本記事では【トロイの木馬】とはどういったウイルスなのかを紹介していきます。【トロイの木馬】とはマルウェアと呼ばれる1種のウイルスです。ウイルスとの違いや感染被害、その対策方法などを紹介していくので、【トロイの木馬】の対処方法をマスターしていきましょう。
本記事冒頭の本章では、【トロイの木馬】とはどういったタイプのウイルスなのかについて紹介していきます。
そもそも【トロイの木馬】とはどういったウイルスなのでしょうか?まずは、【トロイの木馬】の正体について紹介していきます。
トロイの木馬は【.exe】ファイルなどの実行ファイルに潜んでいるタイプのマルウェアです。一度実行すると、ユーザーの許可なく次々と悪質なウイルスファイルが起動され、ユーザーにばれないように秘密裏にパソコンもウイルス被害を拡大します。
マルウェアという単語が出てきましたが、マルウェアとウイルスでは、ウイルスのタイプが異なります。マルウェア(トロイの木馬)とウイルスの違いについて紹介していきます。
マルウェアとウイルスの違い1 | 宿主ファイルの違い |
マルウェアとウイルスの違い2 | 自己複製・分裂の違い |
マルウェア | 【トロイの木馬】はソフトウェア単体で活動することが可能で、 感染していくためのファイルがない状態でも被害を拡大していく |
ウイルス | パソコン内のファイルに感染し、その他のファイルにも感染していく |
マルウェア | 【トロイの木馬】は原則として独自で拡大・複製しないので、 他のパソコンに感染してくことがない(例外もあるので要注意) |
ウイルス | ウイルス・ワームは感染ファイルを自身で独自拡大することが可能で、 インターネット回線を使って被害を拡大していく |
マルウェアの1種である【トロイの木馬】の木馬は、ウイルスのように問題が表面かされず、検出されるまで長い時間がかかることが多々あります。【トロイの木馬】は、できる限り検出されないようにパソコンやスマートフォンに滞在して、個人情報や銀行口座情報、連絡先情報を盗んでいきます。
また、【トロイの木馬】自体にも複数のタイプが存在します。下記の表では、【トロイの木馬】のタイプ別特徴を紹介しているので参考にしてください
種類の名前 | 特徴 | |
---|---|---|
種類1 | バックドア型 | 最も危険なマルウェア。検出されると勝手にポートを開き 個人情報を盗み出したり、遠隔操作される |
種類2 | クリッカー型 | 特定サイトに自動アクセスするマルウェア 検出されると自動でブラウザを起動、管理設定を改変する |
種類3 | パスワード窃盗型 | 侵入領域のパスワード窃盗するタイプのマルウェア 検出されると漏えい情報をメールで拡散する |
種類4 | ダウンローダ型 | 内部侵入後に有害マルウェアを ダウンロード・活性化するソフトウェア |
種類5 | ドロッパー型 | デバイス侵入後、設定されているタイミングで 不正情報をプログラム上にドロップするタイプ |
種類6 | プロキシ型 | ネットワーク設定変更>IPアドレス勝手に使ってしまうマルウェア。 詐欺や不正アクセスに加担してしまう恐れも |
続いて本章では、【トロイの木馬】の感染被害例の一部を紹介していきます。なお、下記の症状がパソコンに出ている場合は、【トロイの木馬】の感染を疑いましょう。
【トロイの木馬】感染が疑われる挙動1 | 突然PC電源が落ちる・ブラウザが再起動する |
【トロイの木馬】感染が疑われる挙動2 | セキュリティソフトが突然終了する |
【トロイの木馬】感染が疑われる挙動3 | CPU作業使用率が急上昇する |
トロイの木馬の感染被害例1 | 銀行口座情報の漏えいと残金の不正流出 |
トロイの木馬の感染被害例2 | スマホの連絡先情報の流出 |
トロイの木馬の感染被害例3 | 大量のスパムメール送信者になる |
利用しているネットバンクから、銀行口座の情報漏えいや、残金の不正流出、また利用しているECサイトアカウントへの不正侵入などの被害報告が過去に発生しています。
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