リーディングリストとは?Safariでの使い方・ブックマークとの違いなど解説!

iPhoneやMacのブラウザ、Safariには「リーディングリスト」という機能があります。いわゆる「後で読む」機能ですが、一般的な「後で読む」とは異なり、オフライン時でも閲覧が可能です。本記事ではこのリーディングリストとはなにかについて、詳しく説明します。

リーディングリストとは?Safariでの使い方・ブックマークとの違いなど解説!のイメージ

目次

  1. 1リーディングリストとは?
  2. 後から読み返すならリーディングリストを活用しよう
  3. リーディングリストとブックマークの違い
  4. 2リーディングリストのiPhoneでの使い方
  5. ページを追加する方法
  6. ページをオフラインで閲覧する方法
  7. 【未読のみ表示】と【すべて表示】の切り替え方法
  8. リーディングリストから削除する方法
  9. 他のデバイスと同期する方法
  10. 3リーディングリストのMacでの使い方
  11. ページを追加する方法
  12. リストの表示・非表示を切り替える方法
  13. ページを削除する方法
  14. オフラインで見たいページをリーディングリストに保存する方法
  15. すべてのページを自動的に保存する設定方法
  16. リストの検索方法
  17. 次のページを読む方法
  18. 既読のページを非表示にする方法
  19. ページの既読・未読の切り替え方法
  20. iCloudの環境設定について
  21. 4リーディングリストの使用上の注意点
  22. オフラインで閲覧できない場合は?
  23. タイムラインのリスト追加はおすすめできない
  24. 5リーディングリストとは圏外でもサイト閲覧ができる機能

リーディングリストとは?

リーディングリストの例

iPhoneやiPad、Macに搭載されているブラウザ、Safariのリーディングリスト機能とは、いますぐ読む気はないけれども後でしっかり読みたい、あるいは一度読んだけれどもまた読み返したい、というWebサイトのページを登録しておく機能です。一般的よくある「後で読む」機能と違って、オフライン状態でも記事を閲覧できるのが大きなメリットです。

また、iCloudで連携することで同期したほかの端末でもリーディングリストを確認できます。そのためiPhoneで追加したページをMacで閲覧したり、反対に自宅のMacで追加したページを通勤・通学中にiPhoneでチェックしたりも可能ですし、Macでリーディングリストから削除したページは、iPhoneのリーディングリストからも削除されます。

後から読み返すならリーディングリストを活用しよう

Safariのリーディングリストは、時間がない時に目を引かれたWebのページを後で読み返したり、iPhoneの画面では小さすぎて読みづらいページをiPadやMacでしっかり読み返したり、逆に移動中にタイトルだけで貯めておいたページをiPhoneで処理するのに便利です。オフライン状態でも利用できるため、飛行機やトンネル内でもWebページを閲覧できます。

リーディングリストとブックマークの違い

ブックマークとリーディングリストのアイコン

Safariにおいてはリーディングリストもブックマークも、後でWebサイトのページを読み返せるということでは同じ機能と言えます。しかし、ブックマークに保存されるのはあくまでもそのページのURLでしかありません。そのためブックマークであとからそのページを読み返す場合は、ネットワークがオンライン状態でなければなりません。

しかし、リーディングリストはブックマークとは異なり、URLのみならずページの内容をも保存するためオフライン状態でもそのページを閲覧可能です。そのため、Wi-Fi接続状態でリーディングリストに登録しておくことで、外ではわざとオフライン状態にして追加したページを閲覧することで、通信量を抑えられます。

また、ブックマークではそのページを毎回読みに行くため、元のページが書き換えられたり消えたりしているとそのページは表示されません。一方、リーディングリストならオフライン状態であれば、以前のページのまま表示されます。ただし、オンライン状態だと、ブックマークでのアクセス同様、元のページにアクセスするのでデータが更新されます。

iPhoneを使う女性

こうして見るとブックマークよりもリーディングリストの方が優れているように感じられますが、このふたつは全然違うものです。ブックマークはフォルダ分けして、分類してWebサイトを自分用に整理するものですし、リーディングリストは後で読み返すための一時的な保存リストです。そのため、リーディングリストは本来空にしておくのがベストです。

なによりも、リーディングリストにページを保存するとiCloudや本体の容量がその分だけ消費されます。あれもこれもとリーディングリストに登録していると、思わぬ容量が使われてしまい、あとで必死に削除する羽目にもなりかねません。

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リーディングリストのiPhoneでの使い方

それでは、まずはiPhoneのSafariにおけるリーディングリストの使い方を説明します。MacのSafariでの使い方は次の章で説明します。

ページを追加する方法

リーディングリストにページを追加するには、まずSafariの画面下中央の「共有ボタン」をタップし、「リーディングリストに追加」を選択します。最初にページを追加する際にはオフライン状態でもページが表示できるようにするかを尋ねられますので、「自動的に保存」を選んでください

iPhoneでのリーディングリスト追加方法

「自動的に保存」を選ぶことで、これ以降追加したページをオフライン状態でも読めるようになります。なお、この機能は「設定」で変更可能です。これについて詳しいことは、「リーディングリストの使用上の注意点」の章の「オフラインで閲覧できない場合は?」の節の「自動保存がオフになっている」の項で説明します。

ページをオフラインで閲覧する方法

リーディングリストに追加したページをオフラインでも閲覧するには、まずSafariの画面下やや右側の「ブックマーク」アイコンをタップします。その上で、画面上部上中央にある眼鏡型の「リーディングリスト」アイコンを選択すると、リーディングリストに追加したページの一覧が表示されます。あとは、その中から読みたいページを選ぶだけです。

iPhoneでのリーディングリスト閲覧方法

【未読のみ表示】と【すべて表示】の切り替え方法

リーディングリストは、基本的には読み終えた段階で削除するなり、ブックマークに登録した上で削除するためのものです。そのため、リーディングリスト上の未読のページのみを表示する機能もあります。リーディングリストの画面左下の「未読のみを表示」をタップすることで、未読のページのみを表示できます

反対に未読のみが表示されている段階で、既読のページも確認したい時には、同じ位置に表示される「すべて表示」を選択します。

iPhoneでのリーディングリスト未読確認方法

リーディングリストから削除する方法

読み終えて不要になったページはリーディングリストから削除します。そうしないとリーディングリストが溢れてしまって必要なページが見つからないばかりか、保存したページでiPhoneやiCloudの容量が圧迫されてしまいます。リーディングリストからページを削除するには、目的のページを左にスワイプし、「削除」をタップするだけ済みます。

iPhoneでのリーディングリスト削除方法

他のデバイスと同期する方法

iPhoneだけでリーディングリストを完結させるのであれば不要な手順ですが、MacやiPadなど、ほかの端末でもリーディングリストを共有するなら、以下の手順でiCloud上のSafariを有効化しなければなりません。

Safariを有効にする手順

ほかの端末とSafariのリーディングリストを同期させるには、まず「設定」を立ち上げ、自分のアカウントを選択します。

iPhoneでのリーディングリスト連携方法01

その上で「iCloud」を選び、「Safari」のスイッチをオン(緑色)にします。

iPhoneでのリーディングリスト連携方法02
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リーディングリストのMacでの使い方

iMacのイメージ

前章ではiPhoneでのリーディングリストの使い方をお伝えしましたが、ここからはMac上のSafariでのリーディングリストの使い方をお伝えします。

ページを追加する方法

MacのSafariでリーディングリストにページを追加するには、まずマウスカーソルをSafariの検索窓(スマート検索フィールド)に持っていきます。すると左端に丸に+の「1ステップで追加」ボタンが表示されますから、これをクリックすればそのページがリーディングリストに追加されます。

Macでのリーディングリスト追加方法

ひとつの記事が複数ページにまたがるようなサイトでは続きのページを示す「2」「3」といったページのリンクをShiftキーを押したままクリックすることで、連続してリーディングリストへ追加できます。

リストの表示・非表示を切り替える方法

リーディングリストを表示させるには、Safariのツールバーの「サイドバー」ボタンをクリックします。

Macでのリーディングリスト表示方法01

すると画面左にリーディングリスト(またはブックマーク)が表示されます。ブックマークが表示された場合には、サイドバーの上部にある眼鏡型アイコンの「リーディングリスト」ボタンを選んでください

Macでのリーディングリスト追加方法02

リーディングリストの表示をやめたい場合には、もう一度「サイドバー」ボタンをクリックします。

ページを削除する方法

リーディングリストから読み終えたページを削除するには、削除したいページを左にスワイプして「削除」をクリックするか、削除されるまでフルに左にスワイプします。

Macでのリーディングリスト削除方法

また、削除したいページを右クリック(またはCtrl+クリック)して「項目を削除」を選択しても可能です。

オフラインで見たいページをリーディングリストに保存する方法

MacのSafariのリーディングリストは、デフォルトではオフラインで読めるように自動保存されません。そこでオフライン用に保存するには目的のページの上で右クリック(またはCtrl+クリック)して「オフライン用に保存」を選択する必要があります。

Macでのリーディングリストでのオフライン用保存方法01

また、オフラインでも読みたいページを左にスワイプして「オフライン用に保存」をクリックしても、そのページは保存されます。

Macでのリーディングリストでのオフライン用保存方法02

すべてのページを自動的に保存する設定方法

前項のように、保存しておきたいページをひとつひとつ処理してくのが面倒ならば、すべてのページを自動的に保存するように設定することも可能です。その場合は、まずメニューバーから「Safari」を選択し、プルダウンメニューから「環境設定…」を選びます

Macでのリーディングリスト自動保存方法01

そして「詳細」タブをクリックして「記事をオフラインで読むために自動的に保存」にチェックを入れます

Macでのリーディングリスト自動保存方法02

リストの検索方法

リーディングリストに後で読むつもりのページが溜まってくると、必要なページを検索で探す必要が出てきます。この場合、ページ一覧の上にある検索フィールドに検索単語を入力して目的のページを探します。検索フィールドが表示されていない場合は、リーディングリストをスクロールさせると上部に検索フィールドを見つけられます。

Macでのリーディングリスト検索方法

次のページを読む方法

リーディングリストはページを切り替える必要はありません。表示されていないページを確認するには、リーディングリストを下にスクロールさせてください。

既読のページを非表示にする方法

iPhone同様、Macでもリーディングリストを「未読のみ」と「すべて」で切り替えられます。既読のページを非表示にして未読のページのみを表示させるには、リーディングリストの最上部にある「未読のみ」のボタンをクリックしてください。

Macでのリーディングリストの未読のみ表示方法

ページの既読・未読の切り替え方法

まだ読んでいないページを既読にしたり、逆に一度目を通した記事を未読にしたりするには、目的のページの上で右クリック(またはCtrl+クリック)して「既読にする」、もしくは「未読にする」を選択してください。

Macでのリーディングリストでの既読・未読切り替え

iCloudの環境設定について

MacのSafariにおけるリーディングリストを、iPhoneなどほかの端末と同期させるには、iCloudでの設定が必要です。そのためには、まず「システム環境設定」を立ち上げ、「iCloud」を選択します。

MacでのiCloud設定方法01

iCloudの設定画面が表示されたら「Safari」の項目にチェックを入れます。

MacでのiCloud設定方法02

これで、iPhoneでもMacでも、リーディングリストが共有されます。

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リーディングリストの使用上の注意点

注意看板

ここまでお伝えしたように、リーディングリストはオフライン状態でもWebページを閲覧できる非常に便利な機能です。しかし、場合によってはオフライン状態でリーディングリストからページを閲覧しようとしても、ページが表示されないことがあります。

オフラインで閲覧できない場合は?

目隠しされた男性

オフライン状態でリーディングリストのページが表示されない場合には、以下のような原因が考えられます。

自動保存がオフになっている

リーディングリストの自動保存がオフになっていると、明示的にひとつひとつのページを「オンライン用に保存」していかなければ、オフライン状態ではそのページを閲覧できません。Macについて「すべてのページを自動的に保存する設定方法」の節で説明したように、iPhoneでも自動保存をオンにすれば、こうした問題を避けることが可能です。

「リーディングリストのiPhoneでの使い方」の章の「ページを追加する方法」の節で説明したように、確認画面で「自動的に保存」を選んでいれば大丈夫ですが、そうでない場合は、まず「設定」を立ち上げ「Safari」を選び「自動的にオフライン用に保存」のスイッチをオン(緑色)にしてください。

リーディングリストの自動保存01

ページの読み込みがうまくいっていない場合

リーディングリストへのページの読み込みには、それなりの時間が必要です。そのためリーディングリストに複数のページを登録して、すぐにオフライン状態になるとそれらのページを読み込めないことがあります。特に、ページを登録したデバイスと異なるデバイスの場合、iCloud経由でページのデータを同期しますから、さらに時間がかかります

そのため、ページの読み込みが終わっていない状態でオフラインになると、リーディングリストのページを閲覧できないことがあります。そんな場合にはページの要約部分に「オフライン表示に対応していません」と表示されるので、もう一度オンライン状態にして再読み込みをする必要があります。

オフラインで読めない状態

キャッシュを削除した場合

リーディングリストに追加されたページの内容は、SafariのiCloud経由でそれぞれのデバイスのキャッシュに登録されます。そのため、Safariのキャッシュをクリアするとリーディングリストの内容も一旦削除されます。そうなると、再びリーディングリストのデータが同期されるまでは、オフライン状態ではリーディングリストの中身を見ることはできません。

タイムラインのリスト追加はおすすめできない

FacebookやTwitterのアイコン

「今時間がないから」といって、FacebookやTwitterのタイムラインをリーディングリストに追加するのはおすすめできません。これらのタイムラインは動的に変化するためオフライン状態ならその時点のものとはまったく違ったタイムラインになりますしオンライン状態なら新たに読み直すのでブックマークを使うのと同じことになります。

FacebookやTwitterのひとつひとつの投稿ならリーディングリストに追加するのも悪くないのですが、こうした動的なタイムラインについてはリーディングリストよりもブックマークに追加することをおすすめします。

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リーディングリストとは圏外でもサイト閲覧ができる機能

外でMacを使うイメージ

以上、お伝えしたようにSafariのリーディングリストは、圏外のオフライン状態や機内モードでも登録したWebページを読める便利な機能です。飛行機に乗ったり、通信量の残高が危うかったりして、オフライン状態でWebサイトのページを読む必要がある場合は、Wi-Fiなどが使えるところでリーディングリストにページを登録することをおすすめします

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この記事のライター
julyten
PDAの頃から携帯機器やPC関係を扱ってきた旧きプロレス愛好家。