iPhone12シリーズは、それぞれのモデルで3種類のストレージ容量が用意されています。購入するときには、どの容量を選んだら良いのでしょうか。この記事では、iPhone12シリーズの容量の選び方などについて詳しく解説します。
iPhoneユーザー待望のiPhone12シリーズが4モデル登場しました。今までの新型iPhoneの登場と同じく、iPhone12シリーズでもそれぞれのモデルでストレージ容量が3種類ずつ用意されています。
どのiPhone12を購入しようか決めた方も、それぞれのモデルの中でのストレージ容量の選び方に迷う方が続出しています。この記事では、iPhone12シリーズの購入を検討中の方に向けて、ストレージ容量をどのように選んだら良いのか、選び方のポイントについて解説します。
まずは、iPhone12の容量とは何を意味するのかについて解説します。iPhoneに限らず、PCでもAndroidスマホでもタブレットでも、購入するときにはスペックを選んで購入します。
スマホやPCのスペックを決める主要なポイントは、処理の速さを決めるCPUの性能と、一度に処理できる作業量を決めるメモリの容量、それとストレージ容量があります。
容量と単に言うこともありますが、ストレージ容量と言うこともあります。ストレージ(Storage)とは英語でもともとは「倉庫」を意味する単語です。スマホやPCではデータを保存しておくための領域のことを指します。
ストレージにはスマホやPCに保存するすべてのデータやプログラムが保存されます。写真や動画、音楽、文書などのファイルだけではなく、iPhoneであればゲームや電子決済、画像加工等に使うアプリのプログラムファイルもすべてストレージに保存されています。
そのために、iPhone12を選ぶときのストレージ容量の選び方というのは、iPhone12にどのくらい多くのファイルやアプリを保存できるのか、ということを選ぶことになります。
iPhone12シリーズでは、4つのモデルが発売されています。モデルによって搭載している部品の種類が違い性能に大きな差があるので価格差があるのは当然です。また、モデルによる価格差だけではなく、iPhone12では同じモデルでもストレージ容量による価格差があります。iPhone12シリーズの価格がどのくらい違うのか一覧表で確認しておきましょう。Appleで購入した場合の税込価格の一覧です。
64GB | 128GB | 256GB | 512GB | |
iPhone12 mini | 82,280円 | 87,780円 | 99,880円 | - |
iPhone12 | 94,380円 | 99,880円 | 111,980円 | - |
iPhone12 Pro | - | 117,480円 | 129,580円 | 153,780円 |
iPhone12 Pro Max | - | 129,580円 | 141,680円 | 165,880円 |
それでは、具体的にiPhone12シリーズのそれぞれのモデルでは、同一モデルでの容量の違いがどのような違いを生み出しているのか、詳しく解説します。
iPhone12 miniは、手の小さな女性でも無理なく持てる小型サイズのiPhoneとして登場しました。廉価版ではなく最新型iPhoneとして初めて小型化したモデルということで、大きな注目を集めています。iPhone12 miniには64GB、128GB、512GBの3種類の容量が用意されています。それぞれの違いは次の通りです。
iPhone12 miniでは最小のストレージ容量となるのが64GBです。iPhone12シリーズの中では最も安価なモデルということで、価格だけで選ぶ方もいるようです。また、以前は32GBのiPhoneもあったので、32GBからの乗り換えという方の中には、64GBでも多いと感じる方もいるようです。
しかし、iPhone12 miniで64GBは、64GBで十分だという目的を持っている方でなければおすすめできません。その理由は、カメラの画素数が1200万画素と以前よりも上がっていることで、撮影する写真や動画のファイル容量がかなり大きくなっていることと、ゲームなどのアプリの容量も大きくなっているためです。
写真や動画はあまり撮影しない、メールやLINE、ニュースアプリを利用する程度、というライトなiPhoneユーザーなら大丈夫でしょう。しかし、ある程度写真や動画を撮影する、ゲームアプリをよくダウンロードする、という方にはおすすめしません。
SNS向けの写真や動画を頻繁に撮影する、容量の重いアプリを時々ダウンロードする、という方には128GBがおすすめです。それほどヘビーな使い方をするつもりはないけれども、そこそこ日常で頻繁に利用する、という一般的なiPhoneユーザーであれば128GBがいいでしょう。
ただし、写真や動画を頻繁に撮影するようだと、こまめにクラウドかPCへ移す必要が出てくるでしょう。ヘビーユーザーにはおすすめできません。
小型モデルのiPhone12 miniで最もストレージ容量が多いの256GBです。256GBのストレージ容量が必要になる方というのは、頻繁に写真や動画を撮影する方か、容量の重いゲームアプリを頻繁に利用する方です。
しかし、ゲームを頻繁にプレーしたり、高画質な写真や動画を撮影したいという方には、iPhone12 miniではなくカメラ性能が高く搭載メモリが大きいiPhone12 ProかiPhone12 Pro Maxの方がおすすめです。
iPhoneのサイズ感と、使いたい用途に対する性能、コスパなど総合的に判断して、256GBのiPhone12 miniがいいのか、Proモデルが良いのかよく検討しましょう。
標準的な一般モデルとして発売されているiPhone12は、スペック的には、サイズとバッテリー性能以外はiPhone12 miniと全く同じです。搭載しているバッテリー容量が大きいので、バッテリー持続時間はiPhone12 miniよりもこちらの方が長く使えます。
iPhone12の64GBでは、頻繁な写真や動画の撮影、ゲームのプレーには不安があります。SNSにiPhone12で撮影した写真や動画を上げたら、すぐにストレージから削除する、こまめにクラウドに保存する、といった手間をかけられるのであれば十分です。そういう手間をかけられないのであれば、あまりおすすめしません。
メールやLINE、ブラウザでのネットサーフィン、ニュースアプリの利用などが、iPhoneの主な用途だという方向けです。
多くのユーザーの方が安心して使える容量です。そこそこ日常の写真や動画を撮影して、たまにゲームアプリもダウンロードする事がある、という使い方をするのであれば、128GBがいいでしょう。
頻繁に写真や動画を撮影して、iPhone12の中に保存しておく、ゲームアプリも頻繁にダウンロードして遊ぶ、という方なら256GBのiPhone12がおすすめです。しかし、写真や動画にこだわりを持つ、ゲームを楽しみたい、という方であれば、カメラ性能が良く、搭載メモリも大きいProモデルを検討してもいいでしょう。
iPhone12の性能とコスパの点で、iPhone12の256GBとProモデルとどちらが良いのかよく検討しましょう。
iPhone12とサイズは全く同じですが、カメラ性能が全く違います。トリプルレンズのカメラの倍率は最大10倍幅、iPhone12にはないLiDARスキャナを搭載していることで瞬時に被写体を捉えられる点は、iPhone12のProモデルならではのカメラ性能です。
また、搭載しているCPUとGPUのシステムチップはiPhone12、iPhone12 miniと同じですが、メモリが6GBと2GB分大きくなっています。CPUの性能が同じ場合には、メモリ容量が大きいほうが処理速度が上がります。iPhone12と比較するとスペックの重いゲームアプリなどの反射速度に違いを感じる方もいます。
日常的な範囲内での使い方をする予定であれば、128GBのiPhone12 Pro Maxでも十分でしょう。カメラ性能はiPhone12よりも上がっていますが、画素数は同じなので、写真や動画のファイルサイズが大きくなるわけではありません。
写真や動画を毎日のように大量に撮影するような使い方や、ゲームアプリを大量にダウンロードするような使い方をしなければ、128GBで十分です。
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