Pinterest(ピンタレスト)は、インターネット上の画像をお気に入り登録できる共有サイトです。写真投稿型SNSのインスタグラムと混同されがちですが、両者は別物のサービスです。Pinterestの登録手順や使い方、インスタグラムとの違いなどをまとめました。
Pinterest(ピンタレスト)とは?
Pinterest(ピンタレスト)は、インターネット上で見つけた好きな写真を「ボード」と呼ばれる自分のアカウントページに保存できる画像特化型共有サイトです。
アメリカのサンフランシスコに本社を構えるPinterest社が運営しており、2010年3月にスタートしてから10年と経たないうちに世界累計MAU(月間アクティブユーザー数)が2億9,000万人を超えるほどの人気サービスとなりました。
Pinterest(ピンタレスト)の魅力として、以下の3点が挙げられます。
- システムが非常にシンプルで使いやすい
- 画像だけで世界中のユーザーと価値観を共有できるため、言葉の壁がコミュニケーションの阻害要因にならない
- 他人を気にすることなく、自分にとって興味のある情報だけを集められる
ちなみにPinterest(ピンタレスト)はPinとInterestを組み合わせた造語で、「興味のあるものをピンで留める」という意味が込められています。
創業者のベン・シルバーマン氏自身が若い頃からコレクションをピンボードにして保管しておくことが大好きだったことが、Pinterest(ピンタレスト)のサービスの起源となっているそうです。
Pinterestは2019年4月18日にニューヨーク証券取引所に新規上場を果たしています。
PinterestのIPOは公開価格(19ドル)を約25%上回る23.75ドルの初値を付け、このIPOによりPinterestの時価総額はおよそ126億ドル(約1.4兆円)に。米国株式市場で圧倒的な存在感を見せつけました。
しかし、2019年度第1四半期の決算は市場予想を上回る4,000万ドル超の赤字。業績不振が嫌忌されて株価が大きく下落する局面も見られましたが、現在では20ドル台後半を堅調に推移しており、世界中の投資家からの信頼の強さがうかがえます。
インスタグラムとの違い
SNSユーザーの間では、Pinterest(ピンタレスト)とインスタグラムを混同する方が少なくありません。確かにどちらも写真に特化した共有サイトであり、若い女性が好んで利用しているというユーザー比率も極めて似通っています。
しかし、Pinterest(ピンタレスト)とインスタグラムは全くの別物であり、サービスの使い方や機能に着目すると大きな違いが見られます。Pinterest(ピンタレスト)とインスタグラムの5つの違いをご紹介しましょう。
画像や写真の収集がメイン
一つ目の違いは、サービスの使い方です。Pinterest(ピンタレスト)とインスタグラムでは、以下の点で使い方が大きく異なっています。
- Instagram(インスタグラム):自分で撮影した写真を投稿して他のユーザーに見てもらうのが基本的な使い方
- Pinterest(ピンタレスト):インターネット上で見つけた画像をピンしてお気に入り登録するのが基本的な使い方
Pinterest(ピンタレスト)は、
自分の作品を発信するというより、自分の趣味をコレクションしていく収集性にこそ魅力があります。その作業の中で、周囲の人とも価値観を共有できる付帯サービスがある、と表現した方が適切でしょう。
未来を投稿する
二つ目の違いは、時間軸の捉え方です。Pinterest(ピンタレスト)とインスタグラムでは、以下の点でユーザーの行動・目的が大きく異なっています。
- Instagram(インスタグラム):日常生活での体験など、自分の「過去」または「現在」のヴィジョンを写真化して共有するのが基本的な使い方
- Pinterest(ピンタレスト):欲しいファッション用品や食べてみたい料理など、自分の「未来」の行動のためにデータを収集するのが基本的な使い方
Pinterest(ピンタレスト)でピンされた写真には、他の共有サイトのコンテンツと比べて長く鑑賞され続ける傾向があります。いわば将来への備えと言っても過言ではなく、
情報の保管庫として機能しているのです。
SNS疲れになりにくい
三つ目の違いは、サービスの性質です。そもそも、「Pinterest(ピンタレスト)はSNSではない」と公式の運営関係者も明言しており、他者と写真のシェアを介したコミュニケーションを実現するインスタグラムとは根本的に方向性が異なります。
- Instagram(インスタグラム):投稿したコンテンツを「他人」に評価されることに楽しさがある写真共有型SNS
- Pinterest(ピンタレスト):あくまで「自分」の趣味嗜好を追求することを重視して設計された画像特化型ブックマークサービス
長期間SNSを利用しているユーザーの中には、以下のようなストレスに悩まされ、「SNS疲れ」を実感している方が少なくありません。
- 頑張って投稿しているのにフォロワー数が伸びなくて辛い
- インターネット特有の視聴者との距離感に息苦しさを感じる
- SNSで発信しないと皆に見捨てられるのではと不安になる
- 毎日SNSに依存している生活が無性に虚しくなってくる
- 荒らしやアンチに付きまとわれて精神が不安定になっている
便利なはずのコミュニケーションツールに振り回されて生活が不自由になってしまっては本末転倒です。他人の顔色をうかがいながら生きる人生ほどくだらないものはありません。
周りのトレンドなど気にすることなく、真に自分の好きなこと・やりたいことを存分に追求できるPinterest(ピンタレスト)は、SNS疲れになりたくない方に最適なサービスと言えるでしょう。
外部リンクをつけられる
四つ目の違いは、外部サイトとの連携性です。Pinterest(ピンタレスト)とインスタグラムでは、外部サイトの取り扱いに関して以下の違いがあります。
- Instagram(インスタグラム):投稿のキャプションにWebサイトなどのURLを貼っても外部リンクとして機能しない
- Pinterest(ピンタレスト):ピンした写真が外部リンクとして機能する
Pinterest(ピンタレスト)でピンされた写真をクリックすると、その写真を掲載している外部サイトに直接移動することが出来ます。
画像検索によってユーザーを外部サイトに誘導できる魅力があり、優れた集客性を発揮します。
拡散機能がある
五つ目の違いは、コンテンツの拡散力です。Pinterest(ピンタレスト)とインスタグラムでは、拡散機能に関して以下の違いがあります。
- Instagram(インスタグラム):他者の投稿をシェアする機能がない
- Pinterest(ピンタレスト):他者の投稿をシェアする機能がある
インスタグラムは2012年にFacebookに買収されたサービスであり、Facebookとの連携性が強化されています。一方Pinterest(ピンタレスト)には
「リピン」という独自のシェア機能があり、友達や著名人のピンした画像を簡単に拡散することが可能です。
ビジネス関係者もこの特質を理解しているため、旅行会社のH.I.S.やファッションブランドのUNIQLO(ユニクロ)など多くの企業がPinterest(ピンタレスト)をヴィジュアルマーケティングに活用しています。
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