2019年05月06日更新
Microsoft Remote Desktopの使い方!WindowsとMacの設定方法は?
Microsoft開発したMac向けアプリ、Remote Desktopを使うと、MacでWindowsを遠隔操作することができます。そこで今日はMicrosoft Remote DesktopのWindowsとMadの設定方法と使い方を解説します。
目次
Microsoft Remote DesktopでMacからWindowsを操作しよう!
Microsoft Remote Desktopというアプリを使うとMacからネットワークを経由してWindowsPCを操作することができます。まずはこのMicrosoft Remote Desktopの説明と操作されるWindowsPCの条件や設定などを解説します。
Microsoft Remote Desktopとは
「Microsoft Remote Desktop」とは、Microsoft社が開発したアプリで、スマホやタブレット、PCなど他の端末からWindowsPCを遠隔操作できる機能です。操作される側のWindowsPCの設定の他に、操作する側の端末にはリモートデスクトップクライアントというアプリのインストールが必要です。
このMicrosoft Remote DesktopアプリはiPhone、iPad、Android、Mac、Windows、Linux向けとなっていますが、今回はMacからWindowsPCを操作するための手順の説明となります。
接続先のWindowsPCの条件と設定
接続されるWindowsPCの条件は、①Windowsのエディションが「Windows Pro」または「Windows Enterprise」、「Windows Ultimate」のいずれかであること、②WindowsPCログインパスワードが設定されていること、③リモートデスクトップの接続を「許可」にしていること、の3つとなります。
Windowsをアップグレードする
①のWindowsのエディションですが、一般家庭で使われているWindowsのエディションは「Windows Home」ですので、そのままではリモートデスクトップの接続ができません。そこでWindowsをHomeからProへアップグレードさせる必要があります。(アップグレードは有償です。)
Windows10 HomeをWindows10 Proへアップグレードさせる手順は、「設定」>「システム」>「バージョン情報」の中から「Windowsのエディションをアップグレード」>「ストアへ行く」をクリックします。
Microsoftストアが開きますので「購入」をクリックし、インストール・アップグレードさせます。
Windowsのログインパスワードを設定する
続いて②のログインパスワードの設定です。接続先となるWindowsPCのログインパスワードを設定していない場合は以下の手順で設定します。「設定」>「アカウント」>「サインインオプション」を開きます。「アカウントにパスワードがありません」となっている場合はまだログインパスワードが設定されていない状態ですので「追加」をクリックしてパスワードを設定します。
パスワードを設定すると、これ以降WindowsPCを起動する時に毎回パスワードを入力する必要がありますので忘れないようにしておきましょう。
PCへのリモート接続を許可する
最後③のリモートデスクトップの接続を「許可」にする設定です。「コントロールパネル」>「システムとセキュリティ」を開き、「システム」>「リモートアクセスの許可」をクリックします。
「システムのプロパティ」の「リモート」タブの中にある「このコンピューターへのリモート接続を許可する」に「●」を入れ「OK」で設定は完了です。
Microsoft Remote Desktopでの接続方法
接続される側のWindowsPCの設定が完了しましたので、次は接続する側のMACの設定と、WindowsPCと接続するための手順を説明します。
MacにMicrosoft Remote Desktopをインストールする
MacへのMicrosoft Remote Desktopのインストールは下記リンクより行ってください。今回はMicrosoft Remote Desktop10の設定・使い方を説明します。
「Microsoft Remote Desktop10」では、JISキーボードを認識しないというエラーが起きる場合があります。その場合は下記リンクの「Microsoft Remote Desktop for Mac」をダウンロードしてください。AppStore版に比べてJISキーの認識が安定しています。またこのアプリでは「Command+X、V、C」の操作でカット、ペースト、コピーの操作が可能です。
WindowsPCにリモートデスクトップ接続する
MacにインストールしたMicrosoft Remote Desktopを立ち上げます。
アプリの改善のために今後の使用状況等をマクロソフトに提供してくれるかどうか聞かれていますので、シェアしても良ければ「Yes」を嫌なら「Not now」をクリックしましょう。ただし、協力したくない場合の選択肢はNot nowしかないので、しばらく経つとまた聞かれます。
接続するWindowsPCのコンピューター名かIPアドレスを入力します。この場合、IPアドレスをおすすめします。入力したら「Connect」をクリックします。
接続先のWindowsPCへサインインするユーザー名とパスワードを入力し、「Done」をクリックします。
証明書の検証について確認されます。このまま「Continue」をクリックします。
MacからWindowsPCにリモート接続が完了しました。上の画面がデフォルトの設定です。マウスカーソルを上の方に持って行くと右の画像のようにMacのメニューが表示されます。
Microsoft Remote Desktopの使い方
MacからWindowsPCへのリモートデスクトップ接続が完了したので、次はMicrosoft Remote Desktopの使い方として、画面サイズなどの変更や接続先の編集の方法を説明します。
設定を変更する
先程のリモートデスクトップ接続を閉じた状態が上画像です。Microsoft Remote Desktopの設定変更はこの画面から始めます。
Microsoft Remote Desktopの設定変更に入るには、右クリックしてメニューを表示させ、「Edit」をクリックします。
Microsoft Remote Desktopの設定を変更する画面が開きます。それぞれのタブについて説明していきます。
General
Generalのタブでは接続先のWindowsPCに分かりやすい名前をつけるなど、リモートデスクトップ接続の全般の設定が行えます。
Display
「Display」タブでは、リモートデスクトップ接続したWindoesPCの表示サイズの変更ができます。デフォルトでは、「Start session in full screen」に✔が入っており、前項で説明したようにフルスクリーンでWindowsPCが表示されます。このフルスクリーンでの表示を変更するには、「Start session in full screen」の✔を外し、「Resolution」(解像度)の設定を行います。「1024X768」に設定した場合の画面が、右画像です。
Sound
「Sound」タブではサウンドを無効にするか、Macで再生するか、WindowsPCで再生するかの3つから選択できます。Macでサウンドが必要なら「Play sound on this computer」を選びます。
Local Resources
最後のタブ、「Local Resources」はファイルの共有設定をするタブです。MacからWindowsPCへリモートデスクトップ接続するだけでなく、MacとWindowsPCでファイルが共有できればなお便利ですので、「Local Resources」の使い方について説明します。
今回はフォルダの共有設定をしたいので、まず「Folders」に「✔」をいれてから「+」をクリックし、共有したいフォルダを指定します。
共有が完了すると、WindowsPCのエクスプローラにもフォルダが作成されます。
接続先の編集をする
接続先の編集も「Edit Desktop」から行えます。
リモートデスクトップ接続先を追加したい場合は、PC Nameに追加したいWindowsPCのIPアドレスを入力し、「User Account」の右の上下△▽をクリックして、「Add User Account...」をクリックします。「Add User Account」のウインドウが表示されますのでユーザー名、パスワード、IPアドレスではない表示させたい名前(任意)を入力し「Save」をクリックします。
画面サイズやサウンド、共有ファイルなどはそれぞれ設定する必要がありますが、「Microsoft Remote Desktopの使い方/設定を変更する」で紹介した手順で変更を行います。
接続を終了する
リモートデスクトップ接続を終了する時は、Windows画面の左上にある「赤●」をクリックするか、メニューバーの「Windows」>「Close Connection」をクリックします。
Microsoft Remote Desktopを使ってみよう!
遠隔操作と聞くと難しそうですが、Microsoft Remote Desktopは設定も使い方も簡単で、Mac1台でMacとWindowsを瞬時に切り替えることができ、パソコンの作業効率がとても上がる便利なアプリですので挑戦してみてください。