2019年11月11日更新
【Android】スマホのマルチウインドウのやり方!アプリを2画面に分割!
Androidでマルチウィンドウを使う方法の検証します。「Android 7.0 Nougat[から実装された2画面分割の方法を解説すると共に、6.0でも使えるようにする方法を案内します。これにより、マルチウィンドウの利点を紹介します。
目次
Androidのマルチウィンドウとは
パソコンでは当たり前に使える、複数の画面を同時に表示するマルチウィンドウ。スマホでも2画面が使えれば便利です。「Android 7.0 Nougat」以降のOSを搭載したAndroidスマホではそれが叶えられました。Androidスマホでもマルチウィンドウ環境を利用しましょう。
スマホの向きに関係なく2画面に分割
1つの画面を分割し、2つのアプリを同時に2画面に表示させる事により、様々な作業が便利になります。このマルチウィンドウは、起動手順が少々面倒な機種もありますが、スマホの使い勝手が大幅に良くなりますから、是非使い方を覚えてしまいましょう。
そもそも、意外とこの機能は知られていないようです。スマホは直感的に操作できるためか、機能があることを知りませんと、その使い方を探す事はありません。実際、1年以上Androidスマホを使っている人が、機能自体を知らず、2画面にして使って見せたら驚いた、と言うこともあります。
もともとスマホでは画面の大きさの制限もあるため、アプリを起動するとまず画面いっぱいに表示されてしまいます。これを2画面にして表示を分割しますと、表示領域が小さくなるわけですから、使い勝手を考えるとあまり必要ないと感じるでしょう。
しかし、ブラウザを見ながら記事を書いたり、動画を見ながらメールをチェックしたりと、全画面で使うよりはやや使いづらいかもしれませんが、パソコンでの使用感と一緒だと思えば、その便利さは判りやすいでしょう。
画面の分割は、画面の右下のタスク一覧を見る四角ボタンを長押しする事から始められます。事前に使いたいアプリを複数起動しておく必要(起動の順番も関係してくる)はありますが、起動だけならさして難しくはありません。また。スマホの向きにかかわらず、2画面になりますから、縦に画面を並べて表示してみたり、横でも2画面に分割して使うことが可能です。
Android7.0以降が対応
公式に標準機能として搭載されたのは「Android 7.0 Nougat」以降ではありますが、実は「Android 6.0 Marshmallow」でも機能としては搭載されていました。もちろん、非公式故にそのままでは使えません。無効化されている設定を自分で使えるよう修正する必要があります。
Androidのバージョン確認方法
始めに、現在使っているAndroid OSバージョンを確認しましょう。基本的には「設定」アプリより確認する方法しかありません。すべてのAndroidで、「設定」→「端末情報」内の「Androidバージョン」項目より確認してください。
GalaxyシリーズやAndroid 8.0では厳密には手順と異なりますが、おおむね同様の方法で「Androidバージョン」を表示できます。
Androidのマルチウィンドウの起動方法
Android 6.0 Marshmallow
始めにお断りしておきますが、前述の通り「Android 6.0 Marshmallow」でのマルチウィンドウは正式対応ではありません。ですので、ここでご案内する方法は一種の裏技です。実施する場合は自己責任にてご使用ください。
「開発者向けオプション」を表示します
「設定」画面に「開発者向けオプション」が表示されない場合、こちらの操作を行ってください。表示されている方はここは飛ばして、次にお進みください。
- 「設定」の一番下に表示されている「端末情報」をクリックします
- 「端末情報」として表示されている項目の一番下に、「ビルド番号」がありますので、そこを連続でタップします(10回程度)
- 画面上に「開発者になりました」と表示されれば完了です
「マルチウィンドウモード」をONにします
- 「設定」より「開発者向けオプション」をタップします
- 開発者向けオプションより『マルチウィンドウモード』をオンにします
- 表示された警告ダイアログの内容を良く読み問題が無ければ「有効にする」をタップします
以上でマルチウィンドウが使えるようになります。
画面を分割します
- 画面右下のナビゲーションバーより「□(マルチタスクボタン)」をタップします
- アプリ履歴より対象アプリの「タスクレイアウト」アイコン("×"の左側のアイコン)をタップします
- タスクレイアウトの選択画面が表示されますので、「上画面」「下画面」を選択します
- ウィンドウが分割されて表示されます
「root化」について
上記方法が上手くいかなかった場合、「root化」という方法があります。「root化」とは、本来Androidスマホでは操作することの出来ない領域、「システム領域」のファイルを追加・削除・修正する事が出来るように"改造"することです。
「システム領域」のファイルは、不用意にいじると誤作動を起こします。場合によってはスマホ自体が動かなくなる部分です。安全にスマホを操作できるよう、通常はこの領域は操作できないようになっていますが、この部分のファイルを操作することにより、本来なら出来なかった操作が可能になります。
ただ、スマホを壊しかねない危険な操作ですので、自身の責任の下十分な調査の上で行ってください。ネット上には「root化キット」なるソフトが公開されていますので、そちらをお調べください。
Android 8 Oreo以前
- 画面右下のナビゲーションバーより「□(マルチタスク)」をタップします。
- アプリ履歴より対象のアプリを長押しします。
- 画面上部に「分割画面を使用するにはここにドラッグします」と表示されたら、タップしたまま移動します。
- 指を放して画面が表示されたら、もう一方に表示するアプリを選択します。
Android 9 Pie
- 細長い『ホームボタン』を上へスワイプします。
- アプリ履歴より対象アプリのアイコンをタップします。
- 表示されたメニューより「分割画面」をタップします。
- 画面が分割されたら、もう一方に表示するアプリを選択します。
Androidのマルチウィンドウの使用方法
これまでの説明で、皆さんのAndroidはマルチウィンドウで分割されている事でしょう。それでは、次にその使い方をご説明します。
表示するアプリを入れ替える
2画面のうち、上画面のアプリは固定されているため、こちらを入れ換えることは一度マルチタスクを終了する必要がありますが、下画面のアプリは切り替えることが出来ます。画面右下のナビゲーションバーの「□(マルチタスク)」ボタンをタップすれば、最近開いたアプリの一覧が表示されますので、その中から選びます。
新規に起動したアプリを2画面目に表示したい場合、一度マルチタスクを終了し、再度操作をする必要があります。
マルチウィンドウを解除する
分割したマルチウィンドウを終了する方法は二通りあります。
- 画面右下のナビゲーションバーの「□(マルチウィンドウモード時には□が縦に二つ並んだ形状に変化)」を長押しします。上画面のアプリが広がって全画面表示になります。
- 画面を分割している中央の"区切り線"を上下(もしくは左右)いっぱいにドラッグすれば、広げた方のアプリが全画面表示されます。
アプリ表示の大きさを変更する
画面を分割している中央の"区切り線"をドラッグし、必要な大きさまで広げ(狭め)ればそのサイズとなります。画面の小さなスマホでは表示サイズを変更するメリットはあまりないかもしれませんが、設定画面の説明を確認しながら操作をする時や、動画を見ながら感想を投稿する時には便利でしょう。
Androidのマルチウィンドウで使えないアプリの対処法
マルチウィンドウが今一つ知られていない原因の一つに、対応するアプリが限られているという問題があります。これについての対処法をご案内します。
マルチウィンドウで利用可能にする方法
未対応のアプリをマルチウィンドウで使おうとすると「アプリで分割画面がサポートされていません」と表示されます。この様なときは「開発者向けオプション」で「アクティビティをサイズ変更可能にする」を有効にすることによって制限解除が可能です。
詳細については、「Android 6.0 Marshmallow」の項目にも書いてありますが、場合によっては「root化」する必要があるかもしれませんので、自己責任にて対応をお願いします。
Androidのマルチウィンドウで効率よくアプリを使おう
スマホでは画面が小さいため、パソコンのようにマルチウィンドウを常時使用するという使い方は向いていないかもしれません。しかし、ブラウザを立ち上げ、ネットを見ながらメモ書きをするとき、もちろん、コピー&ペーストが使えます。ですので、調べ物をしながらメモを書くときの作業は大幅に捗ることでしょう。
また、YouTubeを小さく表示しながら感想を書く事も出来ます。あるいは、YouTubeでお気に入りの音楽を聴きながらネットをしたり文章を書いたりするときなら、YouTubeの表示サイズを小さくし、ブラウザやメモ帳を大きくすれば、これまで出来なかった、YouTubeをBGMとして使用することも可能です。
また、自己責任の範疇とはなりますが、外部アプリを使うことによって、本来なら使えない、同一ソフトの2画面化も可能となります。2画面化により、Androidスマホの可能性はますます広がることでしょう。