Web会議システムのZoomには、ブレイクアウトルームという、ミーティングルームの中に小部屋を作る機能があります。この記事では、Zoomのブレイクアウトルームの作成方法や、ホストが参加者を自動や手動で振り分ける設定方法等を、詳しく解説します。
テレワークが広がりを見せる中で、仕事や学校の授業でWeb会議システムのZoomを利用する動きが広がっています。また、セミナーを開催する場合でも、実際に参加者を会場に集めるのではなく、Zoomを利用したWeb会議形式で開催するケースが増えています。
Zoomで仕事や学校の授業、Webセミナーを行う場合に、ブレイクアウトルームを活用するととても便利です。この記事では、Zoomのブレイクアウトルームとは何で、どういった使い方をするのか解説します。
Zoomのブレイクアウトルームとは、Zoomのミーティングルームの中に作れるグループセッションのことです。Zoomに作成したミーティングルームの中に、いくつかの小部屋を作って、参加者をそちらに振り分けます。それがブレイクアウトルームの機能です。
Zoomでブレイクアウトルームを活用すれば、仕事なら部署ごとのグループ分けができます。セミナーなら分科会やグループセッションを、Zoomセミナーの中で設定できます。学校なら、グループディスカッションや、生徒を個別に呼び出して面談やカウンセリングに活用できます。
ブレイクアウトルームを活用すれば、Zoomでのミーティングの幅がぐんと広がること間違いなしです。
Zoomのブレイクアウトルームの機能は、有料プランでないと使えないと思っている方も、少なくありません。実は、Zoomのブレイクアウトルームは、無料プランでも利用できます。もちろん、無料プランでは3人以上のミーティングは40分以内の時間制限があります。
この時間制限の中でグループセッションを行うのは、難しいかもしれません。しかし、時間制限があるからこそ、しっかりと全体の流れをセッティングして、ブレイクアウトルームも活用すれば、ミーティングの効果が見込めるでしょう。
ここからは、Zoomのブレイクアウトルームの実際の使い方を解説します。まずはミーティングを主催するホストとして、ミーティングルームの中にブレイクアウトルームを作成し、参加者を振り分ける方法を解説します。
Zoomでブレイクアウトルームの存在に気が付かない方が多い理由は、初期設定を行っていない為です。初期設定を忘れると、Zoomミーティングの画面の中にブレイクアウトセッションのボタンが出現しません。
ブレイクアウトルームの初期設定を行わずにミーティングを始めてしまうと、上記のように、ブレイクアウトセッションのボタンが出現しません。これは無料プラン、有料プラン問わずどちらでも同じです。ホストするZoom会議で、ブレイクアウトルームを利用したい場合は、必ず初期設定を行いましょう。
Zoomでブレイクアウトセッションを利用したい場合は、初期設定はアプリではなくブラウザから行います。上記のリンクから、Zoomのサインイン画面を開き、サインインしましょう。アカウントを作成していない場合は、こちらから作成します。
ブラウザからZoomのマイページにサインインしたら、左サイドバーから「設定」>「ミーティングにて(詳細)」と進みます。そちらに、「ブレイクアウトルーム」があります。こちらをオンにします。
ミーティングをスケジューリングする際に、参加者を手動で任意のグループに割り当てたい場合は「スケジューリング時にホストが参加者をブレイクアウトルームに割り当てることを許可する」にチェックを入れます。
これでミーティングを始めると、Zoomの画面の下のメニューに「ブレイクアウトセッション」が出現します。こちらから、ブレイクアウトルームを作成できます。
ホストがZoomのミーティングルームに、ブレイクアウトルームを作成し、参加者を割り当てる方法を解説します。ブレイクアウトルームの作り方には、自動で作成する方法と、手動で作成する方法があります。自動と手動、それぞれの作り方を見ていきましょう。
まずは、自動でブレイクアウトルームを作成する方法を解説します。
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