dTVとdアニメストアの違いは?アニメのラインナップやおすすめ作品は?
dTVとdアニメストアは同じdocomoの動画配信サービスということで混同されがちですが、内容が大きく違う別サービスです。dTVユーザーならdアニメストアを利用できるのでは、などと勘違いしているあなたに、二つの違いとそれぞれのメリットをお教えします。
目次
dTVとdアニメストアの違いは?
紹介文でも触れましたが、同じの動画配信サービスであっても、dTVとdアニメストアは全然違います。
ついついdアニメストアはdTVの付属サービスのように感じがちで、dアニメストアのサービスを期待してdTVを契約しては大変なことになります。もっとも普通は31日間の無料試用期間に自分の勘違いに気づくので、大きな問題には至らないでしょう。
この二つの違いは大ざっぱに言えば、
- dTV……ショッピングモールのように映画・ドラマ・アニメ・音楽PV・オリジナルのBeeTVといった各種動画が取りそろえられた動画配信サービス
- dアニメストア……アニメショップのようなアニメ関連専門の動画配信サービス
となります。そのためdTVは、アニメショップのようなdアニメストアに比べて、アニメの本数は少ないのが実情です。もちろん、逆にdアニメストアでは、アニメ関連以外の作品は少ないどころか皆無の有り様です。
dTVの魅力
dTVの魅力は、18ジャンル、12万を超える大量のコンテンツにあります。
特に海外発の配信サービスに比べると国内のコンテンツに強く、海外のドラマにさほど興味がないのであれば、コストパフォーマンスに優れたdTVは最大のおすすめサービスと言えます。
また、見逃されがちですがdTVのオリジナルコンテンツであるBeeTVにも見るべき作品が数多くあり、少ないアニメのラインナップの穴を埋め、dTVの魅力の一端を担っています。
dアニメストアの魅力
一方、dアニメストアの魅力は、新旧のアニメを約2,000作品、見放題で楽しめる点にあります。
特に新作アニメの多くがフォローされているので、深夜の放送時刻に自分を合わせる必要もなければ、タイミングが合わないからといって見逃すこともないのが大きなメリットです。
また第1話を見て、あるいは見なくて切った作品が1クールの中盤辺りから人気になり出した場合も、dアニメストアで第1話から見直すことで、話題に追いつくことが容易なのも嬉しい点です。
ましてや放映されるアニメの少ない地域にお住まいでないアニメファンならば、dアニメストアはおすすめどころか、これなしでは生きていけないレベルでしょう。
dTVとdアニメストアの比較
dTVとdアニメストアを比べれば、総合力のdTVと一点突破のdアニメストアと見ていいでしょう。
サービス | 月額 | 作品数 | ジャンル |
dTV | 500円(税抜) | 12万超 内アニメ477 |
映画・ドラマ・アニメ・音楽PV・漫画 |
dアニメストア | 400円(税抜) | 約2,400 | アニメ・2.5次元舞台・声優番組・アニソン |
あらゆる種類の作品が楽しめるdTVですが、ことアニメのラインナップとなるとファミリー向けと新作アニメに絞られている印象です。一般的なアニメファンがこのラインナップに満足することはないでしょう。
一方のdアニメストアは、アニメに関しては新旧取りそろえた充実のラインナップです。
見逃せないのが、『刀剣乱舞』や『ヘタリア』、『テニミュ』などの2.5次元舞台のミュージカルやAnimeloやANIMAX MUSIXといったアニソンイベントも配信されていることで、こちらのファンならこれを見るためだけにdアニメストアに加入しても良いレベルです。
もっともこれらのファンなら、すでにBlu-rayにお布施を払い済みかもしれません。
dTVとdアニメストアのラインナップ
dTVとdアニメストアでは、ラインナップに大きな違いがあります。
ラインナップ
冒頭に記したように、ショッピングモールとアニメショップの品揃えを比べるようなものですから、この違いにはあまり意味がありません。
しかし、自分が観る、あるいは子供に見せるのであればどちらがいいのか、を迷っているのであれば、以下に説明する二つのサービスの違いを参考にしてください。
深夜アニメ
ほぼ1クール13本で完結する、深夜に放映される作品です。
dアニメストアの得意とするジャンルで、それに比べるとdTVのラインナップは特に旧作において大きく劣ります。しかし新作であれば良い戦いができますし、まれにdTVにしかない作品もあります。
dアニメストアでは、ページの一番上に24時間以内に更新された作品が"現在放映中のアニメ”として表示され、さらに”2018年秋アニメ”のようにリンクが張られているので、新作深夜アニメをすぐに見つけられます。
このジャンルでは、dアニメストアがおすすめです。
一般アニメ
ここでは深夜と週末の朝に放映されるものを除いたアニメを指します。
現在ではかなり作品数が減ってしまいましたが、『ワンピース』『ドラゴンボール』『あしたのジョー』など過去の名作のほとんどがこのジャンルに含まれます。
新旧の作品がたっぷり観られるdアニメストアがおすすめです。
キッズアニメ
キッズアニメは10歳未満を対象とする作品です。
dアニメストアなら”キッズ"で、dTVなら”キッズ””アニメ”で検索すると、それぞれ69本、231本が表示されます。
お子様に見せるのであれば、dTVがおすすめです。
dアニメストアのアニメジャンルは細かい
dアニメストアのアニメのジャンル分けは14種類にも及びます。かといってその分ジャンル内のアニメの本数が少ないわけでもなく、それぞれ数百本は当たり前、"SF/ファンタジー”に至っては1,000本を超えます。こうなるとジャンル分けはこれでも少ない可能性が高まります。
もちろん作品はジャンルをまたいで重複して登録されていますから、カッコ内の本数を単純に合計するわけにはいきませんが、次の節で紹介するdTVの少ないジャンル分けと見比べるとため息が出そうになるでしょう。
dTVのアニメジャンルは2種類と少ない
dTVのラインナップはジャンルの”アニメ”で確かめると”アニメ映画”と”TVアニメ”の2種類と少ないのがわかりますし、本数も表示されていません。それでも検索やキーワードで確かめると以下の本数が判明しました。
ジャンル | 本数 | 備考 |
アニメ映画 | 149 | "アニメ""映画”で検索 |
アニメ | 350 | ”アニメ”キーワードの表示 |
キッズアニメ | 231 | ”キッズ””アニメ”で検索 |
”TV””アニメ"で検索すると541作品が表示されますが、これには”アニメ映画”も含まれていました。また”アニメ”のキーワードでは主に映画版が並び『トムとジェリー』のようなキッズアニメも含まれているので、TVアニメを表しているわけではないようです。
この少ないジャンル分けでは実質役には立たないので、dTVでアニメを観るなら基本は作品名をピンポイントで検索して見ていくしかないでしょう。
また最大の作品数を表示する541本に対し、キッズアニメが231本ということは、そのほかの深夜アニメや一般アニメが少ないということを意味します。この少ない深夜・一般アニメのラインナップに満足できるアニメファンは非常に少ない、いやほとんどいないと言えるでしょう。
dTVとdアニメストアのおすすめアニメ作品
dTVとdアニメストアの違いについて述べてきましたが、それでは具体的にはそれぞれでどんな作品が見られるかを紹介します。
dTVのおすすめアニメ作品3選
dTVから紹介するのは、
- いかにもdTVならではの作品『名探偵コナン』
- 意外に新作アニメにも強いことを示す『転生したらスライムだった件』
- 旧作も少しはフォローしていることを示す『ルパン三世 カリオストロの城』
の3作品です。
名探偵コナン
作品についての説明は不要でしょう。2018年12月現在、大人気アニメ『名探偵コナン』のテレビシリーズが全840話、すべて見放題です。
1本25分として840話だと350時間、1日10時間観ても1ヶ月以上かかりますし、その間に4本増えているという恐ろしい状況にもかかわらず、劇場版もしっかりフォローされています。
月500円でバーローワールドに浸りきれるというdTVの魅力のひとつと言えるでしょう。
転生したらスライムだった件
2018年12月現在放映中の『転生したらスライムだった件』は、今期『ゴブリンスレイヤー』と人気を争う作品です。「小説家になろう」発の転生もので、書籍化→コミカライズ→アニメ化と順調なステップを踏んでの今期覇権アニメとなります。
ただし、dTVでは放映が終了するとラインナップから消えるのが普通ですので、あるいはあなたがこの記事を目にした時点ではdTVで観ることはできなくなっているかもしれません。
ちなみに『ゴブリンスレイヤー』も2018年12月の時点では、dTVで観ることができます。
ルパン三世 カリオストロの城
ジブリを作る前の宮崎駿が手がけた『ルパン三世』の劇場版はアニメ映画史上に残る大名作です。未見の人は幸福です。これから初めてこの作品を観る幸せを味わえるのですから。
ルパンの勇気と優しさ、クラリスの可憐さ、銭形警部の男気、『天空の城ラピュタ』につながるアクションシーン、冒頭のカーチェイスなど、見どころ満載どころか目を離すスキもない、素晴らしい超おすすめ作品です。
しかし配信期限が2019年1月31日までとなっており、この記事をご覧になったときには既に観られなくなっているかもしれません。
dアニメストアのおすすめアニメ作品3選
dアニメストアから紹介するのは、
- 深夜アニメの人気の旧作『SHIROBAKO』
- 深夜アニメでありながら一般アニメ的な人気を得た『進撃の巨人』
- dTVどころかAmazonプライムビデオでもフォローできない『魔法少女リリカルなのは』シリーズ
の3作品です。
SHIROBAKO
『SHIROBAKO』は、『ガールズ&パンツァー』や『大魔法峠』で知られる水島努監督による、アニメ業界を描いたアニメ作品です。
元来その作品の作られる世界に自己言及する作品には名作が多く見られます。
- 映画製作を描いた映画……『雨に唄えば』『8 1/2』『蒲田行進曲』
- ミュージカルの舞台裏を描いたミュージカル……『コーラスライン』
- 小説業界を描いた小説……『少女小説家は死なない』
- 漫画業界を描いた漫画……『まんが道』『コミックマスターJ』
『SHIROBAKO』もそうした作品の一つで、アニメ制作の厳しい現実を描きつつもキッチリとエンターテインメント性の高い魅力的なアニメに仕上げられています。dアニメストアを契約するほどにアニメ好きな人には見逃せないおすすめ作品です。
進撃の巨人
2013年の超話題作『進撃の巨人』は、不気味な巨人たちに襲われる状況下での「立体機動」と呼ばれる3次元をフルに使った立体的なアクションシーンが魅力の名作アニメです。
インパクトのある巨人たちの容姿や、ショッキングなシーン、濃密で謎を秘めたストーリーなど、一時代を築いただけあって実に見ごたえのある作品で、dアニメストアでのおすすめ作品のひとつです。
2018年制作の最新作、シーズン3までをフルに観ることができます。
この作品は、2018年12月現在Amazonプライムビデオでは見られません。
魔法少女リリカルなのはシリーズ
『魔法少女リリカルなのは』シリーズは、「魔法少女」を女の子ものから大きなお友達向けに作り替えた歴史的な作品の一つであり、同時に10年以上の歴史を持つ熱血魔法少女アニメです。
第1期は新房昭之監督作品でのちの『まどか☆マギカ』につながる演出作法が楽しめるものの、名作と呼べるのは第2期の『A's』です。第2期以降、「魔砲少女」とも称させる主人公なのはを中心にした魔法アクションが炸裂する「熱血魔法少女」という異色のシリーズとなり、人気が爆発しました。
「話し合い(物理)」「少し頭冷やそうか(粛正)」などの主人公の言動もネット界隈では話題になった作品で、そういった意味でもおすすめできる作品です。
タイトル | 期数 | 放映期間 | 話数 |
魔法少女リリカルなのは | 第1期 | 2004年10〜12月 | 全13話 |
魔法少女リリカルなのはA's | 第2期 | 2005年10〜12月 | 全13話 |
魔法少女リリカルなのはStirikerS | 第3期 | 2007年4〜9月 | 全26話 |
魔法少女リリカルなのはViVid | 第4期 | 2015年4〜6月 | 全12話 |
ViVid Strike! | 2016年10〜12月 | 全12話 |
こちらも、2018年12月現在Amazonプライムビデオでは最新作『ViVid Strike!』しか見られず、シリーズ全作品を見られるのは、さすがアニメ専門をうたうdアニメストアならではと言えるでしょう。
dTVとdアニメストアとも初回31日間無料
dTVとdアニメストアは、それぞれ月額利用料が500円、400円(ともに税抜)と手頃な料金ですが、契約は別物なので両方を利用したいのであれば合計の900円(税抜)が必要です。
支払い形式は共に、ドコモ ケータイ払いかクレジットカード払いです。
解約をしても、日割り換算で料金が戻るわけではなく、支払った料金は戻りませんが解約した月の最終日までサービスを利用できます。
またこれも共に、契約回線1回線につき1回のみの31日間の無料試用期間があります。
無料期間中に解約すればOK
どちらも無料期間中に解約の申し出をしない限り、有料サービスへ自動延長されます。
有料サービスは受けたくない場合は、カレンダーやスケジュールアプリで最終日を忘れないようにして期間内に解約手続きを行ってください。
ギリギリまで利用しようとしてリマインダーに最終日の23時59分などと登録すると、解約手続きに手間取って自動延長されかねないので、解約手続きには余裕を見るべきです。
なお、何度も繰り返しますが、dTVとdアニメストアは別サービスですので、初回のカウントも別物です。したがってdTVで一度無料試用して解約したとしても、問題なくdアニメストアで無料でサービスを試せますし、無料期間中の解約も自由です。もちろんその逆に、dアニメストアの試用→解約→dTVの試用→解約もまったく問題ありません。
dTVとdアニメストアを比較してみよう!
以上の説明を読んでいただいて、dTVとdアニメストアの違いはおわかりいただけたはずです。できればこの記事を鵜呑みにすることなく、31日間の無料試用期間を使ってご自分で二つのサービスを体験し、しっかりと解約した上で、一度距離をとってこの二つのサービスについて考えてみてください。
そしてご自分で体験した二つのサービスの違いを踏まえた上で、自分に合った方のサービス、もしくは両方を選択してください。