2019年11月09日更新
【Android】SDカードを内部ストレージ化させてアプリを移動・保存する方法!
Android端末の容量不足を解消できる方法をご存知ですか?SDカードを内部ストレージ化させ、アプリを移動させることで可能になります。この記事ではAndroid端末でSDカードを内部ストレージ化する方法とアプリなどを移動させて保存する方法を解説します。
目次
AndroidのSDカードを内部ストレージ化する方法!
Androidスマホを使用していて、容量が足りず困った経験はありませんか?最近のアプリは画質や利便性が向上した事によりアプリの容量も大きくなり、内部ストレージを圧迫してしまいます。気づかないうちに空き容量がない!という事になってしまい、大事なアプリを消す事になってしまいます。
容量が足りない場合、Androidスマホであれば簡単に手に入るSDカードを使って容量不足を解決できます。その方法とはメモリーカードであるSDカードを使い、Android端末の保存先としてSDカードを設定する(=内部ストレージ化)という方法です。この方法を使えばストレージと呼ばれるAndroidスマホの保存容量を気にせず、使いたいアプリを好きなだけインストールできます。
Androidスマホでの操作
では実際にAndroidスマホでSDカードの内部ストレージ化する設定をしていきましょう。途中で「うまく出来なかった」とならないように手順をしっかり確認して進めます。では早速方法を解説します。
SDカードをフォーマットする
早速SDカードをフォーマット(=初期化)していきます。必要であれば、SDカード内のデータをバックアップしておくと良いでしょう。
上記画像のようにAndroid端末「設定」→「ストレージ」→「SDカード」を選択します。
次に「ストレージの設定」→フォーマット方法「内部ストレージとしてフォーマット」を選択します。フォーマットする際に気をつけることがあります。フォーマットを行うとSDカード内のファイルやデータは削除されてしまいます。フォーマットを行う前にSDカード内のデータをPCなど別の媒体にバックアップしておくと安心です。
Androidの開発者向けオプションを有効にする
次にAndroidの「開発者向けオプション」を有効にしましょう。SDカードの内部ストレージ化には、この後PCにて「ADBコマンド」の使用が必要です。「ADBコマンド」は開発者向けのツールですのでAndroid端末側で「ADBコマンド」の設定を受け付けるように設定しておく必要があります。
PCでの操作
では次にPCでSDカードの内部ストレージ化するための作業を行います。大きく二つの作業が必要となってきますので、その手順を解説します。二つの手順に入る前にSDカードを挿入したAndroid端末とPCをUSBケーブルで接続しておきましょう。
PCにADBツールをインストールする
まずはADBツールをPCにインストールします。ネットの検索エンジンなどで「ADBツール」と検索すればさがすことができます。
ADBコマンドを実行してSDカードを内部ストレージ化する
ADBツールをPCへインストール出来たら、コマンドプロンプトを起動します。起動できたらADBコマンドを打ち込んでSDカードの内部ストレージ化させていきます。どのように設定するのかというと、上記画像のように①「adb shell」と入力、②「sm list-disks」と入力します。
PCでADBツールを使った設定はこれで終わりです。問題なければ作業は完了です。
内部ストレージ化できる条件
内部ストレージ化できる条件にはどのようなのものがあるのでしょうか。実際AndroidでSDカードを内部ストレージ化するにあたり、事前に確認しておくべき事項があります。確認せず作業を行ってしまうとAndroidでSDカードを内部ストレージ化できないということになってしまいます。
内部ストレージ化したいAndroid端末が内部ストレージ化できる条件に当てはまるのかどうかしっかり確認しておきましょう。
Android6.0以降である
内部ストレージ化できる条件の一つ目は、内部ストレージ化するAndroid端末が「Android6.0以降のバージョン」であることです。Android端末のSDカードを内部ストレージ化するにあたり、この設定に対応できるかどうかAndroidのバージョンが関係してきます。SDカードを内部ストレージ化に対応するためには、「Android6.0以降のバージョン」である必要があります。
「Android6.0以降のバージョン」であればSDカードを内部ストレージ化することが可能になります。
ADBコマンドが使える
内部ストレージ化できる条件の二つ目は、ADBコマンドが使えることです。SDカードを内部ストレージ化するのに必要な条件になります。Android端末のバージョンだけでなく、パソコンでのADBコマンドというツールのインストールが必要になってきます。自分の持っているパソコンが「ADBコマンド」に対応しているのかわからないという方が多いと思います。
その場合、自分の持っているパソコンでADBコマンドがインストールできるのかインストールして見るなど事前に確認しておきましょう。
Androidから内部ストレージ化したSDカードにアプリを移動させる方法
ここまで、SDカードの内部ストレージ化について紹介してきました。次にAndroidから内部ストレージ化したSDカードにアプリを移動させる方法を紹介します。SDカードの内部ストレージ化するだけではデータ移動しても保存されない、保存場所が違うなどの問題が起きてしまいます。
外部ストレージへのアプリの書き込みを許可する
Androidから内部ストレージ化したSDカードにアプリを移動させるには「外部ストレージへのアプリの書き込みを許可」をする必要があります。「外部ストレージへのアプリの書き込みを許可」の設定は開発者向けオプションにあり、これをオンにすることによってすでにインストールされたアプリのSDカードへの移動が可能になります。
SDカードの内部ストレージ化可能になると、基本的にはSDカードがアプリのインストール先となります。ストレージの変更先の設定は「設定」→「ストレージ」→「個別のアプリ情報」→「変更」から可能です。Android本体の容量を減らしたい場合は「SDカード」を設定します。
AndroidのSDカードを内部ストレージ化した場合の注意点
AndroidのSDカードを内部ストレージ化した場合の注意点とはどんなものがあるのでしょうか。SDカードを内部ストレージ化すると容量不足が解消され、快適に使用することができます。しかし、SDカードに移動・保存するデメリットがあるのも事実です。作業する前に把握しておきましょう。
スマホアプリの起動にかかる時間が増える場合がある
デメリットの一つがスマホアプリの起動にかかる時間が増える場合があるということです。AndroidのSDカードを内部ストレージ化することによって、本体に保存しているアプリよりSDカードに保存しているアプリを起動させるのに時間がかかるようになります。特にSDカードに移動・保存したアプリがデータ容量が大きいほど起動に時間を要します。
どのアプリをSDカードに移動させるか、考えて作業するようにしましょう。
ウィジェットアプリが使用できなくなる場合がある
デメリットの二つ目にウィジェットアプリが使用できなくなる場合があります。「ウィジット」とは携帯のホーム画面上に配置できる小型化された便利なアプリのことです。使用できるウィジットの例として、天気・ニュース・音楽アプリの操作画面・バッテリー残長表示などがあります。よく利用するアプリであればウィジット設定しておくと大変便利です。
AndroidのSDカードを内部ストレージ化することにより、SDカードに移動したアプリのウィジットはしようできなくなる可能性が高いので注意しましょう。
SDカードを外してしまうと移動したアプリが起動できない
その他のデメリットとして、SDカードを外してしまうと移動したアプリが起動できないということも把握しておく必要があります。AndroidのアプリデータをSDカードに移動することにより、Android端末からSDカードを外してしまうと移動したアプリの起動はできなくなります。大事なアプリはAndroid本体に保存するようにしておくと良いでしょう。
SDカードに移動したつもりでできていなかったり、移動したはずのデータが消えてしまっていたということが起こる可能性があります。SDカードを内部ストレージ化すると便利なものの、うまく移動できていない可能性もあるので確認が必要です。
AndroidのSDカードを内部ストレージ化してスマホを快適に使おう!
Android端末を使う上で容量が足りないとアプリがダウンロードできなかったりと大変不便です。SDカードを内部ストレージ化し、アプリを移動・保存することでAndroid端末の容量不足を解決できます。それにより、より多くのアプリをAndroid端末に入れることができ快適にスマホを使用することができます。
容量が足りないなと感じたらSDカードの内部ストレージ化を検討しましょう。