2019年11月10日更新
【Android】ファイルマネージャーのおすすめアプリ7選!ファイルを管理しよう!
Androidスマホのファイルを整理・管理できるファイル管理アプリのファイルマネージャーアプリには実に様々なものがあります。今回は、Androidのファイルマネージャーアプリのおすすめ7選と、選び方のポイント、注意点などを一挙にご紹介します。
目次
Androidのファイルマネージャーとは?
Androidスマホ内に保存した画像や動画、文書や音楽などの各種ファイルの整理は、多くのAndroidユーザーの頭を悩ませる課題のひとつです。
パソコンであれば、エクスプローラーでフォルダごとにファイルが保存され、簡単にファイルを整理できます。Androidスマホでも、同様にフォルダ形式で表示しファイルを簡単に移動・コピーなど操作できるアプリをファイルマネージャーと呼びます。
つまり、Androidのファイルマネージャーとは、Androidスマホ内の各種ファイルをフォルダ形式で表示・検索でき、ファイルを整理できるファイル管理アプリになります。今回は、このAndroidのファイルマネージャーアプリのおすすめ7選と、選び方のコツや使用する際の注意点などをご紹介していきます。
Androidのファイルマネージャーを選ぶポイント
上の例のように、Androidのファイルマネージャーアプリにも実に様々なものがあります。ここでは、Androidのファイルマネージャーを選ぶポイントをご紹介します。
操作性の確認
最初にあげられるのが、ファイルマネージャーアプリの操作性の確認です。アイコンを見ただけで何が出来るか分かるだけでなく、ファイルを長押しするとメニュー表示され少ないタップで操作できるなど、簡単に確実な操作ができるものがおすすめです。
アプリの操作性の確認は、実際に使ってみないと分からない部分が多いでしょう。Google Playストアで、アプリの画像紹介や説明を見て分かりやすいと感じたらインストールして使ってみます。使いにくいと感じたら、他のアプリを試しましょう。
日本語表記対応の確認
次にあげるのは、日本語表記対応の確認です。世界中で提供されているAndroidのファイルマネージャーには、日本語表記に対応していないアプリもあります。英語が得意な方は良いですが、日本語表記対応のアプリであれば、分かりやすいのはもちろん、日本語でサポートされるため安心して利用できます。
無料版の機能の確認
次にあげられるのは、無料版の機能の確認です。多くの無料アプリがありますが、無料版で使える機能が何かを確認します。無料版のファイルマネージャーで基本的なことはできても、クラウドサービスへファイル保存しようとして有料版の購入が必要になったり、広告表示を消すには有料版の購入を求められたりします。
無料版で広告表示が無いのならばば、誤操作も防ぐことができます。また、より多くの機能を無料で使えた方がお得です。
パソコンやクラウドサービスとの共有性の確認
次にあげられるのは、パソコンやクラウドサービスとの共有性の確認です。パソコンがあれば、パソコンやクラウドサービスとAndroid内のファイルを共有できる方が安全に管理でき、便利です。また、パソコンが無い場合も、機種変更や端末紛失などの場合に備えて、クラウドサービスと共有できた方が安心です。
無料版のファイルマネージャーには、パソコンやご利用のクラウドサービスと共有できないものもあるため、インストール前にGoogle Playのアプリ説明で確認しましょう。
安全性の確認
最後にあげられるポイントが、安全性の確認です。一部のファイルマネージャーアプリには、外部サーバーからアクセスがあったことが確認されたり、広告表示が多く誤操作につながったりするものがあります。アプリのインストール前に安全性の確認をするのは難しいでしょう。
そこで、ひとつの指針になるのがアプリのダウンロード数やレビューの評価点(5点満点)です。
Google Playでアプリ画面を開くと、ダウンロード数やレビュー(評価)の平均点を確認できます。より多くの人がダウンロードしており、評価も高いものであれば、安全なアプリである可能性がかなり高いと言えます。新しいアプリでダウンロード数も少ないものは、インストールせずに様子を見る方がおすすめです。
Androidファイルマネージャーのおすすめアプリ
これらのポイントをふまえて、Androidファイルマネージャーのおすすめアプリを7つご紹介します。安全性の高いもの、パソコン連携・SDカード保存に便利なもの、広告無しで使えるものと特徴を分けてご案内します。それぞれの特徴をおさえて、一番自分に合ったものを見つけましょう。
安全性の高いファイル管理アプリ
まず、安全性の高いファイル管理アプリ(ファイルマネージャーアプリ)を2つご紹介します。ダウンロード数や評価点は、2019年4月5日現在のものを表記します。
容量スッキリ Yahoo!ファイルマネージャー
最初におすすめするのが、Yahoo!JAPANが提供しているファイル管理アプリ「容量スッキリ Yahoo!ファイルマネージャー」です。
特徴 | 内容 |
ダウンロード数 | 500万以上 |
評価点 | 4.3★ |
日本語表記 | ○ |
パソコン・SDカード連携 | 両方とも○ ただしAndroid4.4ではSDカードへのファイル書き込み不可 |
広告表示 | あり |
クラウドサービスとの共有性 | ○(Googleドライブ、Dropboxなど) |
有料版 | ー |
ファイル管理アプリに慣れていない方も「かんたんホーム」で目当てのファイルがすぐに見つかる初心者向けのファイルマネジャーアプリです。2画面表示で別々に操作できたり、通知バーからスクリーンショットが撮れたり、zipファイルの圧縮・解凍・閲覧ができたりと、無料で使える機能も多いとても便利なアプリです。
Yahoo!JAPANが提供する公式アプリのため、もちろん日本語にも対応しており、安全性の強化対策も徹底されているため、安心して利用できます。また、このアプリに限らずGoogleの仕様変更により、Android4.4の端末ではSDカードへの保存が制限されるため、Android4.4の端末は注意が必要です。
Files Go by Google
次におすすめするのは、Googleが提供するファイル管理アプリ「Files by Google」です。
特徴 | 内容 |
ダウンロード数 | 1億以上 |
評価点 | 4.6★ |
日本語表記 | ○ |
パソコン・SDカード連携 | 両方とも○ ただしAndroid4.4ではSDカード書き込みは不可 |
広告表示 | 無し |
クラウドサービスとの共有性 | ○(Googleドライブ、Dropbox、OneDriveなど) |
有料版 | ー |
Googleが提供する公式アプリの「Files by Google」は、安全性も高く、多くの便利機能を無料で使えるため、慣れていない方も安心してご利用いただけます。フォルダだけでなく、「ダウンロード」「画像」「動画」など「フィルタ」機能でファイルを簡単に探せるため、操作性にも優れています。
SDカード内のデータの整理やSDカードへファイルの保存や、Googleドライブを始めとする主要なクラウドサービスへ簡単にファイルの共有が可能です。また、Android内のキャッシュや不要な一時ファイルなどの削除をアプリからでき、端末の空き容量を確保できます。
オフラインでも近くのAndroidユーザーとBluetoothでファイルを共有できます。Bluetoothでのファイル転送では、暗号化されたファイルデータの転送になるため、安全なファイル共有が可能です。
パソコン連携・SDカード保存に便利なファイル管理アプリ
次に、パソコン連携・SDカード保存に便利なファイル管理アプリを4つご紹介します。一部有料版で利用できるサービスもありますが、パソコンでファイル管理を主にされる方は金額や機能を照らし合わせて検討しましょう。
X-plore File Manager
まずおすすめするのが「X-plore File Manager(エクスプロアーファイルマネージャー)」というファイル管理アプリで、Lonely Cat Gamesというスロバキアの企業が運営しています。
特徴 | 内容 |
ダウンロード数 | 1,000万以上 |
評価点 | 4.6★ |
日本語表記 | ○ |
パソコン・SDカード連携 | 両方とも○ ただしAndroid4.4ではSDカード書き込み不可 パソコンからのファイル管理は有料(375円) |
広告表示 | ー |
クラウドサービスとの共有 | ○(Googleドライブ、Dropbox、Amazon Driveなど) |
有料版 | 125円(PDFファイル閲覧)~375円(Wi-Fi共有・PCブラウザからのファイル管理など)の”寄付”という形の課金 |
Google Playのアプリ説明は英語ですが、アプリ自体は日本語表記です。フォルダがツリー形式で表示され、デュアルペイン(2画面表示)で、例えばAndroid本体とSDカード内のフォルダを同時に表示して操作できるため、SDカードへのファイル保存や転送が簡単にできます。アプリパスワードを設定して、安全性も確保できます。
無料版でパソコンとの連携、SDカードへのファイル保存やSDカード内のファイル管理、クラウドサービスへのバックアップやクラウドストレージ内のファイル管理、zipファイルの閲覧・圧縮・解凍などが可能です。
パソコンとの連携は、FTP(ファイル転送用プロトコル)、SMB(ファイル共有用プロトコル)などに対応し、Androidからファイル保存(転送)ができますが、パソコンのブラウザからX-ploreで端末のファイルを管理するには、375円の”寄付”という形の課金が必要です。
Solid Explorer
次におすすめするのが「Solid Explorer(ソリッドエクスプローラー)」というファイル管理アプリで、NeaBytesというポーランドの企業が運営しています。
特徴 | 内容 |
ダウンロード数 | 100万以上 |
評価点 | 4.6★ |
日本語表記 | ○ |
パソコン・SDカード連携 | 両方とも○ ただしAndroid4.4ではSDカード書き込み不可 |
広告表示 | 無し |
クラウドサービスとの共有 | ○(Googleドライブ、Dropbox、OneDriveなど) |
有料版 | このアプリは14日間の試用版(試用版でフルサービス利用可能)、試用期間終了後299円でフルサービスの継続利用可能(試用期間中なら199円で有料版購入が可能) |
2画面表示が可能で、スマホやパソコンと同じドラッグ&ドロップ(長押しして移動)でファイルの保存、移動やコピーができます。画面も非常に見やすいUI(ユーザーインターフェイス)のため、初めての方にも分かりやすいファイル管理アプリです。安全性は、アプリの設定からマスターパスワードを登録して確保できます。
パソコンとの共有はFTP・SMBなどで可能で、SDカードへのファイル保存も、2画面表示でスムーズにできます。また、zipファイルのパスワードをかけた作成や解凍・閲覧、GoogleドライブやDropboxなどのクラウドサービスとの共有も可能(Amazon Driveには非対応)です。
試用版で広告表示なく14日間無料で全てのサービスを利用でき、トライアル(試用)期間が過ぎたら299円で有料版に切り替え同じようにフルサービスの利用ができます。インストール時に2週間はすべての機能が試せる旨のメッセージが表示されます。
試用期間中に、有料版への切り替えをすれば通常より安い199円でフルサービスを利用できます。また、Google Playで入手できるプラグインで機能を追加できます。プラグインとは、拡張機能のことで、元のアプリに新たに機能を追加して、アプリ上でその機能を利用できます。
Solid Explorerのプラグインには、パソコンでAndroid端末のファイルをサーバーを経由して操作・整理できるSolid Explorer FTB Serverなどがあります。
File Commander
次におすすめするのは「File Commander(ファイルコマンダー)」というファイル管理アプリで、MobiSystemsというアメリカの企業が運営しています。
特徴 | 内容 |
ダウンロード数 | 1億以上 |
評価点 | 4.3★ |
日本語表記 | ○ |
パソコン・SDカード連携 | 両方とも○ ただしAndroid4.4ではSDカード書き込み不可 |
広告表示 | あり ※有料版は広告表示なし |
クラウドサービスとの共有性 | ○(Googleドライブ、Dropbox、OneDrive、Amazon Driveなど) |
有料版 | 「File Commander Premium」7日間の無料トライアルあり・年間3,380円 |
スッキリとしたUI(画面)で操作も分かりやすく、使いやすさと無料版で利用できる機能の多さから非常に人気のファイル管理アプリです。データ転送ができるUSBケーブルが手元に無くても、Wi-Fiを利用してパソコンにワイヤレスでファイルを転送できる機能もあります。
安全性については、アプリの設定からパスフレーズを登録することで、ファイルやフォルダを非表示または暗号化し、File Commander以外で表示されないように設定でき、確保されます。
無料版でどこからでもファイルにアクセスできるリモートファイルのアクセス機能も利用できます。無料版では広告が表示されますが、インストール時の「広告を表示せず利用する」を選べば有料版で広告表示を削除可能です。
File Commanderは便利で分かりやすい反面、無料版の広告表示が多い特徴があります。時に画面全体に動画広告が表示されることもあるため、誤操作に注意しましょう。
アプリを開いた時や操作後に、有料版の広告が表示されますが、端末の「戻る」操作で元の画面に戻れます。無料版でSDカードへのファイル保存やSDカード内のファイル管理もでき、zipファイルの作成(圧縮)や解凍・閲覧も可能です。
面白い機能として、ファイル変換機能で1,200種類以上のファイル形式の変換が可能で、100種類以上の別形式に変換できます。
ファイルマネージャー
次におすすめするのが「ファイルマネージャー」というファイル管理アプリです。同名のアプリがありますが、ご紹介するのはFlashlight + Clockという企業が提供しているファイルマネージャーです。
特徴 | 内容 |
ダウンロード数 | 1000万以上 |
評価点 | 4.8★ |
日本語表記 | ○ |
パソコン・SDカード連携 | 両方とも○ Android4.4ではSDカード書き込み不可 |
広告表示 | あり ※有料版は広告表示なし |
クラウドサービスとの共有 | ○(Googleドライブ、Dropbox、OneDriveなど) |
有料版 | 「ファイルマネージャープレミアム」定期購入で年100円・ワンタイム購入で500円 |
UI(画面)が非常に分かりやすく、ホーム画面でどの項目がどれくらいの容量で保存されているかが一目で分かり、操作もコメント付きでパソコンのように簡単にできるため、評価点が4.8★とGoogle Playのファイル管理アプリで一番人気と言えるアプリです。
アプリのダウンロードサイズも5MBほどと軽く、操作も非常にスムーズでストレスがありません。無料版でSDカードへのファイル保存・コピー/移動や、パソコンからFTPを通してAndroid内のファイルにアクセスして管理できます。
また、zipファイルの圧縮・解凍・閲覧も可能で、パソコンからのワイヤレス接続やリモートアクセスでのファイル管理もでき、無料版でファイル管理アプリに必要な操作がすべて備わっていると言っても過言ではありません。
有料版は、定期購入で年100円、またワンタイム購入で500円で利用できますが、有料版になると広告表示が無くなり、ダークテーマというテーマを入手できるようになります。広告表示もほとんど気にならない程度のため、無料版で充分でしょう。
File Commanderのように、有料版へのアップグレードを何度も告知することもなく、ストレスなく利用できる点もおすすめポイントです。
面白い機能として、ホーム画面右上の3点からアクセスする「ストレージ分析」機能でAndroid本体とSDカード内のデータの使用容量や大容量ファイルの表示、また端末内のキャッシュファイルの消去ができます。
広告無しで使えるファイル管理アプリ
最後に、広告無しで使えるファイル管理アプリを2つご紹介します。広告表示無しで利用できるため、広告が邪魔で表示を消したい場合におすすめです。
Tetra Filer Free
最初におすすめするのは「Tetra Filer Free(テトラファイラーフリー)」という無料版のファイル管理アプリで、Yuichiro Okuyama©さんという方により開発されています。
特徴 | 内容 |
ダウンロード数 | 10万以上 |
評価点 | 4.4★ |
日本語表記 | ○ |
パソコン・SDカード連携 | パソコン連携:-/SDカード連携:○ Android4.4ではSDカード書き込み不可 |
広告表示 | 無し |
クラウドサービスとの共有性 | ○(Googleドライブ、Dropbox、OneDriveなど) |
有料版 | 「Tetra Filer」108円 |
日本人開発者による国産のシンプルなファイル管理アプリのため安全で、とてもスッキリとしたUIと1.31MBというダウンロードサイズが非常に小さなアプリです。Android端末内のファイル管理に特化しているため、パソコンと連携ができないアプリですが、パソコンを使わない方にはおすすめです。
無料版で広告表示が無いというだけでなく、シンプルで分かりやすい構成のため、操作も軽くストレスなく利用できます。zipファイルの圧縮・解凍も可能です。有料版は、別に「Tetra Filer」という108円で購入できるファイル管理アプリがあり、無料版との違いは下記になります。
- ダークテーマが選択できる
- 隠しファイルの表示ができる
- Android8.0以降で動画のループ再生と自動再生ができる
File Expert
最後におすすめするのは「File Expert(ファイルエキスパート)」というファイル管理アプリで、GMoble Appsという企業が提供しています。
特徴 | 内容 |
ダウンロード数 | 500万以上 |
評価点 | 4.4★ |
日本語表記 | ○ |
パソコン・SDカード連携 | 両方とも○ ただしAndroid4.4ではSDカード書き込み不可 ※プライベートクラウドを利用する場合は有料(月額0.99~6.99ドル) |
広告表示 | 無料版ではあり・Remove Ads(200円)の購入、または有料版(月額0.99~6.99ドル)で広告表示無し |
クラウドサービスとの共有性 | ○(Googleドライブ、Dropbox、OneDriveなど) |
有料版 | 機能ごと1.99ドルで購入するスターター版・月額0.99ドルのパーソナル版~月額6.99ドルのフラッグシップバージョン(6か月継続で永年無料) |
独自のクラウドサービス「GCloud」を無料版で10GBまで・有料版で最大10TB(GBの約1,000倍)まで利用でき、パソコンからファイルの管理ができます。無料版でzipファイルなどの圧縮・解凍にも対応し、Bluetoothでのファイル転送機能もあり、Chromecastに対応しています。
広告は無料版で下部に小さく表示されますが、ほとんど気にならない程度です。または、「Remove Ads」を200円で購入するか、月額0.99~6.99ドルの有料版にアップグレードすると広告表示は無くなります。有料版は6か月継続すると、以降は永年無料で有料サービスを利用できます。
有料版で「プライベートクラウド」機能を利用すると、パソコンとAndroid端末からの安全なリモートファイル共有が可能になります。画像など容量が大きなファイルをAndroidとパソコンで共有したり、別々のデバイスからプライベートクラウドにアクセスしファイルを保存したりと、各種操作が安全にできます。
Androidのファイルマネージャーで注意すること
Androidのファイルマネージャーで注意することをあげておきます。安全性の確認の指標のひとつにGoogle Playでのダウンロード数と評価点があるとお伝えしましたが、一部のアプリに限りそれが当てはまらないケースが報告されています。
また、Androidのバージョンによっては不具合が起こるケースもあるため、これからご紹介する注意点をおさえておきましょう。
外部サーバーに接続する(とされる)ものは避ける
まず、外部サーバーに接続する(とされる)ものは避けましょう。Google Playで1億以上のダウンロード数と評価4.6★を誇る「ES ファイルエクスプローラー」ですが、2019年1月16日にあるセキュリティ研究者の発表により、このアプリは裏で外部サーバーに接続され、デバイスのファイルが盗まれる可能性があることが報告されました。
このアプリを使う際に、同時に外部サーバーからアクセスされ、そのサーバーから端末内のファイルを操作できることが発表されました。「ES ファイルエクスプローラー」はシンプルで分かりやすい画面と操作性で非常に人気のファイルマネージャーのため、大きな衝撃が走りました。
安全性を確保しなければ利用できないファイル管理アプリが、その安全性に問題があれば脅威にしかなりません。
Google Playのダウンロード数などは、あくまでひとつの指標です。ファイル管理アプリは、便利な一方、自分の端末内のファイル全てにアクセスできるため、リスクを伴う可能性があります。この例もあるように、常にアンテナを張っておきましょう。
OSのバージョンによっては不具合が起こる
次に、OSのバージョンによっては不具合が起こることがあります。先ほどもお伝えしたように、Googleの仕様変更により、Android4.4については、どのファイル管理アプリもSDカードへのアクセスが制限され、SDカードへのファイル保存など一部機能が利用できません。
残念ながら、これは無料版・有料版にかかわらずどのファイル管理アプリも同じなので注意しましょう。Android4.4の端末の場合は、端末本体のファイル管理をメインにするか、パソコン連携が可能なファイル管理アプリでパソコンからSDカードにアクセスしましょう。
また、「Yahoo!ファイルマネージャー」では、安全性の強化のため、2018年9月26日以降、Android4.3以下の端末ではこのファイル管理アプリを利用できなくなりました。Yahoo IDでログインする仕様が理由で、それまでサポートされていたインターネット通信暗号化方式のサポートをYahoo!が終了したためです。
また、OSのバージョンをアップデートしたら、SDカードのファイルが編集できなくなってしまった不具合が報告されたのが、「Tetra Filer Free」です。Google Playに説明がありますが、Android5.0~7.1.1の場合は※「設定」→「全般設定」→「書き込み権限の取得」を実行し解消されます。
※Android4.4はGoogleの仕様変更により、SDカードへの書き込みはできません。また、対応機種はAndroid2.2以上としながらも、最新版のTetra Filer FreeはAndroid8.0向けに開発されているため、古いOSバージョンでは一部の機能が制限されることがある、としています。
このOSバージョンによる不具合は事前に分かりにくいと思われるでしょう。実は、Google Playのアプリ画面の「詳細」を開くと詳しく説明や対処法が記載されています。安全で広く使われているアプリであれば、しっかり説明があるため、インストール前に確認しましょう。
Androidファイルマネージャーで効率よく管理しよう
今回は、Android内のファイルを整理できるファイルマネージャーの基本機能や選び方、おすすめのファイル管理アプリ7選や、利用する際の注意点をご紹介してきました。これらを参考にすれば、ご利用のAndroid端末のOSバージョンや重視する特徴に合わせて、ぴったりのファイルマネージャーが分かります。
この機会に、Androidファイルマネージャーで効率よくファイルを管理しましょう。