SDカードやmicroSDカードが書き込み禁止のロックがかかっていて、新しく保存できない場合があります。この記事では書き込み禁止になっているSDカードやmicroSDカードのロックを、特にWindows10で解除する方法について解説します。
SDカードやmicroSDカードに何らかのデータを保存しようとすると、「このディスクは書き込み禁止になっています」と表示されて、SDカードに書き込みができないことがあります。
この記事では、SDカードやmicroSDカードが書き込み禁止になってしまう理由と、原因ごとの対処法について詳しく解説します。まずは、SDカードやmicroSDカードが書き込み禁止になる理由についてお伝えします。
SDカードやmicroSDカードが書き込み禁止になってしまう理由には、物理的な原因である物理障害と、ソフトウェア的な原因の論理障害があります。
物理障害である場合には、SDカードやmicroSDカード、もしくはスマホやPCのデバイス側の物理的な原因を取り除けば、書き込み禁止が解除できます。
ソフトウェア的な論理障害である場合には、PCやネットワークの管理者が何らかの意図を持って、SDカードを書き込み禁止にしている可能性があります。その場合には、書き込み禁止を解除してもらえない可能性もあるので注意しましょう。
ただ、書き込み禁止になっていると、SDカードをカードやmicroSDカードのフォーマットができなくなります。フォーマットができないと、いったんそのSDカードの中の内容を全部消去して、新しい情報を上書きしたくてもできません。
どうしてもそのSDカードをフォーマットする必要がある場合には、書き込み禁止を解除しなくてはいけません。
SDカードが書き込み禁止になる具体的な原因と、それぞれの原因ごとの解除方法について伝えします。
SDカードやmicroSDカードの中には、書き込み禁止ロックが搭載されているものがあります。書き込み禁止ロックとは、カードに付いている物理的なボタンをスライドすることで、書き込み禁止のロックをかけるものです。
SDカードのサイドに「Lock」と書いたつまみがないか確認して、つまみが「Lock」になっていたら、そのつまみをスライドしてみましょう。そうすればSDカードの書き込み禁止ロックが解除できます。
SDカードにはPCやスマホなどの端末と情報をやり取りするための、金属製の接触端子があります。この部分で接触不良が起きてしまったことが、SDカードの書き込み禁止の原因になる場合があります。
金属部分の接触不良がSDカードの書き込み禁止の原因と考えられる場合には、金属部分を消しゴムで軽く擦ってみましょう。接触不良の原因となっているものが、消しゴムで取れればSDカードの書き込み禁止を解除できます。
SDカードのファイルシステムが書き込み禁止に設定されてしまったことが、SDカードに書き込みできない原因になっている場合もあります。
この場合には、Windows10であればコマンドプロンプトからファイルシステムの書き込み禁止を解除しましょう。Windows10の「スタート」>「Windowsシステムツール」>「コマンドプロンプト」と進みます。
コマンドプロンプトを右クリックして「その他」>「管理者として実行」と進んで、コマンドプロンプトを管理者権限で実行します。
「diskpart」とコマンドを入力してEnterキーを押します。すると、Windows10に接続されたディスクが表示されます。その中からSDカードを見つけます。
SDカードが見つかったら、SDカードのディスクの番号を見ます。ディスク1となっていたら「select disk1」とコマンドプロンプトに入力します。
するとSDカードが選択されるので、「attributes disk clear readonly」とコマンドを入力します。そうすれば、書き込み禁止が解除されます。
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