Bluetoothのコーデックとは?音質に重要なスマホのコーデックの確認方法は?

Bluetoothのコーデックとは音声圧縮形式のことで、様々なコーデックが存在します。ここでは一般的なコーデックから最新のコーデックまで詳しく解説します。またおすすめのコーデックやBluetoothのコーデックの確認方法も紹介します。

目次

  1. 1Bluetoothのコーデックとは?音質に関係ある要素を解説!
  2. Bluetoothとは
  3. Bluetoothのコーデックとは音声圧縮形式
  4. BluetoothのClassは電波の強さ
  5. Bluetoothのバージョン
  6. Bluetoothのプロファイル
  7. 2Bluetoothのコーデックの種類
  8. 現在主流の圧縮方式「コーデック」
  9. 最新のコーデック aptX Adaptive
  10. 3Bluetoothのコーデックに対応しているか確認する方法
  11. 同じコーデックに対応していないと使えない
  12. Bluetoothのコーデック確認に必要事項
  13. Androidの確認方法
  14. 4Bluetoothのコーデックで音質が良くなる方法は?
  15. 音声遅延が原因の場合がある
  16. SBC以外のコーデックがおすすめ
  17. 5Bluetoothのコーデック以外にイヤホンの音質に関係あるものは?
  18. イヤホンはバージョンが高いのがオススメ
  19. イヤホンには接続も簡単で耐水性あるモデルもある
  20. 6Bluetoothのコーデックを確認して高音質で聴こう!

Bluetoothのコーデックとは?音質に関係ある要素を解説!

近年はBluetoothを利用した機能が多くの機器に搭載され、急速に私たちの生活にBluetoothが浸透しています。そこで、まずはBluetoothやBluetoothのコーデック、Class、バージョン、プロファイルについて詳しく説明します。Bluetoothを利用する前に、基本的なことを知っておいてください。

Bluetoothとは

Bluetoothとはワイヤレスで複数の機器を接続する機能で、Wi-Fiや赤外線通信などと同じ近距離無線通信の1種です。スマートフォンをはじめ、イヤホン・ヘッドホン・スピーカー・キーボードなどにもBluetooth機能が備わっています。

BluetoothはWi-Fiに比べて通信速度や通信距離は劣りますが、Wi-Fiよりも消費電力が少ないため、長時間の使用に長けています。

Bluetoothのコーデックとは音声圧縮形式

Bluetoothは音声を転送する際に、データ量の多さによって通信が困難になることを防ぐために、音声を圧縮します。この圧縮方式のことをコーデックといいます。標準のコーデックはSBCですが、コーデックの種類は複数あります。クアルコムやソニーなどもコーデックを開発していて、SBCよりも高品質なコーデックを生み出しています。

BluetoothのClassは電波の強さ

BluetoothのClassは電波強度を指し、Classによって最大出力の上限や最大通信距離が異なります。送信機と受信機を遠くに設置したい場合は、Class1やClass2に対応している機器を購入してください。Classは3まであり、多くのスマートフォンやBluetoothイヤホンには、Class2が採用されています。
 

Classの種類 最大通信距離 最大出力
Class1 100m 100mW
Class2 10m 2.5mW
Class3 1m 1mW

Bluetoothのバージョン

Bluetoothにはバージョンがあり、バージョンによって細かい機能や消費電力・通信速度が異なります。基本的には新しいバージョンのほうが機能が優れています。また下位互換があるため、Bluetooth4.0の機器と5.0の機器も接続できます。Bluetoothのバージョンごとの機能は以下の通りです。
 

  • ver1.1:普及しているバージョン
  • ver1.2:2.4Ghzとの無線LANとの干渉対策
  • ver2.0:EDR(高速通信)対応ならver1.2の約3倍のデータ転送速度
  • ver2.1:ペアリングを簡略化、バッテリー寿命を最大5倍延長できるSniff Subrating機能追加
  • ver3.0:従来より約8倍のデータ転送速度
  • ver4.0:大幅に省電力化し、様々なプロファイルに対応
  • ver4.1:4.0を高機能化し、自動再接続やLTEとBluetooth間の通信干渉を抑制
  • ver4.2:セキュリティ強化と転送速度の高速化
  • ver5.0:ver4.0よりデータ転送速度が2倍、通信範囲が4倍

Bluetoothのプロファイル

Bluetooth4.0から対応しているプロファイルとは、Bluetooth通信で何ができるかを定めた規格です。例えば、Bluetoothイヤホンではステレオ音声で音楽を聴ける「A2DP」、音楽の再生/停止などのコントロールができる「AVRCP」などのプロファイルがあります。

ほかにも、スマートフォンの画像をプリンタで印刷する際に使われる「BIP」、キーボードやマウスを無線で使用するための「HID」など、多種多様なプロファイルが存在します。

Bluetoothのコーデックの種類

それでは、Bluetoothのコーデックの種類を具体的に説明します。合計7種類のコーデックを紹介しますが、そのうち4種類のコーデックはクアルコムが開発したものです。クアルコムはaptXを基本形として、アップグレードしたコーデックを3種類開発しています。

現在主流の圧縮方式「コーデック」

現在よく使われているBluetoothのコーデックは6種類です。コーデックが発表されたのが古いものから、順を追って説明します。基本的には、最新のコーデックのほうが遅延が少なく高音質です。

SBC

SBCはBluetoothの標準のコーデックなので、どのBluetooth機器にも搭載されています。簡単な計算で音声を圧縮するため圧縮効率が悪く、音質も悪化しやすいので注意してください。また無音時でもホワイトノイズが多く、遅延は200~250msなので動画再生には向いていません。

AAC

AACは日本の地上波デジタル放送やBSデジタル放送で使われています。またApple製品はSBCとAACのみに対応しており、iPhoneユーザーには馴染みのあるコーデックです。iTunesストアで楽曲を購入すると、フォーマットはこのAACです。SBCより高音質です。

しかし遅延は800~1000msと、ほかのコーデックに比べてかなりあるため、動画再生やゲームは困難です。

aptX

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この記事のライター
古橋侑

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