2019年07月11日更新
iPhoneのバックアップをPCから外付けHDDに保存![Windows/Mac]
iPhoneのバックアップファイルを外付けHDDに保存する方法を紹介します。Windows/Macでは、iPhoneのバックアップファイルを外付けHDDに直接保存する方法は異なります。紹介する方法を実行してパソコンの容量を節約してみてください。
目次
- 1iPhoneのバックアップを外付けHDDに変更したい!
- ・PCのストレージ容量を大幅に削減
- 2iPhoneから直接外付けHDDにバックアップ保存する方法
- ・「Windows」コマンドプロンプト(管理者)にアクセス
- ・「Mac」ターミナル.appにアクセス
- 3PCに保存済みのiPhoneバックアップファイルを外付けHDDへ移動する方法
- 4iPhoneのバックアップを外付けHDDからPCに戻す方法
- ・Mac・Windowsパソコン内にある「Backup」ショートカットフォルダを一度削除する方法
- ・iTunesを起動してフォルダの場所が正常に変更されているか確認してみよう
- 5「Windows」でiPhoneのバックアップファイルを外付けHDDに移行できない時の対処法
- ・アプリを使って保存場所を外付けHDDに変更する
- 6「Mac」でiPhoneのバックアップファイルを外付けHDDに移行できない時の対処法
- ・復元ソフト「dr.fone」を利用する
- ・「CopyTrans Shelbee」を利用する
- 7iPhoneのバックアップを外付けHDDでやってみよう!
iPhoneのバックアップを外付けHDDに変更したい!
iTunesを経由して、MacやWindowsパソコン本体にiTunesのバックアップファイルを保存している方がほとんどですが、外付けHDDにiPhoneのバックアップデータを直接保存できるのをご存知ですか?
iPhoneのバックアップデータを外付けHDDに保存できるように変更すれば、MacパソコンやWindowsパソコンの故障・盗難・破損があった際に、iPhoneのバックアップデータファイルを安全に保管しておくことが可能です。
PCのストレージ容量を大幅に削減
またMac、Windowsパソコン共によく発生する、内蔵HDDストレージ空き容量問題ですが、iPhoneやiPadのバックアップデータの容量は非常に大きく、Windows、Macパソコンのストレージ容量を大きく圧迫する原因の1つです。
iPhoneのバックアップデータを直接外付けHDDに保存できるように変更しておけば、Mac、Windowsのストレージ空き容量問題に、頭を悩まされることがなくなるというメリットもあります。
このようにiPhoneのバックアップデータを、外付けのHDDに直接保存できるように変更しておけば、複数のメリットがあります。本記事ではWindows、MacでiPhoneのバックアップデータの保存場所を、外付けHDDに変更して直接保存する設定手順を紹介します。
iPhoneから直接外付けHDDにバックアップ保存する方法
iPhoneから直接外付けHDDにバックアップ保存する方法を、Macパソコン・Windowsパソコンそれぞれに分けて手順を紹介します。MacでiPhoneから直接外付けHDDにバックアップ保存する場合は「ターミナル.app」で保存場所を変更します。
WindowsでiPhoneから直接外付けHDDにバックアップ保存する場合は「コマンドプロンプト」にアクセスして保存場所を変更します。事前に外付けHDDにiPhoneのバックアップ専用の空フォルダを作成しておくと便利ですので、試してみてください。
すでにMac、Windowsパソコン上にiPhoneのバックアップファイルを作成済みの方で、バックアップファイルの保存先を外付けHDDに変更したい場合は、次の章に進んでください。
「Windows」コマンドプロンプト(管理者)にアクセス
mklink /d "C:¥Users¥ユーザー名¥AppData¥Roaming¥Apple Computer¥MobileSync¥Backup" "外付HDD名¥バックアップ¥iPhone_backup" |
「Mac」ターミナル.appにアクセス
- MacのFinderを起動して【アプリケーション】フォルダを開いてください。
- 【アプリケーション】ファルダ内にある【ユーティリティ】フォルダを開きます。
- 【ユーティリティ】フォルダ内にある【ターミナル.app】を開いてください。
または「Spotlight」で「ターミナル」と入力して検索するだけで、簡単にターミナルを起動できます。「ターミナル.app」を起動したら下記のコマンドをコピーして、ターミナル.appにペーストしてください。
ls- h /Users/ユーザー名/Library/Application\ Support/MobileSync |
コマンドは間違えやすいので、上記のコマンドをコピー&ペーストすることをおすすめします。また「ユーザー名」はご自身のユーザー名を入力してください。
PCに保存済みのiPhoneバックアップファイルを外付けHDDへ移動する方法
すでにPC内にiPhoneのバックアップデータフォルダが存在している場合は、そのバックアップデータフォルダを外付けHDDにドラッグ&ドロップするだけで、簡単に移動できます。
移動後は自動でバックアップファイルが外付けHDD内のフォルダに保存されますが、PCと外付けHDDを未接続の状態だと、iPhoneのバックアップができないので注意してください。
Windowsの場合は下記手順でiPhoneのバックアップフォルダを検索して、外付けHDDにドラッグ&ドロップしてください。
C:¥Users¥ユーザー名¥AppData¥Roaming¥Apple Computer¥MobileSync¥Backup |
Macの場合は下記手順でiPhoneのバックアップフォルダを検索して、外付けHDDにドラッグ&ドロップしてください。
/Users/ユーザー名/Library/Application\ Support/MobileSync |
iPhoneのバックアップを外付けHDDからPCに戻す方法
iPhoneのバックアップファイルを外付けHDDに移動したあとに、Windows・Macパソコン内に再度保存場所を元に戻すことも可能です。iPhoneのバックアップを外付けHDDからPCに戻す方法は、下記の手順を参照してください。
- Mac・Windowsパソコン内にある「Backup」ショートカットフォルダを一度削除する
- Mac・Windowsパソコン内に、再度「Backup」フォルダを新規作成する
- 外付けHDD内に保存してある「Backup」フォルダ内のデータをすべてコピーして、Mac・Windowsで新規作成した「Backup」フォルダ内にペーストする
- iTunesを起動して正常に「Backup」フォルダが読み込まれるか確認する。
それぞれの手順を詳しく解説していきます。
Mac・Windowsパソコン内にある「Backup」ショートカットフォルダを一度削除する方法
Mac・Windowsパソコン内にある「Backup」のショートカットフォルダを削除する必要があります。この時に外付けHDD内に保存してある「Backup」ファイルを削除しないように注意してください。あくまでもMac・Windowsパソコン内に保存してある「Backup」ファイルを削除してください。
パソコン内に保存されている「Backup」ファイルの検索は、下記の手順で実行します。
「ユーザー」>「ユーザー名」>「ライブラリ」→「Application Support」>「MobileSync」>「Backup」 |
iTunesを起動してフォルダの場所が正常に変更されているか確認してみよう
iTunesを起動してフォルダの場所が正常に変更されているか確認してください。iTunesを起動して画面上部のメニューバーから「iTunes」を選択して「環境設定」をクリックします。
iTunesのウインドウ上に「デバイス環境設定」が表示されるので「デバイス」タブを選択してください。正常に「Backup」フォルダがMac・Windowsパソコン内に移動できていれば、バックアップファイル一覧が表示されます。なお、このページではバックアップファイルを削除することもできるので、覚えておくと便利です。
「Windows」でiPhoneのバックアップファイルを外付けHDDに移行できない時の対処法
これまで紹介した方法を実行しても、iPhoneのバックアップファイルをWindowsパソコンで外付けHDDに移行できない場合は本章の対処法を実行してみてください。
これまで紹介してきた外付けHDDにバックアップの保存場所を設定する方法が、難しいという方も、本章で紹介する対処法を実行すれば、簡単にバックアップファイルの場所を外付けHDDに移動できます。
アプリを使って保存場所を外付けHDDに変更する
「CopyTrans Shelbee」は次の章でも紹介していますが、Windows・Mac両方に対応している、iTunes不要でiPhone・iPadのバックアップ・復元ができるソフトです。「CopyTrans Shelbee」を利用すれば、簡単にiPhone・iPadのバックアップ保存場所を外付けHDDに移動できます。
上記のリンク先から「CopyTrans Shelbee」Windows・無料版ソフトをインストールしてください。
「CopyTrans Shelbee」のインストールが完了したら、「CopyTrans Shelbee」を起動して上部タブメニュー一覧から「ツールボックス」をクリックしてください。
「ツールボックス」画面が表示されたら「iTunesバクアップフォルダ」を左側のメニュータブ一覧から選択します。「移動先」の項目をクリックして、外付けHDDの任意のフォルダを選択して「スタート」をクリックしてください。
データファイルの容量にもよりますが、64GBほどのデータ容量でUSB3.0を利用している場合、10分ほどでバックアップフォルダの移動が完了します。完了したら「OK」をクリックしてください。
WindowsでiPhoneのバックアップフォルダの移動ができない場合は、「CopyTrans Shelbee」を使えば非常に簡単にiPhoneのバックアップフォルダを外付けHDDに移動できるのでおすすめです。
「Mac」でiPhoneのバックアップファイルを外付けHDDに移行できない時の対処法
これまで紹介した方法を実行しても、iPhoneのバックアップファイルをMacパソコンで外付けHDDに移行できない場合は本章の対処法を実行してみてください。
これまで紹介してきた外付けHDDにバックアップの保存場所を設定する方法が、難しいという方も、本章で紹介する対処法を実行すれば、簡単にバックアップファイルの場所を外付けHDDに移動できます。
復元ソフト「dr.fone」を利用する
「dr.fone」はWindows、Mac両方のOSに対応している、iTunes不要型のiPhoneのデータ復元ソフトです。LINEのトーク履歴をiPhoneからAndroidへ移行が可能で、誤ってiPhoneのデータを削除してしまったデータの復元も可能にしてくれる、便利なソフトウェアです。
「dr.fone」を利用すれば、iPhoneのバックアップデータを外付けHDDに移行することが可能です。「dr.fone」のインストールは上記リンク先にアクセスして、「Mac無料版」をインストールしてください。「dr.fone」の詳しい使い方は、下記の「dr.fone」公式ガイドブックページで詳しく紹介されているので参照してください。
「CopyTrans Shelbee」を利用する
続いて「CopyTrans Shelbee」を使って、iTunesのバックアップ場所を自動で変更する方法を紹介します。「CopyTrans Shelbee」は無料で利用できるiPhoneのバックアップ・復元ソフトです。前の章ではWindows版の「CopyTrans」の使い方を紹介しましたが、Macでも「CopyTrans Shelbee」の無料版が利用できます。
iPhoneを機種変更した場合に、LINEなどのトーク履歴も移行してくれるなどの様々な機能もついて、iPhoneのバックアップファイルを簡単に外付けHDDに移動してくれるおすすめのソフトです。
「CopyTrans Shelbee」を上記リンク先からインストールし、インストールが完了したら「CopyTrans Shelbee」を起動して「ツールボックス」をクリックします。
「ツールボックス」画面が表示されたら「移動先」で外付けHDDの保存場所(フォルダ)を選択し「スタート」をクリックしてください。バックアップフォルダの容量にもよりますが、数分でバックアップフォルダの移動が完了します。バックアップフォルダの移動が完了すると下記の画面が表示されるので「OK」をクリックします。
iPhoneのバックアップファイル(フォルダ)に保存場所を、外付けHDDに移動する手順の解説は以上です。
iPhoneのバックアップを外付けHDDでやってみよう!
本記事ではiPhoneのバックアップデータの保存先を直接外付けHDDに保存する変更方法を紹介しました。本記事冒頭でも述べた通り、iPhoneのバックアップデータを外付けHDDに直接保存をしておけば、沢山のメリットがあります。
Mac、Windowsパソコンのストレージ容量の節約や、盗難・破損・紛失時にも外付けHDDに直接iPhoneのバックアップデータをとっておけば安心です。外付けHDDでパソコンのバックアップを取っている方は、外付けHDDのストレージ容量(空き容量)に十分に注意し、この機会にiPhoneのバックアップデータも外付けHDDに保存してみてください。