2019年03月09日更新
iPhoneのGPS機能で相手の居場所を追跡!位置情報の精度を高める方法も解説!
iPhoneを紛失した場合、「iPhoneを探す」機能を使えばGPS機能を使ってiPhoneの位置情報を確認できます。今回は、iPhoneの位置情報を確認するため、GPSの設定方法から「iPhoneを探す」の使い方までをきっちりとご説明します。
目次
- 1iPhoneのGPS機能「iPhoneを探す」とは?
- ・iPhoneの居場所を追跡できる
- ・iPhoneをロックできる
- ・iPhoneのデータを削除できる
- ・音を鳴らせる
- ・電話がかけられる
- ・紛失メッセージを表示できる
- 2iPhoneのGPS機能「iPhoneを探す」を設定する
- ・iCloudにサインインする
- ・「iPhoneを探す」を有効にする
- ・位置情報を有効にする
- 3iPhoneのGPS機能「iPhoneを探す」の使い方
- ・操作方法〜PC〜
- ・紛失したiPhoneを操作する〜PC〜
- ・操作方法〜iPhone〜
- ・紛失したiPhoneを操作する〜iPhone〜
- 4iPhoneのGPS機能「iPhoneを探す」が使えない原因
- ・電源が入っていない
- ・インターネットに接続していない
- ・GPSの不具合
- 5iPhoneのGPS機能の精度を高める方法
- ・Wi-Fiを有効にする
- ・日付と時刻を自動設定にする
- 6iPhoneのGPS機能でiPhoneを探そう!
iPhoneのGPS機能「iPhoneを探す」とは?
単に電話としてだけではなく、個人情報のほとんどすべてを集約して便利に使っているスマートフォンですが、それだけに紛失や盗難は大問題です。新たな機種に買い替えなければならないことによる出費はもちろんのこと、中の情報を自由に利用されたり、カードやSuicaを使われたりするのは凄まじいまでのリスクとなります。
そんな最悪の場合に備えて、iPhoneならGPS機能の「iPhoneを探す」、AndroidならやはりGPSを使った「端末を探す」をいつでも使えるようにしておくべきでしょう。ではiPhoneの場合、「iPhoneを探す」を使うことでどんなことができるのかをお教えします。
もし、現時点でiPhoneが手許になく、すぐにiPhoneを探したい場合は目次より「iPhoneのGPS機能「iPhoneを探す」の使い方」の章へと飛んでください。
iPhoneの居場所を追跡できる
まず一番に挙げられるのが、iPhoneのGPS機能で紛失した・盗難されたiPhoneの居場所を追跡できるということです。どこかに置き忘れたにせよ、誰かに盗まれたにせよ、電源が入っていてモバイル通信なりWi-Fiなりでインターネットに繋がってさえいれば、その居場所を追跡できるということは大きな利点です。
iPhoneをロックできる
こちらも、電源が入っていてモバイル通信なりWi-Fiなりでインターネットに繋がっている、という前提ではありますが、iPhoneをロックできます。その時点では電源が入っていなかったとしても、電源を入れてわずかな時間でもインターネットに繋がりさえすれば、途端にロックされるので安心です。
そうでないと、簡単なパスコードを設定していた場合など、容易に他人にあなたのiPhoneを使われ、内部の情報は元よりApple Payに登録したクレジットカードやSuicaを利用されてしまいます。
iPhoneのデータを削除できる
盗難されたと確信できる場合には、ロックではなくiPhoneのデータを出荷段階にまで完全に削除することも可能です。iPhone自体は返ってきませんが、データの流出による被害はこれで抑えることができます。ただし、こちらもなんらかの形でiPhoneがインターネットに繋がる必要があります。
音を鳴らせる
自分、もしくはほかの人がiPhoneの近くにいても、椅子の陰などに落ちているとiPhoneの居場所がわからないことがあります。そんな場合は音を鳴らすことでiPhoneを見つけやすくできます。
電話がかけられる
「iPhoneを探す」機能を使うまでもないことですが、iPhoneの電話番号に電話をかけることで、前節の「音を鳴らせる」と同じようにiPhoneを見つけやすくできます。また、誰かがすでにiPhoneを見つけていた場合には、その相手と連絡を取れます。相手が電話に出てくれれば、の話ですが。
紛失メッセージを表示できる
「iPhoneを探す」機能を使うことで、iPhoneにロックをかけると同時に、iPhoneを見つけた人にこちらへ連絡してくれるようにというメッセージを表示できます。ただし、相手に悪意があった場合には、連絡先を表示することでさらなる個人情報を与えてしまう可能性もあります。
iPhoneのGPS機能「iPhoneを探す」を設定する
さて、ここまで説明したようないろいろな機能を使える「iPhoneを探す」ですが、この機能でiPhoneの居場所を追跡するにはまずiPhone本体で「iPhoneを探す」が利用できるように設定する必要があります。
iCloudにサインインする
「iPhoneを探す」を設定するには、なによりもiCloudに接続できる必要があります。そのためには、まずホーム画面から「設定」を選び、「[デバイス]にサインイン」をタップして、Apple IDとパスワードを入力しなければなりません。
「設定」を選んだ際に、すでにアカウント名が表示されていれば、iCloudに接続済みなため、このまま次の「「iPhoneを探す」を有効にする」の節に進めます。
「iPhoneを探す」を有効にする
続いて同じ「設定」内から「パスワードとアカウント」をタップします。画面が切り替わったら「iCloud」を選びます。
さらに画面の下のほうにある「iPhoneを探す」を選択し、画面が切り替わったら「iPhoneを探す」と「最後の位置情報を送信」のスイッチをタップしてオン(緑色)にします。これで「iPhoneを探す」機能自体は働くようになりました。
しかし、「iPhoneを探す」機能をGPS機能と連動するようにしておかないと、メッセージを送ったり音を鳴らしたりはできても、居場所は追跡できないままです。
位置情報を有効にする
そこで「iPhoneを探す」機能をGPS機能と連動させます。そのためには三度(みたび)設定を開いて「プライバシー」をタップし、「位置情報サービス」を選びます。
画面が切り替わったら「iPhoneを探す」を選択し、「このAppの使用中のみ許可」をタップします。
これで、以後このiPhoneの居場所を追跡できるようになりました。
iPhoneのGPS機能「iPhoneを探す」の使い方
それでは、実際にiPhoneが見つからなくなった場合に、どうやってiPhoneを探すのかをお伝えします。PCからでも、iPhone、iPad、iPod touchといったiOS端末からでも探すことができますが、IOS端末の「iPhoneを探す」アプリを使うとひとつ便利な機能が使えます。そこで、以下ではPCの場合とiOSの場合を分けて説明します。
操作方法〜PC〜
PCの場合はまずブラウザでicloud.comにアクセスし、Apple IDとパスワードを入力した上でパスワードの右にある「→」ボタンをクリックしてiCloudにサインインします
すると2ファクタ認証(2段階認証)を求められます。もちろん手許にiPhoneはないので認証は不可能ですから、画面左下にある「iPhoneを探す」をクリックします。
画面が切り替わったら、画面上中央にある「すべてのデバイス」をクリックして、表示されるプルダウンメニューから探したいiPhone(もしくはiPad、iPod TouchなどのIOS端末)を選びます。
すると紛失したiPhoneの位置情報がGPSで追跡され地図上に表示されます。
紛失したiPhoneを操作する〜PC〜
「iPhoneを探す」で位置情報を追跡したいiPhoneを指定したら、さまざまな方法でiPhoneを操作します。
サウンド再生
「サウンド再生」を選ぶと、iPhoneからソナー音(「設定」→「サウンドと触覚」→適当な通知音→「鍵」のサウンド)がかなりの大音量で鳴り響きます。もう一度「サウンド再生」をクリックするか、iPhone本体側でロックを解除するまではソナー音が繰り返されるので、もし盗難されていて相手がロック解除できない場合は周囲に注目されるはずです。
サウンドを再生している間のiPhoneには下図のように「「iPhoneを探す」アラート」と表示されます。
盗難や紛失に至らずとも、家の中や車の中でどこにiPhoneを置いたかわからなくなったときなどにも「サウンドを再生」は便利に使える機能です。
紛失モード
「紛失モード」では、iPhoneをロックした上でロック画面上に連絡先と連絡を取ってくれるように伝えるメッセージを表示できます。そのためにはまず「紛失モード」を選択します。
すると右上のポップアップウインドウの内容が切り替わるので、連絡先の電話番号を入力して「次へ」を選びます。
さらにiPhoneの画面に表示するメッセージを入力し「完了」を選択します。
すると、iPhoneがロックされ、画面上にメッセージが表示されて入力した電話番号に電話をする以外のことができなくなり、紛失したiPhoneを拾った人が電話を掛けてきてくれるのを待つことになります。
iPhoneを消去
「サウンド再生」しても「紛失モード」にしても反応がなく、追跡しているiPhoneの居場所が順調に移動していくようであれば、盗難された可能性は高まります。もし、盗難されたと確信できるのであれば、「iPhoneを消去」をクリックしてiPhoneの中の情報を破棄してください。
「iPhoneを消去」すると、当然のことながら「iPhoneを探す」の設定やApple IDも消去されますので、位置情報による追跡もできなくなります。そのため確認画面が表示されるので、それでもいいのであれば覚悟を決めて「消去」ボタンをクリックしてください。
日本国内であれば、ここまで至らずともiPhoneが返ってくる可能性は高いのに比べ、海外の場合はまず返ってくる可能性はありません。海外では早めに「iPhoneを消去」することをおすすめします。
操作方法〜iPhone〜
続いてはiPhone(iOS端末)から「iPhoneを探す」場合です。機種変更前に使っていたiPhoneや、iPadやiPod Touchを持っていたり、友人・家族からiPhoneを借りられたりするのであれば、この方法を採ってください。
まずホーム画面から「iPhoneを探す」アプリを立ち上げ、紛失したiPhoneのApple IDとパスワードを入力して「サインイン」をタップします。すると画面下から選択画面が表示されますので探したいiPhone(もしくはiPad、iPod TouchなどのIOS端末)を選びます。
すると紛失したiPhoneの位置情報がGPSで追跡され地図上に表示されますので、画面下の「アクション」を選択します。するとPCの場合と同じく紛失したiPhoneを操作できる画面に移行します。
紛失したiPhoneを操作する〜iPhone〜
「iPhoneを探す」で位置情報を追跡したいiPhoneが指定できたら、さまざまな方法でiPhoneを操作します
サウンドを再生
「サウンドを再生」を選ぶと、紛失したiPhoneからソナー音(「設定」→「サウンドと触覚」→適当な通知音→「鍵」のサウンド)がかなりの大音量で鳴り響きます。「「iPhoneを探す」アラート」のポップアップウインドウの「OK」をタップするか、紛失したiPhone本体側でロックを解除するまではソナー音が繰り返されるので、もし盗難されていて相手がロック解除できない場合は周囲に注目されるはずです。
サウンドを再生している間のiPhoneには下図右端のように「「iPhoneを探す」アラート」と表示されます。
紛失や盗難ではなくとも、iPhoneをどこに置いたかわからなくなったときなどにも使える便利な機能です。
紛失モード
「紛失モード」では、iPhoneをロックした上でロック画面上に連絡先と連絡を取ってくれるように伝えるメッセージを表示できます。そのためにはまず「紛失モード」を選択します。すると確認画面に切り替わるので「紛失モードをオンにする…」をタップします。さらに画面が切り替わったら、連絡先の電話番号を入力して「次へ」を選びます。
さらに紛失したiPhoneの画面に表示するメッセージを入力し「完了」を選択すると、紛失したiPhoneがロックされます。そして、下図右のように画面上にメッセージが表示されて入力した電話番号に電話をする以外のことができなくなり、紛失したiPhoneを拾った人が電話を掛けてきてくれるのを待つことになります。
iPhoneを消去
「サウンド再生」しても「紛失モード」にしても反応がなく、追跡しているiPhoneの居場所が順調に移動していくようであれば、盗難された可能性は高まります。もし、盗難されたと確信できるのであれば、「iPhoneを消去」をタップしてiPhoneの中の情報を破棄してください。
「iPhoneを消去」すると、当然のことながら「iPhoneを探す」の設定やApple IDも消去されますので、位置情報による追跡もできなくなります。そのため確認画面が表示されるので、それでもいいのであれば覚悟を決めて「消去」ボタンをタップしてください。
日本国内であれば、ここまで至らずともiPhoneが返ってくる可能性は高いのに対し、海外の場合はまず返ってくる可能性はないため、早めに「iPhoneを消去」することをおすすめします。その上で現地の警察から盗難証明書をもらって、あとは海外旅行保険やクレジットカード付帯の保険で保険金を貰うことを考えましょう。
探しているiPhoneへのナビ
PCと異なり、IOS端末からは紛失したiPhoneの居場所に向けてのナビゲーションが行えます。「車」アイコンをタップすると、紛失したiPhoneの居場所に向けてのルートが表示されます。また、通常の地図のナビと同様に「交通機関」を選択すれば電車やバスでのナビが表示されます。
「紛失モード」などで紛失したiPhoneの発見者と連絡が取れた場合などは、このナビでiPhoneの居場所へと向かうことができます。
iPhoneのGPS機能「iPhoneを探す」が使えない原因
以上でお伝えしたように便利極まりない「iPhoneを探す」ですが、設定さえしていれば常に使えるというわけではありません。
電源が入っていない
紛失したiPhoneの電源がオフになっていたり電池切れになったりしていると、その時点のiPhoneの位置情報を得ることはできません。最後の位置情報が「××分前」などというラベルとともに表示されます。
インターネットに接続していない
前節と同様、通信圏外だったり機内モードになっていたりしてインターネットに繋がっていない場合も、「iPhoneを探す」ではリアルタイムの位置情報を取得できません。最後の位置情報を頼りにしつつ、いずれインターネットに接続されるときを待つことになります。
GPSの不具合
GPSの調子が悪いと情報精度が落ちて、iPhoneの居場所の表示がおかしくなる場合があります。紛失してからでは手遅れですので、そうならないために日頃からGPSの精度を確認してください。
コンパスの調整を有効にする
GPSの精度を上げるためには、まずコンパスの調整を行います。「iPhoneのGPS機能「iPhoneを探す」を設定する」の章でも紹介したように、「設定」→「プライバシー」→「位置情報サービス」と進み、「システムサービス」から「コンパスの調整」をオン(緑色)にします。
これでGPSの精度は一歩向上します。
iPhoneを再起動する
それでも位置情報を確認してGPSの精度が出ていないようであれば、いったんiPhoneの電源を落として再起動させてください。電源を切る方法は、iPhone 8以前の機種とiPhone Xシリーズでは異なります。
- iPhone Xシリーズ……右側面の電源ボタンと左側面の音量スイッチ(の上下どちらか)の同時押しで電源オフスイッチを表示させられます。
- iPhone 8以前の機種……右側面、もしくは上部の電源ボタンの長押しで電源オフスイッチを表示させられます。
電源オフの後に改めて電源ボタンの長押しでiPhoneを起動させると、GPSの精度が改善されている場合が少なくありません。
iPhoneのGPS機能の精度を高める方法
iPhoneのGPSの精度に難がある場合は、そのまま「iPhoneを探す」をうまく利用できなくなりますので、以下の方法を使って精度を向上させてください。
Wi-Fiを有効にする
まず、「設定」→「Wi-Fi」で表示される「Wi-Fi」画面で「Wi-Fi」のスイッチをオン(緑色)にするか、コントロールセンターの「Wi-Fi」ボタンをオン(青色)にしてください。その上で「設定」を立ち上げ、から「プライバシー」を選択し、「位置情報サービス」を選びます。
一番下にある「システムサービス」を選び、「Wi-Fiネットワーク」のスイッチをオン(緑色)にします。
これでWi-Fiによる位置情報も追加され、GPSの精度がアップします。
日付と時刻を自動設定にする
GPSの精度を上げるには、iPhoneの時刻情報が正しいことが必要です。時刻が間違っていると、GPSの位置から逆算したiPhoneの位置がズレてしまうためです。正しい時刻を認識するためには、まず「設定」を立ち上げ、「一般」をタップし、「日付と時刻」を選択し、「自動設定」スイッチをオン(緑色)にします。
これでiPhoneは正しくGPSの情報を利用できるようになりました。
iPhoneのGPS機能でiPhoneを探そう!
以上でお伝えした手段を使い「iPhoneを探す」を利用することで、紛失したiPhoneが無事見つかることをお祈りしております。
なお、まかりまちがっても、この手段を悪用して家族や友人のApple IDを使って相手の居場所を調べる、などということはしないでください。そういう場合には「友達を探す」という機能がありますから、これを利用して平和に相手の居場所を見つけてださい。