2019年05月24日更新
Wi-Fiの接続が途切れる・不安定な原因と対処法[PC/iPhone/Android]
Wi-FiはスマホやPCでインターネットを使う上では、今や欠かせないものです。その接続が途切れる・不安定になるなどすると、大変不便な状態になってしまいます。この記事では、Wi-Fiの接続が途切れる・不安定になる場合の原因と対処法を説明します。
目次
- 1Wi-Fi接続が途切れる・不安定な原因
- ・Wi-Fiルーター側に不具合がある
- ・スマホやパソコン側に不具合がある
- ・Wi-Fiに接続している端末が多い
- ・無線接続環境内に複数の障害物がある
- 2Wi-Fi接続が途切れる・不安定な時の対処法【PC編】
- ・パソコンの再起動を行う
- ・トラブルシューティングを使って問題解決する
- ・制限付きアクセス状態の場合は電波環境を変えてみる
- 3Wi-Fi接続が途切れる・不安定な時の対処法【iPhone・Android編】
- ・Wi-Fiと機内モードのオンオフを試してみる
- ・端末の再起動を行う
- ・ネットワーク接続を再設定する
- ・iPhone端末ではWi-Fiアシスト機能を使わない
- ・Android端末ではスリープ時のWi-Fi設定を確認する
- 4Wi-Fi接続が途切れる・不安定な時のその他の対処法
- ・普段使っていない機器のWi-Fi接続を切る
- ・キャリアがauの場合はおまかせWi-Fiモードをチェック
- ・他の電波の干渉を受けない電波環境にする
- ・プロバイダーで電波障害やメンテナンスがないかを確認
- 5それでもWi-Fiが途切れる場合はプロバイダのサポートセンターに問い合わせる。
Wi-Fi接続が途切れる・不安定な原因
Wi-Fiは、今や様々な場面で利用されています。自宅の無線LANやフリーWi-Fi、モバイルWi-Fiルーターなど、Wi-Fi接続はいくつかの方法で利用できます。接続デバイスは、iPhoneやAndroidのスマホやタブレット、PCなどでWi-Fi接続してインターネットに無線接続します。
ところが、Wi-Fi接続を利用していると、突然、接続が不安定になったり途切れたりすることがあります。iPhoneやAndroidのスマホなら、LTE接続可能なSIMカードを入れていればLTE通信でインターネットを使うことができます。しかしながら、Wi-Fi接続のみのタブレットやPCといったデバイスの場合は、インターネットにつながらなくなります。
この記事では、無線LANのWi-Fi接続が不安定になったり途切れてしまった場合の、不安定になった原因と改善策について説明します。
Wi-Fiルーター側に不具合がある
自宅でWi-Fiによる無線接続が不安定になったり途切れたりする原因の一つとして、Wi-Fiルーターに不具合が生じている可能性があります。不具合といっても、Wi-Fiルーターの電源を入れ忘れていたり、モデムとの接続が外れていて無線接続ができないという場合もあります。この場合は、電源を入れたり正しく接続することで途切れる状況を改善します。
Wi-Fiルーターの電源や接続に問題がない場合は、Wi-Fiルーターを再起動しましょう。再起動は、Wi-Fiルーターの電源を一度オフにして、10秒ほど待ってからオンにするだけです。ただし、Wi-Fiルーターの機種によっては電源スイッチがないものもありますが、その場合は電源を抜き差しすればよいです。
スマホやパソコン側に不具合がある
Wi-Fi接続が途切れたり不安定になる原因として、スマホやPC側に不具合がある場合があります。たまにあるのが、何かの拍子でWi-Fi接続がオフになって無線接続が切れているというケースです。この場合は、Wi-Fiをオンにすれば途切れる状況が解決します。
このほか、スマホやPCの接続機能に故障が生じていることが途切れる原因の可能性もあります。
Wi-Fiに接続している端末が多い
Wi-Fiに接続している端末の数が多すぎる場合、これがWi-Fi接続が途切れたり不安定になる原因となることがあります。Wi-Fiに接続しているデバイス数を気にしたことがある方は少ないかもしれませんが、スマホやPCのほかにもWi-Fi接続している機器はあります。ゲーム機のほか、最近では家電もWi-Fi接続可能な製品があります。
そして、スマホもPCもゲーム機、家電もどんどんWi-Fi接続していくと、接続機器が多すぎてWi-Fi接続が不安定になったり途切れたりすることがあります。Wi-Fiルーターへの接続デバイス数はWi-Fiルーターの性能に依存するので、安価なWi-Fiルーターほど、接続数が増えると不安定になったり途切れたりしやすくなります。
対策は、接続機器を減らすことです。普段使っていないデバイスや機器の電源を落とすことで、接続機器数を減らすことができ、これで途切れる状況の改善が見込めます。また、Wi-Fiルーターの性能が原因ということもできるので、高性能のものに買い替える事でも改善が見込めます。
無線接続環境内に複数の障害物がある
Wi-Fi接続が不安定だったり途切れたりするとき、壁などの障害物が原因の可能性があります。もし、Wi-Fiルーターと無線接続している機器が別の部屋にある場合は、障害物が影響している可能性があります。Wi-Fiの電波の周波数は2.4GHzと5GHzがあり、5GHzを使用している場合に途切れるような事象が起こりやすいです。
というのも、5GHzの電波は壁を通り抜ける際に電波が弱まるからです。それに対して2.4GHzの電波は障害物を迂回する性質があるので、壁の向こう側でも弱まることなく届きます。よって、デバイスのWi-Fi接続設定を5GHzから2.4GHzに変更することで途切れる状況を改善します。
ちなみに、どのSSIDが2.4GHzなのかは、Wi-Fiルーターの説明書を確認しましょう。
Wi-Fi接続が途切れる・不安定な時の対処法【PC編】
ここでは、PCの無線LANのWi-Fi接続が途切れたり不安定になる場合の対処法を説明します。
パソコンの再起動を行う
PCのWi-Fi接続が途切れたり不安定になる際の原因が、動作しているタスクなどのエラーの可能性があるので、まずはPCを再起動してみましょう。再起動により、タスクやキャッシュがクリアされます。その状態で再起動によりフレッシュな状態で無線LANを再接続することにより改善が見込めます。
トラブルシューティングを使って問題解決する
PCには、Windows10、Macにかかわらず、トラブルシューティング機能があります。再起動で改善しない場合は、トラブルシューティング機能を使って原因を確かめ、途切れる状況を改善することができます。
Mac搭載パソコンの場合
MacOSを搭載したPCでもトラブルシューティング機能を使って、Wi-Fi接続の回復を図ることができます。まず、Wi-Fi接続に問題が発生すると、「Wi-Fiステータスメニュー」に「Wi-Fiに関する勧告」が表示されるので、クリックして解決策を確認できます。このほか、「ワイヤレス診断」と「ネットワーク診断」も試してみるとよいです。
Windows搭載パソコンの場合
Windows10にもトラブルシューティングツールが搭載されています。操作方法は、以下のようになります。
操作 | |
1 | スタートボタンをクリック |
2 | 歯車マークをクリックし設定を開く |
3 | 更新とセキュリティをクリック |
4 | トラブルシューティングをクリック |
5 | インターネット接続をクリック |
6 | 「トラブルシューティングツールの実行」ボタンをクリック |
上記表の6までの操作を行い少し待つと、問題が検出されます。起こっていた問題の内容によって対処法が異なります。原因に応じた対処法が示されるので、案内に従って操作を行いましょう。操作を進めると、最後に再起動が行われます。再起動完了後、Wi-Fi接続が回復しているか確認しましょう。
再起動後、いまだ無線LAN接続ができない場合は、途切れる状況の原因は別のところにあります。自身での対処が難しい場合は、メーカーに問い合わせることをお勧めします。
制限付きアクセス状態の場合は電波環境を変えてみる
Wi-Fi接続が途切れたり不安定になるときに、タスクバーの無線LANの表示に黄色の三角のマークがついていることがあります(下記画像)。この表示がある場合は、制限付きアクセス状態になっています。原因はわからない場合が多いですが、トラブルシューティングツールやドライバの更新など、いろいろ試してみましょう。
ただし、今まで問題なく使うことができていたのが、突然、制限付きアクセスになった場合は、ほかの通信機器との混線状態のようになっている可能性があります。この場合は、電波環境を変えてみることで途切れる状況が改善する可能性があります。
Wi-Fi接続が途切れる・不安定な時の対処法【iPhone・Android編】
ここでは、iPhoneやAndroidといったスマホの無線LANのWi-Fi接続が途切れたり不安定になる場合の対処法を説明します。
Wi-Fiと機内モードのオンオフを試してみる
iPhoneやAndroid端末がWi-Fiにつながらないとき、いったん機内モードをオンにして無線LAN機能を無効化し、再度、機内モードをオフにしてWi-Fiにつながるかを試してみましょう。無線LANを再接続する形になるので、Wi-Fiが途切れるのが一時的な問題が原因であれば、これで解決します。
端末の再起動を行う
機内モードのオンオフでも改善しない場合は、iPhoneまたはAndroid端末を再起動してみましょう。いったん電源を切ることにより、キャッシュなどがクリアされます。キャッシュが不具合の原因となっていることが度々あるので、再起動で途切れる状況が改善する可能性は十分あります。
再起動は、iPhoneでもAndroid端末でも、電源を長押しして電源を切り、再度、電源を入れなおすという手順です。注意点として、電源を長押しした後、完全に電源が落ちるのを待つために、30秒くらい待ってから電源を入れなおしてください。
ネットワーク接続を再設定する
再起動を試しても、iPhoneまたはAndroid端末の無線LANがつながらない場合は、ネットワーク接続の再設定を試します。手順は、スマホのWi-Fi設定の画面に行き、まず、つながらないWi-Fiを削除します。つなぎたいWi-FiのSSIDをタップするなどし、パスワードを入力して接続を再設定します。
再設定が終わったら、途切れる状況が改善し、Wi-Fi接続ができるか確認しましょう。iPhoneでもAndroid端末でも、ネットワークの再接続での改善の可能性は比較的高いので、再起動に続き、まず試してみる価値のある対策です。
iPhone端末ではWi-Fiアシスト機能を使わない
iPhone端末の場合、Wi-Fiアシスト機能の影響でWi-Fi接続が不安定になることがあります。これは、Wi-Fiアシスト機能がWi-Fiの電波が不安定な場合に自動的にLTE回線に切り替えてくれる機能です。そのため、Wi-Fiの電波が不安定な場所でiPhoneをWi-Fi接続していると、LTE接続とWi-Fi接続を行ったり来たりする形になり、Wi-Fi接続が不安定になります。
この場合、Wi-Fiアシスト機能をオフにすることで改善が見込めます。オフにする手順は以下です。
操作 | |
1 | 「設定」をタップ |
2 | 「モバイルデータ通信」をタップ |
3 | 「Wi-Fiアシスト」をタップしてオフにする |
これで、不必要な接続切り替えを防ぐことができるので、Wi-Fi接続が途切れたり不安定になる状態の改善が見込めます。
Android端末ではスリープ時のWi-Fi設定を確認する
Android端末の場合、スリープ時のWi-Fi設定を有効にすることで、Wi-Fi接続が途切れたり不安定になったりすることを防げる可能性があります。スリープ時のWi-Fi設定が無効になっていると、スリープ状態になるたびにWi-Fi接続が停止するため、その影響でWi-Fi接続不安定になることがあります。
そのため、スリープ時のWi-Fi設定が無効になっている場合は、これを有効にすることで、Wi-Fi接続が途切れたり不安定になる状態の改善が見込めます。有効にする手順は下記画像の通りで、まず設定アプリを開きます。次に「ネットワークとインターネット」をタップします。そして、「Wi-Fi」をタップし、「Wi-Fi設定」をタップします。
最後に「スリープ時にWi-Fi接続を維持」をタップします。表示された画面で「常に接続」を選択し、設定完了です。
Wi-Fi接続が途切れる・不安定な時のその他の対処法
ここまで、Wi-Fi接続が途切れる・不安定な時のPCまたはスマホ端末側での対処方法を説明しました。ここでは、端末以外での対処法を説明します。
普段使っていない機器のWi-Fi接続を切る
Wi-Fi接続が不安定になったり途切れたりする原因として、Wi-Fiルーターに接続しているデバイスが多すぎることが考えられます。Wi-FI接続可能なデバイスは、PCやスマホのほかに、ゲームやテレビなどの家電製品も含まれます。このように、最近ではWi-Fiルータに接続する機器がどんどん増えていく傾向にあります。
そのため、ルーターの性能によっては、気が付いたらWi-Fiルーターに接続しているデバイス数がルーターの性能の限界に達していることがあります。このような場合は、普段使用していない機器の電源を切り、Wi-Fiに接続しているデバイス数を減らすことで、Wi-Fi接続が途切れたり不安定になる状態の改善が見込めます。
キャリアがauの場合はおまかせWi-Fiモードをチェック
Wi-Fi接続が不安定になったり途切れたりする場合の対策として、キャリアがauの場合に限定されますが、「おまかせWi-Fiモード」をオフにすることで、Wi-Fi接続が途切れたり不安定になる状態を改善できます。おまかせWi-Fiモードは、自宅を出るときに自動的にWi-Fiを自動的にオフにするなど、便利な機能です。
しかしながら、「おまかせWi-Fiモード」の動作の影響で、Wi-Fi接続が不安定になったり途切れたりすることがあるので、うまく動作していないようならオフにすることがおすすめです。操作手順は、Wi-Fi接続ツールの各種設定を開く→自動設定接続→おまかせWi-Fiモードをオフ、の順で操作します。
他の電波の干渉を受けない電波環境にする
Wi-Fi接続が不安定になったり途切れたりする原因の一つとして、ほかのWi-Fiルーターとの電波の干渉があります。最近、無線LANが普及してきていることから、無線LANルーターやアクセスポイントが多くあり、それらの電波が感知されてしまいます。それにより接続が不安定になることがあります。
Wi-Fiの周波数は2.4GHzと5GHzが利用されていますが、2.4GHzの方が干渉が起こりやすいです。そのため、Wi-Fi接続設定の際に5GHzで接続するよう設定することで、Wi-Fi接続が不安定になったり途切れたりすることを防ぐことができます。
5GHzでの接続設定は、Wi-Fiルーターの説明書を確認し、5GHzで接続するSSIDを選択することで5GHzでのWi-Fi接続になります。
プロバイダーで電波障害やメンテナンスがないかを確認
ここまでの手順を試しても改善しない場合は、プロバイダ側に原因がある可能性があります。そこで、プロバイダの公式サイトで工事情報や障害情報を確認してみましょう。工事やメンテナンスが行われている場合、公式サイトで情報が公開されています。もし、工事などでインターネット接続ができない場合は、工事が終わるまで待つことになります。
それでもWi-Fiが途切れる場合はプロバイダのサポートセンターに問い合わせる。
Wi-Fi接続が不安定になったり途切れたりする状況が改善せず、プロバイダの公式サイトにも情報がない場合は、一度、プロバイダのサポートセンターに問い合わせてみましょう。まだ公表されていない障害が起こっていることもあり得ます。また、何か、特別な対処法があるかもしれません。
以上、Wi-Fi接続が不安定になったり途切れたりする状況の改善方法について説明いたしました。原因はいくつかあり、場合によってはプロバイダに問い合わせる必要があることもあります。しかしながら、設定を変更するだけなど、ごく簡単な操作で改善する場合もあるので、Wi-Fiがつながらなくても、焦らずに、改善策を一つずつ試していきましょう。