iPadを強制的に初期化する方法！リセットできない原因と対処法も解説！

iPadを強制初期化する前に、iPadが起動できる状態であれば事前にバックアップを取ってく必要があります。必須ではありませんが、万が一の時のためにバックアップを取っておかなければ、失ったデータファイルは戻ってきません。iPadのバックアップは主に「iTunes」「iCloud」いずれかの方法で作成します。

iTunesでiPadのデータファイルのバックアップを作成する方法は非常に簡単で、iPadとiTunesがインストールされているパソコンとはライトニングケーブルで接続するだけです。

iTunes（PC）とiPadをライトニングケーブルで接続したら、iTunesを起動して「概要」タブから「バックアップ」項目から「このコンピューター」を選択して「今すぐバックアップ」をクリックしてください。iPadにバックアップデータを復元する方法は下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

iCloudはクラウドストレージサービスですので、ネット通信が接続できない場所、ネット通信環境が不安定な場合はバックアップができないことがあります。ネット通信環境を確認してからiCloudのバックアップを実行してください。

また、iCloudのストレージ容量が不足している場合は、データのバックアップが実行できません。iCloudにバックアップを取る前に、iCloudの空き容量やネット通信環境を確認してからバックアップを実行してください。

 

最初にiCloudのストレージ空き容量を確認してください。iCloudのストレージ空き容量の確認方法は下記の手順を実行してください。
1.iPadの「設定」>「ユーザー名（Apple ID）」をタップしてください。
2.表示されるメニュー一覧から「iCloud」を選択します。
3.「容量」項目の「iCloud」または「ストレージを管理」をタップしてください

iCloudのストレージ容量を確認したら、iPadでどれほどのストレージ容量を利用しているかを確認します。下記の手順を実行してください。
1.iPadの「設定」>「一般」をタップしてください。
2.表示されるメニュー一覧から「デバイスストレージ」を選択します。

iCloudのストレージ容量に問題が無ければ、iPadのバックアップを開始します。iCloudのストレージ容量が不足している場合は、下記のリンク先にアクセスして、iCloudの有料プランの購入方法を確認してください。

iPadのバックアップを作成する場合は、iPadで下記の手順を実行してください。

1.iPadを起動して「設定」アプリを開いて、メニュー一覧最上部表示されている「Apple ID（ユーザー名）」をタップします。
2.表示されるメニュー一覧から「iCloud」を選択します。
3.「iCloudバックアップ」のスイッチをONにして「今すぐバックアップを作成」をタップしてください。

続いて、本章ではiPad単体で工場出荷状態に強制初期化（リセット）する方法を紹介します。iPad単体で工場出荷状態に初期化する方法は、iPadの「設定」＞「一般」＞「リセット」と進んでください。

続いて、表示されるメニュー一覧から「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップしてください。

iPad単体で工場出荷状態に初期化する手順の解説は以上です。次の章ではPCを使ったiPadの初期化方法を解説します。iPad単体でiPadの初期化が出来ない場合は、次の章に進んでください。

iPadの電源が入らないなど、iPad単体で工場出荷時の状態に強制初期化できない場合は、PCにiTunesをインストールして、強制的にiPadを初期化します。強制初期化方法には「リカバリーモードを使ったiPadの初期化」「DFUモードを使ったiPadの初期化」の2通り方法があります。

本章では「リカバリーモードを使ったiPadの初期化」と「DFUモードを使ったiPadの初期化」の手順を解説していきます。前の章で紹介したiPad単体での初期化が出来ない場合は、本章で紹介する強制初期化方法を実行してください。

iPadを初期化する前に、PCにiTunesをインストールしておく必要があります。PCにiTunesがインストールされていない場合は、下記のリンクにアクセスしてiTunesをインストールしてください。iTunesは無料のフリーソフトウェアです。

ホームボタンがない「iPad Pro 11-inch」「iPad Pro 12.9-inch」でリカバリーモードを起動して初期化する方法を紹介します。まずは、iPad ProをPCと接続しiTunesを起動してください。

iTunesとiPad Proを接続したら「音量アップのボタン」を押してすぐに放します。続いて「音量ダウンのボタン」を押してすぐに放します。最後にiPad上部にある「電源ボタン」を「リカバリーモード」が起動するまで長押ししてください。

「リカバリーモード」が起動したら、iTunesに下の画面が表示されるので「アップデート」をクリックしてください。

「アップデート」の実行では、iPad内のデータは削除されませんが、「アップデート」をクリックしてもiPadの電源が入らない場合は、「復元」を選択する必要があります。「復元」をクリックすると、iPad内のすべてのデータが削除され、iPadが初期化されます。

それ以外のiPadで初期化する方法は、iPadとiTunesをライトニングケーブルで接続し「電源ボタン」と「ホームボタン」を同時に長押ししてください。「リカバリーモード」が起動したら「アップデート」をクリックしてください。

リカバリーモードでiPadを工場出荷時の状態に初期化（リセット）する方法の解説は以上となります。リカバリーモードでもiPadの初期化が出来なかった場合は、次の項目で「DFUモード」を使ったiPadの初期化方法を確認してください。

リカバリーモードでiPadを初期化できなかった場合は、「DFUモード」を起動してiPadを初期化します。「DFUモード」を実行するとすべてのデータが削除されます。バックアップを取っていなければ、データ復元ができないので注意してください。iPadのデータバックアップのやり方は前の章を参照してください。

また「DFUモード」はAppleから公式に公表されている初期化方法ではないので、DFUモードでiPadを起動し、iPadに何らかの問題が発生した場合は、Appleの保証が受けられない可能性があるので、自己責任で実行してください。「DFUモード」でiPadを初期化する方法は、下記のリンク先で詳しく解説しているので参考にしてください。

PCを持っていない人は上記の方法でiPadの初期化ができません。その場合は、知人や家族のPCにiTunesをインストールして初期化するか、全国のApple Store直営店舗、Apple正規サービスプロバイダまでiPadを持参して初期化してください。下記のリンク先にアクセスすれば、全国のApple Store直営店舗、Apple正規サービスプロバイダを確認できます。

これまで紹介してき初期化の方法を実行しても、iPadが初期化されない場合の対処方法を紹介します。

iPadの初期化が出来ない場合は、「iPadを探す」が有効になっている可能性があります。「iPadを探す」が有効になっていると、iPadの初期化ができないので注意してください。「iPadを探す」を無効化して初期化する方法を紹介していきます。

「iPadを探す」をオフにする方法は、iPadの「設定」を起動して「Apple ID」をタップし、「iCloud」を選択してください。

「iCloud」画面が表示されます。表示されているアプリメニュー一覧から「iPadを探す」をタップしてください。

「iPadを探す」のスイッチをOFFに切り替えてください。この際に「Apple ID」と「パスワード」入力画面が表示されるので、「Apple ID」と「パスワード」を入力して、「iPadを探す」をOFFに切り替えます。「iPadを探す」をOFFにする手順説明は以上となります。

「iPadを探す」をOFFにした状態で、再度本記事で紹介したiPadの初期化方法を実行してください。

iPadの強制初期化方法を紹介しました。iPadに何らかの問題が発生した時に、iPadの強制初期化は有効的な対処方法となります。本記事で紹介したiPadの初期化方法をマスターして、いざという時のために備えておきましょう。