2018年5月に「Android Pie(9)」が発売されました。Android 8と比較して、どんなことができるようになったのか、実際に使ってみた際に感じた不具合、旧モデルから変更となった機能等、Android Pie(9)の魅力についてご紹介していきます。
Android Oreo (8)の次に発売された「Android Pie(9)」。2018年5月に、そのAndroid Pie(9)のベータ版が公開されました。「Android Pie(9)」の「Pie」は「パイ」と読みます。
「Android Oreo (8)と比べて、Android Pie(9)では何ができるようになったのか。そして、Android 8とAndroid Pie(9)のそれぞれの特徴を、ご紹介していきます。まずはAndroid Pie(9)の特徴についてご紹介していきます。
Android Pie(9)一つ目の特徴として、AI機能の搭載です。AI機能を駆使し、バッテリー節約などを行います。「自動調整バッテリー」では、Android Pie(9)ユーザーの使い方をAI機能が学習し、利用頻度の低いアプリのバッテリー消費を制限します。
また、Android Pie(9)はAI機能でディスプレイの明るさも調整できるようになりました。ユーザーの設定をAIが学習し、自動でAndroid Pie(9)ディスプレイの明るさ調整をしてくれます。個人での明るさ設定をする手間を省くだけでなく、電力消費も抑えられるようになりました。
どちらの機能も、便利さをすぐに実感しにくいかもしれません。しかし、「痒い所に手が届く便利さを追求した進化」が、これからのスマホの使い勝手を向上します。せっかくの新機能なので、機能を有効にして利用してみましょう。
Android Pie(9)にアップデートし、インストールした方は、是非バッテリーの減り方に注目してみてください。以前のバージョンと比べ、バッテリーの消費量、ディスプレイの明るさ調整の便利さを実感できます。
次のAndroid Pie(9)の特徴は、端末本体のボタンがかなり使いやすくなりました。Android Pie(9)を手に入れたら、まず端末本体のボタンに注目してみてください。実際に利用してみると、使いやすさを実感できます。
電源ボタンの長押し機能も改善されました。これまでは、再起動や電源オフなどが長押し機能に割り当てられていたのですが、Android Pie(9)では、スクリーンショットも長押し機能で撮れるようになりました。
スクリーンショットを撮影するには、これまでは「音量下げボタンと電源ボタン」の同時押しが必要でした。同時押しという、少し面倒な操作に加え、タイミングが合わず、ボリューム調整ばかり表示されていました。
なお、スクリーンショットを撮影するための同時押し機能は、従来どおり利用できます。
Android Pie(9)の音量ボタンを押すと、画面の右側に「音量調整のメニュー」が表示されます。これまでは、画面上部にメニューが表示されたため、「表示される位置が遠くて使い勝手が悪い」という意見が多数ありました。
ボタンは音量上げ、下げのどちらでも可能です。そのままボタンを押して、音量を調整することも可能ですが、画面に表示されるバーを上下にスワイプしても、音量を調整することができます。また着信音と通知音も、ここから調整できるようになりました。
次に紹介するAndroid Pie(9)の特徴は、届いた通知の情報がリストで確認できるようになった点です。Android端末の「設定」から、「アプリと通知」の順でタップすると、届いた通知が表示されます。
そのままの設定画面で、通知不要な通知をオフにできます。通知が邪魔だと感じたら、ここからすべてまとめてオフにしましょう。
「通知そのものをスライドしてオフにする」従来の機能も、Android Pie(9)に搭載されています。ただし、必要な通知が多いと、不要なものを探すのがより面倒になります。「設定」からまとめてオフにできる新機能の方が、従来の設定機能よりも便利です。
また、「通知のコントロール」が、より細かくできるようになりました。マナーモードで詳細なカスタム設定が可能になり、画面がオンの状態でも「通知のポップアップを表示しない」など、自由度が上がりました。LINEの着信を人に見られたくない人も、安心です。
プライバシー保護の機能も、強化されました。年々「プライバシー保護」に対する関心が高まり、Android Pie(9)のバージョンでも強化される新機能の一つとなりました。
GoogleはAndroid Pie(9)を初公開したとき、新バージョンへのアップデートによって「アプリがマイクやカメラ、センサーにアクセスすることを制限できる」と表明しました。つまり、バックグラウンドで起動されているアプリが、マイクからデータを取得できなくなる、という意味です。
同様に、使っていないアプリがカメラにアクセスしようとすると、エラーが生じるようになります。
Android Pie(9)のプライバシー保護関連では、他にも新機能が搭載されました。「コールログ」という新機能があり、アプリが通話履歴にアクセスしようとする場合、ユーザーの許可を得なければなりません。
また、端末の位置情報の精度を上げるため、アプリが勝手に行っていた「Wi-Fiスキャン」と呼ばれる機能も、事前にユーザーの許可がなければできなくなります。
Android 9 Pieには、新機能が搭載されています。しかしながら、一部の機能は、限定されたスマートフォンでしか利用できません。まずは、Android 9対応であればどのスマホでも利用できる機能を、ご紹介いたします。
Android Pie(9)には、アイドリング状態のバッテリー管理を対象とした「自動調整バッテリー」(アダプティブバッテリー・Adaptive Battery)という新機能が追加されました。
この新機能は自動調整バッテリーで、使用頻度の低いアプリの電池使用を制限し、電池の持ちを良くします。更に、ユーザーがスマートフォンを使えば使うほど、スマートフォンがアプリの使用状況を学習してくれる機能です。
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