Grabとは、東南アジア方面で使えるタクシー配車アプリのことです。現地の言葉を話せない日本人でもアプリ経由でタクシーを呼ぶ使い方が可能であり、観光旅行時に大変重宝します。Grabアプリの登録方法や使い方などをまとめました。
Grabは、シンガポールのミッドビューシティに本社を構えるGrabTaxi Holdings(グラブタクシーホールディングス)によって運営されている配車アプリです。スマホ上で配車を手配すれば、安価な費用で迅速にタクシーなどの車を呼ぶことができます。
GrabTaxi Holdingsは2012年6月にマレーシア人のアンソニー・タン氏によって設立され、そのわずか2年後にはソフトバンクから約300億円の出資を受けました。「東南アジアの杜撰なタクシー業界を改善したい」という熱い想いが、同社の急成長の要因となっています。
配車アプリという言葉を聞くとUber(ウーバー)をイメージする方が多いですが、Uberの東南アジア事業は2018年3月にGrabに売却されました。したがって現在では、Grabが東南アジア最大の配車サービスとして絶大な人気を誇っています。
配車事業だけでなく、小包配達・フードデリバリー・スマホ決済GrabPayなど様々なビジネスも多角的に展開。最近では人工知能(AI)研究に100億円以上の投資を行っており、さらなる躍進に期待が高まっています。
Grabは、東南アジアの8か国300以上の都市で利用可能です。
しかし、Grabドライバーとチャットでやり取りする時に「翻訳機能」を使えるのが配車アプリならではの魅力です。素性の分からないタクシードライバーとボディーランゲージでやり取りするより、遥かに確実に意思疎通を図ることのできるメリットがあります。
欧米のカーシェアリングサービスに比べればトラブルの件数も少なく、何か問題が発生してもGrabアプリのヘルプセンターからすぐに通報することが可能です。
Grabで配車したタクシーの乗車料金は、「Cash(現金)」か「Credit card(クレジットカード)」か好きな方法を選択して支払うことが出来ます。
国 | 現地の通貨 | 日本円レート |
---|---|---|
シンガポール | シンガポールドル(SGD) | 1シンガポールドル=およそ77円 |
カンボジア | リエル(KHR) | 1カンボジアリエル=およそ0.026円 |
インドネシア | ルピア(IDR) | 1インドネシアルピア=およそ0.0075円 |
マレーシア | リンギット(MYR) | 1マレーシアリンギット=およそ25.5円 |
ミャンマー | チャット(MMK) | 1ミャンマーチャット=およそ0.07円 |
フィリピン | フィリピンペソ(PHP) | 1フィリピンペソ=およそ2.0円 |
タイ | バーツ(THB) | 1タイバーツ=およそ3.4円 |
ベトナム | ドン(VND) | 1ベトナムドン=およそ0.0045円 |
Grabの各種サービスを利用するためには、アプリに自分の個人情報等を登録する必要があります。Grabアプリの基本的な使い方を見ていきましょう。
Grabアプリは、以下のリンクからダウンロードできます。iOS版またはAndroid版のGrabアプリをインストールしてください。
Grabアプリを起動すると、アカウントの作成方法を尋ねられます。
FacebookアカウントまたはGoogleアカウントと紐付けして利用することも可能ですが、ここではメールアドレスを使った登録方法について説明していきます。「+81」の横の入力欄をタップしましょう。
まずは、自分の電話番号を登録します。日本国内で使用されている電話番号の最初の「0」を省いた番号を入力して「Continue」をタップしてください。
例えば自分のスマホの電話番号が「09012345678」の場合、「9012345678」と入力すればOKです。
電話番号を入力すると、SMSで6桁の認証用コードが送られてきます。
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