようになると、自信の無い歌声が上手く聞こえるように感じられます。
声を整える設定方法
イコライゼーションを利用することで、声と伴奏を馴染ませるのに使えます。微調整を繰り返し、プレビューで確認してその違いを聞いて確認してみてください。高音域・中音域・低音域の変更で、曲のイメージも大きく変わります。
強く響かせる設定方法
高音域を上げることで、音声の聞き取りはよくなるものの曲全体の重さが失われます。中音域を上げていくと、声の印象が暖かい物になるもののこもったような印象へと変わります。低音域を上げると迫力のある音になります。上げ過ぎることで、原曲とは違ったものになりすぎる傾向があるので、変更してからプレビューで確認するのがおすすめです。
声量を均一にする設定方法
揺らぎのある安定しない音量には「BuzMaxi3」を使うことで、解消できます。Audacityとは別途「BuzMaxi3」のダウンロードが必要ですが、下記リンク先から入手できます。Audacityのプラグインフォルダに入れて、AudacityのOut Ceiling=0 Spectrum=off Meters=off Mode=smoothを設定します。
AudacityでPCの再生音を録音する方法
PCの再生音とは、インターネットラジオやYouTube動画の音声などのことです。それらをAudacityで録音したい場合、下記でお伝えしている設定方法を活用して下さい。またファイルの読み込みができない場合やマイクで録音した音も同時に録音したい場合の方法も合わせて解説していきます。
録音デバイスの設定
Audacityの「編集」→「環境設定」をクリックすると、録音のタブがあります。オプションを利用状況に合わせて設定します。マイクとスピーカーの設定は、先にお伝えした「Audacityでマイクから音声を録音する方法」を確認してください。
オーディオファイルの読み込み
曲をAudacityに取り込むためには、「ファイル」→「取り込み」→「オーディオの取り込み」の順でクリックし、オーディオファイルを選択します。曲自体の編集をする必要がない場合、オーディオファイル取り込み時の警告はそのままで問題ありません。
AACファイルは読み込みができない
AACファイルは読み込みできません。そのため、AACファイルを変換できるソフトでWAVファイルにします。WAVファイルであれば読み込みできない問題は解消します。変換ソフトがない場合、Audacityのダウンロードページにある「FFmpeg import/export library」を利用するか、フリーの変換ソフトを使います。
MP3書き出し保存を行う場合
Audacityで読み込んだファイル形式がWAVであっても、MP3での書き出し保存が可能です。「ファイル」→「書き出し」→「MP3として書き出し」をクリックして、編集・加工・録音を済ませたファイルの保存ができます。この後、保存先と保存名を任意で決めて完了します。
マイク音声とPCの再生音を同時に録音する方法
ステレオミックスソフトがPCに入っていれば、マイク音声とPCの再生音を同時録音が可能です。Audacityのマイクマーク脇のマイク一覧からステレオミックスを選択します。選択ができない場合、ステレオミックスのソフトを追加する必要があります。
時間指定で録音する方法
「録音と再生」→「タイマー録音」をクリックすると、スタート・終了時間を設定する画面が開きます。決めた時間内の音声録音ができます。他の操作でも同様に、ツールバーからおこないたい操作を選ぶだけなのと、カラオケ感覚で音声を曲と合わせるために使える手段にできるでしょう。
ステレオミキサー無しで出来るAudacity録音の使い方
自作のPCの場合ステレオミキサーがないこともあります。また、Windows Vista以前のOSはステレオミキサー機能が搭載されていないこともあり、仮想ステレオミキサーが必要です。こちらでは、ステレオミキサーがPCに搭載されているか否かの確認方法、ない場合の録音方法を解説していきます。音声・音楽の録音保存ができない場合、ステレオミキサーがあれば解決することもあります。
PCのステレオミキサー未搭載を確認
マイク音声とPCの再生音を同時に録音するために必要なステレオミキサーは、タスクバーのアイコンを右クリックして、「録音デバイス」→「何もない場所で右クリックして、無効なデバイスの表示にチェックを入れます。
Audacity上でステレオミキサーが表示できない場合、仮想ステレオミキサーソフトを利用することを検討されるとよいでしょう。以下では、音声と音楽の同時録音はできませんが、ステレオミキサー無しで録音する設定をお伝えします。
ステレオミキサー無しで録音する設定
ツールバーで「Windows WASAPI」を選択すると、マイクとスピーカーどちらも利用するスピーカーを設定します。パソコンのとだけを保存したい場合に使える録音設定です。
Audacityを使って録音をしてみよう!
Audacityを使って上手く音楽を編集できない、ステレオミキサーがなく録音できない場合でも上記の方法で問題なく保存できるでしょう。音量の変更も直感的に変更できるAudacityは、使いこなせると音声録音も楽曲作りも楽しめます。初めての方であれば、一見難しく感じる波形表示ですが音を目で見てわかる仕様です。
動画やラジオの音声だけを録音するのにも、Audacityは便利に使えます。基本的に設定は全てタクスにあるメニューやアイコンで完了します。また、ノイズ除去など聞きさすくするための機能も充実しています。是非この機会に、Audacityを利用してみてください。音声録音を仕事上利用している場合、Audacityが役立つこともあるでしょう。