Windows10のアップデート後、不具合が発生して以前のバージョンに戻す必要性に迫られることがあります。作業自体は簡単ですが、何故か失敗して困っている方が少なくありません。アップデートしたWindows10を以前のビルドに戻す方法とその注意点をまとめました。
インターネットを利用していると、常に様々なコンピュータウィルスの感染リスクに晒されます。セキュリティを万全の状態にするためにも、WindowsアップデートによってWindows10を最新のバージョンにしておくことが大切です。
しかし、Windowsアップデートを実行したことで、かえってWindows10の動作がおかしくなることもあります。最新バージョンのOSに対応していないドライバとの互換性の問題で、画面が正常に表示されない、インターネットにつながらない、等の不具合が起こることもあるので注意が必要です。
もしもWindows10の更新後に不具合が頻発するようなら、OSを以前のビルドに戻しましょう。Windows10にはアップデート後に以前のバージョンに戻すことのできる機能が搭載されており、簡単にパソコンを以前の正常な状態に戻せます。
けれども、Windows10を以前のバージョンに戻す際にも、気を付けないと予期せぬエラーが発生します。そしてOSを以前のビルドに戻す作業に失敗すると、Windowsがコントロール不能に陥り、最悪クリーンインストールせざるを得なくなってしまいます。
失敗のリスクに備えるため、Windows10を以前のバージョンに戻す際には、念のためコンピュータ内の重要なデータを外付けHDDなどにバックアップしておいてください。
Windows10を以前のバージョンに戻すためには、更新からなるべく早い時期に実行する必要があります。
正確に言うと、アップデートしたWindows10のビルドを元に戻すことが出来るのは、更新から10日以内です。昔のビルドでは更新から30日間の猶予がありましたが、バージョン1607(Anniversary Update)から10日に短縮されてしまいました。
基本的に更新から10日を過ぎると、以前のバージョンに戻すことが出来なくなります。以下の操作を実行して、自分がWindowsアップデートを実行した日付をしっかり確認しておきましょう。
Windows10を以前のバージョンに戻す方法は非常に簡単です。基本的には画面の指示に従って操作を進めるだけで良いので、初心者の方でも容易に実行できます。具体的な手順を見ていきましょう。
Windowsロゴキー + Iキーを押して「Windowsの設定」を開いてください。そして一番下の「更新とセキュリティ」をクリックしましょう。
左のメニューの「回復」を選択し、「前のバージョンのWindows10に戻す」の「開始する」ボタンをクリックしてください。
以前のバージョンに戻す理由を聞かれたら、適当な理由を選択して「次へ」をクリックしてください。
「更新プログラムをチェックしますか?」というメッセージが表示されたら、念のため更新プログラムのチェックを実行しましょう。以前のビルドに戻す前にOSを更新することで、Windowsの不具合が直る可能性があります。
更新プログラムを適用しても不具合が解決しなかった場合は、「チェックしない」を選択して次の作業に移りましょう。
「知っておくべきこと」という注意文が表示されます。
「ロックアウトされないようにご注意ください」という注意文が表示されます。
ローカルアカウントのパスワードを使ってパソコンにログインしていた場合、そのパスワードが無いとWindows10に再ログインできなくなります。定期的にパスワードを変更している方は、以前のビルドで使用していたパスワードを思い出しておきましょう。
「次へ」をクリックして「以前のビルドに復元する」を選択すれば、再起動が始まってWindows10のバージョンが元に戻ります。
適切な方法でWindows10のバージョンを戻す作業を試みたにもかかわらず、OSを以前のバージョンに戻せない場合があります。この不具合が発生してしまう背景には、主に3つの原因が考えられます。各原因とその対応策を見ていきましょう。
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