本記事ではiPhoneの無料ウイルス対策方法を紹介します。iPhoneはウイルス対策がすでに施されているスマートフォンですが、油断は禁物です。本記事ではiPhoneで過去に発生したウイルス感染例を元に、適切な対処方法と予防策を紹介します。
iPhoneにウイルス対策ソフトが無いのを知っていますか?App Storeで提供されているセキュリティ対策ソフトは、パソコンのようなウイルススキャン機能が搭載されていません。本記事冒頭の本章ではiPhoneにウイルス対策ソフトがない理由を紹介します。
理由その1:iPhoneのアプリは、原則Apple公式のApp Storeで厳正にチェックされたアプリしかインストールできないため
理由その2:iPhoneのシステム情報はブラックボックス化(非公開)のため、iPhone専用のウイルス開発ができないため
理由その3:iPhoneにはウイルスを無効化するシステムを搭載されている
iPhoneにウイルス対策様のセキュリティソフトやアプリが必要ない理由が分かって頂けたでしょうか?iPhoneやiPadはウイルスに非常に強く、ウイルス感染しにくい性質のスマートフォンです。ただ過去にはiPhoneがウイルスに感染したという事例もあるので、油断は禁物です。
次の章ではiPhoneがウイルス感染した事例と、感染ルートを詳しく解説していきます。
結論から先に述べると、セキュリティ対策ソフトのインストールは入れておくべきです。ですがApp Storeで公開されているウイルス対策アプリは、すべてネット上での個人情報漏えい防止の目的とした対策アプリです。ウイルススキャンやウイルス感染を直接ブロックするものではありません。本章ではiPhoneがウイルス感染した感染例と感染ルートを紹介します。感染例からどういった対処法が必要なのかを確認してください。
過去にiPhoneがウイルスに感染した例を紹介します。主なiPhoneのウイルス感染ルートは下記の通りです。
2016年8月に発見された「Trident」と呼ばれる悪質なマルウェアは、特定のWebサイトにアクセスしただけで、iPhoneを自動で「脱獄」させ、ウイルスソフトをiPhoneにインストールさせる悪質なウイルスです。「脱獄」とはiPhoneのSIMロックを解除する手段で、公式には認められていない行為です。
「脱獄」したiPhoneはiOSのアップデートができないため、iOSの貧弱化させウイルス感染のリスクが高まります。「Trident」はiOS9.3.4のシステム貧弱性をついたウイルスなので、iOS9.3.5移行のバージョンにアップデートすればウイルス感染することはありません。
iOS9.3.4よりも古いiPhoneを利用している方は、iOSを最新版にアップデートしてください。「Trident」以外のウイルス対策にも繋がります。
このようにiPhoneもウイルスに感染する可能性はゼロではないということが分かっています。もっとも有効的な対策は、iPhoneを最新のiOSにアップデートしておくことと、iPhoneを脱獄しないことです。
ですが、「Trident」ように自動でiPhoneを「脱獄」させる悪質なサイトがあるのも事実です。すでに対処はされており、現在のところ危険な状態ではありませんが、いつ新しい手口のウイルス感染が発生するか分かりません。そういった時のために、iPhoneに無料のセキュリティ対策ソフトをインストールしておくと有効的です。
次の章では、iPhoneで利用できる無料のセキュリティソフト(アプリ)を紹介します。セキュリティソフト(アプリ)をインストールしておけば、危険なサイトにアクセスしようとした時に、警告が表示されるので悪質なサイトを事前に察知・回避できます。
本章では無料で利用できるiPhone専用のセキュリティソフト(アプリ)を紹介します。無料アプリでも十分なセキュリティ対策になるので、本章で紹介するセキュリティ対策アプリを利用してみてください。
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