2019年09月24日更新
iPhoneのモバイルデータ通信をオフに設定するとどうなる?自動リセットやパケット通信との違いについて解説!
iPhoneのモバイルデータ通信をオフに設定した場合のネット状況についてレビューします。モバイルデータ通信をオフにしても電話・SMSは利用できます。また、iPhoneではモバイルデータ通信の統計情報の閲覧が可能ですが、自動リセットの方法についても検証します。
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目次
- 1iPhoneのモバイルデータ通信とは?基本情報を解説
- ・モバイルデータ通信の意味とは?パケット通信との違い
- ・どんな時にモバイルデータ通信をしている?
- 2iPhoneのモバイルデータ通信をオフにしたらどうなる?
- ・携帯電話回線を利用したインターネット接続ができない
- ・Wi-Fiでのネット接続は可能
- ・ネット回線を使わない音声通話・電話やSMSは可能
- ・iPhoneのモバイルデータ通信をオフにするメリット
- 3iPhoneのモバイルデータ通信をオフにする設定方法
- ・iPhoneのモバイルデータ通信をオフにする手順
- ・アプリごとにモバイルデータ通信をオフすることも可能
- 4統計情報のリセットとは?自動リセットはできる?
- ・モバイルデータ通信の使用量を正確に知ることができる
- ・統計情報のリセットの方法
- ・統計情報を自動リセットはできない
- 5iPhoneのモバイルデータ通信を適切にオフして上手に使おう!
iPhoneのモバイルデータ通信とは?基本情報を解説
iPhoneのネット環境を管理する上で、基本的に必要な知識の1つが「モバイルデータ通信」です。PC・スマホ共通のネット環境である「Wi-Fi通信」と違い、「モバイルデータ通信」はスマホなどのモバイル端末でしか利用できない特有のネット環境といえます。
iPhoneで「Wi-Fi通信」を利用する場合は、iPhoneで利用する通信データ容量に対して料金は発生しませんが、「モバイルデータ通信」を利用する場合は、iPhoneで利用する通信データ容量に対して料金が発生します。
「モバイルデータ通信」は利用の仕方・条件・特徴において、「Wi-Fi通信」とは異なる点が多いため、「モバイルデータ通信」について正確に理解することで、iPhoneで利用するネット環境をより効率的に管理できるようになるでしょう。
今回は、そんな「モバイルデータ通信」についての基本的な情報のおさらいと、「モバイルデータ通信」を利用するにあたって役に立つ知識をレビューします。
モバイルデータ通信の意味とは?パケット通信との違い
「モバイルデータ通信」という用語以外に「パケット通信」という用語も頻繁に利用されますが、「パケット通信」とは利用データ容量が有料であること表すために、データ容量単位の意味を持つ「パケット」という単語を使用しているだけであり、意味しているネット環境・機能は同じで、ともにセルラー回線を使用した通信を意味しています。
どんな時にモバイルデータ通信をしている?
「モバイルデータ通信」の利用条件に関しては、インターネットブラウザやアプリを使用しているときに利用される通信モードであると、漠然と理解しているユーザーがいるかもしれませんが、iPhoneで「モバイルデータ通信」の設定をオンにしている以上、バックグラウンドのシステム稼働を含むすべての通信を「モバイルデータ通信」で行います。
そのため、「モバイルデータ通信」利用時は可能な限り不要なシステム・アプリの稼働を抑えることで、利用データ容量(パケット)の節約につながります。
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iPhoneのモバイルデータ通信をオフにしたらどうなる?
「モバイルデータ通信」は、iPhoneで利用するネット環境として主要な通信手段ですが、次に、「モバイルデータ通信」をオフに設定した場合のiPhoneの通信状況についてレビューします。
携帯電話回線を利用したインターネット接続ができない
「モバイルデータ通信」をオフに設定すると、代わりにWi-Fi通信に接続しない限り、インターネットは利用できなくなります。
Wi-Fiでのネット接続は可能
「モバイルデータ通信」利用時は、無線電話回線(セルラー回線)がつながるところであればどこでもインターネットは利用できますが、「モバイルデータ通信」をオフに設定すると、Wi-Fi通信がつながる場所(スポット)で代わりにWi-Fi通信に接続してインターネットを利用できます。
MMS(キャリアがドメインを提供するメールサービス)に関してはキャリアによって若干対応が異なり、ソフトバンクはWi-Fi通信に接続しても「モバイルデータ通信」をオフにしている限り、メッセージを受信できませんが、ドコモとauは「モバイルデータ通信」がオフでもWi-Fi通信に接続すればメッセージを受信できます。
ネット回線を使わない音声通話・電話やSMSは可能
ただし、「モバイルデータ通信」がオフの場合でも、電話回線とSMS(電話番号を使ったショートメッセージ)の使用に関しては支障なくサービスを利用できます。
iPhoneのモバイルデータ通信をオフにするメリット
iPhoneで「モバイルデータ通信」をオンに設定しておけば、無線電話回線(セルラー回線)がつながる範囲内でどこでもインターネットサービスを利用できて便利ですが、敢えてiPhoneで「モバイルデータ通信」をオフにすることで得られるメリットがあります。
データ通信量の節約ができる
iPhoneで「モバイルデータ通信」をオフにすることで得られるメリットとして、まず挙げられるのが、「データ通信量の節約」です。iPhoneはブラウザでホームページを閲覧したり、アプリを利用したりしなくても、バックグラウンドで稼働しているシステムやアプリが常にネット通信を利用しています。
そうしたネット通信による無駄なデータ容量の消費を抑える・制限するのであれば、「モバイルデータ通信」をオフにするのが最も効果的な方法です。
可能な限り「モバイルデータ通信」の利用を制限して、Wi-Fiに接続したときにネット通信を利用するようにすれば、「モバイルデータ通信」(パケット通信)で契約しているデータ容量を効率的に活用できます。
海外でパケット通信を制限できる
海外でiPhoneを使用する際に、「モバイルデータ通信」をオンに設定しておくと、海外のキャリアに自動的につながって(国際ローミング)、結果的に高額でパケット通信を利用することになる場合があります。
設定の仕方にもよりますが、海外でiPhoneを使用する際は、基本的に「モバイルデータ通信」をオフに設定して利用を制限し、Wi-Fi通信を利用するようにした方が賢明です。
特定の時間だけオフにすれば通知などが煩わしくなくなる
また、仕事などの集中したい時間帯で、外部からの通知を遮断・制限したい場合は「モバイルデータ通信」をオフに設定し、Wi-Fi通信とも接続しないことで、外部からの通信アクセスを遮断・制限できます。ネット通信を遮断・制限しても電話とSMSは通じるので、重要な連絡・コミュニケーションには対応できます。
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iPhoneのモバイルデータ通信をオフにする設定方法
次に、iPhoneのモバイルデータ通信をオフにする設定方法を解説します。
iPhoneのモバイルデータ通信をオフにする手順
iPhoneのモバイルデータ通信をオフにする方法には、まず、「設定」→「モバイル通信」まで進み、画面上の「モバイルデータ通信」の項目のトグルをオフに切り替えることで設定を変更できます。
アプリごとにモバイルデータ通信をオフすることも可能
iPhoneのモバイルデータ通信の設定は、アプリごとに行う方法もあります。同じ「モバイル通信」の画面の下方にアプリごとのデータ使用量と設定用のトグルが一覧で表示されているので、任意のアプリのトグルをオフに設定すれば、特定のアプリのモバイルデータ通信をオフ設定できます。
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統計情報のリセットとは?自動リセットはできる?
「モバイルデータ通信」の使用量に関しては、統計情報が閲覧できるようになっており、必要に応じてリセットできます。以下に、統計情報のリセット方法を解説し、自動リセットの設定は可能か検証しました。
モバイルデータ通信の使用量を正確に知ることができる
「モバイルデータ通信」の使用量に関する統計情報は、リセットした時点からの統計になるので、月初や週の初めなどに、リセットすることで、月・週ごとの「モバイルデータ通信」の使用状況が把握できて便利です。
「モバイルデータ通信」の使用量に関する統計情報を閲覧するには、「設定」→「モバイル通信」まで進むと、「モバイルデータ通信」の項目下に全体のデータ使用料とアプリごとのデータ使用料が表示されています。
統計情報のリセットの方法
「モバイルデータ通信」の使用量に関する統計情報をリセットする方法は簡単です。「設定」→「モバイル通信」まで進み、画面を最下段までスクロールします。「統計情報のリセット」というリンクが表示されているのでタップすると統計情報がリセットされ、「モバイルデータ通信」の使用量が「0バイト」に設定されます。
統計情報を自動リセットはできない
基本的に、統計情報の自動リセット機能はiPhoneには装備されていませんが、次項のようにキャリアによって、自動リセット機能に準じたサービスを提供しているキャリアがあるようです。
キャリアによっては自動リセットサービスを提供している場合も
ドコモが提供するiPhoneのサービスでは、iOS 11.3以降、ドコモの月額請求ごとの統計情報を表示できるように設定できます。
設定手順は、「設定」→「モバイル通信」まで進み、「モバイル通信プラン」をタップします。
その後、ドコモのネットワーク暗証番号で認証を行って注意事項に同意すると、契約プラン名・現在のデータ使用量・プランのデータ使用量の上限が表示され、統計情報の項目に「今回の支払請求期間」「前回の支払請求期間」のタプが設定されるので、必要に応じて切り替えて閲覧できるようになります。
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iPhoneのモバイルデータ通信を適切にオフして上手に使おう!
iPhoneのモバイルデータ通信を適切にオフに設定して上手にiPhoneのネット機能を使いましょう。モバイルデータ通信をオフにすると、インターネット通信は利用できなくなるので、機能・サービスが制限されますが、Wi-Fi通信を活用すれば、必要な機能・サービスはWi-Fi通信で済ませられるので、パケット通信のデータ使用量の節約につながります。
「モバイルデータ通信」と「パケット通信」という用語は、基本的に意味しているネット環境・機能は同じです。ともにセルラー回線を使用した通信を意味しています。「パケット通信」は利用データ容量が有料であること意味するために、データ容量単位の意味を持つ「パケット」という単語を使った表現です。
また、iPhoneのモバイルデータ通信は、統計情報を閲覧できるので、必要に応じてリセットすることで、月・週ごとのモバイルデータ通信の使用状況を把握できて便利です。