2024年05月12日更新
iPhoneのストレージの使用容量を確認する方法!使用容量を減らす簡単な方法も解説!
気がつくと足りないのがストレージの空き容量です。iPhoneのストレージとて、その空き容量の呪いからは逃れられません。そこで必要になるのがこまめな空き容量の確認です。今回はiPhoneの使用状況の確認方法から使用容量を減らす簡単な方法までを紹介します。
目次
iPhoneの内部ストレージの使用容量を確認する〜iPhoneから〜
誰しも日頃は、自分のiPhoneの内部ストレージの空き容量については忘れていて、ある日突然「え、もうこんなに使っていたのか」と驚くものです。しかし、Androidとは違って、iPhoneはマイクロSDカードでストレージを増設できませんから、内部ストレージがいっぱいになったら、使用容量を減らすようにして空き容量を作るしか手がありません。
しかし、土壇場で使用容量を減らそうとすると、余裕がなくて失敗したり、削除すべきでないデータを削除したり、時間があれば周辺機器やクラウドにバックアップできたデータを削除せざるを得なかったりと、非常に危険です。そんな事態を避けるためには、日常的に内部ストレージの使用状況を確認する習慣をつける必要があります。
そこで、まずはiPhoneで内部ストレージの使用状況を確認する方法をお教えします。もうすでに空き容量が足りなくなっていて、すぐにデータやアプリを削除したい方は、ここを飛ばして「iPhoneのストレージの使用容量を簡単に減らす方法」へとお急ぎください。
iPhoneの設定アプリから確認する方法
iPhoneで内部ストレージの使用状況を確認するには、「設定」を開いて、「一般」→「iPhoneストレージ」と進みます。すると、最上段の棒グラフが表示されますので、これを見れば一目瞭然です。
iPhoneのストレージの使用状況の見方
最上段には、使用済みの内部ストレージの容量が、全容量とともに表示され、棒グラフでは、その内訳が色付けられて表されます。内訳の詳細は以下の通りですが、使用容量が少ないカテゴリは「その他」にまとめられる場合もあります。
- App……インストール済みのアプリとそのデータ
- 写真……写真App内の写真やスクリーンショット、動画
- メディア……音楽やビデオ、Podcastなどのコンテンツや着信音、アートワークなど
- メール……メールApp内のメールと添付ファイル
- Apple Books……ブックApp内のブックやPDF
- メッセージ……メッセージApp内のメッセージとそれに付随したファイル
- iCloud Drive……iCloud Driveからダウンロードした各種コンテンツ
- その他……システムファイルやソフトウェアアップデート、キャッシュされたファイルやログなど
iPhoneの内部ストレージの使用容量を確認する〜PCから〜
iPhoneの内部ストレージの使用状況を確認するには、PC上のiTunesを使う見方もあります。
PCに接続してiTunesから確認する方法
iPhoneをPCに接続してiTunesを立ち上げ、デバイスとしてiPhoneを選択すると、最下段にやはり棒グラフでiPhoneのストレージの使用状況を確認できます。
iPhoneのストレージの使用状況の見方
iTunesでのストレージの使用状況の見方は、iPhone上での見方によく似ていますが、微妙に違う部分があります。まず、iPhoneでは「使用済み」のストレージ容量が表示されましたが、iTunesでは「空き領域」のストレージ容量が表示されます。
さらに使用状況の分類が、あくまでも音楽や映像を扱うiTunesとしての見方ですので、iPhoneからの見方と少し異なります。
オーディオ……iTunesで扱う楽曲やオーディオPodcast、オーディオブックにボイスメモや着信音
ビデオ……iTunesで扱う映画やミュージックビデオ、テレビ番組
写真……写真App内の写真やスクリーンショット、動画
App……インストール済みのアプリ。iPhone上の見方と違い、コンテンツは「書類とデータ」に回る
ブック……ブックApp内のブックやオーディオブック、それにPDF ファイル
書類とデータ……Safariのオフラインリーディングリストやインストール済みApp内のファイルやコンテンツ
その他……Siriの音声やシステムデータ、それにキャッシュファイルなど
iPhone上で独立した項目として説明したメッセージやメールは、「書類とデータ」に統合されていますのでiTunesでの見方には注意が必要です。
iPhoneのストレージの容量に空きがないとどうなる?
iPhoneの内部ストレージの空き容量が少ない状態で、アプリをインストールしたり、iOSをアップデートしたり、ビデオ撮影したりすると、iPhoneは自動的にストレージの使用容量を減らす動きを取ります。
自動で削除される
とはいえ、いくら使用容量を減らすためとは言っても、手当たり次第にデータやアプリを削除されてはたまりません。しかし、そこは問題ないような削除対象が選ばれています。
削除対象となるもの
iPhoneの自動削除の対象となるのは、再ダウンロードが可能なストリーミング済みの楽曲やビデオ、iCloud Driveからダウンロードされたファイルや、不要になったアプリの一部やキャッシュファイルなどです。不要か、必要なら再ダウンロードできるものばかりですから、削除されても困ることはないので、安心してください。
ただし、これは緊急避難的な作業です。こうした事態が起きたら、すぐに次の章で紹介する方法で、ストレージの使用容量を減らすようにしてください。
iPhoneのストレージの使用容量を簡単に減らす方法
「iPhoneストレージ」では、ただ内部ストレージの使用容量を確認できるだけではありません。この画面から使用容量を減らせます。
おすすめを利用する
最初に利用して欲しいのが「おすすめ」機能です。最初は「非使用のAppを取り除く」と「iCloud写真」のみ表示されていますが、「全てを表示」をタップするとさらに3つの項目が現れます。
それぞれ、その方法でどれだけ使用容量を減らせるのかが記されていますので、それを参考に各項目を選択してください。ただし、「iCloud写真」を選択すると内部ストレージには空きができますが、iCloud Driveの容量は圧迫されます。のちほど触れますが、無料で使えるiCloudは5GBまでですので、この項目の選択には注意してください。
不要なアプリやファイルを削除
前節の「おすすめ」された方法を採るだけでも、使用容量を減らすことはできたはずです。しかし、より空き容量を増やすのであれば、以下の方法を検討してください。
アプリの削除
「おすすめ」の「非使用のAppを取り除く」でもアプリを減らせますが、もっと積極的にアプリを断捨離することでより使用容量が減らせます。アプリを削除するにはふたつの方法があります。一つ目は、削除したいアプリアイコンを長押しして表示される、左上の「×」アイコンをタップする方法です。
二つ目は、「iPhoneストレージ」から削除したいアプリを選んで、「Appを取り除く」もしくは「Appを削除」を選択する方法です。
「Appを取り除く」ではそのアプリのデータは削除されませんので、下図の例では138.3MBしか使用容量を減らせません。その代わりにそのアプリを再インストールすると、すぐに元通りに使い始められます。
一方「Appを削除」だとデータごとアプリが削除されます。そのため倍以上の空き容量が得られますが、アプリの再インストール時には一からやり直しとなります。
ファイルの削除
メッセージやミュージックといったApple製のアプリでは、前項のアプリの削除とは異なり、「iPhoneストレージ」から扱うファイルを削除可能です。たとえば「メッセージ」であれば画面下部の「チャット」を選んで不要な会話を添付ファイルごと削除したり、添付ファイルを選んで削除したりできます。
「ミュージック」の場合も、「すべての曲」を削除したり、アーティスト名やアルバム名、曲名を選んで、それぞれの画面で左スワイプしたり、「編集」をタップして削除する対象を選んで「削除」したりできます。
キャッシュの削除
これ以外にも、Safariのキャッシュを削除して使用容量を減らすこともできます。この場合は「iPhoneストレージ」からではなく、「設定」→「Safari」→「履歴とWebサイトデータを消去」と進み、「履歴とデータを消去」を選択してください。
オンラインストレージの利用
iPhoneの内部ストレージに余裕がなければ、写真などをオンラインストレージに逃がして、内部ストレージに空き容量を作る方法もあります。iPhoneで撮った写真であれば無料で無制限に保存できるGoogleフォトか、iPhoneとの親和性の高いiCloudフォトがおすすめです。
Googleフォト
Googleフォトは1600万画素までの写真であれば、無制限に保存可能です。2019年3月現在、iPhoneの写真は1200万画素止まりなので、無条件にすべての写真をGoogleフォトで保存できます。Googleフォトに写真を転送して、内部ストレージの写真を削除すれば、あなたのiPhoneの使用容量をぐんと減らせます。
また動画も1920×1080ピクセルの1080pのHD動画までなら、無制限に保存可能なので、これもGoogleフォトに移動するといいでしょう。しかし4K動画は使用容量として勘定されますので、気をつけてください。
iCloudフォト
「iPhoneのストレージの使用容量を簡単に減らす方法」の「おすすめを利用する」の項でも軽く触れましたが、iCloud Driveに写真をアップロードする手もあります。ボタン一つで済むのでお手軽なのですが、無料で使えるiCloudの容量は5GBしかありません。遅かれ早かれ月130円の50GBか月400円の200GBの有料プランを利用する覚悟が必要です。
iPhoneのストレージを確認しよう!
先にも記したように、iPhoneのストレージの空き容量がなくなってから慌てて対応するのは非常に危険です。日頃から「iPhoneストレージ」で使用容量を確認しておいて、早めに無駄なアプリやファイルを削除し、なおかつ写真をオンラインストレージに逃がして、内部ストレージに余裕のある状態でiPhoneを利用してください。