Android Studioのエミュレーター(仮想端末)を起動してアプリを動かす方法を解説!

Androidアプリを仮想的に動かすことができるエミュレーター機能をご紹介。今回はAndroidアプリの開発・テストに利用されるAndroid Studioのインストール方法から、Android Studio上のエミュレーター機能の設定・動作方法を解説します。

Android Studioのエミュレーター(仮想端末)を起動してアプリを動かす方法を解説!のイメージ

目次

  1. 1Android Studioのエミュレーター(仮想端末)とは?アプリ開発には必須!
  2. 2Android Studioのエミュレーターを作成しよう!設定方法とは?
  3. 3Android Studioのエミュレーターでアプリを追加して起動する方法
  4. 4Android Studioのエミュレーターでアプリの動作確認をしてみよう!

Android Studioのエミュレーター(仮想端末)とは?アプリ開発には必須!

Android上で動作するアプリを開発する場合、ディスプレイサイズの異なる様々なメーカーの端末やAndroidの各バージョンの端末を用意することは現実的ではありません。そういった開発の場において、開発中のアプリの動作確認をWindowsやMac上で行えてしまう機能がエミュレーター機能です。今回、Android StudioというAndroidのアプリを開発するためのアプリケーションで、「エミュレーター(仮想端末)機能」を使ってアプリを動作させてみます。

Android Stdio公式の画面イメージ

出典: https://developer.android.com/studio?hl=ja

Android Studioのエミュレーターを使う前に確認すること

Android Studioのエミュレーターを使用するには、事前に動作させるパソコンの条件を確認しておく必要があります。まず公式ホームページからAndroid Studioの動作に必要なシステム要件を確認しましょう。(下のイメージは2019年4月22日時点のものです)

Android Studioのシステム要件

さらに注意事項として、パソコンに搭載されているCPUがIntel製であることを確認しましょう。他のCPUでもAndroid Studioの設定により動作しますが、エミュレーターを快適に動作させるためにはIntel製のCPUが搭載されたパソコンである必要があります。

システム要件に該当するMacであれば基本的にIntel製CPUが搭載されているため問題ありませんが、Windowsの場合はエミュレーターを快適に動作させるため、事前に確認しておいてください。

Android Studioをインストールしよう

事前にパソコンのシステム要件が満たされていることを確認したら、次はエミュレーターを動作させるためにAndroid Studio本体をインストールしましょう。まずは、公式サイトからOSに合ったインストールファイルをダウンロードします。

Download Android Studio and SDK tools(日本語公式サイト)

公式サイトの「Android Studio」ページから「DOWNLOAD」を選択すると下のイメージのような画面にたどり着きますので、中央にある「DOWNLOAD ANDROID STUDIO」を押してファイルをダウンロードしてください。念のため、ボタンの下に表示されているOSがAndroid StudioをインストールするパソコンのOSと同じであることを確認してください。

Android Studio公式サイトからファイルをダウンロード

ダウンロードファイルを実行します。
Macの場合、下記のような画面が表示されますので左から右にドラッグして下さい。

Android Studioのインストール画面

インストールされたアプリを起動すると、関連アプリケーションのインストールが始まります。エミュレーターの動作を快適にするために必要なHAXMのインストール時に許可を求められますので、ユーザ名・パスワードを入力してOKを押して下さい。

HAXMのインストール許可設定

Android Studioのエミュレーターを作成しよう!設定方法とは?

Android Studioのインストールが完了したら、早速エミュレーターを作成してみましょう。Android Studioを起動すると下記のようなスタートメニューが表示されます。(Version3.4の場合)

Android Studioの起動画面

まず、「+Start a new Android Studio project」を選んで空のプロジェクトを作成します。(エミュレーターを起動させるためには空のプロジェクトで問題ありません。)

Android Studioプロジェクトの新規作成画面

新規プロジェクトを空で作成すれば良いので、「Add No Activity」を選択します。

Android Studio新規プロジェクト作成の詳細設定

プロジェクトの詳細を設定しますが、ここはデフォルトのまま「Finish」をクリックして作成します。作成完了するとAndroid Studioの画面が表示されますので、エミュレーターを設定するため右上の「AVD Manager」アイコンをクリックします。

Android Studio起動画面

AVD(Androidエミュレーター端末)の設定画面を開くと、今2つの仮想デバイスが表示されています。新たにエミュレートしたいデバイスを追加するため、左下の「+Create Virtual Device」を押して下さい。

新規エミュレーター追加画面

仮想デバイスを追加するため、Hardwareを選択します。ここでは「Play Store」にマークが付いているデバイス(エミュレーター上でのPlay Store対応端末)であるNexsus 5Xを追加してみます。

AVDに追加するHardwareを選択

Hardwareを選んだら続けてAndroidOSのVersionを指定します。エミュレーターですので検証したいOSのVersionを指定すれば良いのですが、今回はOreo(Android 8.1)でこの端末を動作させます。

AVDに追加する端末のAndroidOSを選択

最後に、追加するエミュレーターデバイスの詳細な設定を行います。ここでは初期状態のままFinishを押して作成します。

AVDの詳細な設定

新しい端末を追加すると一覧画面に先ほど追加したエミュレーター端末が並んでいます。

AVD一覧画面

エミュレーターを起動させたい行を選択したら、右側の「Action」欄にある再生ボタン(▶︎)を押して起動させます。

AVDの起動画面

エミュレーター起動直後はシンプルなAndroidの画面が表示されます。今回はPlay Store対応の端末を選択しましたので、ホーム画面にPlay Storeアイコンが表示されていることが確認できます。

Android Studioのエミュレーターでアプリを追加して起動する方法

無事エミュレーターが起動したら、ホーム画面にある「Play Store」を起動してアプリを追加してみましょう。Play Storeを起動するとAndroidアカウントへのログイン画面が表示されます。既にAndroidアカウントをお持ちの場合、ここで入力した上でアプリを追加します。

Play Storeへのサインイン

メールアドレス又は電話番号を入れ、パスワードを入力したら何画面か確認が表示されます。その後、GoogleサービスのBackupを自動で取得するか確認が出ますので無効にしておきます。(エミュレーター上のデータが実際のアカウントにBackupされると困るケースが多いと思います。)

GoogleアカウントのBackup設定画面

アカウントの追加が完了しましたら見慣れたAndroid Storeの画面が表示されます。ここでは試しに「Yahoo!JAPANアプリ」を追加してみます。

Play StoreからYahoo!アプリを追加

アプリのインストールが完了したらホーム画面からアプリを起動してみましょう。

Yahoo!アプリアイコン追加

エミュレーター画面にYahoo!JAPANアプリの起動画面が表示されました。画面上フリック、リンクをクリックすれば通常のスマートフォンのように操作することができます

Yahoo!アプリの起動画面

Android Studioのエミュレーターでアプリの動作確認をしてみよう!

Androidスマートフォン本体でアプリが動作しないなどトラブルがあった場合など、アプリの動作を確認したい場合にAndroid Studioのエミュレーター機能を使うことで、様々な端末・OSのVersionで動作を検証することができます

Androidホーム画面イメージ

Android StudioはGoogleが公式で提供しているアプリケーションですので、エミュレーター上でPlay Storeが使えるなど使い勝手もよく、動作も比較的軽快ですのでぜひ試してみてください。

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この記事のライター
zan_k