次世代のWi-Fi規格「Wi-Fi 6」とは?これまでとの違いやメリットを解説!

皆さんは、次世代のWi-Fi規格である「Wi-Fi6」をご存知ですか。今の時代は、Wi-Fiはなくてはならない存在です。そんな中で登場したのが、Wi-Fi6です。本記事では、Wi-Fi6とは何か、これまでとの違いやメリットを解説していく記事になっています。

目次

  1. 1Wi-Fi 6とは?次世代のWi-Fi規格が登場!
  2. 通信速度
  3. スループット
  4. 消費電力
  5. 接続台数
  6. 安定した通信
  7. 2Wi-Fi 6と他の規格の違い
  8. 規格の比較表
  9. Wi-Fi 4
  10. Wi-Fi 5
  11. 3Wi-Fi 6対応のデバイスはいつ出てくる?
  12. スマホ
  13. PC
  14. 無線LANルーター
  15. 4Wi-Fi 6対応の無線LANルーター
  16. 発売済みの無線LANルーター
  17. 発売予定の無線LANルーター
  18. 5Wi-Fi 6を使うにはどうすればいい?
  19. 準備は必要?
  20. いつから使える?
  21. 6Wi-Fi 6が普及するのを待とう!

Wi-Fi 6とは?次世代のWi-Fi規格が登場!

インターネットが普及し、通信手段もダイヤルアップ接続から、Wi-Fiへと移行しました。Wi-Fiは、発売当初と比べると、ルーターサイズも小さくなり、値段も随分と下がりました。そして、更にWi-Fi6が登場しました。次世代のWi-Fi規格である、Wi-Fi6ですが、Wi-Fi6とは何か、通信速度・スループット・消費電力の観点から解説していきます。

通信速度

Wi-Fiの通信速度は、発売当初2Mbpsでした。そこから、11Mbpsになり本格的に普及していきました。普及してからは、通信速度はどんどん上がっていき、Wi-Fi規格802.11nから、現在は802.11acまでになっています。

ここまで、無線で速くなった速度ですが、次世代Wi-Fi規格802.11ax(Wi-Fi6)では、9.6Gbpsまでになっており、通信速度は随分と速くなっています。また、周波数帯も今までと同じように、2.4GHz・と5GHzの両方で使うことができます。

スループット

スループットとは、コンピューターで一定時間内に処理できる量や、処理速度のことです。スループットの速度では、802.11acは800Mbpsですが、802.11ax(Wi-Fi6)では、1Gbps以上と言われています。

これはあくまでも予想であり、まだはっきりとは断言できませんが、次世代Wi-Fi規格のWi-Fi6は、今までのWi-Fiよりも高速になるのは間違いありません。また、高速になることで、8Kの動画をストリーミングすることも可能になります。

消費電力

次世代Wi-Fi規格のWi-Fi6では、消費電力もかなり抑えられるという利点があります。高速通信だけでなく、消費電力まで抑えられるのは嬉しい点です。スマホやPCなど使う際は、接続時間が長いので大きなメリットと言えます。

接続台数

ご自宅などでWi-Fiを使う際、どれくらいの台数を接続していますか。PCやスマホは勿論のこと、AIスピーカーやゲーム機など、接続する機器の種類は、多岐に渡ります。その一方で、Wi-Fiで同時に接続できる台数には、限りがあります。

無線LANルーターであれば、約20台、持ち運びが可能なWi-Fiルーターであれば、約5台です。接続する機器が多ければ、接続自体も不安定になってしまいます。しかし、Wi-Fi6では、接続台数も50台以上の無線LANルーターがあり、なおかつ安定した通信が可能になっています。接続台数が多く、通信が安定しているのところには、かなり期待が持てます。

安定した通信

これまでのWi-Fiでは、通信が混み合うことで、接続が不安定になり、接続しにくいというデメリットがありました。しかし、Wi-Fi6では、マルチユーザー伝送という技術を使うことで、混み合っても、通信が安定することが可能になりました。

そして、マルチユーザー伝送の技術の1つが、OFDMと言いますが、OFDMは、1チャネルの帯域を分割して、複数のユーザーに割り振ることができる技術なのです。今までのWi-Fi5までのOFDMでは、通信するためには、他のユーザーの終了を待たなければいけませんでした。

しかし、Wi-Fi6のOFDMAでは、必要に応じて帯域を分け合うため、待ち時間が短縮します。よって、通信が安定するというわけです。

また、Wi-Fi5で、下り通信に使われていたマルチユーザー伝送の技術のMU-MIMOが、Wi-Fi6では、上り通信にも使われます。

MU-MIMOとは、複数の端末が接続しているときに、端末ごとに異なる電波を使うことで、同時に送信することを可能にする技術です。MU-MIMOの電波の数も、Wi-Fi5の4から、Wi-Fi6では、8へと増えているため、より安定した通信を行うことができます。

Wi-Fi 6と他の規格の違い

次世代Wi-Fi規格のWi-Fi6と他の規格の違いとは何か、次に解説していきます。

規格の比較表

Wi-Fi規格表
 

Wi-Fi名称 規格名称 策定年
Wi-Fi4 IEEE 802.11n 2009年
Wi-Fi5 IEEE 802.11ac 2014年
Wi-Fi6 IEEE 802.11ax 2020年

次世代Wi-Fi規格のWi-Fi6の正式名称は、IEEE 802.11axと言います。しかし、IEEE 802.11axは、分かりづらいこともあり、呼び方をWi-Fi6としたため、これまでのIEEE 802.11nやIEEE 802.11acに関しても、Wi-Fi4とWi-Fi5という呼び方に変わりました。

また、Wi-Fi6では、通信速度の高速化・容量の向上・バッテリー寿命の向上が実現しています。

規格の比較表
 

Wi-Fi名称 対応電波帯 最大通信速度 スループット 同時接続台数
Wi-Fi4 2.4GHz・5GHz 600Mbps 150Mbps 0台
Wi-Fi5 5GHz 6.93Gbps 800Mbps 4台
Wi-Fi6 2.4GHz・5GHz 9.6Gbps 1Gbps以上 8台

スペックを比較してみると、どれだけ次世代Wi-Fi規格のWi-Fi6の質が向上したのかが、よく分かります。

Wi-Fi 4

Wi-Fi4とは、Wi-Fi規格表のとおり、正式名称は、IEEE 802.11nと言います。2009年に策定され、対応電波帯は、2.4GHz・5GHz、最大通信速度は、600Mbpsになっています。スループットは、150Mbpsで、同時に複数台接続することはできません。

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leiyu
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