DeNAのタクシー配車サービス「MOV」の使い方と評判!0円タクシーについても解説!
2018年12月にスタートした「MOV」は、インターネット関連企業大手のDeNAが提供しているタクシー配車サービスで、神奈川県や東京23区、大阪府と京都府で利用可能です。今回は、このMOVの特徴や使い方、また話題の0円タクシーについてご紹介します。
目次
MOVとは?DeNAのタクシー配車サービスを使ってみよう!
「MOV(モブ)」とは、ゲームやエンタメ事業などで知られるDeNAが2018年4月にサービス開始した前身のタクシー配車アプリ「タクベル」を改名して同年12月5日からスタートしたタクシー配車アプリです。移動を意味する「MOVE」からExtra(余分な)の「E」を取り、快適な移動を提供するメッセージが込められています。
先駆者のJapan Taxi(ジャパンタクシー)やUber(ウーバー)などと同様に、アプリの操作で出発点と行先の到着点を指定し、近くのタクシーを呼べるだけでなく、クレジットカードで利用料金のオンライン決済もできる、便利なライフスタイルアプリです。対応エリアは神奈川県から東京23区、大阪府や京都府に展開し、順次広げていくとのことです。
今回はこの「MOV」の特徴や使い方、また話題となった「0円タクシー」についてご紹介します。
MOVアプリの特徴
ここでは、MOVアプリの特徴をあげていきます。
【1】アプリから簡単に近くのタクシーを呼べる
従来のようにいくつものタクシー会社の予約センターに電話する必要はありません。簡単なMOVアプリの操作だけで、DeNAが提携している多くのタクシー会社の中から一番近くのタクシーが配車されます。最寄りの呼べるタクシーが複数あれば、好きな会社や迎車料金が安いタクシーを選べます。
【2】タクシーの到着時間の目安が分かるので待ち時間も有効に使える
MOVアプリでタクシー配車を依頼すると、到着時間の目安が表示され、到着通知も来るためずっと路上でタクシーを待たずに待ち時間を有効に過ごせます。アプリから乗務員にメッセージも送れ、電話で連絡も取れるので何かあった時もアプリですぐやり取りできます。
【3】ネット決済100%対応でタクシー車内での支払いは不要
一部のタクシー配車アプリと違い、MOVではネット決済に全ての車が対応しているため、事前にネット決済にクレジットカードを登録すれば、料金の決済はアプリで自動的に行われます。目的地に着いたら、車内でのお釣りやクレジットカードのやり取りは不要でそのままタクシーを降りれます。
支払い方法
MOVのタクシー配車サービスでの支払い方法については、車内決済とネット決済の2つがあり、アプリでタクシーを呼ぶ時に「お支払い方法」から選べます。車内決済とは、利用するタクシー会社の所定の支払い方法で決済する方法で、タクシーを降りる際に現金やクレジットカード、電子マネー等、タクシー会社が認める方法で支払う方法です。
ネット決済とは、既述の通り、アプリで登録したクレジットカードで自動決済される支払い方法で、タクシー車内で支払う必要はありません。現在、MOVでは500円の「インストールありがとうクーポン」が発行されていますが、クーポンを利用できるのはネット決済のみです。
MOVでは100%のタクシーでネット決済の利用が出来ますが、登録可能なクレジットカードブランドは、以下の6社です。
- VISA
- Mastercard
- JCB
- AMERICAN EXPRESS
- Diners Club
- Discover
JCB・AMERICAN EXPRESS・Diners Club・Discoverは2019年7月1日から利用可能となり、登録可能なカードブランドが増えてより利用しやすくなりました。現在は一部のデビットカードも登録可能ですが、今後利用できなくなるため、上記6社のクレジットカードを登録するようにしましょう。
MOVの使い方!タクシーを呼んでみよう
ここでは、MOVの使い方をご紹介します。早速、MOVアプリをインストールしてタクシーを呼んでみましょう。
アプリをインストールする
まず、ご利用のスマートフォンにMOVアプリをインストールします。iPhoneの方はApp Storeで、Androidの方はGoogleのPlayストアでアプリをインストールしてください。
アカウントを登録する
無事にインストールできたら、アプリを立ち上げてアカウントを登録します。
MOVアプリを起動したら「はじめてMOVを利用」をタップして登録を開始します。次の画面で、SMSを受信できる国内の携帯電話番号を入力し※、「認証コードを送信する」をタップします。※SMSサービスが無い格安スマホをご利用の場合は利用できません。
次に認証コードをSMSで受信したら、その認証コードを入力し認証します。
認証コードが認証されると「ユーザー情報を入力」画面が開くので、ひらがな氏名(必須)、性別、生年月日、あればキャンペーンコード(後から入力も可能)を入力し、画面下の「登録する」をタップします。登録すると利用規約やプライバシーポリシーに同意したことになるため、事前に確認したい場合は、登録ボタン上のリンクから確認しましょう。
ユーザー情報の登録が終わるとダウンロード特典のクーポン受領の画面が出るので、必要に応じて「ネット決済を設定する」からクレジットカード情報を登録します(あとから設定も可能)。最後に、位置情報の利用とマイクの利用をスマートフォンで許可するため、下の「設定する」をタップし、表示される許可メッセージを「許可する」を選んで進みます。
位置情報の利用の許可は、タクシーの乗車位置を指定する際に端末の位置情報を利用するために、マイクの利用の許可は、迎車時に何かあった場合にタクシードライバーがユーザーにアプリで通話する際に、それぞれ必要なためここで許可しておきましょう。
乗車位置や目的地を指定して配車を依頼する
登録ができたら、乗車位置や目的地を指定して配車を依頼します。
登録完了後、また登録後にアプリを閉じて再度起動すると、端末の位置情報から現在地の地図が表示されます。地図上に表示される青いピンを移動して乗車位置を決め、画面下の「ここで乗る」をタップします。
乗車位置を指定したら、地図下の「行き先を入力」から住所や駅名、施設名(建物名や店名など)を入れて検索すると地図が表示されるため、タクシーが停められる場所をピンで指定して※「ここで降りる」をタップします。
※ビル内やタクシー乗り場などMOVの迎車タクシーが停められない位置にピンがあるとエラー表示になるため、ピンを動かしてタクシーを降りやすい場所に指定しましょう。
支払方法について、まだネット決済の設定をしていない場合は、行き先入力ボタンの横の「車内決済」をタップするとお支払い方法の選択画面になるので、クレジットカード情報を登録後、「この方法で支払う」をタップし確定します。また、「ネット決済」から「車内決済」に支払い方法の変更もこの画面で可能です。
ネット決済でクーポンを利用する場合は、この画面で表示されたクーポンを「選択」すればOKです。
タクシーを呼ぶ画面の「タクシー会社:すべて」をタップすると、タクシー会社の選択画面になります。希望のタクシー会社があれば、ここから指定できますが、タクシー会社によって乗車位置から近くにいるタクシーは変わるため、到着予定時間が変わります。急いでいる場合は、「指定しない」のままで進みましょう。
画面左上の「×」で元の画面に戻ります。最後に、問題なければ「タクシーを呼ぶ」をタップしタクシーの配車を依頼します。
無事にタクシーの配車予約が出来ると、最寄りのタクシーが自動的に配車され、到着予定時間の目安、タクシーの会社名(予約時にタクシー会社を指定したらそのタクシー会社)、ドライバー名、車のナンバーが表示されます。到着時間まで余裕があれば、準備や休憩しながらタクシーを待ちましょう。
ここで、画面下の「乗務員からの通話を許可する」がOFFの場合はONにして、端末のマイクの利用を許可します。
配車されたタクシーに乗車する
タクシーが到着すると、アプリに「迎車位置に到着しました」と通知が来ます。乗車位置に着いたら、アプリに表示されたタクシー会社と車のナンバーでタクシーを確認しましょう。ドライバーが「○○さんですか」とアプリに登録した名前で確認してくれるので、問題なければタクシーに乗車します。
乗車中もタクシーが目的地までリアルタイムで移動する様子がMOVアプリ上に表示されます。タクシー会社によっては、後部座席にタブレットがあるので、DeNAのMOVと提携するコンテンツがあれば楽しんでみてください。
配車されたタクシーから下車する
無事に目的地にタクシーが着いたら、配車されたタクシーから下車します。支払い方法で「車内決済」を選んだ場合は、利用したタクシーの所定の方法で支払います。「ネット決済」を選んだ場合は、利用料金は自動決済されるため、そのままタクシーを降りればOKです。
アプリ上には、下記のような利用画面が表示され、決済金額などを確認できます。
MOVの評判や口コミは?
それでは、実際にMOVを利用した人々の評判や口コミはどうなのでしょうか。
良い点
Google Play上での評価とレビューより、2019年7月23日現在の評価が平均4.2ポイントのため、高評価が多いと言えるでしょう。まずは、MOVの「良い点」からご紹介します。
乗車位置を指定しやすい
始めにあげられるのが、乗車位置を指定しやすい点です。使い方が簡単であれば、ストレスなく利用できます。MOVを起動するとスマートフォンの位置情報(GPS)を利用して現在地が地図で表示されますが、画面を直接手で動かして乗車位置になる青いピンを移動できるため、詳しい住所が分からない場合でも簡単に乗車位置を指定でき便利です。
注意点として、建物の中心やタクシー乗り場などは乗車位置に指定できずピンが赤くなりエラーメッセージが表示されるため、ピンを少し動かして青くなったら指定できます。GPSを受信できない地下など乗車位置が指定できない場合は、地上などでGPSが受信できる場所に行き指定しましょう。
乗る前に料金が確認できる
次にあげられるのは、タクシーに乗る前に料金が確認できる点です。タクシーに乗る際に気になるのが利用料金ですが、MOVではタクシーの配車を依頼する前に料金が表示されるので、目安が分かり安心できます。
MOVアプリでタクシーの目的地を指定すると、利用料金や距離、所要時間の目安が表示されます。事故での渋滞など不測の道路状況で金額が多少変わることはありますが、この料金を目安にドライバーも運転してくれるので、通常は大きな差はありません。
同様のタクシー配車サービスを提供する一部のアプリでは、タクシー会社によって料金が確認できないことあるため、MOVは料金の点でも安心できます。
運転手と連絡がとりやすい
次に、運転手と連絡がとりやすい点もあげられます。MOVでは、タクシー配車をした際に、アプリ画面で目印になる建物や自分の服装などの情報をドライバーにメッセージで送れます。特に人が多い駅などの場所でドライバーにすぐ見つけてもらうためにも、便利なサービスです。
使い方も簡単で、タクシーを呼んだ後の画面で、「建物や服装など、お迎えの目印になるものはありますか?」の「はい」や、下の「メッセージ」から直接メッセージを入力し「送信」するだけでOKです。
また、2019年5月7日から開始された新サービスとして、迎車時に何かあった際に直接MOVアプリでドライバーとの通話も可能になりました。このサービスは、タクシーが乗車位置に向かう際に、道路状況や何らかのトラブルで遅れる場合などにドライバーから利用者に連絡をとるための機能なので、ドライバーからの通話のみになります。
MOVアプリ上の通話機能を使うため、ドライバーに利用者の電話番号を知られることは無いのでセキュリティの点でも安心です。また、このサービスを受けるためには、アプリの「マイクの利用の許可」を許可し、「乗務員からの通話を許可する」をONにする必要があります。
領収書の発行が可能
ビジネスシーンなどで利用した際に便利なのが、ネット決済の領収書の発行サービスです。ネット決済時は、車内決済と違いドライバーから領収書をもらえませんが、MOVアプリでは、この領収書の発行が簡単という点もメリットとしてあげられます。
使い方であったタクシーを降りる際にアプリに表示される利用明細の画面で「領収書を発行する」から発行画面が開くので、メールアドレス(必須)と件名を入れて「送信する」をタップすると、指定のメールアドレス宛にPDF形式の領収書が添付されたメールが送られてきます。
メールに添付されたPDFをダウンロードや印刷などして、経費精算などにご利用ください。利用明細画面を閉じてしまった場合も、MOVを起動し左上「横三本線」からメニューを開き、「利用履歴・領収書発行」から同じ手順で領収書の発行が可能です。
悪い点
良い点もあれば悪い点もあります。ここでは、MOVアプリの評判で悪い点もあげておきます。
迎車料金がかかる
MOVの悪い点で挙げられるのは、迎車料金がかかる点です。従来の電話でタクシーの迎車を依頼するのと同じように、MOVでのタクシー配車にも迎車料金がかかります。エリアやタクシー会社によっても迎車料金は異なりますが、配車依頼の画面で迎車料金は確認できます。
使い方で見たように、MOVで「タクシーを呼ぶ」画面で「タクシー会社」を選択すると、利用可能なタクシー会社が一覧で出てきますが、会社名の下にそれぞれの迎車料金が表示されます。同様のサービスがある他のタクシー配車アプリでも確認してみましたが、迎車料金はほぼ一緒でした。
迎車料金とは、駅などのタクシー乗り場や路上で走っているタクシーを拾うのとは違い、希望の乗車位置まで最寄りのタクシーが配車されるサービスに対する手数料です。そのため、一般的にMOVでなくても迎車料金はかかるのですが、迎車料金がかからないアプリが一部あるため、改善点として利用者があげる点のひとつです。
また、エリアやタクシー会社によっては、迎車料金の代わりに「スリップ制」と表示される場合があります。スリップ制とは、配車されたタクシーが迎車中からメーターを回し始め、メーターを回し始めた位置から規定の距離まで(一般的に1Km~2Kmまで)初乗り料金としてカウントされる料金体系です。
乗車位置までの距離によっては、スリップ制の方がお得なこともあります。スリップ制の上限距離はタクシー会社の一覧ページで会社ごとに確認できます。
MOVの0円タクシーとは?
次に、話題となったMOVの0円タクシーとはどんなものかご紹介します。DeNAのMOVのHPより、「PROJECT MOV」というページを開くと、その詳細が分かります。
PROJECT MOVとは、DeNAが提供するMOVが、これまでにない「移動体験」を提案する活動(プロジェクト)で、第一弾として2018年12月5日に東京23区でMOVのサービスが開始されたのをきっかけに2018年12月31日まで都内の一部エリアで開催されていた「0円タクシー by 日清どん兵衛」があります。
無料でタクシーが乗れる仕組み
2018年12月31日でキャンペーンは終わってしまいましたが、無料でタクシーが乗れる仕組みとはどんなものだったのでしょうか。
東京23区で新しくMOVのサービスをスタートしたDeNAの認知度向上の狙いと、年越しそばで需要アップを狙う日清の思惑が一致し、DeNAがMOVのタクシーで日清のどん兵衛を宣伝し、日清がMOVの0円タクシーにかかる利用料などの費用を広告代として負担することで、0円タクシーの利用者が無料で乗れる仕組みでした。
配車可能エリアは渋谷区・新宿区・港区・中央区・千代田区付近と限られていましたが、日清のどん兵衛仕様の0円タクシーは50台も用意され、23区内なら無料で乗れるという大胆な取り組みもあり、大きな話題を呼びました。
同時に、Twitterでどん兵衛タクシーの写メを撮って投稿するとMOVで使える10,000円分の乗車クーポンが当たったり、同じくTwitterでMOVの公式アカウントをフォローし投稿をリツイートするとAmazonギフト券1,000円分がプレゼントされたりするキャンペーンもあったため、MOVの名前は広がりました。
【東京23区限定: #0円タクシー走行中🚕💨】
— MOV 《モブ》 - タクシー配車 (@mov_dena) December 5, 2018
無料でタクシーに乗れるチャンス🙌🏻
さらに
▷どん兵衛タクシーを撮影&投稿で1万円分乗車クーポン
▷@mov_denaをフォロー&この投稿をリツイートで1,000円分Amazonギフト券
GETのチャンス❗️
👇🏻詳しくは⇨https://t.co/O6rKwRUR8N …#MOV#どん兵衛タクシー pic.twitter.com/z11qjqf0by
無料でタクシーに乗る方法
このMOVの「0円タクシー by 日清どん兵衛」に乗る方法は、以下の手順でした。
- まずMOVアプリをダウンロードする
- タクシー会社をタップし「0円タクシー by 日清どん兵衛」が近くにいたら指定して配車する
- どん兵衛タクシーが配車されるので目的地まで無料で乗車する
このように、MOVの0円タクシーに乗るために、MOVアプリをダウンロードしてアプリの使い方も覚えてもらえるよく考えられた企画でした。
ちなみに、DeNAのPROJECT MOVでは一切発表されていませんが、2019年7月8日に京都と大阪の一部エリアでMOVのサービスがスタートしたことを記念に、2019年7月21日までの期間で京都・大阪の限定エリアで「MOVのスペシャルタクシー」に無料乗車できる同様のキャンペーンが開催されていました。
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— MOV 《モブ》 - タクシー配車 (@mov_dena) July 8, 2019
大阪&京都キャンペーン開催中🎊
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特典①
MOVアプリで無料タクシーに乗れる🚕💨
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特典③
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配車エリアがまだ限定的だったことやスペシャルタクシーの台数も少なく、第一弾のような他企業とのコラボ企画ではなかったため、PROJECT MOVでの告知はありませんでしたが、第二段、第三弾の告知が待ち望まれるところです。MOVアプリに登録すると、アプリの「お知らせ」でこうした期間限定・地域限定のキャンペーン情報が分かるのでオススメです。
MOVでタクシーの配車予約をしよう!
今回は、0円タクシーでも話題を呼んだDeNAのタクシー配車サービス「MOV」の特徴や使い方、評判や0円タクシーの内容までご紹介してきました。現在は神奈川・東京・京都・大阪と利用可能エリアがまだ限られていますが、順次エリアは拡大されるとのことです。
是非、この機会にアプリをダウンロードしてMOVでタクシーの配車予約をしてみましょう。