YouTubeのゲーミングアプリ「YouTube Gaming」をご紹介します。いま話題のゲーム実況動画、YouTubeゲーミングの使い方のほか、類似アプリとの違いまで説明します。さらにスポンサー機能も使い、YouTubeでゲーム実況を楽しみましょう。
YouTubeでは、2015年より「YouTube ゲーミング(YouTube Gaming)」をリリース。ウェブとスマホアプリ両方から利用可能となっています。今までのYouTubeの機能を生かしつつ、動画視聴者・配信者、双方への機能を充実させたサービスを提供しています。
「YouTubeゲーミングとは?」という基礎的なことから、「インストールの仕方」、「使い方」などはもちろん、「類似アプリとの違い」までわかりやすく紹介します。「YouTubeでゲーム実況を楽しみたい!」、「YouTubeにそんなアプリがあったの?」という方は、ぜひ参考にしてください。
また、視聴者からお気に入りの配信者のスポンサーになることのできるサービスも始まっています。基本的に動画の広告収入が基本的な収入源でしたが、お気に入りの配信者の運営を直接サポートすることが可能になっています。
YouTubeゲーミングとは何でしょうか?その前に「ゲーミング」とは何か説明します。ゲーミングとは、ゲーム専用の、ゲーム用に作られた、などの意味を持つ形容詞で、ゲーミングPCなどといった使い方をします。このほかにも「ゲームをすること」、「賭け事」なんていう意味もあります。一口にゲーミングとはいっても色々な意味がありますね。
そこを踏まえて、YouTubeゲーミングとは何か、ですが、YouTubeは皆さんご存知の動画投稿サイトですね。ここでは、YouTubeのゲーム動画投稿専用版という意味で、ゲーミングと命名されています。
今、ゲームをプレイしながらトークやリアクションで視聴者を楽しませるゲーム実況動画は幅広い層で人気を獲得している動画ジャンルですね。つまりYouTubeゲーミングとは、YouTubeのゲーム実況動画に特化したアプリということができます。
YouTubeのゲーム実況動画に特化した、ということで普通のYouTubeにはない機能も装備されています。例えば、視聴者からすると、視聴を好きなゲームごとに登録できるサービスです。
普通のチャンネルだと、当然ですが配信者ごとのグルーピングで見ることになりますが、ゲームの場合であれば、自分がいまプレイしていたり、一番興味のあるゲームを見たいですよね。これはYouTubeにはない機能で、大きな特徴となっています。
また、映像を配信する側としては、通常の動画配信と同じように収益化できます。チャンネル登録数が1000人以上などという制限はありますが、スポンサー機能など利用して収益化することが可能です。
似たようなゲーム実況配信サービスとして、現在Amazonが提供している「Twitch」があります。知名度という点で日本ではYouTubeに比べて劣りますが、ゲーム実況配信の分野では世界的にTwitchのほうが有名です。
YouTubeゲーミングとの最大の違いは、「Twichはライブ配信しながら視聴者と交流するためのサービス」という目的に特化している点ではないでしょうか。
最近こそ、ゲーム実況以外のコンテンツも増えてきましたが、もともとはゲーム実況のみのコンテンツでした。
また、録画機能がYouTubeゲーミングに比べて弱く感じられます。例えば、アーカイブ保存期間が、YouTubeゲーミングは「無期限」であるのに対し、Twitchでは2週間、有料会員でも2か月間しかありません。
また、特に配信者からすると、YouTubeゲーミングは、ライブ配信をすれば自動的に保存され、ほかの録画した動画と同じように視聴者に見てもらうことができます。しかも自分のチャンネルに追加されるので、投稿数、再生回数、視聴時間が増えていきやすくなります。画質もYouTubeゲーミングのほうに軍配が上がります。
最大画質配信に重要な「最大ビットレート」の数字を一つ例を挙げれば、Twichの6000kbpsに比べて、YouTubeゲーミングは51000kbpsと一桁違っています。同じようなアプリですが、全世界に実況ライブ配信したい!という目的でなければ、誰にでも使いやすく見やすいのがYouTubeゲーミングではないでしょうか。
このようなYouTubeゲーミングですが、2018年9月にこのサービスを終了し、YouTube本体へ統合することを発表しました。関係者によると、「全世界で2億人のユーザーがゲームコンテンツを見ているが、そのほとんどは専門アプリを使っていなかった」というのが終了の理由だそうです。
また、アメリカの市場調査会社のデーターによると、YouTubeゲームのランキングは米国内エンターテイメントアプリで23位であるのに対し、先に紹介しましたTwich(Android版)は13位でした。ゲーム専用のサービスとしてTwichに差を付けられているというのも、終了の理由と考えられます。
もちろん、YouTubeゲーミングには根強いユーザーがいるのですが、YouTubeの戦略として一部のコアなゲームファンとその周りのファンを同時に取り込むことで、さらにYouTube本体を発展させていこう、という狙いのようです。
YouTubeゲーミングのアプリ自体は2019年3月に終了ということですが、ほとんどの機能は通常のYouTubeに統合され、すでに「Youtube.com/gaming」でサービス開始されています。YouTubeゲーミング終了は残念ですが、サービス自体は終了せず移行されており、安心して視聴できますね。
昨年の9月に、YouTubeゲーミングは、視聴者がスポンサーになることができる機能を発表しました。スポンサー費用を定期購入することで可能になります。
今までTwichなど、一部のゲーム実況動画配信サービスには、ファンが月額で支払いできる機能がありましたが、YouTube視聴者が直接配信者などクリエイターに対してスポンサーとなる仕組みは、チャット中に寄付を受け付ける「スーパーチャット」程度しかなかったので、大変画期的な試みと言えますね。
スポンサー費用ですが、月額490円定期購入(サブスクリプション)するという方法になっています。
その見返りとして、
ここまでご覧いただいて、早速YouTubeゲーミングを使ってみたい!という方は多いと思います。インストールや使い方を紹介します。パソコンでの使用は簡単で、Chromeで検索しますと、この画面が出てきます。
パソコンの場合は、ここからログインすることで、簡単に利用できます。しかし、スマホで視聴したい場合は少し面倒になります。それは、以下の理由からです。
実はYouTubeゲーミング、リリースから3年ほど経った現在でも、日本の公式ストアであるplayストアでは配信されていません。現状では、非公式ないわゆる「野良アプリ」としてダウンロードするのが有効な手段かもしれません。Androidであれば、大まかに以下の手順でインストールできます。
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