【Android】スマホをroot化する方法!メリット・デメリットと解除して戻す方法は?
Androidスマホのroot化とは、管理者権限を手に入れるということです。root化することでAndroid端末だけでなくアプリまでも自由在在にカスタマイズ可能になります。今回は、root化の方法やメリット・デメリットについて詳しくご紹介します。
目次
- 1Androidスマホのroot(ルート)化とは?
- ・利用権限者を変更する
- 2Androidをroot化するメリット
- ・アプリを自在に扱える
- ・カスタマイズできる
- ・SIMロックの解除ができる
- 3Androidスマホのroot化はアプリでできる?root化する方法
- ・root化するアプリは沢山ある
- ・iRootでroot化する方法
- 4Androidでroot化するデメリット
- ・メーカーの保証がなくなる
- ・セキュリティが弱くなる
- ・故障する危険がある
- 5Androidのroot化を解除して戻すには?
- ・root化の解除はアプリでできる
- ・root化をアプリで解除する方法
- 6Androidをroot化して機能を広げよう
- ・Androidの記事が気になった方にはこちらもおすすめ!
Androidスマホのroot(ルート)化とは?
本来、各携帯会社から購入したAndroidスマホ(キャリアスマホ)は「ユーザーモード」と呼ばれる設定になっており、各携帯会社から与えられている権限内でのみの操作が可能です。そのため、スマホのシステムに関する機能やファイルにアクセスすることができず、常に使用範囲が限定された使用になります。
それに対してAndroidスマホのroot化とは、その一部権限に制限のある「ユーザーモード」から逸脱して、「特権モード」に変更する、つまりは利用者権限を変更して管理者権限を手に入れることを言います。
なお、このことをAndroidスマホでは「root化」と呼ぶのに対し、iPhoneでは「Jailbreak(脱獄)」と呼びます。
利用権限者を変更する
「ユーザーモード」、つまりは利用者権限内にいるときは、スマホ会社などによる制限を受けていることになります。しかしroot化によって利用者権限を変更することで、本来は制限を受けるはずの設定やカスタマイズを自由に変更することができます。
そのためAndroidの操作や機能に特に不満がない方にとっては、Androidのスマホをroot化することは不要な操作です。
しかし、「Android内臓カメラのシャッター音を好きな音に変えたい」「Androidに最初からインストールされているアプリを邪魔だから削除したい」などAndroidスマホにカスタマイズしたい部分がある、Androidスマホに出てきた障害をどうにか解決したいと思ったことがある人にとって、Androidのroot化について検討する価値はあるでしょう。
Androidをroot化するメリット
Androidのスマホをroot化することによって、管理者権限を手に入れることができ、スマホシステムへのアクセスが可能になります。ではこの管理者権限を手に入れることが具体的にどのようなメリットを生み出してくれるのでしょうか?
以下では、Androidをroot化するメリットについて具体的に紹介します。
アプリを自在に扱える
Androidスマホをroot化することのメリットとして、利用中のAndroidスマホで使用しているアプリを自由自在にカスタマイズできることが挙げられます。これはAndroidスマホのroot化における一番のメリットであると言ってよいでしょう。
Androidスマホのroot化により、ゲームアプリのメモリにアクセスすることが可能になります。メモリにアクセスし、メモリ内のパラメーター等を変更すると、本来有料であるゲームアプリや課金アイテムを無料で手に入れることができます(ただし、Androidスマホのroot化によるアプリ会社からのアカウント停止の可能性が少なからずあります)。
また、ユーザーモードのAndroidではインストールできない非公式アプリも、root化することで簡単にインストールすることができます。
カスタマイズできる
Androidスマホのroot化のメリットとして、アプリだけでなくあなたのAndroid端末そのものも自由にカスタマイズできることが挙げられます。
たとえば、root化したAndroidスマホは、「オーバークロック」とも呼ばれるAndroid端末を支えるCPUのクロック周波数を本体より上げる変更が可能になります。これにより、Androidの処理動作を速めることができます。
Android端末の機能に限界を感じる方や、システム変更を行いたい方にとってroot化は最適な手段になりえます。
SIMロックの解除ができる
基本的に国内の携帯電話会社のスマホ(キャリアスマホ)には、SIMロックがかけられています。SIMロックとは、スマホ端末のSIMカードに対する利用制限のことです。
SIMロックを解除すると、ある携帯電話会社で購入したスマホに別会社のSIMカードを入れてもスマホ操作が可能になります。そのため、他会社の格安SIMに乗り換えることもできるようになります。
また、一部の会社では、格安SIMが入ったスマホでデザリングを行うと強制的にその会社のネットワーク回線に繋がれてしまうことがあります。ですがAndroidのroot化を通じてSIMロックの解除を行えば、この強制プログラムを無効化することも可能になります。
Androidスマホのroot化はアプリでできる?root化する方法
Androidスマホのroot化の方法について、機械に対する何か特別な知識が必要なのではないかと身構えてしまう人もいるかもしれません。ですが実は、こうしたAndroidスマホのroot化はアプリを使うことで簡単に行えます。
root化の方法に、PCや特別なプログラムのインストールなどは必要ありません。アプリを使えば、親指1つの簡単な方法でAndroidスマホをroot化することができます。
root化するアプリは沢山ある
Androidスマホをroot化するアプリは沢山出ています。Google Playで「root化」と検索すると以下の画像のようにいくつかヒットします。root化アプリもほとんどが無料でインストールすることができます。
iRootでroot化する方法
今回は沢山のroot化アプリの中から、「iRoot」を使ったAndroidスマホのroot化の方法について紹介します。
早速「iRoot」をインストールしたいところですが、「iRoot」は非公式アプリのためインストール前の準備が必要です。Androidの「設定」をタップし、「セキュリティ」欄の中から「提供元不明のアプリ」を「オン」に切り替えてください。これでGoogle Playから「iRoot」をインストールできるようになりました。
次に「iRoot」公式サイトから「iRoot」アプリをインストールするためのファイルをダウンロードしておきます。Androidスマホで「iRoot」公式サイトを開き、トップページの「Download for Android」をクリックしてファイルをダウンロードしてください。
Android設定を変更し、「iRoot」公式サイトからファイルをダウンロードできたら、「iRoot」アプリをインストールし、起動させます。
トップ画面の「Get Root access」をタップすると、Androidスマホのroot化が開始されます。root化の完了まではしばらく時間がかかるので待ちましょう。無事にroot化が完了すると、自動的にAndroidスマホが再起動します。これでroot化が完了されました。以上がAndroidスマホをルーツ化する方法になります。
iRootでroot化できない時は?
「iRoot」でAndroidスマホのroot化ができなかった場合に以下の原因が考えられます。
・「iRoot」のバージョンが古い。
・「iRoot」に対応していないAndroid端末だった
・通信環境が悪い
・他にインストールされているセキュリティアプリが阻害している
それぞれの「iRoot」でroot化できない原因を確認してみましょう。どうしても解決できなかった場合は、他のAndroidスマホのroot化アプリを使用した方法を試してください。
Androidでroot化するデメリット
Androidスマホのroot化は、メリットだけでなくもちろんデメリットもいくつか挙げられます。本来の「ユーザーモード」から逸脱し、管理者権限を自己管理することになるため、いくつかのデメリットが生じてしまうのです。
Androidスマホのroot化をする前に、以下のデメリットも参考にしてroot化するかどうか考えてみてください。
メーカーの保証がなくなる
Androidスマホroot化のデメリットとして、購入した携帯電話会社からのメーカー保証(キャリア保証)がなくなるということが挙げられます。
各携帯電話会社には購入したAndroid端末に対して紛失・故障サポートといったメーカー保証があります。しかし、root化しているAndroidスマホに対しての保証は対応範囲外となっているため、修理やサポート、代機種の提供といったサービスが受けられなくなります。自分の意思でroot化したものは自己責任という扱いなのです。
Android端末だけのデメリットでなく、インストール中のアプリについても同様のことが言えます。アプリに何か不具合が生じたとしても、あなたのAndroid端末がroot化されている場合はアプリ会社からのサポートもありません。
セキュリティが弱くなる
Androidスマホroot化のデメリットとして、セキュリティが弱まる危険性が挙げられます。
Androidスマホをroot化すると、常にAndroid端末のありとあらゆる機能やファイルにアクセスできる状態になります。いわば、鍵をかけていない玄関状態のため、その状態で悪質なウイルスが入ったファイルをダウンロードしたり、害悪なアプリのインストールを行ったりすると、一瞬でシステムの乗っ取りやシステム破壊をされてしまう危険性があります。
Androidスマホのroot化には、非公式アプリをインストールできるようになるというメリットもあります。しかし、その裏面には危険なアプリのインストールを防ぎにくいというデメリットも隠れていりのです。
故障する危険がある
Androidスマホroot化のデメリットとして、root化している最中にAndroid端末が故障する危険があります。
root化したAndroidスマホは、制限なく様々な設定やファイルの変更・削除といったことが可能になります。しかし、そこでAndroid端末起動に関する設定・ファイルを触ってしまうとAndroid端末が故障してしまう恐れがあります。最悪の場合、完全に電源が入らなくなるということも起こり得ます。
本来なら触ることのできないデータにまで触れることができる反面、通常では起こり得ない理由でAndroid端末の故障を引き起こしてしまう可能性があるのです。
root化は違法?
本来は持つことのできない権限を持つように変えるroot化は、「もしかしたら違法に当たる行為なのではないか?」と疑問に思う方もいるでしょう。ですがAndroidスマホのroot化自体は違法には当たりません。Android開発者であるGoogleもroot化自体に関しては公認している模様です。
root化したAndroidのスマホに起こり得るメリット・デメリットを認識した上での自己責任に任せている、というのが現状です。
Androidのroot化を解除して戻すには?
Androidスマホのroot化はのちに解除して戻すこともできます。「しばらくroot化してみたけど、やっぱり元のAndroid機能が合っているかも…」という場合も、いつでもroot化を解除して元のAndroidスマホへ戻すことができるのです。
root化の解除はアプリでできる
Androidスマホroot化を解除して元に戻す方法も、root化同様にスマホアプリで簡単に行うことができます。しかし、root化アプリはあくまでroot化しかできないため、root化を解除して元に戻すには、root化を元に戻す専用アプリが別に必要になります。root化を元に戻す専用アプリも無料でインストールできるものが数多くあります。
root化をアプリで解除する方法
root化解除用アプリもいくつかありますが、今回は「SuperSU」を使ったAndroidスマホのroot化を元に戻す方法についてご紹介していきます。
「SuperSU」を使ったroot化を戻す方法はとても簡単です。Androidスマホをroot化するときはまずは端末設定の変更や公式サイトからのファイル準備など手間がかかりますが、「SuperSU」を使ったroot化を戻す方法はこのアプリ1つで完結します。
Google Playから「SuperSU」をインストールし起動したら、SuperSU設定画面から「ルート権限を放棄(アンルート)」をタップするだけです。これでAndroidスマホのroot化が解除され、元に戻すことができました。以上が、「SuperSU」を使ったroot化を戻す方法になります。
Androidをroot化して機能を広げよう
root化されたAndroidのスマホは、管理者権限を手に入れることができます。これによってAndroid端末のシステム設定やアプリを自由自在にカスタマイズすることができます。Androidのこの機能をどうにか変更できないものかと模索していた人には画期的な権限です。
ですがroot化にはいくつかのメリットがある反面、簡単にシステムアクセスができるゆえのデメリットもあります。このことも踏まえながら、Androidスマホをroot化して、Androidの機能をさらに広げてみましょう。