「grep」はLinuxのコマンドで、使い方は特定の文字を入力して、ファイルを特定したり、存在場所の特定、「grep」にオプションを追加して、ファイルから文字列の抽出もできます。本記事では「Linux ubuntu」で「grep」の使い方を解説をします。
Linuxコマンド「grep」は、主に文字か文字列の抽出、ファイル名およびファイルの所在を、検索するコマンドです。
grepコマンドは、Linuxのコンソール(ターミナル)で、マウスをほとんど使わず、キーボードを主体に、コマンド入力します。すなわちほとんどの作業を、黒い画面のターミナル「cui」(キャラクターユーザーインターフェース)上で行います。
grepの解説の前に、初心者の方に、本記事でメインで使用するOS、「Linux ubuntu」について簡単に説明します。次に「grep」を使用するためubuntuの、「ターミナル」や「コンソール」と呼ばれる、画面の開き方についても解説します。
”そんなことは知ってるから、grepの事を説明して”という方は、どうぞ、この章を読み飛ばしてgrepコマンド解説へ進んでも大丈夫です。
下図が、Linux ubuntuのデスクトップです。Linux ubuntuは、昔のLinuxとちがいWindowsのように「GUI」(グラフィカルユーザーインターフェース)で、マウスを使いアプリケーションを動作させることが可能です。
「ubuntu」は、他のLinuxOS「centOS」「Linux mint」と比べ、使いやすく、軽い動作では、遜色のない優れたLinuxです。ubuntuは「ユーザーフレンドリー」を提唱しており、普通のパソコンとしての、「使い方」も考えて作られています。
古いパソコンでもLinux ubuntuは、軽くサクサク快適に動作しますので、もし余っているパソコンがあれば、とりあえず「ubuntu」を、インストールしてみてはいかがでしょう。
「ubuntu」はWindowsのように、「Gui」(グラフィカルユーザーインターフェース)で、マウスを使いアイコンをクリックするという、使い方もできます。
しかし、ここでは「grepの使い方」がメインテーマのため、下記のようにubuntuで「ターミナル」を起動しましょう。
左端の「ランチャー」にある「ソフトウェアセンター」(上図1)を開いて、「インストール済み」(上図の2)をクリックします。次に「アクセサリー」のカテゴリの中から、「端末(gnome-terminal)」を開き、検索欄に「ta」か「端末」と入力して「Enterキー」を押します。
そして、「アプリケーション」に現れた「端末」(下図)をクリックします。
ubuntuの画面が「コンソール」になり、各特定コマンドを入力して設定できるようになりました。なおLinuxの環境によっては、コマンドプロンプトが「$」であったり、「%」だったりします。どちらも入力を促す記号で、あとにつづいて、コマンドを入力して実行します。
一度開いたら、左端のランチャー(ドック)の「端末アイコン」を右クリックして、「ランチャーに登録」をクリックします。これでいつでもすぐに、コンソールを開くことができます。
grepコマンドで、文字や文字列を指定して、ファイルから特定の文字列を抽出したり、ファイルの所在を検索するためには、判明しているディレクトリまで、移動しなければなりません。
ディレクトリを移動する方法は、「cd」コマンドを使い移動したいディレクトリ名を指定します。「cd」コマンドは非常に多く使用することがあり、「grep」以上に使用回数の多い基本的なコマンドです。
「cd」コマンドにつづいて、ターゲットフォルダの「test」の「PATH(道順)」を入力します。
※実行すると、カレントディレクトリ⇒tempフォルダ⇒testフォルダと移動します。
フォルダ「test」に「$」が表示され「test」がカレントディレクトリになりました。※カレントディレクトリとは、特定している(現在いる)ディレクトリ(フォルダ)です。
「grepの基本的な使い方①」対象とするディレクトリ(フォルダ)に移動したら、早速「grep」で任意の文字列が、ファイルにあるか検索して「抽出」してみましょう。
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