Amazonプライムビデオの動画をPCにダウンロードする方法はあるか検証！

Amazonプライムビデオは国内の動画ストリーミングサービスの中でも利用者の多い人気の動画ストリーミングサービスですが、ユーザーの中にはAmazonプライムビデオの動画コンテンツをダウンロードして、オフラインでも自分の都合に合わせてゆっくり楽しみたいと考える人もいるでしょう。

では、Amazonプライムビデオの動画コンテンツをPCにダウンロードしても良いのでしょうか？また、ダウンロードするのであればどんな方法があるのでしょうか？

今回は、Amazonプライムビデオの動画コンテンツをダウンロードできるのかどうか、またそのダウンロード方法について、掘り下げてレビューします。

基本的に、Amazonプライムビデオの動画コンテンツをPCにダウンロードするのは規約違反にあたります。公的には行ってはいけない行為です。

動画コンテンツのダウンロードが規約違反行為であるということを、もう少し掘り下げると、Amazonプライムビデオは「対応端末」以外のデバイスで動画コンテンツをダウンロードすることを規約で禁止しています。

PCはAmazonプライムビデオのダウンロードが許されている「対応端末」には該当しないため、PCによる動画コンテンツのダウンロードは規約違反行為となります。

PCで、規約上許されているAmazonプライムビデオの動画コンテンツの楽しみ方は、ストリーミング配信による動画再生のみとなります。

では、Amazonプライムビデオの動画コンテンツのダウンロードが規約上許されている「対応端末」とはどのデバイスを指しているのでしょうか。

Amazonプライムビデオの利用規約の明記されているデバイスは大きく分けて、「Fireタブレット」「iOSデバイス（iPhone・iPadなど）」「Androidデバイス（Androidスマホ・Androidタブレットなど）」の3種類のデバイスです。これらのデバイスは規約上に、Amazonプライムビデオの動画コンテンツのダウンロードが許されています。

これら3種類のデバイスに関してはAmazonプライムビデオの専用アプリにコンテンツダウンロードの項目が用意されています。専用アプリは、FireタブレットであればAmazonアプリストアより、iOSデバイスであればAppストアより、AndroidデバイスであればGoogle Playより、インストールできます。

この利用規約から判断すると、PCに加えて、ゲーム機や一般的な動画プレイヤーもAmazonプライムビデオの動画コンテンツのダウンロードは許されていません。

次に、Amazonプライムビデオの動画コンテンツをダウンロードする方法を紹介します。Amazonプライムビデオの動画コンテンツをPCにダウンロードする行為は公的には許されていませんが、各種機能・アプリを使って、実際にAmazonプライムビデオの動画コンテンツをPCにとりこむことは可能です。

しかし、繰り返すようですが、Amazonプライムビデオの動画コンテンツをPCにとりこむ（ダウンロードする）という行為はあくまで自己責任になります。この点をよく認識する必要があります。

Amazonプライムビデオの動画コンテンツをダウンロードする方法として初めに紹介する方法は、Androidエミュレータを利用するという方法です。

PCにAndroidエミュレータをインストールすることで、PC上に仮想Android環境が構築されます。この仮想Android環境にAndroid用のAmazonプライムビデオの専用アプリをダウンロードして、Android用デバイスでAmazonプライムビデオを利用するようにPCに上でAmazonプライムビデオの動画コンテンツを視聴したり、ダウンロードしたりできます。

Androidエミュレータの機能を持つ、アプリとして「NoxPlayer」というアプリがあります「NoxPlayer」はWindows用・Mac用の両バージョンがリリースされています。

「NoxPlayer」のインストールの方法は簡単です。「NoxPlayer」の公式サイトでそれぞれ、Windows用・Mac用のインストーラーをダウンロードします。Windows用は「ダウンロード」、Mac用は「Macバージョン」をクリックします。

インストーラーをダウンロードしたら、デバイス上で立ち上げ、手順にしたがって「NoxPlayer」をインストールします。インストールの過程で特に難しい設定を行うことはありません。

「NoxPlayer」をインストールした後は、Android版のAmazonプライムビデオの専用アプリをGoogle Playよりインストールして、Androidデバイスで利用するように、同様の操作でAmazonプライムビデオのサービスを管理できます。今回の目的であるAmazonプライムビデオの動画コンテンツのダウンロードも可能です。

次に紹介する方法が、一般的な動画ダウンロードツールを利用する方法です。今回は主だった3つの動画ダウンロードアプリを紹介します。

初めに紹介する動画ダウンロードアプリは「WinX YouTube Downloader」です。「WinX YouTube Downloader」は初心者でも使いやすい動画ダウンロードアプリとして定評があり、YouTube・Amazonプライムビデオなどのメジャー動画配信サービスの動画コンテンツのダウンロードが可能です。

「WinX YouTube Downloader」のインストールの方法も、大まかな流れは「NoxPlayer」と同じです。Windows用・Mac用の両バージョンがリリースされており、公式サイトでそれぞれ、Windows用・Mac用のインストーラーをダウンロードします。

Windows用は「無料ダウンロード」、Mac用は「MacOS用の専門的な動画ダウンロード＆変換ソフトをダウンロード」をクリックします。インストーラーをダウンロードしたら、デバイス上で立ち上げ、手順にしたがって「WinX YouTube Downloader」をインストールします。インストールの過程で特に難しい設定を行うことはありません。

「WinX YouTube Downloader」の操作方法も簡単です。「WinX YouTube Downloader」を立ち上げ、開いた画面にダウンロードする動画のURLを入力して、一度スキャンします。URL上の該当する動画が表示されるので、ダウンロードする動画ファイルの解像度・フォーマットなどを設定し、ダウンロードを実行します。

次に紹介する動画ダウンロードアプリは「5KPlayer」です。「5KPlayer」はYouTube・ニコニコ動画などの300のメジャー動画配信サービスに対応しており、初心者でも十分使いこなせる動画ダウンロードアプリです。

「5KPlayer」のインストールの方法も、大まかな流れは「NoxPlayer」と同じです。Windows用・Mac用の両バージョンがリリースされており、公式サイトでそれぞれ、Windows用・Mac用のインストーラーをダウンロードします。

Windows用は「無料ダウンロード（Winマーク）」、Mac用は「無料ダウンロード（Macマーク）」をクリックします。

インストーラーをダウンロードしたら、デバイス上で立ち上げ、手順にしたがって「5KPlayer」をインストールします。インストールの過程で特に難しい設定を行うことはありません。

「5KPlayer」の動画をダウンロードする手順も、ホーム画面にダウンロードする動画のURLを入力して、該当する動画を検索した後、ダウンロードを実行します。

次に紹介する動画ダウンロードアプリは「VideoProc」です。「VideoProc」は有料の動画ダウンロードアプリです。無料版も用意されていますが、利用時間が制限されていたり、編集した動画にウォーターマークが挿入されたりするなど制限が多いため、実質的に有料版を利用しないと動画ダウンロードアプリとして用をなさないでしょう。

「VideoProc」は有料アプリということもあり、動画ダウンロード機能以外にも動画編集機能がそろっています。しかし、全ての機能を把握しなくても、今回のようにAmazonプライムビデオの動画コンテンツをPCにダウンロードするだけという風に目的を絞った利用の仕方で、十分使いこなせます。

「VideoProc」もWindows用・Mac用の両バージョンがリリースされてますが、インストールの方法は統一されており、公式サイトで「購入する」をクリックして、次の画面でライセンスの種類を選択して購入すると、自動的にそれぞれWindows用・Mac用のインストーラーをダウンロードします。

ライセンスの種類は3つ用意されており、「年間更新ライセンス（3,680円税抜）1年/PC1台」「永久ライセンス（4,980円税抜）永久/PC1台」「家庭ライセンス（6,680円税抜）永久/PC2～5台」が用意されています。

インストーラーをダウンロードしたら、デバイス上で立ち上げ、手順にしたがって「VideoProc」をインストールします。インストールの過程で特に難しい設定を行うことはありません。

「VideoProc」の動画をダウンロードする手順は、メニューバーの「ビデオ追加」→「URL貼付け＆分析」でダウンロードする動画のURLを入力すると、URL上の該当する動画が検出されるので、ダウンロードする動画ファイルの解像度・フォーマットなどを設定し、「選ばれた動画をダウンロード」をクリックしてダウンロードを実行します。

次に紹介する方法が、動画キャプチャーツールを利用する方法です。動画キャプチャーツールとは、動画をダウンロードするのではなく、モニターしている画像（動画を含む）を録画するツールです。

通常の用途は、ゲームの実況中継やPC操作説明の動画を録画するときに利用しますが、動画を再生・モニターしながらその画像（動画を含む）を録画することで、間接的に動画コンテンツをファイリングできます。

動画キャプチャーツールとして紹介するのは「ロイロゲームレコーダー」といアプリです。

「ロイロゲームレコーダー」はゲームの実況中継によく使われるアプリで、使いやすさに定評があります。出力できる動画ファイル形式も幅広い規格をフォローしています。

「ロイロゲームレコーダー」はWindows用のみ提供されており、Mac版はありません。

「ロイロゲームレコーダー」のインストールの方法は、まず、公式サイトで「ダウンロード」をクリックして、インストーラーをダウンロードします。その後、インストーラーをデバイス上で立ち上げ、手順にしたがって「ロイロゲームレコーダー」をインストールします。インストールの過程では、保存場所を指定する程度で、特に難しい設定を行うことはありません。

「ロイロゲームレコーダー」で動画を録画する手順は、初めに録画する動画（Amazonプライムビデオの動画コンテンツなど）を再生し、その後「ロイロゲームレコーダー」の録画ボタンをクリックして、モニター画面上の再生状況を録画します。

次に、Amazonプライムビデオの動画を対応端末にダウンロードする際の注意点について解説します。

まず、Amazonプライムビデオの動画を対応端末にダウンロードした場合、違う端末で同時再生できない仕様になっています。

対応端末にダウンロードできるAmazonプライムビデオの動画コンテンツには、視聴期間が決められている動画があります。例えば、「ダウンロード後30日以内に視聴しなければいけない動画」「視聴を始めてから48時間以内に視聴を終えなければいけない動画」などがあります。

対応端末にAmazonプライムビデオの動画コンテンツをダウンロードした際は、視聴期間に制限がかかっていないかよく確認しましょう。

Amazonプライムビデオの動画コンテンツのラインナップの中には、対応端末でもダウンロードできない動画コンテンツがあります。詳しくは作品紹介ページに表示されているので、ダウンロードする動画コンテンツを選ぶ際によく確認するようにしましょう。

違う端末に同じ動画コンテンツをダウンロードした場合は、同時再生できない仕様になっていることは前述しましたが、同じ動画コンテンツをダウンロードできる端末は3台までとなっています。

もし、さらに別の端末に同じ動画コンテンツをダウンロードする必要がある場合は、既にダウンロードしている端末のどれかから動画コンテンツを削除する必要があります。

対応端末にダウンロードできるAmazonプライムビデオの動画コンテンツは、ダウンロードできる本数が限られています。オフィシャルな案内では「合計15本か25本」としています。

かなり幅を持たせた設定ですが、規約文章の詳細を確認すると「地域によって異なる場合がある」という意味合いで「合計15本か25本」としています。実際は25本までダウンロードできているユーザーが多いようなので、基本ダウンロード数は25本としながらも、地域によっては15本になる場合があるとうニュアンスでとらえておけば良さそうです。

次に、Amazonプライムビデオの動画をPCにダウンロードする際の注意点について解説します。

Amazonプライムビデオから公式リリースされている専用アプリ以外の動画ダウンロードツールにおいては、ウイルスが仕込まれてる可能性は否定できません。常にそうしたリスクにさらされているといえます。

つまり、Amazonプライムビデオの動画コンテンツのPCへのダウンロードは、そういう意味でも自己責任の行為になります。

次に、Amazonプライムビデオの動画をPCにダウンロードできない場合の対応策を解説します。

Amazonプライムビデオの動画コンテンツは全てがダウンロードできるわけではなく、一部ダウンロードできない設定になっている動画があります。

そんな中、自分がダウンロードしたかったAmazonプライムビデオの動画コンテンツがダウンロード不可の仕様になっているときや、Amazonプライムビデオの動画コンテンツのダウンロードがうまくいかないときは、前段で紹介した「ロイロゲームレコーダー」のような動画キャプチャー系のアプリを利用すると良いでしょう。

動画キャプチャー系のアプリを利用すれば、サイトから直接動画をダウンロードするのではなく、PC上のモニターを録画するやり方なので、PC上で動画を再生できれば動画を取り込めます。

Mac用の動画キャプチャー系のアプリとして「WinX HD Video Converter for Mac」というアプリがあります。PC画面上のモニター動画を、簡単な操作手順でキャプチャーできるアプリです。

「WinX HD Video Converter for Mac」インストールの方法は公式サイトで無料版インストーラーをダウンロードして、デバイス上で立ち上げ、手順にしたがって「WinX HD Video Converter for Mac」をインストールします。インストールの過程では、保存場所を指定する程度で、特に難しい設定を行うことはありません。

「WinX HD Video Converter for Mac」で動画を録画する手順は、画面上方のメニューバーから「レコーダー」アイコンをクリックし、Amazonプライムビデオの動画を再生した後に、画面下方の「録画開始アイコン」をクリックして、モニター画面上の再生状況を録画します。

Windows版の「WinX HD Video Converter Deluxe」というアプリもリリースされています。

「アマレココ」はWindows用の動画キャプチャー系のアプリです。機能は多くなくシンプルなアプリですが、かえってそのシンプルさが初心者でも使いやすいという評価を得ています。画質・音質のクオリティ―は高く、PCのモニター画面の録画が可能です。

「アマレココ」のインストールに関しては無料でインストールできますが、「アマレココ」のアプリのインストールと合わせて、「AMV4ビデオコーデック」のインストールが必要です。「AMV4ビデオコーデック」は動画の圧縮・再生に必要なプログラムで、有料プログラムです（シェアウェア）。

「アマレココ」インストールの手順は簡単です。「アマレココ」にインストーラーはないので、公式サイト（amarectv.com/download_amarecco4.htm）からダウンロードしたZipフォルダ（amarecco411.zip）を解答するだけです。また合わせて「AMV4ビデオコーデック」をダウンロードして、インストールします（公式サイトにリンクがあります）。

「AMV4ビデオコーデック」は基本的に有料ですが、無料仕様（ライセンス登録しない）で利用することもできます。ただしその場合は録画映像にロゴが挿入されるという条件の縛りがあります。

「アマレココ」の操作はシンプルで明瞭です。解答したフォルダ内にある実行ファイル「AmaRecCo.exe」をダブルクリックするとアプリが立ち上がります。

アプリは操作画面とキャプチャー枠（録画範囲）があり、キャプチャー枠（録画範囲）で囲んだ画像が操作画面の下方のプレビュー画面に表示されます。録画は操作画面上方の「スタート」「ストップ」で行います。

Amazonプライムビデオの動画コンテンツをPCにダウンロードすることは規約上、違反行為です。この点を深く理解した上で、Amazonプライムビデオの動画コンテンツをPCにダウンロードする行為は、あくまで自己責任で行ってください。

Amazonプライムビデオの動画コンテンツのダウンロードが許されている対応端末は「Fireタブレット・iOSデバイス・Androidデバイス」の3種類のデバイスですが、対応端末にダウンロードした動画にも、視聴期限・ダウンロード数などのルールがいくつか規約で定められているので、動画をダウンロードする際は良く留意しましょう。