LaTeXをMacにダウンロード/インストールする方法!機能や使い方/設定方法を解説!
LaTeX Macの設定や方法や使い方、ダウンロード、インストール方法などをご紹介します。色んな機能もありますので、そちらの使い方や設定方法もあわせてご紹介します。この記事を読んでLaTeX Macについて詳しくなってください。
目次
LaTeXとは
LaTeXとは何でしょう。MacのLaTeXというシステムがどのようなものであるのか、詳しく解説していきます。それに加えて、LaTeXのダウンロードの仕方や設定方法、インストールの仕方など順に紹介していきます。
Texって何?
Texとは、アメリカ合衆国の数学者であるDonald E. Knuth(ドナルド・クヌース)が開発した文書整形システムのことで、その文書システムの技術と同時に芸術をも意味する言葉であるギリシア語のτέχνη(テクネ)からとられTexと名づけられました。
文書整形システム
文書整形システムとは何かご紹介していきます。文書整形の流れをある程度知ってください。まず文書に整形情報を挿入したテキストを作成し、その内容を読み込ませると整形された結果がファイルに出力されると言う流れです。
LaTeXって何?
MacのLaTeXとはレスリー・ランポートにより開発されたテキストベースの組版処理システムです。TeXは組版のために開発された言語でもあります。使用しづらいのもあり、MacのLaTeXでは一般的な文書作成にとても便利な機能になっています。現在主流になっているのが、TeXで組版を行う際にLaTeXが使用されているのです。
バージョンについて
MacのLaTeXのLaTeXのはバージョンがあるのでご紹介していきます。LaTeXには大きく分けてLaTeX2e とLaTeX 2.09という二つのバージョンがあります。 このLaTeX2eとLaTeX 2.09似ていますが別物なので注意しましょう。LaTeXの新版であるLaTeX2εと1995年にはアスキーから日本語版pLaTeX2εが出版されました。
動作環境について
LaTeXの動作環境はお使いのMicrosoft WindowsやMacのUNIXR、様々なOSに対応しています。さらにWindows上でUNIXライクな環境を提供していてる他にもMacOSやモバイルオペレーティングシステムのAndroidOSやIOSなどです。
LaTeXの機能って?
LaTeXについて簡単に説明しましたが、次はLaTeXの機能についていくつかご紹介していきます。
ディストリビューション
TeXおよび関連ソフトをまとめたものを「TeXディストリビュージョン」といいます。これは拡張マクロなどを一式に集めたもののことをさします。TeX LiveはWindowsだけでなく様々なOSで使用することが可能で、日本ではこのTeX LiveやW32TeXというディストリビュージョンが多く使われています。また、MacTeXはTeX LiveをベースにMac OSのために作られたものです。
フリーのオープンソースソフトウェア
オープンソースソフトウェアとはMacのフリーソフトウェアの呼び名です。フリーソフトウェアと聞くと、無料なんだと勘違いする方もいて、確かに無料なのですがこのフリーの意味は、使用する人がどのような目的に対しても実行することを許可し、プログラムの研究や変更したりする自由が認められる条件とされた、コンピューターソフトウェアのことです。
PDFのファイルビューア
MacのLaTeX ファイルの編集は、長い間divというプレビューを使用されていましたが、最近では様々な理由からPDFのプレビューが使用されています。またMacのTexworksやTexstudioの統合環境にはPDF用のビューアが組み込まれています。
文献管理ができる
文献管理ツールというものがあり、Macのオープンソースの文献管理ツールとして、Zotero、JabRefで、このほかにもTex Wiki 内の、BibTeX関連ツール紹介ページにはMicrosoft Windowsで使用可能な文献管理ツールが紹介されていますのでぜひご覧になってみてください。
スペルチェッカーも利用可能
スペルチェッカーで有名なものが、cocoAspellとExcaliburでこのほかに、MacWikiのスペルチェックには、MacOSで使用可能なスペルチェッカーが紹介されています。
MacにLaTexをダウンロード・インストールする方法
LaTeXのついて少し説明したところで、続いてはMacにLaTeXをダウンロード、インストールする方法をそれぞれ詳しくご紹介していきましょう。
LaTeXを使う前の事前準備は?
LaTeXを使う前に、まず事前準備としてHomebrewをインストールしてください。こちらはいろんな場面で使えるのでインストールしておくと非常に便利です。そして、Homebrewをダウンロードしたらターミナルで「$ brew install imagemagick」「$ brew install ghostscript」こちらのコマンドを入力してください。これはLaTeXを使うのに必要なもです。これで事前準備は完了です。
Homebrewをダウンロードしておこう
前記事で出てきたHomebrewをあらかじめダウンロードしておいてください。
自分のOSのTexをダウンロードしよう
MacでLaTeXを使うために「Tex Shop」をインストールしてください。まず、MacTex Downloadをクリックして、MacTex.pkgをダウンロードしましょう。インストールできたら、画面にしたがって進めていきましょう。そして、ダウンロードしたこれらのアプリが増えているのを確認してください。
MacTex 2018を選択してダウンロード
MacTex 2018をダウンロードするには、OS X 10.10 Yosemite 以上のOSが必要になるので注意してください。MacTex 2018はファイルサイズが大きいためにダウンロードサイズは、公式サイトよりミラーサイトからダウンロードしてください。
インストール手順
MacTexのインストール方法をご紹介しましょう。先ほどダウンロードしたMacTeX.pkgを起動します。そのまま画面に従って続けるをクリックしていってください。そうすると、「このソフトウェアのインストールを続けるには、ソフトウェア使用許諾契約の条件に同意する必要があります。」出てくるので同意するをクリックした後、「このコンピュータのすべてのユーザ用にインストール」を選択してインストールをクリックしてください。
そしてパスワードを入力してソフトウェアをインストールをクリックするとインストールが開始されます。インストール自体は簡単ですが、デフォルトでは和文文書を作成するために適切な設定がされていませんので、標準的な日本語ユーザを想定して,(u)pLaTeX + dvipdfmx で和文文書を作成するための設定手順があります。
Xcode Command Line Tools をインストールしよう
続いてXcode Command Line Toolsのインストール方法をご紹介します。Macで開発作業する際に必要なのがXcodeです。とても簡単な方法なのですが、MacのApp Storeのアプリを開き、Xcodeを検索して自分の使っているMacのバージョンにあったものをインストールしてください。これでインストールできます。
tlmgrを使ってアップデートしよう
tlmgrはTex Liveのパーッケージ管理ツールでCommand Lineを使用します。現在の最新版がTex Live2018なので、したがって2018版にアップデートをしてください。そこで今回はtlmgrのコマンド「sudo tlmgr update --self --all」を使い2018版へパスを切り替え環境変数の部分を変更してください。
TLContrib から追加でインストールしよう
続いてTLContribを登録してそこからMac OS、ヒラギノ関連のパッケージをダウンロードします。一行ずつコピーして実行してください。その他の様々な事情で TeX Live には収録されないのですが「パッケージ自体にはライセンスの制約がなく、利用や再配布が自由である」という場合が多いです。
ヒラギノフォントを埋め込もう
ヒラギノフォントを埋め込んだPDFを作成するためにコマンド入力が必要です。またMac OSによって実行するコマンドは変わってくるので注意してください。コマンドの実行ができれば美しいヒラギノフォントを埋め込んだ和文PDFを作成できるようになります。
LaTeX【Mac】の設定方法・使い方
LaTeXのダウンロード、インストール方法についてご紹介してきました。ここからはLaTeXの設定方法と使い方を簡単に詳しくご紹介していきます。
日本語フォントへの設定手順
日本語フォントへの設定方法をご紹介していきます。MacのLaTeXが登場したときには、日本語フォントは本文用明朝体、見出し(強調)用ゴシック体の2種類だけ利用するようになっていました。どの日本語フォントを使用するかはソフトの設定しだいで、PDF に書体を埋め込むことが推奨されて、TeX文書作成段階で書体を設定する使い方がされるようになりました。
GUIアプリケーションの設定手順
インストールするとMacのアプリケーションフォルダにTeXフォルダが作成されTeXフォルダの中のDocs and Spell Utilities、フォルダの中にDocumentsとSpellingとREAD ME FIRST.pdfがあります。そのDocumentsの中にEps-Tiff-Conversion.pdfやREADME-ja.pdf(日本語を扱うための初期設定手順の解説)があります。
MacのGUIアプリの中には様々なアプリが収録されていたり、アプリケーションフォルダの中にTeXフォルダに収められています。そしてMacの文献管理システムやLaTeXiTという単独の数式を他のアプリにコピーするのに便利なソフトウェアがあったり、最初の起動時に最新版へのアップデートを促され、複数のリポジトリを並行管理できるMacOSネイティブのGUIアプリがあります。
BibDeskを設定しよう
MacのBibDesk機能は便利で、BibDeskのスタイルを使うことで論文の使い方にあったスタイルに変換してくれます。さらにBibファイルを作っておくことで、複数のTeXファイルで引用可能になります。まずBibDeskアプリを、アプリケーションフォルダに移動して起動します。
LaTeXiTを設定しよう
Macのデフォルトの出力画像形式は、一般から書き出しフォーマットで選択してSVG形式の画像を出力したい場合は、書き出しフォーマットで選択してSVGを選択し、オプションでpdf2svgを入力しMacPortsでインストール可能です。
LaTeX Shopの設定手順
LaTeX Shopの設定手順についてご紹介していきましょう。
まずTeXShopが最新版であるかどうか確認しよう
まずはTeXShopの設定をする前に、TeXShopが最新版であるかどうか確認してください。メニューのTeXShopでアップデートを選択すると確認することができます。もしMacでのアップデートがうまくいかない場合は公式サイトから最新版のTeXShopをダウンロードしてアプリ内を置き換えてください。
TeXShopって何?
先ほどから出てきているTeXShopとはなんでしょう。TeXShopとはMacOS用の統合環境で、MacTeXには標準で含まれています。基本的な設定では、日本語の組版で一般的な使い方がされているplatexなどを使用するときに適切な環境設定する必要があります。基本的には、環境設定から選択すれば完了です。
TeXShopを更新しよう
TeXShopはMac用統合環境だとご説明しました。その統合環境には、euptex、uplatex+dvipdfmxやeuptex、uplatex+dvips+ps2pdfなどさまざまなプログラムを実行することができます。このプログラムのうちどの使い方をするかで、設定は異なりますが、大まかに三つの設定方法です。
一つ目はTeX Liveに付属のLuaスクリプトを使用する方法。二つ目はTeX Liveに付属のPerlスクリプトを使用する方法。最後にシェルスクリプトを使用する方法です。主にこの三つの使い方です。
TeXShop を日本語に設定する手順
TeXShopを日本語に設定する手順をご説明しましょう。まずTeXShopを起動してください。環境設定を開いて設定プロファイルからpTeXを選択します。OKを押して環境設定を終了してTeXShopも終了してください。これでTeXShop を日本語に設定は完了です。
LaTeXをMacにインストールして美しい文書を作ろう!
LaTeXについてさまざまなインストール方法や、ダウンロードの仕方、LaTeXの使い方などご紹介してきました。加えて関連しているソフトやアプリ、機能についてもご紹介しました。少しでもLaTeXの使い方について知ってもらえたのではないでしょうか。
難しい言葉が出てきたりしますが基本的に画面手順に従っていけば問題ありません。LaTeXは複雑な数式ですが使い方を間違えなければ、美しい文書の作成に非常に向いています。なので、MacにLaTeXをインストールして美しい日本語の文書を作ってみてください。