インバウンドや海外とのやり取り、海外旅行と、増えるばかりの外国語に接する機会で、役に立つのが無料の翻訳アプリです。今回は無料のおすすめ翻訳アプリをランキング形式で紹介します。あなたの愛用の翻訳アプリはおすすめランキングに入っているか確かめてください。
いまや海外の言語に触れる機会はどんどん増えています。仕事で海外とのやり取りが必要だったり、外国の文献に当たる必要があったり、外国旅行客を接客しなければならなかったりと、さまざまな局面で外国語を翻訳しなければならなくなっています。
自分は海外旅行に行かないから、とか、最低英語の挨拶くらいできれば困らない、と思っていても、インバウンドで押し寄せる英米以外の海外旅行客と接する機会は増えるばかりです。2019年7月の時点でこの様子ですから、2020年のオリンピック・パラリンピックの期間中はどれほどの外国旅行客が訪れるか、予想もつきません。
そんな時に役に立つのが、iPhoneやAndroidに対応した翻訳アプリです。しかし、一口に翻訳アプリと言ってもGoogle翻訳やMicrosoft翻訳など数多くの人気アプリがダウンロードランキングをにぎわせていて、いったいどれを選んだらいいのか、選び方に困ってしまいます。
そこで本記事では、iPhone、Androidを問わず、多くの人気翻訳アプリを機能面からチェックして、対応言語数からの選び方、音声入力への対応からの選び方、オフラインでの利用の可不可からの選び方など、さまざまな視点での選び方をお教えしたあと、おすすめの翻訳アプリをランキング形式で皆さんにご紹介します。
最初にチェックすべき選び方は、翻訳アプリの対応言語数です。もちろん少ないよりは多い方がいいに決まっていますが、マイナーな言語に対応していてもその分機能が少なかったり、メジャーな言語には音声入力や画像認識の機能があるのにマイナーな言語はテキスト入力でしか翻訳できなかったりしますので、細かい部分まで確認が必要です。
ただし、英語は当然として、観光客が使うことの多い中国語・韓国語・スペイン誤・ポルトガル語はほぼどのアプリでも対応しています。そのため、むしろ対応言語が多いアプリは、あなたがその国に行くことがあるか、その国の人と会話したり文献に当たる必要があったりするかで選ぶべきでしょう。
また、対応言語数が少なくても、あなたにとって使い良い翻訳アプリを一つ用意した上で、いざというときのために対応言語数の多い翻訳アプリを別に用意しておくというのも賢い選び方と言えます。
よく使う外国語の会話フレーズ集の搭載機能の有無や充実度で翻訳アプリを選択するのも、悪くない選び方です。よく使われる、トイレの場所や物・サービスの値段を尋ねたり答えたり、挨拶や感謝の言葉を告げるといった日常会話のフレーズは、いちいち翻訳させるよりも会話フレーズ集から選択する方が便利です。
またこうしたフレーズの機能だけなら、あとで「オフラインでも利用可能」の節でも触れますが、オフラインで使用できる翻訳アプリがほとんどです。旅行先の現地の言葉で挨拶するだけでもコミュニケーションがスムーズになりますから、フレーズ機能があると非常に便利です。
もちろんフレーズ機能であっても音声出力できる場合も少なくありませんが、挨拶や感謝の言葉はなるべく自分の口から伝える方が良いものです。したがって、これらの音声出力はあくまでも自分が発音するための助けとして利用する方が好ましいことを忘れないでください。
テキストのコピペやスクリーンショットからの翻訳機能のあるなしも、翻訳アプリの重要な選び方の一つです。海外のニュースや文献を読む際に、元のサイトやPDFからわかりづらい一文をコピペして翻訳するのは非常に便利です。多くの翻訳アプリはこうしたコピペでの翻訳に対応しているので、それで選び方が変わることはほぼありません。
しかし、サイトやPDFによっては著作権の関係で内容のコピーを禁止している場合があります。そんなときでもスクリーンショットは撮れますので、画像認識機能のある翻訳アプリならこうしたコピー禁止のサイトやPDFからもOCRでテキストを読み込み、翻訳できます。また画像認識機能があれば、電子化されていない書籍の翻訳も可能になります。
「対応している言語数」の節の最後でも触れたのと同様、メインの翻訳アプリとは別に、いざというときのための画像認識機能付き翻訳アプリを、別に用意しておくというのも賢い選び方と言えます。
海外旅行や海外からの旅行客への対応の際、会話の内容をキーボードで入力するのは面倒ですし、相手にも負担をかけます。そんなときのために、音声認識機能や音声出力機能の有無で翻訳アプリを決めるという選び方も有効です。こちらで日本語を話し、相手の国の言葉で音声出力し、今度は逆に使ってもらえば翻訳アプリが通訳アプリに早変わりします。
翻訳アプリによっては、翻訳方向をワンタッチで逆方向に変更できたり、画面を分割して相手側には画面を上下逆に表示し、お互いの画面のマイクボタンを押すだけで、会話を翻訳できたりする機能があります。こうした音声認識・音声出力機能の利便性に注目する選び方も悪くない方法です。
翻訳アプリのほとんどは、ネットに接続して翻訳精度を高めたり、音声認識したり画像認識しています。そのためオフラインでは翻訳自体ができなかったり、翻訳精度が下がったり、機能が制限されたりします。しかし、100の力が50になったとしても0よりははるかにマシです。
そのため、翻訳アプリの選び方としては、ビル内の電波の届かないところや地下鉄構内、あるいは海外旅行でWi-Fiが使えなかったり、海外SIMを持っていなかったりといった場面で、オフライン使用できるかどうかで決めるというのも大事な視点です。
また、そもそも翻訳精度やさまざまな機能よりも、通信料の方が気になるという人にとっては、オフライン対応か否かは最も大切な選び方の基準となります。
ある意味翻訳アプリに一番求められるのが翻訳の精度です。最初に翻訳アプリに与える文章の難易度にもよりますが、なんとなく意味がズレている程度ならともかく、場合によってはまったく逆の意味に翻訳されることもあります。しかし、そうした翻訳の精度がわかるくらいであればわざわざ翻訳アプリを使う必要はありません。
そこで翻訳アプリの翻訳精度を確かめるには、一度翻訳した文章をもう一度再翻訳して、それが本当に同じことを伝えているかを確認する必要があります。しかし、そのために翻訳するたびにもう一度再翻訳して確認してから相手に翻訳した文章を伝えていては手間がかかって仕方がありません。
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