医者からもらった処方箋を持って薬局で薬を購入する際に持参するのがお薬手帳ですが、スマホのアプリでも入手可能です。2019年度に登場したお薬手帳アプリを比較するとどのアプリがおすすめでしょうか今回は2019年度おすすめの薬手帳を徹底比較してお伝えします。
お薬手帳とは、個人健康情報管理の制度の1つで、利用者の服用履歴や既往症、アレルギーなど、医療関係者が患者にとって最善の薬の処方箋を出すのに必要な情報を記載するための手帳です。薬は飲み合わせにより効果が増幅され副作用を引き起こすこともあれば、逆に効果が弱まってしまうこともあります。現在でも薬の多剤併用が原因で苦しむ患者が多くいます。
この問題が社会の注目を集めたのが1993年に死者15人を出した「ソリプリン薬剤事件」です。この事件の原因は、別々の病院から出された「抗ウイルス剤ソリブジン」と「抗がん剤フルオロウラシル」を患者が併用服用したことでした。この事件がきっかけとなり重複チェックの必要が叫ばれ、その結果お薬手帳が導入されるようになりました。
さらに1995年に起こった阪神淡路大震災の際には、糖尿病患者を含む慢性疾患の患者が、診療録のない救護所に来た際に、患者の服用履歴が分からないためふさわしい薬の処方ができませんでした。このことがお薬手帳の急速な普及を後押ししました。
お薬手帳の重要さや、その需要は日に日に高まっています。そんな中、冊子のお薬手帳ではなく、私たちが日々持ち歩くスマホで、お薬手帳を利用できるようになりました。それがこの記事で取り上げるお薬手帳アプリです。具体的にお薬手帳アプリとは何でしょうか。お薬手帳アプリとは、お薬手帳を管理するために開発されたアプリです。
QRコードを読み取ったり、ICリーダーライターにかざしたりするだけで薬の情報を読み込むことができます。またお薬情報や服用履歴を、クラウドに保管できるので、災害が生じてスマホを紛失したとしても、薬情報や服用履歴を失う心配はありません。
この記事の冒頭でも紹介しましたが、お薬手帳とは、個人健康情報管理の制度の1つで、医療関係者が患者に最善の処方箋を出すために欠かせない情報をチェックするための手帳のことです。転勤、移住、避難勧告など、様々な理由で住み慣れた場所を離れなければならない状況が生じています。
行きつけの診療所をから遠くに離れた場所で、新たな診療所を見つけて通わなければなりません。あるいは、近隣にさらに多くの開業医や病院が誕生し、行きつけの診療所から新しい病院に診療を引き継いでもらうこともあります。そんなとき、これまで自分がどんな病気でどんな薬を処方していたかを医師に説明しチェックしてもらわなければなりません。
お薬手帳があれば、何の心配もなく、最善の医療と共に、最善の薬を処方してもらえます。お薬手帳の管理と使い方も簡単なので年齢にかかわらずお薬手帳を使用できます。
お薬手帳と聞くと、病院通いを頻繁にするお年寄りや病弱な人が持つもの、と考えがちですが、実際は違います。病気を患う人はすべてお薬手帳を所持することが勧められています。この世の中に病気にならない人はいません。ですから基本的に私たちのすべてがお薬手帳を持つ必要があります。薬剤師や医師といった医療従事者に服用履歴を見せるためです。
ではお薬手帳を持つことは、すべての患者にとって義務なのでしょうか、それとも持つか持たないかは患者本人に任されているのでしょうか。結論を言えば、お薬手帳を持つことは、現在のところ任意です。任意ではあるものの、お薬手帳を持つことの益を考えれば、その重要さが分かります。
医師や薬剤師を含めたすべての医療従事者が、患者一人一人の最善の決定をするためには、過去の服用履歴は欠かせません。お薬手帳を持たないことに伴うリスクを考えた上で持つか持たないかを決定することをおすすめします。
お薬手帳を持たないことのデメリットについては、少し触れましたが、逆にお薬手帳を持つことのメリットは何なのでしょうか。なぜ、お薬手帳を持つことはおすすめなのでしょうか。これからお薬手帳を持つことがおすすめな3つの理由を紹介します。
お薬手帳を持つことがおすすめな最初の理由は、国がお薬手帳を支持しているからです。2016年に国は診療報酬の改定を行い、お薬手帳を持っている患者に経済的なメリットを提示しました。お薬手帳は無料ですが、この無料の手帳に薬の情報を記録すると、管理指導料として410円が診療報酬として加算され、患者はその1割~3割を負担することになります。
この診療報酬が380円に引き下げられました。お薬手帳を持たない患者は500円です。
お薬手帳を持つことがおすすめな2番目の理由は、お薬手帳を提示すれば薬代が安くなるからです。薬局で薬を購入する際、「薬剤服用歴管理指導料」を含んだ金額を支払うことになります。お薬手帳を持参した場合、点数は38点となります。金額にすると40円ほどです。しかしお薬手帳を持参していかなければこの点数が50点になります。
負担金額は50円以上になります。特に病院に定期的に通院している人にはこの金額の差は大きいと言えます。
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