スマホバッテリーの寿命と交換費用!電池を劣化させず長持ちさせるには?
スマホの電池の減りが早くなったら、バッテリーの交換が必要な時期かもしれません。ここでは、スマホのバッテリーはいつ、どこで、いくらくらいで交換できるのかについて説明しています。また、バッテリーをなるべく長持ちさせるための方法も併せてご紹介します。
目次
スマホバッテリーの寿命は?
長時間持ち歩くことが多いスマホですが、バッテリーの持ちが悪いと外出時に充電切れを起こしてしまい、連絡が取れない、必要な情報を検索できない、と困ることが多いくなります。生活必需品となったスマホであるからこそバッテリーの寿命を把握しておき、いつでも快適に使えるようにしておくことが重要です。
一般的にスマホバッテリーの寿命は2年と言われています。スマホで使用されているリチウムイオンバッテリーは小型のバッテリーですが、電気出力が高いことが特徴です。一方で、500回の充電で劣化が進み、最大容量の50~70%にまで減ってしまうため、バッテリーの寿命が2年と設定されています。
多くの通信会社は2年契約のため、2年ごとに機種変更していればバッテリーの寿命を迎えることは少ないです。しかし、普段のスマホの使い方によってはバッテリーの劣化が激しくなり、寿命である2年より前に電池の持ちが悪くなります。
スマホの電池パックが劣化する原因
スマホバッテリーの劣化が激しくなり、寿命が短くなる原因として、バッテリーに大きな負荷がかかっていることが挙げられます。バッテリーに負荷がかかっている状態とは、端末内に熱がこもっている状態を指します。下記のような充電をしていると、熱がこもりやすくバッテリーの寿命が短くなります。
・フル充電になっているにもかかわらず充電を続けている
・充電中に動画を見たり、アプリを開いたりしている
・充電の頻度が多い(あまり電池が減っていない状態で充電を繰り返す)
・充電するときにスマホケースをつけたままにしている
スマホバッテリーを交換する方法
2年以上、同一スマホを使用したい場合は寿命を迎えたスマホバッテリーを交換する必要があります。継続して使用しても安全上は問題ありませんが、容量が少なくなっているため長時間の使用は難しくなります。そのため、交換することをおすすめします。
スマホバッテリーの交換はスマホを購入した通信会社(キャリア)または家電量販店等の修理ショップで行ってもらえます。
キャリアでの交換方法
キャリアでスマホバッテリーの交換をお願いする場合、契約時に各キャリアの保証パック等に加入していれば、無償でバッテリーをもらえることがあります。キャリアによって条件は異なりますが、場合によっては寿命を迎える前に交換してもらえるため、電池の持ちが悪くなったと感じた時点で交換することも可能となります。
ここでは、大手キャリア4社の対応についてご紹介します。
docomo
docomoスマホのバッテリーを交換したいときには、「電池パック安心サポート」が適用される場合があります。このサポートは以下の2つの条件を満たしていれば、ポイントを使用して電池パックを交換できるというものです。
・同一FOMA、「Xi」(クロッシイ)機種を1年以上、使用していること
・2014年以降の冬モデルの電池パックを交換したい場合は、「ケータイ補償サービス」に加入していること
1年以上、同一機種を使用していれば適用されるため、バッテリーが寿命を迎える前に交換できます。また、スマホの使用量が多い人は予備としてバッテリーを持っておくと、いざというときに交換できるため、同一機種を1年使ったときには、もらうようにしておきましょう
au
auのスマホバッテリーを交換したい場合、「安心ケータイサポート」に加入していれば無償でバッテリーをもらえる可能性があります。このサポートの中には、「電池パック無料サービス」が含まれており、同一機種を1年以上使用で1個、3年以上使用すればさらにもう1個電池パックをもらえます。
そのため、機種変更を検討するつもりがない、なるべく同一機種を長く使いたい、という場合にはこのサービスはおすすめです。しかし、残念ながら「安心ケータイサポート」は2013年9月で新規加入の受付を終了しているため、2013年9月以降のauスマホユーザーは対象となりません。
SoftBank
ソフトバンクのスマホバッテリーを交換したい場合、「電池パック無料サービス」を活用することによって無償で電池パック1個をもらえる可能性があります。電池パックをもらうためには、以下の条件を満たしている必要があります。
・同一機種を1年以上、使用していること
・「あんしん保障パック」、「あんしん保障パックプラス」、「スーパー安心パック」のいずれかに1年以上加入していること
ソフトバンクも同一機種を1年以上、使用していればバッテリーを無償でもらえるため、バッテリーが寿命を迎える前にもらっておくと安心です。
Y!mobile
格安スマホで知られているY!mobileですが、ソフトバンクと同様の条件を満たせば、無償で電池を1個もらえます。その条件とは以下の2つになります。
・同一機種を1年以上、使用していること
・「故障安心パックプラス」、「故障安心パック」、「故障安心パック-S」のいずれかに1年以上加入していること
Y!mobileは通信費がほかのキャリアと比べて安いにもかかわらず、故障安心パックに加入していればソフトバンクと同様にバッテリーをもらえるため、同一機種を安く長く使用できます。
修理ショップで交換する
大手キャリアでスマホを契約している場合、キャリアの保証パックを使用してバッテリー交換することが可能です。一方で、最近では格安SIMを利用している人も増え、大手キャリアのような保障パックに加入していないパターンも多くなりました。また、大手キャリアで契約していても保障パックを必要ないと判断し、加入していないパターンもあります。
キャリアでのバッテリー交換ができない場合は修理ショップに行ってみましょう。最近では、電気街や家電量販店だけでなく、駅ビルの中にも修理ショップが入っていることがあるため、バッテリー交換をしたいときにすぐに立ち寄れます。
また、キャリアでバッテリー交換をお願いするときは、スマホを1回メーカーに送らなくてはならない場合がありますが、修理ショップではその場でバッテリー交換を行なってくれることが多いため、すぐにスマホを使用できるようになります。
スマホのバッテリーは自分で交換できる?
スマホバッテリーを交換しなくてはならないけれども、ショップに行く時間がない、できるだけすぐにバッテリー交換を終わらせたい(手元に持っておきたい)、バッテリー交換をお願いする費用が高い、という部分がネックとなって、バッテリー交換を先延ばしにしてしまいがちです。
このような問題も、自分でバッテリー交換ができれば、すべて解決できそうに感じる人も多いと思います。ここでは、精密機器であるスマホのバッテリーを自分で交換できるのか、について説明します。
バッテリー交換ができるスマホが減ってきている
ひと昔前に主流だったガラケーでは、バッテリーの劣化が著しかったためバッテリー交換ができる構造になっていました。しかし、最近ではバッテリーの性能が良くなっていること、省電力機能が搭載されていること、の2点からバッテリーの劣化も抑えられるようになってきたため、バッテリー交換しないことを前提としたスマホの生産数が増えています。
そのため、バッテリー交換できるスマホの生産数は年々減少しており、バッテリー交換できるスマホであっても肝心のバッテリーの生産が終了している場合もあります。
自分でバッテリーを交換する方法
バッテリー交換を前提としたスマホの生産数は減少していますが、自分でバッテリーを交換することは可能です。しかし、多くのスマホバッテリーが内蔵型となっているため、バッテリー交換する際にはスマホ内の精密機器に触れないよう細心の注意をしなくてはなりません。
そのため、少しでも不安がある場合は諦めてキャリアまたは修理ショップにバッテリー交換を依頼しましょう。
自分でスマホのバッテリーを交換する場合、まずは新しいバッテリーを用意します。バッテリー交換ができるスマホのバッテリーは、キャリアで購入できるためキャリアの店舗に行く、またはオンラインサイトにアクセスします。バッテリー交換ができないスマホのバッテリーは、Amazonなどの大手通販サイトで購入できます。
通販サイトでバッテリーを購入する場合、「スマホのバッテリー交換キット」という形で、バッテリー交換に必要な道具も一緒に売られていることがあります。キットで購入する場合は大丈夫ですが、通販サイトでバッテリーのみを購入する場合は、「ドライバー」と「オープナーセット」を用意し忘れないようにしましょう。
バッテリー交換をするためには、スマホを分解しなくてはなりませんが、機種によって分解方法や扱い方は異なるため、分解前には必ず同じ機種の分解方法についてネットで検索しましょう。無理矢理スマホの分解を行うと故障の原因となるため、スマホの電源を落とし、落ち着いて作業できる環境でバッテリー交換を行いましょう。
スマホバッテリーの交換費用は?
自分でバッテリー交換ができない場合、メーカーにバッテリー交換を依頼することになります。その際に、気になるのがバッテリー交換の費用です。長年使用していると、バッテリー交換を行うよりもスマホ自体を買い替えた方が費用を安く抑えられる場合があります。
iPhoneの場合
iPhoneの場合、保証に加入していればバッテリー交換の費用は0円で済みます。しかし、iPhoneのバッテリー交換をAppleStoreで行う場合、バッテリーのみの交換ではなく、スマホ本体の交換という形になるため、事前にデータのバックアップをしておく必要があります。
また、保証に加入していない場合はiPhoneのバージョンによってバッテリー交換費用が異なるため、自分が使用しているiPhoneのバージョンをきちんと把握しておきましょう。
Androidの場合
Androidのスマホの場合、バッテリー交換はメーカーに直接依頼するのではなく、キャリアに依頼する形になります。そのため、バッテリー交換の費用はキャリアによって大きく異なってきます。また、Androidのスマホにはバッテリーを取り外せる機種と取り外せない機種があるため、スマホの機種によっても費用は異なってきます。
バッテリーを取り外せる場合
バッテリーの取り外しができるAndroidスマホの場合、バッテリーのみ購入すれば、自分で交換できます。そのため、バッテリー交換にかかる費用はバッテリー代のみとなるため、2,500円~3,000円でバッテリー交換できます。キャリアによっては保証パックに加入していれば、無償で1個もらえるため、その場合の交換費用は0円となります。
バッテリーを取り外せない場合
バッテリーを取り外せないAndroidスマホの場合、バッテリーを交換するためにスマホを分解しなくてはならないため、修理という扱いになります。バッテリー交換したいスマホは1度メーカーに送られることになるため、費用も割高になります。
キャリアによって、バッテリーの交換費用は異なりますが、1万円弱の費用はかかります。
バッテリーを取り外せないAndroidスマホのバッテリー交換の費用は高いですが、auとソフトバンクの場合、特定の保証に加入していて、特定の条件を満たしていれば割安でバッテリー交換できます。保障パックの月額料金が400~500円であることを考慮しても、バッテリー交換費用は安く済みます。
バッテリー交換をする可能性が高い場合は、契約時に保障パックに加入しておくと安心です。
スマホバッテリーを長持ちさせる方法
最近発売されているスマホの多くが、バッテリー内蔵型であるため、バッテリー交換の際は多くの時間と費用が掛かってしまいます。なるべくスマホバッテリーの交換を行いたくない、というのが現状だと思います。ここでは、スマホバッテリーを長持ちさせる方法をご紹介します。これらの方法を実践してスマホを長く使えるようにしましょう。
スマホバッテリーが劣化する原因を避ける
スマホバッテリーが長持ちしなくなる大きな要因は、スマホバッテリーの劣化です。毎日スマホを使用していると、どうしてもスマホバッテリーの劣化は進んでしまいます。しかし、充電しながらスマホを使用しない、充電しすぎない、ということに注意するだけでスマホバッテリーの劣化速度は遅くなります。
劣化が遅くなれば当然、スマホバッテリーは長持ちするため、充電時のスマホの扱い方が重要となります。
スマホの設定を変更する
スマホの消費電力が大きいと当然、バッテリーの消耗も激しくなります。そのため、スマホバッテリーを長持ちさせたい場合は、スマホの消費電力を少なくすることがポイントとなります。スマホバッテリーの消費電力を少なくする方法はいくつかありますが、スマホの設定を変更し、日常の電池使用量を減らす方法が1番簡単です。
スマホバッテリーを長持ちさせるためにできる方法についてご紹介します。すべてを実行できると、バッテリーはより長持ちしますが、使用頻度に合わせて方法を実践するだけでも構いません。
Bluetooth・Wi-Fi・位置情報をオフにする
Bluetooth、Wi-Fi、位置情報はスマホを使用する上で、利用頻度の高い機能です。しかし、これらの機能は常に通信を行なっている状態となるので、消費電力は非常に大きくなります。
バッテリーを長持ちさせるために常にオフにしておく、ということは難しいですが、スマホを使用しない睡眠時など時間を区切ってオフにするだけでも、バッテリーを長持ちさせられます。
機内モードを利用する
機内モードをオンにすると、BluetoothやWi-Fiだけでなく、メールなどのデータ通信も遮断されます。そのため、BluetoothやWi-Fiを1個ずつオフにするよりも、消費電力は少なくなり、よりバッテリーが長持ちしやすくなります。
画面の明るさを調整する
オンオフを設定することが煩わしいと感じる場合、スマホ画面の明るさを調整しましょう。今の画面の明るさよりも少し暗くするだけでも、消費電力は少なくなるため、バッテリーを長持ちさせられます。
スマホバッテリーを交換しよう!
バッテリーの持ちが良いと快適にスマホを使用できます。しかし、日常的に使用しているスマホのバッテリーは劣化していき、充電しても電池の減りが早くなっていきます。快適に長くスマホを使いたいならば、スマホバッテリーの交換はしておきましょう。